2017/12/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区の路地」にオルティニアさんが現れました。
オルティニア > 掘っ立て小屋を乱雑に積み重ねた様な高く歪な圧迫が、昼の早い時刻にも関わらず色濃い影を落とすスラムの路地裏。
水捌けの悪い歪んだ石畳に淀む水たまりが不浄の臭気を放つ。
貧民地区の中でも極めつけの危険地帯を進むのは、小柄で華奢なエルフの美少女。

「はぁ…、はぁ…、は、ン…ちゅ……れりゅ……れるぉ、んぁっ、ふ……んんぅ……く、ふぁ……は、はぁ、はぁ…、ん、ん、んちゅる……ふぁ……っ。」

上気した頬に汗を浮かせ、長い睫毛を切なげに震わせる翠瞳は涙膜に潤み、ピンクの飴玉と唾液の絡みつく舌を覗かせる半開きの唇は、ひっきりなしに甘ったるい吐息を零している。

熱に浮かされているような弱々しい歩調が不意に、肉付きの薄い尻たぶをビクンッと跳ね上げた。
ふわりと浮いた若草色のチュニックスカートが見せる一瞬のチラリズム。
スリムであってもマシュマロめいて柔らかな白腿と、恥肉を覆うピンクの薄布。
目聡い者ならその刹那、下帯の底部に広がる色濃い濡染みと、内腿をぬるりと伝う透明蜜の卑猥な照りに気付いたかも知れない。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区の路地」にエリミアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区の路地」にアリッサさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区の路地」からアリッサさんが去りました。
エリミア > 「うぅぅ…その辺に魔力の固まった結晶とか落ちて…るわけないよね…」

相変わらずの飢えにいつも半眼気味な目が一際どんよりとしていた少女は、普通の者なら鼻白んで近づこうとしない路地裏を歩いていた。
周囲にはそこはかとなく芳しい臭いが充満しており、退廃的な雰囲気が臭いごと立ち込めているようで。
いっそ暴漢にでも襲われれば、正当防衛かつ食事にありつけるという向こう見ずな考えもあって歩いていると、ふと視線に止まる者がいて。

「……ん?お~い、なにやってんの~?」

薄暗いスラムにあって、より目立つエルフの相手が微妙に危うい歩みでより奥まで進んでいこうとしているのが見えた。
遠くからでは、淫靡な艶さえ浮かべている様子までは観察できず、単に通りかかったように見えて。
しかし、その性格からこんなところに好き好んでくる性質とも考えられず、首をかしげるばかり。
依頼か何かできているというにも不用心に見えて、少女は手を振りながら近寄っていこうとする。

オルティニア > 「んちゅる……れりゅぅ、あ、んむぅ……ふ、は……はぁ……んっ、ん、ちゅ……はむ、ぅ……。」

口内にて転がる飴玉は果汁めいた甘やかさで唾液をとろめかせ、同時に、自室にて秘めやかに行われる指遊びも同然の爛れた甘露をエルフ娘に与えていた。

先日、とある魔女との邂逅時に行われた野太い触手によるイラマチオ。
その最中、チクンと刺した淫毒含みの繊針が、エルフ娘の可憐な舌を淫猥極まる性感帯へと作り変えていた。

舌腹は膨れ上がったGスポット、舌先は敏感極まる剥き出しの淫核の様。
食事の折は当然として、会話の最中、上顎や歯裏に触れる舌が、不意打ちのクンニリングスでエルフの官能を嬲るのだ。

「はっ……はぁ……ん、ぁ……はぁ……はぁ………?」

交差した細腕でたわわな柔肉を歪めつつ、己が身を抱きしめるようにしてふらふらと歩いていたエルフ少女は、不意に響いた明るい声音―――スラムの奥地の暗がりにはまるで似合わぬ可愛らしい声―――にピククンッと背筋を跳ねさせた。
しばしの時をその姿勢のままに過ごしたエルフは、恐る恐る肩越しの視線を向ける。
その目元は朱色に染まり、切れ長の瞳は切なげな、それでいて妙に蠱惑的な色気を称えて声音の主を見つめて

