2015/12/11 のログ
■リラ > なーるほど……んー、この辺は趣味、になるのかなぁ……―――例えば、個室じゃないトコで、ほとんどお外だけど二人っきりになれる所ー……なんて穴場だったら、カレリア的には私をえっちぃ姿にするのもオッケーってコト?
(こんな路地で何を、との言葉でもあるが自重する様子は微塵も無し、どころか、ふにゅ、ふにゅ、と、淡いなら淡いなりにやりようがあるのだと薄布越しの胸を押し当て……て、居たのだが彼女の返答を聞くと空いた距離をもう少し広げ、やおら己の胸元をくい、と、引っ張る。その折、彼女が覗き込めば一時は下着を纏わぬ膨らみと桜色の蕾が拝めるのだが、直後、内側に生じた深紅に淀んだ空間が遮蔽となり……其処から一つ、リングを取り出すと襟元諸共に戻してしまった)
じゃ、まずはこの辺、かな?―――通信方向は、カレリアがコレに魔力を通せば私の所に伝令の魔術が届く、で、私はそれが届きさえすれば逆探知でカレリアのところに、同じく伝令の魔術を送れる……って仕組み。後はそだなぁ……このリングを嵌めて居てくれればカレリアに私の魔術の一部をかけるコトも出来るから、移動っぽいコトも出来なくは無い―――って感じ、連絡手段はナイと、困るでしょ?
(はい、と、そんな代物を無造作に手渡そうとするわけだが……目敏ければ、それら術式を『受ける』為の細工として、主に吸血種が好む図案が用いられている事も、吸血種への造詣が深ければ窺い知る事も出来るであろうし、専門文献を調べでもすれば推察も容易であろう)
そ、勿論、本気だよ?―――全裸の方が、良かった?ふふっ、ドア開けた時は流石に廊下から覗けちゃうから下着は一応オッケーって事にしよっかなーって思ったんだけど……その服も安物とかじゃナイと思うから、あんまり手荒にしちゃ怒られちゃいそうだし、だったら……最初からえっちぃ格好で『お出迎え』して貰った方が役得かなーって、ね?
(そう紡ぐ己の声音はいっそ愉しげですらあり、すぅ、と細めた紅の瞳は悪戯心を存分に秘めたもの、つまり……冗談でもなんでもなく、彼女が受け入れてさえくれれば本当に実行させよう、と思っているのであった)
■カレリア > 「それなら…うーん、難しい事を聞きますわね?」
それならまぁ…と思いなが胸元を引っ張ったリラの方を見やる
最初は桜色の二つの蕾に目が行くものの妙な魔力の動きを見ればどうしてもそちらに目が良く
取り出されたリングを見つめ今のは空間魔術かと思案
「なるほど…一瞬で届く手紙の様な物ですわね?」
説明を自分なりに理解しながら指輪を受け取る
魔術の一部をかけられると聞けばそんな事もできるのかと小さく驚きながら指輪を見つめ…
「…合わせてもらったのはこちらですので、構いませんわよ。
リラが望む通り、きちんとお出迎えして差し上げますわ♪」
お願いを了承する
部屋の中で下着で待っている…恥ずかしくないと言えば嘘になるが絶対に無理と言うほどでもない
愉しそうに話す彼女が喜ぶのならそれぐらいなら、と頷く
■リラ > ふふっ、だーって、カレリアと愉しくえっちする為に聞けるコトなら聞いておきたいじゃない?
―――ちなみに、私は此処でカレリアをハダカにして、可愛い姿を視ちゃうのも大好きな方だから、勿論おそとでえっちするのも好きな方、だよ?
(そんな言葉を言いつつの魔力行使……つまり、己にとって、このラインでの魔術であれば詠唱どころか指で印を結ぶ必要すらない、と言う証左である。―――もっとも、空間生成前にわざと胸元を晒す空隙を作ったのはオアズケとなった身の上が返す悪戯のようなモノ。……少なくとも、己にとってはその範疇である)
そーゆーコト。現物は届かないし、んー……言葉も頭に直接届くからちょーっと違和感あるかもだけどねー……伝達の魔術はもっと上手いヒトは上手いことやるんだろうけど、私はそーゆーの使って干渉方法を強めた方が楽だし、好みなんだよねぇ……ま、コストはかかるけど必要経費ってコトで?
