2017/09/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にジグリアさんが現れました。
■ジグリア > 夜の通り―――
…思った以上に賑わっている。冒険者らしい恰好の者や、娼館の用心棒、客寄せ中の娼婦、色々な人が表を歩いている。
「………」
色事が繰り広げられる施設を、目を細めて見上げるエルフの女は興味がない事もなかったが、すぐに俯いて深いため息をついた。
「……この体じゃ、無理」
己の異形…女性に存在しないはずの男性器。コンプレックスとなったそれを憂うあまり、ひそかな欲望をそっと握り潰して何事もなく通り過ぎよう そんな決意をした直後であった。
「……堂々とした人……」
ぷんすかとお怒りなのだろうか。恥じる事もなく豊かな乳房を揺らし、不満を露わにする女性には細い目でついつい見入ってしまう。
周囲の人物もそうなのだが、こちらもとんがり帽子の女性のテンションに目を奪われてじっと立ち尽くしていた。
■エレミア > 「あん?」
見られている。それも、野次馬ではない、なにか違う視線で
傭兵とはいえ、戦場を主にする身としては視線にも敏感になるというもの
「………」
ゆっくりと、周りを見渡す。その珍し気な視線の主を探して
「んーー?」
その索敵?が終わるまでにあなたが逃げなければ…獲物を見つけた肉食獣のようにきらーん、と女性の目が輝くのがわかっただろうか
「…♪」
そしてずんずん、と…貴女に向かって、軽鎧の女性がどんどん近づいてくる
完全に見つけているのか、その歩みに迷いはなく
■ジグリア > 一般人も、エルフの女も、何事だと気になるばかりで女性に視線を向けるばかり。
観衆の中には女性も含まれていただろうが、お眼鏡にかなわなかったのだろうか。そわそわしながらも、何だろなあの人 という感じに見ていたのだが…違和感に気づく。
「……こっち、見てる?」
冷や汗を浮かべ、目と目が合えば怯えているのか、思わず目を逸らす。そして、もう1度目を向ける。
…こっちに近づいてくる!?
「……ぅ…」
思わず、後ろ足で後退しようとするが、貴方のペースに比べれば遅いどころか動いてるうちにも入らない。あっという間に距離を詰められ、その豊満なボディと女性の顔を緊張の眼差しでじっと見つめるエルフ女は怯えているようだ。
■エレミア > 周りの視線には目もくれず、貴女だけを見て進んでくる
好機の視線を浴びせていた人々もなんだなんだ、と割れて道を譲り
「おー、君だ君。見てたでしょ?それもなーんだか、変な視線で」
追いつくまで…実際は、相手がほとんど彼女に比べて動いていないだけなのだが
その場にあなたがいれば、に、と快活に笑って話しかける
「あー。怯えないでいい、いい。別に殴ろうとか、そういうわけじゃないんだからさー!」
あくまでも軽く、相手とは正反対の気軽さで肩を両手でとんとん、と軽く叩こうとし
雰囲気と含めて、非常に軽い印象を与えるだろうか
■ジグリア > え、何でこの人こっち来るの!? みたいな戸惑いも相手には関係なく、一直線にやってくれば因縁をつけられる始末。とんがり帽子の女性にはおどおどしながら
「変…そん…な…事…ない……」
ぼそぼそと弱気な口調で、訴えるように口にするのが精いっぱい。
大き目の胸は、もう少し迫れば貴方と触れ合えるかもしれない程度に豊かな膨らみを持っており、背の高さも相まってクールかつセクシーな女性として映るであろう。……弱弱しい振る舞いを除いて。
「ふぁ、ぁ…えっと…。…ほんとに…何も…ない。……変な気になったなら……謝る…」
あんまり人とのコミュニケーションに慣れていないのか、不安そうに顔を逸らしてボソボソ告げるも、よく見ると…いや、よく見なくてもきれいな女性だ。
何度か、ちらちらと顔を逸らしながらも気になって貴方をまじまじと眺めるエルフ女は、とても困った顔をしている。
「……お金……」
沈黙が辛かったのか、貴方が持つ重たい金貨袋を、羨ましそうに見つめてぼそっと口にし話題を逸らそうと。
■エレミア > 「んー?なに?何か言った?」
相手の声がよく聞こえなかったのか、ぐ、と顔を近づけて聞いてみる
近づけば、薄い金の瞳が貴方をのぞき込んで
「んふ…。いいのもってるじゃん…♪」
そうしながらも相手を観察。おどおどしているが、容姿自体はかなりいい。しかも柔らかく豊かないい胸を持っている、と判断して
のぞき込むついでにちら、と視線を胸に向けたりもしてしまい
「あー。聞こえた。謝るな謝るな!君を見つけたのは私なんだからさー!」
何を言っても気にしない、と思わせるような朗らかさ
無駄に声が大きい以外、親しみやすそうな雰囲気もあり
「あん?金?これが欲しいの?」