「――――う゛っ、偽エルフ。」

今一度ビクリと震えた体躯は、逃げ道を探すようにさまよい始めた翠瞳も相まって、まずいところを見られたぞという気配を漂わせる。
が、建物の密集する狭い路地であり、オルティニアが向かっていた先はかつて外壁であったのだろう高い石組みによって袋小路を作っていた。
逃げ道なんてどこにもない、まさに袋のネズミ状態。

エリミア > 「偽っ…!?それ、人前で言わないでよ~…?」

近づいていくと、何やら熱に浮かされたような様子の相手が、悪戯を見つけられた子どものような反応になる。
それを不思議そうに見つめていた少女は、振り返る相手の表情の色っぽさにチリチリと炙られるように劣情が沸き上がる。
ともかく、間違ってはいないものの、誰かに訊かれたら困る呼び名には唇を尖らせて、少女はさらに相手へと近づく。

「ん?ん~?んん~~??」

何故か逃げようとする相手に、少女は恍けた調子で素早く近づいていくと、その身に帯びている不穏な気配に気づく。
手を伸ばせば触れられるような距離で、匂いを嗅いだりじろじろと見つめたりと少女は相手の身体を観察し始める。
具体的に何か、ということまでは相変わらずわからないまでも、その身に帯びる呪いめいた気配は増えているとわかる。
相手が袋小路にあって、逃げられないのをいいことに、間近でじろじろと少女の半眼による観察は続いて。

「なんかさ、オルティニアちゃんって、会うたびいっつもエッチなことになってるよね…今度はどうなっちゃったの?」

しばしの後、少女は面白そうに笑いながら壁に手を突いて、逃げようとする相手を壁と自分とで挟んで追い詰めてみようとする。
普段の気位の高い態度とは違い、なんだか弱々しささえ見える様子に、少女の嗜虐心が煽られる。
そのまま頭を突き出せば口づけさえできる距離で、少女はじーっと見つめながら問い詰めようとする構えで。

オルティニア > 「――――ひゃっ!?」

逃げ出す間もなく軽やかに近付いてきた偽エルフ。
思わず小さく悲鳴を上げて、ヒク付く小鼻にびくびくと視線を逃がす。
後ずさる細身は、すぐに壁に行き当たり、後はもうされるがままだ。
スラムの腐臭によって覆い隠されてはいるものの、顔を近づけ露骨に匂いを嗅がれれば、花の香りを思わせるエルフの清涼なる体臭だけでなく、甘酸っぱい雌の恥臭にも気付くはず。

なおもしつこく逃げ道を探すエルフだったが、ついには諦め覚悟を決めたらしい。
口腔に溢れるとろみを帯びた唾液を飲み込み、猫背気味だった背筋をピンと伸ばして颯爽とした立ち姿で唇を開く。

「―――久しぶりね、エリミアっ。 あァんたっ、こ、っそぉ……こ、にゃところでぇ、……は、はぁ……んっ、な、にゃにしてりゅゥウ……の、よぉ……?」

まずい。
ただでさえ喋ると舌があちこちに当たるのに、今は飴玉という障害物が舌横に転がったまま。
ごく自然な様子で話し始めたオルティニアは、その最中、変に声音を上ずらせ、ヒク付く体躯がたわわな乳房を不自然に揺らし、傲慢に反り返らせていた背を再び身を守るような猫背へと変えていく。
太腿を伝い落ちる蜜液が、つぅぅ……とチュニックの裾から顔を覗かせる。

同性からの壁ドンに、一瞬どきんっと心音を跳ねさせたエルフ娘。
口付けさえ可能な至近距離に寄る彼女の薄胸は、当然の如くエルフの豊乳を触れ合って、どこまでも柔らかな肉塊を拉げさせた。
かぁぁ…っと頬の赤みを広げるエルフだったが、彼女の問い掛けに「はぅぅ……」と桃の果汁めいた匂いの色濃い諦めの溜息を吐き出した。
そうしてちょっぴり情けなさそうな上目遣いを向ければ