(現に、篭めた魔術分は己との相互通行に限られる為査定には乗らないだろうが、単に貴金属の指輪として処分すればそこそこの金額にはなるだろうもの、それを無警戒に与える時点で、身形を含めてどれだけ享楽的か、を察するのはもはや容易いだろう)
やったっ、ふふ……じゃ、その日を愉しみにしてよっかなー……あ、そうそう、私が悪戯するのスキな方なのは確かだけど、カレリアも『その気』になっちゃったら、私にシたいコトが出来たら言ってくれて良いから、ね?
―――お互い、えっちの場所の好みはまぁ相談、って感じかもしれないけど、好みの女の子の範囲は近そうだし、そーゆー意味でも仲良くしたいからねー……で、っとぉ……後日デートになったとこでぇ……カレリア、お買い物はもう、おしまい?
■カレリア > 「こ、ここで裸と言うのはちょっと…」
苦笑を浮かべる、危険などと言うのはどうでも良いが下賤な輩に肌を晒すというのがあまり好きではない
特に知りもしない男に…と言うのは吐き気がするほどで
「ご安心を、大切に持っていますし何なら次に会った時にお返ししますわ♪」
コストがかかると聞けばそう答える
宴ちゃんとがなくとも単純な価値としても効果そうなこの指輪、会ってまだそこまで経っていない自分に渡すのを必要経費と割り切る
彼女に少し遠慮もあってか…
「そうですねぇ…私はリラの可愛らしい表情が見れれば満足ですわ♪
それと、買い物はこれだけですね。今日は完全な私用できましたので…」
こうしたい、という要望はカレリア自身特に抱いていない
あるとすれば自分の対しても相手に対しても無理矢理は無意識化で避ける傾向があるぐらいか…
だがそれも意識して出ないせいか要望は特にないと答える
■リラ > ……誰の従者か判んないから『裂かなかった』だけ、だよ?
(そう囁くと、つぅ、と、彼女の胸元へと指を這わせ……そのまま衣服越しではあるが、やわやわと揉み始めてしまう始末。彼女にとって幸いな事にこの近隣には戦の影響なのか『男性』と呼べる人種は今の所見当たらなかった)
んー……返されるとそれはそれで傷つくなぁ……ほら、一応私との連絡手段なわけだしさ、次のデートでえっちして、はいそれまで、じゃ……流石に勿体無いなーぐらいの欲目はあるよ?
と、言う訳で……私とのえっちに飽きるまでは、そのリング、カレリアにプレゼントしといたげる
(コストが掛かるとは言っても、その大元を辿れば己の魔力である。―――迷宮の財を一つ、使用しただけ。迷宮の財は、一部を覗けば釣り餌として己の魔力が生成した副産物……故に『消費』はするが、その分『修復』するのも、さして難しくは無いとの割り切りである、が……無論、知らぬ者が違和感を覚えてもなんら不思議の無い行為であるのは間違い無かろう)
なーるほど……ふふっ、じゃあ、つぎの『デート』の時も安心、かなぁ……カレリアとシてると、結構興奮しそうだし、ねー……?
(そんな事を言うなり己は再び彼女の胸をやわやわと弄り、掌にその感触を納める程度の悪戯。傍目にも見間違える事なきセクハラ風景ではあるのだが、どうやら手触りがすっかりお気に入りになってしまったらしい。そんな所為で己の胸がふにゅふにゅと再び押し当たるのだが、それも半ば意図的なモノ、だった)
……私用で鎖って言うのも中々なチョイスだよねぇ……用途聞いてるから納得なんだけどさ……ま、それじゃあこのままー……ってすると折角『デート』のお愉しみを作った意味も無くなっちゃうし―――今日はこのぐらいにシておこっかな。私の散歩の目的も、カレリアと逢えて結構達成できたし、ね?