困った顔をした貴方の視線を追って、金貨袋を掲げる
外から見ただけでしばらくは食べていけそうなほどの重さが想像できるだろうか
■ジグリア > 近づかれて困惑気味だったのに、ますます顔が近づけば貴方の香りまで間近で感じる事となろう。ますますエルフの女は困り果てる。
「ちか…い…近い…」
声は震えているが、今度は割とはっきりと聞こえるように告げた。
それだけでは済まず、こちらの体をまじまじと眺める貴方の視線の動きに気づけば、頬を赤らめ、言葉を失う。
積極的で強引な人という印象を焼き付けたが、決して嫌悪している訳ではない。おどおどしているとはいえ、武装した冒険者なのだ、本気で嫌がるならず者の男性くらいなら突っぱねるだけの力はある。
「…!!!…そんな、大金……どうやって…稼ぐの…」
欲しい とはとても言えなかった。が、欲しいというのは態度からおそらくモロバレ。その日暮らしのショボい依頼で日々を凌いでる彼女からすれば、あり得ない額だ。
それが今、目の前で堂々と見せつけられている。
「……そりゃ…誰だって、欲しい…」
とうとう、本音を口にしてしまう。とはいえ当人が汗水たらして稼いだ金銭。自慢されるだけしてくれる筈なんてないだろうと思うのが常人の考えである。
■エレミア > 困り果てている相手の様子など気にも留めず、笑い続ける
ちら、とでも表情を見ていれば、酒気は感じないのに、顔が紅いことがわかるだろうか
「あーあー。ごめんね。聞こえなかったからさー!」
近い、と言われれば素直に顔を引く
ただ、去り際にまた、あえて気づかれるように、豊満な胸に視線を向けてしまったりするのだが
彼女もまた、相手が同業であることは察する。装備もそうだし、なんとなく、自分よりは薄いが、戦いの匂いがする
ただ、今の彼女にはそんなことは関係なく
「あーこれ?、なんかなんとかってとこのお偉いさんが魔法見せてくれーって言ってたから適当にぶっ放したらもらっただけだよ」
この金が欲しいという視線を受け取りつつ、とりあえず袋を開けて。外から見た通り、中には多くの金貨や銀貨が詰め込まれており
これは魔術師が彼女に依頼したその報酬であり、この額は…その魔術師が予想だにしないものを見た礼だろう
「ならやろうか?私は今日の飯が食えればそれでいいし」
といって、ごそごそと袋を探り…何枚かの硬貨を鷲掴み。もう一つ軽鎧に下がっている小さな袋にそれをしまって
残りのすべてを、まるで何でもない事かのように差し出す
「まーでもあれだなー?、これだけ渡したら、一つくらいは、何か私に得があってもいいよなー?」
貴方が受け取るなら、受け取った後、わざとらしく視線を向ける
今度は全身を上から下までじー、と見ているようで
■ジグリア > 声に出して伝えた言葉通り、しっかり彼女は距離をとってくれたようだ…が、あからさまな視線を向けられればごくりと唾をのんで、未だ緊張した様子を見せる。
ひとまず、ほっと安堵の一息をつくが、貴方の話が始まればびっくりするような顔で我に返り、聞き入っていた。
「魔法……。…、ふぁ…!!?」
言いだそうとするも、遮るようにして見せつけられる袋の中身に驚きの声をあげる。なんだこの額は!?驚愕のあまり、細い目でおどおどとしていた女の目がぱっちり開く。
「え、…私に…?…そ、…れ…は……」
首を左右に振り、ただでは貰えないと良識ある様子を見せるが、それでもあんな額を見るとなかなか頭から離すのは難しい。
流石に冗談だろう と頭の片隅で考えていたエルフの女にとって、貴方の言葉が割かし本気だと感じさせる一言が続いて耳に入ってくる。
「……。……本……気?……私……何…すれば…いい…??…全部…で、なくて……いい……言われた事……する…」
何だか気が進まない顔で答えるエルフの女。まるで自身の下半身を心配するかのように不安そうな顔は己の下を眺めていた。
そう、今は露わになっていないが、己はふたなりなのだ。もしも、美女に興味のある人物なら己の異形を見るや否や興ざめするかもしれない なんて不安が彼女を襲う。
■エレミア > 非常に性格が適当になっている彼女は、未だ緊張した相手の様子などお構いなしで
「うん。適当に荒野でぶっ放したらそいつら腰ぬかしちゃってさー!!」
あっはっはと何かの物語の悪役のように大きく笑って。
自分の話をするのはそこそこ好きらしい
「お?なんだいそんな目して。つーか、やっぱりいい顔だ。あんたもうちょっとはっきりしたほうが美人だよ」
袋の中身を見た相手の反応にこちらも少し驚きつつ、ぱっちり開いた女の目によって変わった表情に、素直に美人だ、と告げて
「あー。先にいうけど私冗談とか嘘とかつけないから。こんな性格だからねー!