「わ、笑ったら許さないからね……?」

と会話始めの前置きを。

エリミア > 元々重い装備のない少女は、近づかれるたびに妙な反応を示す相手に、この前ヤリすぎたかなと回顧しつつも反省はなく。
壁まで追い詰められた相手から近づくと、淫らな蜜から香ると知っている匂いが鼻腔を擽る。
理由は不明だが、発情しているといっても過言でない様子に、わくわくとしたように半眼の瞳を輝かせていた。

「何って……当たり屋かな?不埒な暴漢かー…オルティニアみたいな犠牲者探しってとこ…んん?なんでそんな声になってるの?」

ようやく、普段の態度を見せる相手の問いかけには、その話し途中でだんだん不思議な反応を見せる疑問が生まれる。
問いかけには少々考える姿勢になったが、別に嘘を言う必要もないことに思い至り、正直な答えを返した。
相手の異変について、呪いの大本が舌になっているだなんて知らない。
とにかく今は牝の匂いをこれでもかと広げている相手をいじめたい欲求が高まり、壁ドンしながら密着する薄い胸をぐいぐいとその豊満な胸に押し付けていって。
密着している体勢では、当然相手の香りが鼻腔を擽る形になり、周囲の退廃的な空気も一旦忘れられそうになる。

「うぅん?笑われるようなことになっちゃってるわけ?」

そして、意を決したらしい相手の不思議な前置きに、少女は首をかしげる。
そして、続きを促すようにじぃっと見つめながら、悪戯をするように唇をぺろっと舌先で舐め上げてみた。
それだけでは、もはや性感帯の次元まで敏感になっている舌同士がこすれることはないだろう。

オルティニア > 調子に乗って押し付けてくる薄胸に、たわわな乳肉はふわふわの柔らかさだけでなく、ぷくっと尖った乳首の感触さえ伝えてしまう。
発情モードのエロフ様は、そんな刺激にさえ甘い喘ぎを小さく漏らす。
そこに戯れの唇舐めが与えられれば、再び「ひぁぁうっ!?」と可愛らしい悲鳴を上げて、頬の赤みを更に広げた。

何はともあれ、説明が必要である。
ひとまず、口中の飴玉を無理矢理ごきゅんと飲み下す。
幸いにして作り変えられたのは舌だけなので、喉を通る異物に恥ずかしい声音を漏らす事はない。
これで多少は舌悦を和らげる事が出来るはず。

「―――えっとね、あたし、ん……どう説明すればいいのかな……あんた以外にも淫魔の知り合いがいて、その、ね、そいつに、ンッ、ぁあ……あ、あちこち作り変えられちゃってるんだよ……ね……。」

脳裏に浮かぶマヌエラの、それはもう優しげな笑顔。
己の善行に満足感を感じる聖女の如き表情に、被害者たるエルフ娘は思わずぐぬぬ顔。
そんな相手と今度オーガ退治に行くのだけど、その辺も話すとますますバカにされそうなのでごまかしておく。

「で、つい先日は舌に変な薬入れられて、なんかすごい敏感になっちゃって……。もぉ、ね、こうやって話してるだけ、でぇ………っはぁ、……はぁ……へ、変な気分になっちゃうくらい、で……。」

舌悦に時折声を跳ねさせて、懊悩にエルフ耳をヒク付かせながら続ける会話。
淫舌の刺激に慣れようと、淫行への沈溺を防ぐ衆人環視の中、敏感舌にて飴玉を転がすという苛烈なトレーニングに打って出たのだが、結果はこの有様。
一端どこかの暗がりにて、耐え難い身体の疼きを鎮めねば……と、人のいない方へ進み続け、ついにはこんな所まで来てしまったという顛末をつまびらかにする。

