2016/11/13 のログ
■マノとロノ > ヴィールに見つめられても、気恥ずかしさの欠片も感じる様子は見せず、まっすぐに見つめ返すマノ。
マノの瞳は、まるで西の地平線に溶け始めた夕日のように深い赤。
瞳孔の奥は深く澄んでいる。不自然な、あるいは不気味なほどに。貧民街にはびこる汚いものを全くその目に捉えたことがないかのように。
……そう感じたとしても、先程までその口にしていた言葉とは矛盾するわけだが。
「んーと、ね。もう少し具体的なことを知りたくて。魔法でどうやって遊ぶのか、どんなお話をよくするのか、とか…」
相手の具体性に欠ける返答にも、物怖じせずにきびきびと疑問を投げかけていくマノの唇。
その様子は、言葉を覚えたての、相手にすると厄介な幼子めいている。
そしてその例にもれず、当然、相手の言い淀む様子にも喰らいついてきて。
「……あとは、なぁに? 僕たち、友だちってやつのこと、よく知りたい」
純粋な好奇心に駆られ、質問は止まらない。
■ヴィール > 深い赤。じっと見つめていると吸い込まれそうな心地をも覚えて、瞳を細める。
不思議な程に澄んでいる奥底に不思議と興味を惹かれている自分もいた。
「……具体的なこと、かよ。重いものをこう、自由に動かしたりして。あとは何だろうな、店の扉とかを遠くから魔法で開け閉めする悪戯をしたりとか、な」
物怖じもせず投げかけられる質問の嵐。
言い淀んだそれにも食いつかれれば、一瞬眉を下げた後口を開いた。
「……全員とするわけじゃねーけど。…こういうこと、な」
言うと顔を寄せ、避けられなければマノと唇を重ねにいく。
■マノとロノ > 「扉を魔法で開けたり。……いたずらって、ヴィール、やっぱり悪いこともしてるんじゃん。
ふふ、ヴィール、ちょっとうそつきだね」
字面では相手を咎めるような言葉を吐くが、その実、マノの口調は相変わらず淡々としたもの。
一度信頼した相手なら清濁併せ呑む悟りの境地を見せているのか、あるいは何も考えていないのか。
貧民街にも子供は少なからずや居る。その多くはいわゆる孤児だ。
そういった連中の「いたずら」も多く目にしている。ヴィールがやっている「遊び」と、実情はそう変わらないようだ。
貧民街でやる遊びというのは畢竟そういうものなのだろう。マノ達が参加したことは今のところないが。
……そして、そんな相手から繰り出される、さらなる「いたずら」。
「…こういうこと…って……っ!? んっ! ……ふ……」
紅い瞳に映る同年代の少年の顔がいきなりアップになり、唇に暖かく湿ったものが重なる感覚。
マノはその感覚に一瞬身体を引きつらせ、丸い目をさらに丸く見開く。しかし、そのまぶたはすぐにうっとりと伏せられる。
抵抗はまったくしない。かといって貪る様子も見せない。ただ、されるがまま唇を重ね、受け入れる。
キスされる前と同じように呼吸を続け、熱い吐息を交換していく。しかし、そのペースは唇越しに感じる鼓動とともに徐々に早まっていく。
これまで、ピントの合わない視線を宙に投げていた、青眼のロノ。
その瞳がキスの瞬間、二人の接合部にピタリと照準を合わせ、観察を始めた。
相も変わらず無表情だが、その頬はマノと同調してどんどん紅をさしていく。その視線は興味か、それとも羨望か。
■ヴィール > 「誰かを傷つけてるわけでもねぇから、大して悪いことじゃねーだろ。…嘘つきなのは昔からだ」
せいぜいが悪戯だ。子供の遊びの範疇に入ってもおかしくはない。
何某かが彼らにした「いたずら」とは天と地ほどの差がある。
貧民街だと自然、やれる遊びも限られてくる。止むを得ないところではあろう。
唇が重なれば、静かに瞳を伏せる。
暫し触れ合わせた後、ゆっくりと顔を離していく。頰に朱を差し、此方をじっと見つめてくるロノを見て、小さく笑った。
「……嫌がったりしねーの。……まぁ、こういうこともしてる」
言うと再び顔を寄せ、今度はもう少し深く口付けようと。
