2017/05/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にマリカさんが現れました。
マリカ > 数日の間はサマベルに紹介してもらった宿を使い、今はここ貧民地区の安宿に一応拠点を構えることに
なった。小さなカウンターがあって、店番との間には鉄格子があるような宿だ。
四畳半の一部屋だがとにかく安い。カギは一応かかるモノの、貴重品を置いておくのは少々
ためらわれる。

そしてようやく本腰を入れて神像の捜索を始めることができるようになったマリカが手始めに向かった
のは、貧民街の中でも特に治安の悪い地域に立っている盗人市だ。本当にすべてが盗品という
わけではなく、バザールの愛称のようなものだが実際盗品もかなり出回っていると聞く。

ともかくお上りの女剣士は、人ごみに目を回しながら必死に財布の入った懐の紐をきつく締めあげていた

マリカ > 「わぁ……」

目が回りそうだ。決して広くはない、広場というよりは大きめの路地といった様相の盗人市だが、これでもかという密度で

客と店舗が所狭しと並んでいる。四方を囲む市とは全く関係ない建物がまた威圧感があり窮屈感を増している。
たいていの店は埃の積もった路上に無造作に筵やマットを敷き、商品を並べている。中には
石を組んで即席のかまどで何やら焼いて売っている豪胆な店主もいる。いくらか幌付きの露天も見られるが扱っている
物はやはり高そうなものばかり。宝石やマジックアイテムなどだ。

「さ、てと……」

積み上げられた笊や農具の金属部分に足を引っかけそうになりながら、どこを探すべきかと悩む。
一応魔術的なものだし幌付きの露天を回ってみたほうがいいだろうか……。

マリカ > 「っ……」

いちいち方向を変えるたびに誰かと肩がぶつかる。とっさに謝ってしまいそうになるが、見てみればみんな当然
といったような顔でまったく気にしていない。慣れていないとバレると目を付けられるかもしれないと素知らぬ顔を
するが、やっぱりつい謝りそうになる。

「でもやっぱり神像って言っても汚いし小さいし……やっぱりガラクタの方を見たほうがいいのかな……」

本物の金だろうか?くすみのない金色のブレスレッドを見て、少々胸をときめかせながらもそんなことをつぶやく。
都会に憧れが強い反動か、意識して嫌っているわけではないが、自分の故郷のものに関してはあまり
価値がないように感じている。右を見て、左を見て。誰か商人に声をかけるべきか……それとも……小腹
もすいたし何か食べ物を買ってみようかな?でも正直肉は一体何の肉かわからなくて怖い
安いというのも善し悪しで。安すぎては心配になってしまう。

ぐぅ

おなかが鳴った

マリカ > 「どれがいいかなー」

無意識に財布に手を伸ばしながら、そわそわと食べ物が売っているほうに行く。炭火と
コンロを使っているところもあるが、どうみても薪で火を焚いているお店もある。煙がひどいものだがあまり
周囲は気にしてなくてこちらが逆に心配になってしまう。
中には干物を焼いている店もあるが、一番多いのはやっぱり肉の串。あとは小麦で焼いた生地に
何やら出来合いの具を包み込んでうっているお店もある。食事としては一番いいかもしれない……。

っ……。

買おうと財布を取り出したところで、ふと視界の隅に像のようなものが映る

「っ!?」

もしや神像か、と慌てて視線を向ける。かがみこんでみてみるとサイズも古びた感じも似ているが少し違う。

「でも似てるな……」

他の地域でも同じような神様を信仰している人たちがいるのだろうかと考えて少しうれしくなっていると……
ふとあることに気づく。

「あれ?」

財布、どこだっけ

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にメンシスさんが現れました。
メンシス > 貧民地区、盗人市と呼ばれている場所。
冒険者ギルドでその噂を聞いたのはつい先日の事。
一般には出せない様々な商品が揃っているとのことで、興味が湧いてやって来た。

来てみればやけに狭く、大きめの路地に無理やり人と店舗を詰め込んだと思わしき所。
手に持っている焼き芋を落とさないように、その人混みの中に入っていく。
何度も他人と肩がぶつかり、少し嫌な気分になりつつ進んでいく。

「ん?」

一口、焼き芋にかぶりついた時に地面に何か落ちているのを見つける。
咄嗟にそちらへ向かい、しゃがみ込んでそれを凝視する。
見つけたのは紐がやけにきつく絞められている財布だった。