■カレリア > 「あら…それはそれは♪」
裂かれなくてよかったですわ♪と微笑む
流石に主からもらった物を裂かれるとなれば抵抗しなければならなかったのでそこは幸運だった
「良いんですの?……では、ありがたく頂戴しますわ♪」
飽きるまで、と言う事は好きなだけら持っていていいらしい
リラといつでも話が出来る物なら持っていて得はあっても損など全くない、そう思い右手の指にリングを嵌める
「ちょっ…リラ?貴女また…っ…」
胸を揉まれればそっと抱きしめる
手も少し動かしにくくなるかもしれないがいつまでもこんな所でこんなことをしているのを見られるよりはましかと…
しかし貧民地区にそぐわない少女二人が抱き合うというのはそれはそれで妙な光景なわけで…
「ん…そ、そうですわね?
…ですが、夜道と言う事もありますし…街の外までは一緒に歩いてくださいませんか?」
そう言えば今度は自分がリラの腕を抱く
リラよりも小さく一枚余分に布を挟んでいるせいか感触はあまり感じられないかもしれないが、なんとなくフニフ二とした柔らかさは感じられるか
■リラ > ―――こーんな裏通りで物騒なモノを仕入れてる子が、従者の服を纏ってるの、酔狂じゃないなら、その“上”にも一応気をつけなきゃ、でしょ?
(彼女の思惑とは異なった方向での自重理由、仮に彼女がそこらの店で入手可能な装いだったとすれば……今頃胸元程度は露出を狙っていた公算が高い。とは言え、ショーツは往来に晒したのだから価値基準の段階でかなり危うい所だろうが)
ふふっ、もっちろん。―――カレリアと私を繋ぐ手段、拘束までは出来ない代物だし、連絡にタイムラグがあってもちゃーんと届くし、私の方から送った分にラグが出てたら、そのリングに一時保存されるから、カレリアの方で起動してくれれば、ね?
(そう、彼女がリングを嵌めるのを視て……ぱち、と、軽くウィンク一つ。そうする事で適当に取り出した筈のリングは、といえば彼女が嵌めた指にフィットし、緩すぎる事もきつすぎる事も無いサイズへと変わる。……これで宝石が嵌っていれば、丁度指の背に相当する部位に吸血種が好む意匠が刻まれただけの簡素なリング、ではあるのだが)
あはっ、だーって、お買い物は終わりなんでしょ?それにぃ……ふふ、カレリアのおっぱい、掌でふにふにしてると柔らかいしあったかいし、気持ち良いんだもん?この辺はおっきすぎない子の特権だよねぇ
(己も豊かとはとうてい言えないサイズである所為で気楽げに紡いだもの、しかし……『夜道である』と言う意識は、夜こそが本領である己の意識からはついぞ抜け落ちかけていた)
―――あ、なーるほど……ふふっ、りょーかい、じゃ、街を出るまで……こうしてよっか
(そう言うと彼女の胸の柔らかさを二の腕に感じ……道中、何度か下着だけでも引っこ抜いてしまおうかと懊悩する局面もあっただろうがそこはそれ、彼女との分かれ道へと辿りつくまで小娘二人は軽くじゃれあいながら歩む事となるのであろう。次なる逢瀬の時を愉しみにした欲の火種を心中にて燻らせたまま、今宵は彼女を相応の場所まで見送る事にする心算である。―――仮に、野獣の類が目撃されるような場所を通る事になったとしても、この帰路においては不自然な程、その気配すらなかったであろうが、それもまた秘めた侭で―――)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカレリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区:裏路地」にユニさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区:裏路地」にシズハさんが現れました。
■ユニ > ―貧民地区 夜:裏路地―
さて困った。
後ろは壁で。
前には意地悪そうに下品な笑いをする男が三人。
貧民地区を歩いてしばらくした辺りでこちらを伺う気配を感じ撒こうとしたら逆に追い詰められたようだ。