■マノとロノ > 「…………ん……」
触れ合うようなキスののち、唇が離れると、色素の薄いマノの唇の間から素早く桃色の舌が覗き、自らの唇を舐め拭った。
そして、はふ、とひとつ大きな息を吐く。見るからに、興奮の色が滲んでいる。
ロノは2人のキスが終わってからも、互いの唇をきょろきょろと交互に見比べている。
「……んー、嫌じゃないよ。ヴィールは友だち。友だち同士がすることは知りたいし、これは嫌なことじゃない。
それに、ロノともよくやってるから。
……でも、ロノとやるときよりも、すこしドキドキしたよ。これが兄弟と友だちの違いかな?」
マノは、好奇の視線を投げかけるロノを全く気にする素振りを見せず、うっとりと半目になりながらもヴィールを見つめ続けている。
同性でこのような行為を行うことに、全く忌避感はないようだ。
そして、再び唇を重ねられれば、感想を紡ぐ舌を抑えつけ、また受け入れる。
舌が自らの口腔に入ってくるなら、邪魔にならないように舌を逸らして受け入れ、そして横から恐る恐る触れるように絡めてくる。
呼吸はどんどん荒く、熱くなっていく。貫頭衣の下に汗が滲むのを感じる。
隣でその情事を眺めるロノも同様に火照っている。……キスの間も、マノとロノは固く手を繋いだままだ。
■ヴィール > 素早く動く桃色の舌が唇を舐め取る様子に、薄く瞳を細める。
ぺろっと自身も己の唇を軽く舐め、隠しきれない興奮を表すような表情を浮かべて。
「……そうか、ロノとも。……友達と兄弟の違いはよくわからんけど、もしかしたらそうかもな」
むしろ此方がロノを気にしてしまうのだが、マノがそんな素振りを見せないのならそれも消える。
二人を結ぶ手を振りほどくといった野暮な真似はしない。
マノの首に腕を回し、深く口付ける。差し込んだ舌で口内を緩く舐め回し、恐る恐る触れてくる相手の舌を捉えて絡み合わせた。
ゆっくりと身体を密着させて、徐々に膨らみを増してくる下肢を服越しに擦り付ける。
■マノとロノ > 「んちゅ……っ、ぷ……んふぅ……」
マノの細い首に腕を回すと、初冬の風に水分を奪われた銀髪がヴィールの手をカサカサと引っ掻く。
しかしそんな頭髪とは裏腹に、マノの肉体は全身が火照って桃色を帯び始め、表面にしっとりと汗が滲む。
吐息も熱く濃密に湿り気を帯び、唾液も溢れて互いの唇の間を行き交った。
左手はロノと繋いだまま、右手をそっと伸ばし、ヴィールの真似をしてマノも腕を相手の体に絡める。
その手はもう震えてはいない。
「………っく……ぅん…」
衣服越しに身体が触れ合い、先程知り合ったばかりの謎の少年の体つきをつぶさに感じられる。
股間には一等熱く滾り固くなった部位も。
……マノもまた、貫頭衣の裾を持ち上げ、ロインクロスの下で男性器を固く膨らませていた。隣のロノも同様に。
固くなった先端同士が、こつりと突き合う。マノは喉を絞り、甲高い喘ぎ声をヴィールの舌に伝えた。
■ヴィール > 「ん……ちゅ、…っふ……」
かさかさと乾いた銀髪が指を擽るようにひっ掻く。その感触に瞳を細め、細い指先で静かに首裏を撫でた。
互いの唾液が溢れ出て唇を濡らす。
湿り気を帯びた唇を擦り付けるように口付け、飽きることもなく舌を絡めていく。
震えの無い片手が己の身体に絡められ、更に互いの距離が縮まる。密着する。
「………っ、ん……んっ」
先程知り合ったばかりの少年と、人気の無い裏路地で、という状況への興奮。
互いの衣を持ち上げ、固く主張する男性器が密着する。背丈が同じだから、位置もちょうど良い。
先端同士をコツ、と突き合わせるように押し付けてから、一旦身体を離した。
自らの手でズボンを引き下ろすと、固く反り返った年相応の男性器が露わになる。
■マノとロノ > 「んくっ……はふ、ふうっ……んくっ……」
無垢に見えて、慣れているのか。
マノは執拗に口腔を責め立てる相手の舌をくるくると器用に己の舌で受け止め、流し込まれる唾液を味わいながら、咽ることなく嚥下する。