誰かの持ち物だろうかとそれを拾ってキョロキョロと周囲を見渡す。
すると、何か焦っているような様子のチャイナドレス風の女性が目に入る。

「…これ、お前のか?」

その女性へと近づき、芋を食いながらそう問いかける。。
近くに来れば彼女の身長に(女性にしてはデカいな)などと思いつつ、財布を差し出した。

マリカ > すられた……?血の気がすうっと引く。お尻も胸元も慌てて手を伸ばし、まさぐるがない。落ち着け、財布を出したのは
いつだ……ついさっき。手に持ってたはずなのに……すられたのだとしたらともかく
ほんの数十秒のことならまだどこかにあるかも……。

「っ……ありがとうございます!!」

傭兵風貌の男に声をかけられて振り向けば確かにこちらの財布だった。目を輝かせて近づき
財布を受け取り、安どの笑みを浮かべて。デカい、なんて思われているとは汁知らず満面の笑みである

「よかったぁ……」

メンシス > 「ん…」

彼女に財布を渡せば、予想通り持ち主だったようで安心する。
礼を言われて少し照れくさくなりつつ、無表情を貫いて声を出す。

「気を付けろよ。次は帰ってくる保障は無いからな」

モグモグと芋を食べながら、そう告げる。
身長差が10㎝程しかない彼女を見下げながら、警告をしておく。
この流れでお礼でも要求しようかなと考えつつ、芋をまたひと齧りする。

ホカホカの熱のこもった焼き芋。
空腹状態の彼女ならば、その芋が多少は美味しそうに見えるだろうか。

マリカ > 今度こそしっかりと財布を懐にしまい、ちょっと面倒なくらいに確認してようやく一息つく。
そして気づいてしまうのだ、いい匂いに。

「あの……そのお芋、どこで売ってましたか?」

ちょっと小腹が、程度だったはずが、すっごいおなかが減った、になってしまった。いい匂いだ。
黄色くて甘そう……。くぅ、とおなかがなる。

メンシス > 「…あ?」

芋を食いながら、声を掛けて来た彼女にそう返す。
別にイラついてる訳ではないが返答の言葉と身長差や表情で怒っているように見えるだろう。
くぅっという可愛らしいお腹の虫の音に気付けば、自分の持っている芋に気付く。

「この辺には売ってねぇよ…ほら、やる」

彼女の問いかけにそう返答する。
ここら辺の食べ物と言えば何を出すかわかったものでは無い。
平民地区で買ったものをそのまま持ってきたのだ。
ホカホカなのは、定期的に電気を流して…

ポケットに入っているもう一つの芋を取り出す。
その芋を握り、外から分からないように電流を流せば、湯気が出てきて焼き芋を作り上げる。
そして、それを彼女に渡せば何事もなかったかのように元々食べているものをまた一口齧る。

マリカ > 「あ、ありがとうございます。」

わぁ、すごいほかほかだ。ほかほかの原理に気づくはずもなく、嬉しそうに芋を受け取ると
手早く十分と思えるだけの硬貨を相手に渡そうと手を握り、効果を渡すと、もぐ、と一口。思った通り
凄く暖かくて甘くておいしい……。

「この辺り、詳しいんですか?小さな、ツバサの生えた蛇の像を探してるんですけど、見たことありませんか」

ふと、思いついたように尋ねてみて。ちょっと怖そうだけど、財布を返してくれたのだしそんなに
悪い人ではないのだろう。

メンシス > 嬉しそうにしている彼女にこちらも顔が緩む。
礼は要らないと言おうとした矢先に硬貨を渡されれば、渋々ポケットに入れる。

「いや、ここに来たのは初めてだ。
 そんな像は見たことねぇな」

彼女の問いかけに一つ一つ答えながら、芋を完食する。
少し汚れた手を衣服で拭いながら、ふと疑問を口にする。

「そのツバサの生えた蛇の像ってのは…何だ、お前の所有物か?」

ここは盗品が多く流れてくる場所。
全部が全部そうではないが、珍しい商品や値段の高い商品は大概盗品だ。
もしかして盗まれて探しに来たのだろうか?