エリミア > 薄い胸に触れる柔らかな肉の感触に合わせて、すでに尖っている先端の感触までわかる。
その弾力のアクセントに、愉しそうに何度も少女は身を押し付けて乳肉を揺らしていく。
唇を舐められたときの反応には、くすくすと楽しそうに微笑んで見せた。

「へぇ、淫魔に好かれるエルフかぁ……お尻もそうなっちゃってたんだもんね……実は嬉しかったり?」

淫魔と言えどもほぼ吸精専門に近い少女からすれば、相手の身体を淫らに改造する手管は想像の外である。
ともあれ、現実として相手がただ喋っているだけで気持ちよさそうになっている様子は、出まかせというわけでもなさそうで。
これまで遭遇した相手が、異様に敏感な反応を見せていたことに納得したように少女は頷く。
そんな風に説明を受けている間も、相変わらず相手を壁に押し付けて密着し続け。

「舌が敏感になったってことは~…キスしたら大変なことになるね。よし、じゃあその疼きを治めてあげるよ!…どうしたい?」

喋っている間も、動く舌がこすれて敏感な声を漏らす相手の現状を理解する少女は、ツンと唇を突く。
それからやっと壁ドンし続けていたスレンダーな身体を少しだけ離す少女は、無い胸を張って。
それから、すぅっと目を細めながら、その尖り耳に囁いて問いかける。
その辺にぽいっと投げ捨てたグレイヴが金属音を立てて転がり、蠱惑的な目線を向けながら、
相手の劣情を煽るようにしなだれかかって、再び身を擦りつけていく。

オルティニア > 話し終える頃には、エルフ少女の恥臭はますます濃厚になっていた。
太腿を伝う粘液は膝丈の黒タイツにまで染みを付け、吸水限界などとっくに超えた下帯は、不潔に汚れた石畳に数滴の雫を落としもする。

「―――――ッそ、そんなわけっ、ない、でしょうっ!!」

自分でも認めがたい淫らな本質をつつかれて、慌てて否定するオルティニア。
その際に強く舌が擦れたのか、再びビククッと戦慄く肢体。
話し終えたエルフ娘への褐色淫魔の切り返し。
当然、話している最中も、エルフはそのことばかり考えてしまっていた。
だって、こんな、唇がいつ触れ合ってもおかしくない距離に、幾度か肌を合わせた相手がいるのだ。
そしてその相手は、先程から戯れめいた、しかし、本当に欲しい刺激を与えてはくれない軽い接触を繰り返してくるのだ。

「―――あ……。」

一端離れた彼女が、触れ合う体温を遠ざける。
軽く腰を折りつつの、頭半分くらい下に位置する小柄なエルフの長耳への囁き。
そんな吐息の擽りにもゾクゾクっと背筋を震わせるオルティニアは

「―――ね、……ぇ、エリミア……。」

あちこちに彷徨わせたエメラルドを、意を決した様に彼女のワインレッドに絡ませて。

「―――キ……キス、して…………。」

切なげに掠れた吐息の様な小さな囁きは、先程まで舐めていた飴玉の、桃の匂いを彼女に届けた。
かぁぁぁぁああ……っ。
ただでさえ赤かった白頬を更に色濃く染め上げて、あまりの羞恥に耐えられなくなったのか、案外意気地のない翠瞳が再びさっと視線を逸した。
しかし、半開きの唇は、甘い唾液に濡れた舌を無防備に晒したままで、同性同士の卑猥なレズキスを待ち望む。

エリミア > 「そっか、でも淫魔の呪いなんてそうそう解けるものじゃないから……残念だったね?」

慌てる様子が、図星だと白状しているように見えて、少女はくすくすと笑みを漏らす。
小首をかしげながら、わざと誘導するような口ぶりで見つめて、すっかり楽しそうな笑みを湛える。
何度か触れる唇は、あくまで戯れめいたもので、敏感になっている舌へは刺激が行くことはない。
そんな物足りなさに欲情する身体を焦らされていく相手の戸惑いは、嗜虐的な欲望を満たすものだった。