白い皮膚に慎ましく浮き出た小さな喉仏が、小気味よく振動する。
ひとつ唾液を胃に導くごとに、ひとつ吐息を肺に満たすごとに、興奮のレベルはみるみる高まっていくようだ。
そして、長く深いキスの後、唇を離されるや否や、目の前でズボンを下ろし始める少年。
衆目下では恥ずべき露出行為だが、しかしマノもロノも嫌悪感を微塵もにじませず、むしろ好奇の視線で迎えた。
赤と青、4つの瞳が、彼の股間にそそり立つ若い肉棒に釘付けになる。
「……ヴィールのおちんちん、固くなってる。僕たちも、だけど。
ヴィール、友だち同士でおちんちん、どうやって使うの?」
つんと高くテントを作ったマノの股間は、しかしヴィールのそれよりは若干小さそうだ。
真似してそれを冬の大気に晒すようなことはせず、あくまで相手の説明を待つ。紅い視線は再び、ヴィールの顔をまっすぐに捉える。
■ヴィール > 慣れているような舌の動き、口付けの手法に、これなら遠慮する必要もないか、などと考える。
器用に受け止められるまま舌を緩々と絡めて、擦り合わせ、唾液を嚥下する。
離れた互いの唇を繋ぐように唾液の架け橋が出来た。
今は衆目下とは程遠い、人気もない三人だけの空間。
四つの瞳を感じながら、熱っぽい吐息をゆっくりと吐き出す。
「んー……どうやって、って言われても。色々とな。例えば……」
再びマノに身を寄せ、股間を覆う布を解こうと手を伸ばす。
露わになった互いの性器を密着させ、肉棒を一緒くたに片手で握り込む。
そのままゆっくりと、掌の中で擦り合わせるように扱き始める。
■マノとロノ > 貪るように情熱的な同性のキス、頬を歪ませる舌の動きも、離す間際に光った唾液の橋も、ロノの青い瞳はつぶさに記憶していた。
そして、次にヴィールが見せてくれる「友だち同士のさらなる行為」も見逃すまいと、息を荒げながら二人を観察していた。
ロノの熱い視線を感じながら、マノもまたヴィールの次の一手を心待ちにする。
そんな彼の股間に少年の手が伸び、股布をするりと下ろしてしまう。太腿に手が触れると、その内部で筋肉がわずかに緊張を見せたが、抵抗はやはりしない。
「……っあ……」
蚊の鳴くような喘ぎ声は、羞恥心よりも股間に感じる肌寒さゆえだった。
解ける布につられて、真っ白に膨らんだ睾丸と、その上に屹立するこれまた白い肉棒が風に晒された。
先端は淡桃にうっすら染まった包皮につつまれ、先端の開口部にわずかにサーモンピンクの粘膜が覗く。
自分の下着も剥かれるのはある程度予想はできていた。しかし、その後の彼の行動に、2人は同時に身体を硬直させた。
「「…あ!! ……っやああ……ああ!!」」
今度はマノとロノ、2人の唇から同時に嬌声のユニゾンが発せられる。
固く滾った肉棒同士が触れ合い、なおかつ暖かな手によって握り締められ、裏筋の幼い媚神経が根こそぎ責め立てられる。
さらに2つの肉棒を密着させる手までもが蠕動を始め、ひとつ扱かれるたびにマノの身体はピンと伸び、背筋を反らして快感を訴える。
同時に、傍らのロノも身体を震わせ、脚をもつれさせている。ぷくり、と亀頭に澄んだ先走り汁が滲み、未だ下着をつけたままのロノはその先端に染みを産み始めた。
「な、なに、なにこれっ……あ、あああっ……なにこれええっ……!」
■ヴィール > 傍のロノの視線を感じると、視姦されているような心地も覚える。
見えた男性器は膨らんだ睾丸と、その上に反り返って屹立する肉棒がそれぞれ。大きさが少しばかり違うだけで互いに似ている。
「……っ、は……あ、あっ……」
ロノまでもが声をあげたことで、快感を共有しているのか、と淡い思考が巡った。
裏筋の微かな神経を刺激するように握り込んだ片手を動かし、密着させた肉棒同士を激しく擦り合わせる。
やがて扱いていた手を離せばマノの身を抱き寄せ、腰の動きだけで性器を押し付け合っていく。