土地勘は流石に向こうの方が上手だったと言うほかあるまい。
じり、と近づいてくる男達。
対する彼女はひたすらに面倒くさそうな顔。
を極力見せないようにする。
どう考えても向こう様は路銀と身体が目当てなのはバレバレである。
身体はまあ、食事にもなるのでいいのではあるが。
路銀は中々持っていかれると困るものである。
そして幾ら精も食事になるとはいえ。
「好き嫌いと気分はねえ」
ぼそり、と呟いた。
当たり前であるがどうせ吸精するなら純度が高いというかそう言う方が良いに決まっている。
まあこういう所謂ジャンクフード的な精も嫌いではないのだが。
今はそういう気分では無い。
などと考えていればこっちの気も知らずじりじりと近づいてくる。
さて、どう切り抜けたものかなと思案する。
ああだこうだ捲し立てているのでやはり目的は金身体のようである。
■シズハ > 「……おい。」
唐突に響いた、呆れたような響きを含んだ冷めた声。それほど大きな声ではないのに路地裏に良く通るのは、身体とそれから魔術的な技能を鍛えた副産物である。
男たちが振り返れば人垣が崩れてユニにも声をかけてきた人間の風体が知れるだろう。さほどの長身ではないが細面の整った……男とも女とも一見して判断付きかねる顔立ち。
それよりも、このあたりではめったに見ることのない東国の装束のほうが目を引くだろうが。左腰にも大小セットのカタナを帯びている。
「いくら女に自由恋愛で相手にしてもらえないからって集団で無理矢理迫るのは馬鹿のやることだぞ。
私の目に止まった以上、ケガをしないうちにやめておけ?」
……当然のことながら、この手のチンピラがこんな物言いをされて大人しくしているわけがない。
上背だけは高いチンピラ3人が今度は助けに入った武芸者を取り囲んでも、彼または彼女は眉ひとつ動かさない。
■ユニ > ふと、後ろから声。
それはすっと辺りに響き、彼女を取り囲んでいた男がそちらを向いた。
そこから覗く姿は中性的でぱっと見では男女の区別がつきにくい。
そして異国の装いは中々に眼を引いた。
―――何よりシズハを襲う方が金になると踏んだのであろう。
異国の女に異国の装い、異国の武器となれば高値は付く。
さっきまでこちらを向いていた男たちの注意は一斉に彼女へと向けられた。
現金なものである。
とはいえこちらは壁が背で逃げ出そうにも逃げ出せない。
事の成り行きを見るほかなく、視線はやはり皆揃って異国の者へと注がれていた。
何かを言う前に冷めた声で挑発まがいの言葉を投げかけられれば、当然彼らが大人しくしている理由は無く。
肩を怒らせ、それぞれ一斉にナイフを抜けば、シズハへと殺到していく。
―――尤も。
彼ら程度で彼女がどうにか出来るとは全く思えないのだが。
■シズハ > 「……とはいえ、抜いてああだこうだするのは面倒だな。」
今まさに襲い掛かられている最中とは思えない、ため息交じりのあまりにも平静な声音、チンピラたちはそれを自分たちに対する煽りと受け取ったらしい。
一番気の短いらしい正面のチンピラが罵声なのか気勢なのかよくわからない奇声を上げながら抜いたナイフを振り上げ――られない。
ばぢっ! と思わず首をすくめたくなる音。チンピラは硬直して、そのまま受け身も取れずに仰向けに地面に転がった。
それでようやくユニの視界にも入るのだが、白目をむいて泡を吹いて痙攣しながら気絶していた。
「――雷技・電刃。」
静かに呟くシズハの背後で、残りの二人も漏れなく同じ運命をたどっていた。
「君、大丈夫か。怪我とかしてないか?」
■ユニ > おー、と小さく感嘆の声。
さっきまで威勢がよかった三人のチンピラたちは、あっさりとシズハに倒され、気絶した。
魔術か剣術か、どちらにせよ中々の使い手なのだろう。
と適当に考える。
何せ彼女は淫魔であり直接的な戦闘は得意ではなかった。
そして残るのは目の前に居る中性的な人物と彼女のみ。