「はいは~い、淫魔に望んで敏感にしてもらった舌をディープキスされて、キスだけで何回もイキたいんだね。でも、私の舌噛んだら…おしおきだね?」

言い切った途端、赤い顔を背けようとする相手の頬に両手を当てて、ぐいっとこちらへ向き直らせようとする。
相手のおねだりの含意する意味を、わざわざ口に出して、相手の羞恥に働きかける。
実際、頑丈な身体は舌を噛まれたぐらいで噛み千切られるようなヤワなものではない、恐らく痛いであろうが。
そんな粗相をした結果の「おしおき」を仄めかしてから、少女の顔がそーっと近づけられる。

この期に及んで何度か口づけるだけの揶揄いを交え、再び唇を重ねた時、
するりと入り込む舌先が、舌を避けるようにつつっと口蓋を撫でてなおも焦らし。
敏感になったという相手の反応を間近で楽しんだら、まずは舌先を突いてみる。

オルティニア > 「うぅぅ……やっぱりそう、よね……あの変態魔女め……。」

例えこれが簡単に解ける物だったとしても、淫乱気質を秘めたエルフはなんだかんだと理由を付けて、解呪を先延ばしにしたことだろう。
それでも、己の淫らな本質を認められないオルティニアは、媚毒を注ぎ込んだ魔女に恨みがましい言葉を向けざるを得ないのである。

「~~~~っ。」

意地の悪い言葉責めに、しかし、すっかり発情中のエルフ娘はゾクンッとマゾヒスティックな悦びを感じてしまう。
更には、強引なくらいに顔を彼女に向けさせられて、ますますの被虐に屈服する。
完全にメスの顔となったオルティニアは、ゆっくりと近付く褐色淫魔の顔を震える瞳でじっと見つめ、ついには耐えられなくなったのか、きゅっとその目を閉ざして口付けを待つ。
半開きのままの唇は、啄むだけのキスではなく、舌を、唾液を流し込む、濃厚で淫猥な深い口付けを望むがため。

「――――んぅっ♪ ………ん、ぁ……? ん、ふぅ……ぅ、ぅうう……っ。」

小さく開いた唇が、異性との口付けとは違う、柔らかな感触で覆われる。
しかし、入り込んできた舌は、奥で震える舌に触れてはくれない。
困惑に薄く開いた瞳が切なげに震える睫毛で彼女を擽り、舌を絡めてと必死で懇願する。
そして、さんざん焦らされた後に与えられる不意打ちの触れ合い。

「―――んふぅうう………ッ!」

ビクンッと、それこそ、たわわな双乳がたわむ程にエルフの腰が跳ねた。
腰横にぴたりとくっつけていた細腕が、小さな手指をきゅっと握りしめる。

エリミア > 「解いてほしいなら、神殿でも行ってみたら?まぁ、ちゃんとした聖職者さんがいたら、だけど」

解呪を行える聖職者とて、この国では清廉な人物は数えるほどしかないないだろう。
そんな相手に、敏感になった身体のまま向かうことは、肉に飢えたケダモノの群れに飛び込んでいくようなもの。
恨めしそうな態度を見せる相手をそんな風に揶揄いながら、すり寄る細身の体は肉づきのいい相手の肢体を堪能していく。

「ホント、オルティニアちゃんはドMエロフなんだねぇ」

見た目以上の力を持つ両手で顔を向き直させられ、完全に発情した牝のそれになった顔を見せる相手を少女はなおも揶揄う。
それを誤魔化すように目を瞑ってしまう相手には、相手から見えないことをいいことに、何度もフェイントのようなキスを繰り返していた。

「んっ…ふっ、うむっ…ふっ…」

何度も舐めてほしいと言わんばかりに瞳で懇願してくる相手の眼前で、嗜虐的な光を湛える瞳が歪む。
そして、不意打ちで擦っただけの反応に満足気に見ながら微笑む。
相当に敏感だと理解できれば、するりと少女の両手は相手の肩に回り、くっとつま先立ちになって豊満な胸を押し潰すように密着する。