「……っ、あ、……っは、あぁっ…!」
裏路地に三人分の幼い嬌声を響かせ、快感を貪る。
腰を強く押し付ければ肉棒が絡み合い、睾丸が擦れ合ってそれぞれ悦を生むようで。
■マノとロノ > 「はひっ……っ! お、おちんちんっ、友だちとっ、ヴィールと…おちんちんっ……あああ……っ!」
抱き寄せられれば、熱々に火照った肉棒が互いの衣服と腹に抑えつけられ、さらに複雑に絡み合う。
2人の身体の間で魚のように跳ねて踊る肉棒のコンビを、ロノの青い瞳は快感に潤みながらも懸命に見つめ続けている。
もどかしいようで、それでいて確かな熱と快感が発生する性器同士の触れ合いに、マノは思わず卑語を口ずさむ。
緩んだ唇から涎が溢れ、頬を伝う。それに同調するかのように、マノの包皮からはとくとくとカウパーが溢れ、互いの肉棒にまぶしていく。
湿り気が2つの男性器に馴染んでいくにつれ、衣擦れの中ににちにちと卑猥な水音までもがまじり始めた。
陰嚢もふわふわとマシュマロのように形を変えながら、まるでキスのように2つの塊同士を絡め合い、そこに溜まりつつある熱を交換していく。
「「ヴィールっ……あっ、ヴィ、ヴィールぅっ……あ……もう、もうっ……っあああ!!!」」
ひときわ大きい嬌声が2つの喉から鳴り響くと、ぶぴゅっと路地の空気を震わせながら、マノのペニスの先から白い粘液が噴出した。
それはそのまま互いの身体の間にまとわりつき、一部はヴィールのペニスにも降りかかる。
マノはヴィールの目の前で、桃色の舌を突き出しながら快感の雄叫びを上げ、股間のわだかまりを絞り出すように身体を震わせる。
同調して、隣のロノもまた身体を断続的に痙攣させた。テントの中でも固く張った棒が激しく揺れ、ぬちゅぬちゅと微かな水音を放っている。
■ヴィール > 「んっ‥…は、ぁ……!……ぁ、あっ……!」
マノの身を抱き寄せ、密着する下腹部。その合間で跳ねる互いの肉棒が絡み合い、何度も揺さぶられる。
耳に届く卑語に一瞬瞳を細めて、それすら心地良い興奮の材料と化すかのように。
卑猥な水音を立て、カウパーを溢れさせて性器に馴染ませる。ぬるぬると性器を押し付け、滑る感触を愉しむ。
口付けを交わすように、肉棒の下にある二つの塊を何度も押し付け、擦り付け合って快感を求める。
「っ、マノ……あっ、俺も、……っ、くぅ、…ぅ、あぁぁっ!!」
ほぼ同時に嬌声を上げ、どぷっと先端より白濁を噴き上がらせる。
互いの粘液が混じり合い、身体にまとわりついて汚していく。体温よりも高い熱を其処から感じる。
身体を痙攣させるように震わせながら、堪らず突き出した互いの舌が擦れ合う。
余韻に浸りながらも、無意識的に求めるように桃色の粘体を絡ませていく。
■マノとロノ > 「は……っ! ……はひっ……はあぁ……あああ……ヴィールもイッてるぅ……びくびくしてる……」
2人、いや3人同時の射精。自らの尿道を駆け上がる粘液の熱さと、触れ合った海綿体の向こうで同様に駆け抜ける粘液の脈動を媚神経に味わいながら、マノは恍惚の表情を浮かべた。
熱い白濁液が混じり合って絡み合い、2人の下腹部に降り注ぐ。
風に吹かれて精液は急速に冷めていくが、なおも触れ合って快感に震える2人の肉棒からは、互いを焼くような熱は引かない。
若く青臭い雄の性臭がふわりと立ち込め、マノもロノも同時に鼻をひくつかせて肺いっぱいに吸い込む。
「……あは……ヴィールぅ。友だちおちんちん、すごいきもちいい……っん……ふ…」
感想もそこそこ、求められるままに再びキス。今度はおちんちんも舌も熱情的に絡めあいながら。
イッたばかりで敏感になった性器が、互いの精液によってつるつると滑り、心地よい事後感を腹腔内に満たす。
ロノもまた興奮冷めやらぬ様子で、そっと腰をかがめて2人の骨盤の間へと頭をうずめ、精液カクテルを舌に運ぼうと奮闘する。
■ヴィール > 「はっ、……あ、ぁ……ん、んっ‥…」
