2017/12/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカインさんが現れました。
■カイン > 真昼間だというのにまるで市場のような活気に満ちる貧民地区の一角。
娼館や露店の立ち並ぶ一角の路地裏の壁に寄りかかり娼館の前を行き交う人々と、
その人々への呼び込みを行う娼婦たちの様子を眺めている男の姿。
「ふぁ…お盛んなこったな、皆よくやるもんだ」
呆れたように欠伸をかみ殺して声を漏らしてまた一人娼婦に連れられ娼館に入っていく人影を見て肩を竦める。
その騒々しさに惹かれたように起きた面倒事を、用心棒としていなす事数度。
ようやく人心地ついたと、露店で買って来た飲み物片手に護衛対象である女たちの様子を伺えば
働いた会はあったのか残った女性たちも最早片手で数えるほど。
後は待つだけかとのんびり構えるのだった。
■カイン > 手持無沙汰な状態をどれだけ続け事か。
護衛対象の一人が武装した怪しげな男に絡まれているという、
ようやく及びのかかりそうな騒動が起きたのを目にし腰の剣を軽く鳴らす。
こちらの出番があるかどうかはさておいて、溜まった鬱憤を晴らす位はできそうだ。
「……ようやく俺の出番か。
少しくらい騒動が起きてくれないと無駄飯ぐらいの誹りは免れんからな、
文句の一つも言われない程度には働くとするか」
先程までとはまた違う喧騒に満ち始めた通りへと身を翻すと、
程なく路地から見える範囲からも用心棒の男の姿は消え失せた。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・裏通り」にハーティリアさんが現れました。
■ハーティリア > 「えっと……これとこれ、あとこれな。」
裏通りにある露天、並べられている宝石はどれも傷物で、まっとうな宝石店では売るには物足りない品が並べられている。
もしかすると中身は盗品もあるかもしれないが、そんな区別がつくわけでもないのでしれりと買いあさる。
装飾品としては不適合だが、傷がついていようがどうせ錬金の材料にすれば原型なぞ残らないのだから男には関係ない。
「んじゃ、これ代金。あんがとな。」
錬金術の調合にはとかく宝石が必要になる場面も多く、こうやってちょくちょく買い足しているのだ。
とにもかくにも代金を支払い、種類ごとに別に袋に詰めてもらったそれを鞄に入れて。
「さて、この間の調合に使った分はこれで補填できたが……これからどうするかな。近くまで来たし、昨日診たがきんちょ共の様子でも見に行くか?」
先日、廃教会で診察し、粥を食わせた子供達を思い出すと、ポツリとつぶやきながらも一度露天商から踵を返すとぶらぶらと歩き始めて。
■ハーティリア > 「ま、ぶらつきながら考えりゃ良いか。……しかし、腹減ったなぁ。」
そろそろまた男喰いてぇなぁ、とポツリ呟く。
まあ、大っぴらにやると教会辺りに目を付けられるのがまた困りものだが、どちらにしろ男……というよりは精を摂取せねば飢え死にするのは確かで。
錬金と非常用をかねて保存加工した精液はあるにはあるが、正直に言うとまずいのだ。
淫魔的には、調理した肉料理と干し肉くらいの差はある。
■ハーティリア > 「ま、言っただけで良い男が降ってくるなら苦労しねぇわな。」
一人ごちて肩を竦め、ポケットから飴玉を出すとコロリと口に放り込む。
からころと飴玉を舌で転がしながら裏通りをぶらつきつつ、先に言った廃教会へと続く道を適当に歩きながら、面白いものは何か無いかと退屈を嫌う魔族は視線を巡らせ……。
「……おや。」
にゃあ、と聞こえた鳴き声と共にトンと肩に触れる重さ……どこかの屋根から飛び降りてきた黒猫が首にまとわりついた。
■ハーティリア > 「またお前さんか……ったく、人でぬくもりやがって……や、俺もぬぐいがよ。」
指でごろごろと猫をあやしながら、廃教会へと足を進め……子供の様子見と、菓子でもわけてやろう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・裏通り」からハーティリアさんが去りました。