「んふ…んっ…!んんんっ~?」

相手の舌先だけでこれなら、舌腹は?口付けたままもごもごと語り掛けると、舌先で舌腹を根元から先端まで擦り立てていく。
それを皮切りに、壁と少女の薄い壁に挟まれて動けない相手に顔をより近づけ、長い舌で舌全体を舐り回していく。
もし相手が目を見開いていれば、そんな敏感な舌を弄ばれる姿を、じーっと目を閉じずに見つめている少女の顔が眼前に広がっていることがわかるだろう。

オルティニア > からかいの声音にも被虐の悦びを感じてしまう今は、言い返す事さえ出来はしない。
そして、スラムの壁と褐色の柔肌に挟み込まれたエルフの口腔内、ついに本格的な舌愛撫が開始された。

「―――んふぁ…っ、んっ、んぅぅう~~……ッ!」

それはもはや接吻などという可愛らしい代物ではなかった。
口腔にて行われるクンニリングスとしか言いようのない、ぐちゃぐちゃに爛れて生々しい舌と舌との淫靡な絡み。
桃の果汁に満たされていた口中に、淫魔の唾液が流れ込み、擦りつけられる舌にて彼女の味がねっとりと塗りつけられる。
くすぐったくも蕩ける様なディープキスの心地よさ、同性の唾液を直接味わう背徳感。
それらはいつものようにエルフを溶かすも、今はそこに、剥き出しのクリトリスを舐め上げられ、膨れ上がったGスポットを舌腹にて押しつぶされる肉の悦びが付加されているのだ。

先日、露天のぬるま湯の中で少年天使と交わした口付けが、もしも舌を作り変えられた後の物であったなら、エルフ娘は彼のペニスを弄ぶ余裕など持てなかっただろう。
それほどまでに、苛烈な官能。
落書きだらけの汚れた壁に背を預けていなければ、エルフはとっくに汚らしい地面にへたり込んでいたはずだ。

「んっ、ふぅう、あむぅ……っ、ん、ちゅう……はっ、むぅ……れりゅ、ちゅ……んちゅるぅ……っ♪」

切なげに細めた翠の瞳。
ピントさえ合わぬ至近距離から、エルフの発情顔を視姦する彼女の赤眼。
舌淫によって与えられる悦楽に蕩けていく瞳は、ゆっくりと睫毛を落とし、口腔を蹂躙する刺激に身を任せ始める。
身体の横で強張っていた細腕は、無意識のままに彼女の腰に回されて、豊乳はさらなる密着を望むかの様に彼女の淡乳に擦りつけられる。

エリミア > 「んんっ……んちゅるっ…んふっ、んむぅっ……ふふっ、口の中あま~い…」

壁に押し付ける相手の敏感に尖っていく先端の感触まで、胸板で感じることになる少女は、時折身を揺すってその先端も擦っていく。
重なり合う口の中で、互いの唾液を混ぜ合いながら、性感帯へと改造された舌を丹念かつ貪欲に舐める。

一旦唇を離す少女は、開かれた唇を舌で舐めながらうっとりとした笑みを浮かべて相手を見つめる。
それをよそに、するすると髪の一房が伸びていき、やや細い触手になって相手の口へと進む。
そして、絡めてくる舌をきゅっと締め付けて捉える触手は、それを口腔から引きずり出していこうとする。
仮に舌を噛みそうになっても、触手がクッションになる寸法で、同時にそれだけのことをする予告にもなっていて。

「んじゃ、いただきまーす……んふっ…んちゅっ、ちゅるるっ…!」

無防備にその舌先を差し出す形になる相手に、少女は微笑みを浮かべる。
そして、少女はその舌先を唇で含んで柔らかく熱い吐息を吹きかけ、一拍置いて強く吸引していく。
陰核を吸引される刺激と共に、舌先で突く愛撫も同時に与え、その吐息も嬌声も飲み込むように深く口づける。