快感に震える肉棒は、絶頂を迎えた後も密着したまま離れない。
降りかかった精液が地面に滴り落ちて、顔を埋めてくるロノの舌先にも数滴が落ちる。
ぬるぬると滑る事後感がとても心地良い。
「ん、っ……よかったか?……またやろうぜ……ん、んっ」
再び口付ける。熱情的に舌を、性器を絡めて、余韻に浸っているとは思えないほどに唇を貪り合う。
暫く夢中で口付けていたが、やがて身体を離した。離れる直前まで名残惜しそうに何度もマノの唇を啄み、味わう。
■マノとロノ > 「ぷはぁ……あ……はぁ……♪」
男同士のしつこくも濃厚で扇情的なキス。すっかり虜になったようで、唇を離したあともしばらくは口をもごもごと蠢かし、後味を確かめているようだ。
ロノも貪るように2人の鍔迫り合いに割って入り、ちゅっちゅっと音を立てながら白濁液を口に運ぶ。しかし、その時間ももう終わり。
2人の身体が離れると、触れ合っていたお腹にまんべんなく塗りたくられたカウパーと精液が幾筋もの糸を引き、切れていった。
マノの貫頭衣はすっかり汚れてしまっている。ロノの下着もだ。しかしそれを気にかける様子はない。
「うん、うんっ……またやるっ……友だちだから、またやりたいっ!」
ヴィールの接吻と精液の香りに陶酔しきったようにうっとりと顔を綻ばせながら、マノは今日で一番楽しげな声でそう言った。
「ヴィールは友だち。ヴィールとおちんちんで遊ぶの、僕もロノも大好き……!」
直接は混ざれなかったロノも、マノほどではないけれど薄っすらと笑みを作って友だちを眺めている。
■ヴィール > しつこくも濃厚な口づけを終えてなお、その感触を確かめるように自らの唇を舌で何度か舐める。
ニヤリと悪戯っぽく笑って、下腹部で糸を引くどちらのものともつかぬ精液を見下ろした。
ズボンのポケットに入っていた手ぬぐいでそれを拭い取る。
小さい為、二人の汚れまで拭き取れないことを少し悪くも思ったが。
「あぁ、友達だからな。……たまにここら辺ウロウロしてると思うから、見つけたらいつでも声かけてくれていいぜ」
「それじゃ……そろそろ俺は帰る、から。……またな、マノ。ロノ」
楽しげな二人の様子に微笑む。
辞去の言葉を紡げばひらり手を振って踵を返した。
そのまま来た時と同じように緩い足取りで、貧民地区を後にしよう。
■マノとロノ > 「また来てね、ヴィール…!」
彼はこの地区の住まいではない。いつまでも引き止めておくわけには行かない。
服を白濁で濡らしたまま、マノとロノは繋いでないほうの手を大きく振って、「友だち」を見送った。
そして、その影が路地の向こうへと消えると。
マノとロノは彼と会う前と同じようにまた、ガラクタが散らばる路地の端へと並んで腰を下ろした。
「……友だち。気持ちよかったね……」
未だに惚けたような面持ちと声で、マノはロノに囁く。やはりロノは応えないが、青い瞳を潤ませ、こくりと小さく頷く。
……そして、精液臭が未だ濃く残る路地の空気を、2つの口が同時にすぅっと吸い込み、吐き出すと。
「……ロノ、キレイにしよっか」
言うなり二人はくるりと尻を軸に旋回し、向かい合う体勢となる。
そして、マノはロノの脚を開き、慣れた手つきで顔を埋めて腰布を取り除く。中からは、大量の白濁に繭のごとく包まれた、小さな陰茎が震えていた。
「「……んっ…」」
そこにマノの舌が触れると、微かな喘ぎ声のハーモニーが路地に流れた。
互いを毛づくろいするように舐め合う、2人の間ではいつもの行為。
そこには、先程「友だち」と触れ合ったときのような甘く激しい興奮はない。そしてその体験は、2人の記憶に鮮烈に刻まれていた。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からマノとロノさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からヴィールさんが去りました。