マリカ > 東の民族の衣装。露出度は低いながらも馬に乗りやすいように、スリットだけは
かなり深く入っていて、足だけがかなり露出している。幸い最近は暖かく、それで困るようなことはないけれど。

「はい……私のっていうか、村、みたいなもののものだったんですけど、盗まれちゃって
そんな高価なものとかじゃないんですけどね。こちらの方にあるって言う話で」

メンシス > 「ふぅーん…そんなもん、知らねぇなァ…」

彼女の発言に納得しつつ、知らないと告げる。
ジッと彼女の衣装を見つめれば、東の方で見た衣装と合致し、そちらの出身かと予想する。
馬に乗りやすくするための深いスリットから覗かせる足。
健康そうで血色も良いその足を少し熱っぽい視線で見つめる。

「…ふむ…そうだな、良けりゃ一緒に探してやろうか?」

顎に手を添え、視線を逸らせばそう告げる。
一人より二人の方が探しやすいだろうかと、親切心半分、下心半分に聞いてみる。

マリカ > 「そうですか」

そういいながらもさほど残念な風ではないのは、だめもと、だからだろう。それじゃあ地道に
探さないとな、なんて言いながらも、一人で探しても……今日だけの話ではなく、長い目で見て
無理だろうなという思いもこの盗人市一つ見ても湧き上がってくる。

「え?いいんですか?でも私、あんまりお金なくて……最近この辺りに来たばかりだから。」

ちょっと驚くが、さすがに無償と思うほど田舎者でもない、と本人は思っている。
ちょっと申し訳なさそうに、さっきの財布を小さく振って

メンシス > 「悪かったな」

知らないと言えば特に残念な風には振舞っていない彼女。
此方に気を遣って明るく振舞っていると思いつつ、バツが悪そうに謝罪をする。
腕を組んで、ため息を一つつけば彼女の次に発言に反応する。

「あぁ、金はいい。金は。
 …そうだな。探すのを手伝う代わりに、お前の身体を自由にするってのはどうだ?」

財布を小さく振る彼女に遠慮しつつ、そう告げる。
ニヤニヤと少し気持ち悪い表情で彼女、特にそのスリットから覗かせる足を凝視する。

マリカ > 「え?」

相手からしたら残念がって見えたのだろうか、ちょっと驚いたようにきょとんとして目を丸くして。
そして続く相手の言葉には、緒と驚いた顔をして、苦笑いのような、うれしがっているようなそんな表情になって

「え?私でいいんですか?そ、そうですね……その、もっと条件とか、聞かせてもらえるなら応相談、かな?」

目がない感じの雰囲気ではない

「」

メンシス > 「ん?」

自分の気持ち悪い動作と発言に、嫌悪するでもなく
寧ろちょっと嬉しがっているようにも思える表情にこちらも唖然とする。
即座に否定しないのにちょっと困惑しつつ、条件とか考え始める。

「え、えっとだな…じゃあ、本番無しのプレイとかでどうだろうか?」

ここは少し穏便に、そう条件を提示する。
控えめな条件に彼女は喜ぶだろうか逆に落ち込むだろうか。
その反応が気になり、彼女の顔をじっと観察する。

マリカ > 正直、自分の体が売れるということに、どことなくむしろ自慢げな感覚を覚え始めてしまっているマリカ
嫌悪感が先に来ないのは、結局のところ自分もそういうことが好きだから、に違いないけれど

「本番無し?それでいいんですか?」

ちょっと、びっくりしたようで、逆にちょっと不満そう、なんでだろうとばかりに見上げている

メンシス > 「えっ」

本番無しという自分の発言に不満そうに見上げる彼女。
それでいいのかという問い掛けに完全に動揺する。
頭の中をしっかりと整理し、落ち込んでいる方だと納得すれば条件を変える。

「いや、やっぱり…その像が見つかるまでは俺の命令全部聞け。
 絶対服従って奴だ。それでいいだろ?」

見上げる彼女に今度は過剰とも思える条件を突きつける。
極端だと思われるかもしれないが、条件を出した本人もこういう状況はあまり経験しておらず
少し、というかかなり調節がへたくそだ。

マリカ > 「え、えぇ……」

今度は露骨に引いた。顔をしかめてちょっとにらみつけるように

「それはちょっと……、」

とジト目で。しばらくはいろいろ考えているような様子になりながら、どうしたものかと悩んで、ふと顔をあげて。

「お互い一旦お金でやり取りするとか……あと定期的に、とかならいいですよ。もちろんお互い同意の上で」

なんて無難な感じの提案をしてみる

「」