助けてくれたというのもあるが、それを差し引いても中々魅力的な人物で。
「ん、ありがと。助かっちゃった」
壁際を離れれば、ゆっくりとシズハへと近づいていく。
こちらも襲われていたにしては随分とマイペースで。
既に屈託なくにこっと笑っていて。
■シズハ > 「まあ、運が悪かったというか、自業自得だと思ってくれ。」
気絶している3人に向けて呟く。
要するに強烈な電撃で意識を刈り取ったので、数日は身体がうまく動かないだろう。
弱肉強食の貧民街で無事でいられるか、そもそもこの寒空に転がっていて無事でいられるかは自分で考えても怪しいが、そこまで考えてやる義理はなかった。
意識はすでに、屈託なく笑いながら近寄ってくる彼女のほうに向いている。
「いやなに、どうもああいう場面を見ていると、黙っていられなくてな。それが原因で割と痛い目を見たこともあるんだが、どうにも……。」
いやはや、と苦笑して肩を竦める。
なにしろチンピラに視界が阻まれて被害者の顔は見えなかったのだが、こうしてみると結構な美人。
顔が赤いところを見ると、どうやら照れ隠しの仕草らしい。
■ユニ > その照れ隠しの仕草を見て更に興味が湧く。
一度痛い目に遭ったと言うのにまだ助けようとする辺り、非常に御人好しなのかそれとも。
どちらでもいい事であった。
にこ、とさっきよりもどこか笑みが深くなったようで。
ゆっくり、ゆっくりと一歩ずつシズハへと近づいて行って。
「ホントありがとね?」
ふふ、と笑い、シズハの目の前で止まる。
その笑いは快活でああったものが何時の間にか艶やかで。
どうやら中性的ではあるが女性のようだ、とその艶やかな笑顔の下に這うような視線を絡めながら思う。
「逃げようと思ったんだけど、壁まで追い詰められちゃって、ホント助かっちゃった」
シズハが動かなければ更に一歩、近づくだろう。
それは既に吐息が当たる程の距離。
■シズハ > 「あ、ああ……まあ、けががなければ何よりだよ。」
先ほどまで快活だった笑みが、今は何だか絡みつくように感じられる。
しかしそれは不快なものではなく……そう、もっと絡みついて雁字搦めになるまで縛ってほしいと思わせるような誘惑じみたもの。
こくり、と生唾を飲み込んでしまう。吐息が当たれば、ユニの甘い香りが感じられて、当てられたように動かない。
動けない。
「そ、それより……! そ、そうだ。自己紹介をまだしてなかったな。私はシズハ、シズハ・タケモリ。
この装束の通り、東国から流れてきた……こっちふうに言えば、魔法剣士だ。
君は?」
■ユニ > 動かないのか動けないのか。
まあどちらでもよい事で。
動かないなら近くまで寄って行く。
とはいえ直接的に触れ合うのではなく、単に近づいただけ。
近づいただけだ。
吐息は当たる程に近く。
ほのかに匂いも感じれるかもしれない。
唾を飲みこむ仕草は見えども敢えて気にしない。
「へぇやっぱり異国からなんだ。私はユニ。よろしくねシズハ。職業は冒険者と―――」
言葉を途中で区切り、す、っと近づいて耳元に唇を寄せて。
「娼婦やってるの」
音が届くか届かないか囁く様に己の職業を伝える。
■シズハ > 「し……!」
娼婦、という言葉の響きが耳に乗る。
それ自体よりも、そのささやきが載った吐息が耳をくすぐって、背筋がぞくりと震えたのは主にそちらが原因だ。
「そうか、娼婦、か……しかし、それだとこんなところにいたら、危なくないか?さっきみたいな性質の悪い客まがいのもいるだろうし……。
ユニくらい可愛らしかったら、ここじゃなくてももう少し安全なところでも十分お客はくると、思うけど……。」
■ユニ > 「ふふ、ありがと。んーまあ危ないけど、ほらこういう所の方が何かとね私も流れ者だから」
などと笑いながら軽くシズハの片手を取り。
「それにシズハが助けてくれたし?」
両の掌でシズハの掌を包み込み。
その手を自分の胸元近くまで持っていく。
目を細めてにこ、と笑いながら。
「『お礼』したいんだけどなぁ?」