だから、本当。ほら、受け取れって」
少しでも疑われてる、とわかれば、ほい、と袋を投げるだろうか
受け取らなければどしゃ、と地面に落ちるだけだが
「んふ。気づいてると思うけど、あんたを一晩、私の好きにさせて?あ、もしかして好きにするほうが好き?そっちでもいいよー」
素直に欲求を告げてどっちでもいい、と告げつつ。とにかく体を重ね合わせたいのだと
「?、何気にしてんの。ヤるの?ヤらないの?」
あまりにも直球過ぎる言葉。視線の意味には気づかず、ただ相手の返答を待っていて
■ジグリア > 現場を見たわけではないものの、あれだけの額を見せつけられれば説得力は申し分ない。自身も魔術の類は使えるが、目の前の女性はきっと規格外なのだろう。
もっとも、当人のどこかハメを外し過ぎているようなノリから迂闊に見せてもらうにはちょっと恐怖心が伴うのだが。
「…すご…い。……それで…この…大金……っ…」
ちょっぴりがめついところもある、エルフ女だったが唐突に顔を褒められれば一気に赤面し、あたふたして言葉を失う。
所謂ガラの悪い男たちから目を付けられ、からかい半分にそんな事を言われた事は数あれど、こうして具体的な褒め方をされれば全身茹で上がりかねない恥ずかしさがあった。
「え、あ、…えっと…」
放り投げられた袋を、野次馬にとられるのもなんだ。大切そうに抱えて恐る恐る貴方を見つめる。有言実行の女性に、いよいよ自分も拒絶の選択肢がなくなってしまう。
「……好きに……」
ごくり と唾をのむ。煮え切らない態度が、相手を苛立たせていると感じれば何かにせかされるかのように首をぶんぶんと振り
「あ、ち、ちが…!…分かった…やる…ヤる…だから…。…好きに、して…いい」
焦るような口調だが、ハッキリと同意する旨を口にした。そして、後戻り出来なくなった女は、弱弱しくこうも告げる。
「…………私……少し…特殊な…体…。……何、見ても…ちゃんと、続けてくれる、なら」
己のふたなりを懸念してか、自信なさげにそんな事を相手に懇願する。
■エレミア > 本人にすごいことをしている、という自覚はあまりないためそれで驚く人々は、彼女にとっては少し可笑しく映るのだろう
…もし見せてくれ、なんて言っていたら大変なことになっていたかもしれないが
「おー。赤くなった赤くなった♪、なーんだ。やっぱり私の目に狂いはなかったね!いいよ。とっても綺麗だ」
くっくっ、と面白そうに笑いつつ、赤くなった相手を更にほめて
「ん。よし。それでいい。遠慮されたら私がどうしていいかわからないからねー」
うんうん、と大仰にうなずいてから
「よし決まった。そうなればどっかいこ、どっか。ここでヤってもいいけどさー、やっぱり雰囲気って大事じゃん?
気持ちよさもぜーんぜん違うし。あ。あんたがその趣味ならここでもいいよ?」
唾を呑んだ後、はっきりとした声が返ってくれば、うん!と嬉しそうにうなずいて
ぱ、と手を取ろうとし、取れたなら、引っ張ろうとして
その途中で、貴方のぼそぼそとした声を聴けば振り返って
「あん?当たり前じゃん。言ったでしょ。あんたを一晩買うって。ということは、つまり?」
と一拍おいてから
「買ったからには、あんたは私が気に入った女ってこと。何があっても知らないね。何?なんかあんの?
あ、それと、私も結構ヤバめの体してるから、そこはおあいこ。そっちこそやっぱやめ、はなしだよ?」
あっけらかんとそう告げてまたぐいぐいと引っ張り始め
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエレミアさんが去りました。