2015/11/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・酒場兼娼婦宿・Collar less」にアーヴァイン・ルグゼンブルグさんが現れました。
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > ……まぁ、アイツにはいい薬……に、ならないか(この程度で荒っぽさが抜ける弟ではないかと、殴り書きのメモを確かめながら苦笑いを零す。腹違いとはいえ弟、互いを知りあったのも最近のことだが、同じ父を持った為か何となく言い分が分かる。今度は何をしでかしてくれるやらと思いつつ、賑わう店の中へ視線を戻す)…あぁ、わかった(オーダーを持ってきたミレー族の娘の声に気づけば、頷いて答える。お願いねと弾けるような笑顔を見せた少女は、再び酔いどれ達の群れへ戻っていく。そんな光景を微笑ましく見つめていたいが…仕事だ、竈の火を強め、フライパンを火の上へ。オリーブオイルを垂らし、器に割った卵をかき混ぜ、油が水のように動き出したところへ一気に卵を注ぎ込んでいく。熱に変化する黄色の卵を広げ、半熟状態の部分を包み込むように仕上げていけばオムレツの完成だ。こんな酒場では珍しく、彩りとトマトとレタスを添えると皿をカウンターへと乗せる)出来たぞ。(先ほどの少女がパタパタと走ってくると、返事とともに皿を両手で持ち上げ、男達の元へと戻っていった)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (そういえばと、少女がくるりと振り返ると顎先でメモを指し示すように動く。裏にもなんか描いてあったよと、言葉を付け足したのは、少女は文字が読めないのだ。はしゃぎながら男たちの元にこんどこそ戻って行く娘、裏側のメモとはなんだろうかと、紙を裏返し目を通して…ぴしりと固まる)……やはり、馬鹿だな。良くも悪くも(裏側にはこれからする事、する場所、そして何かあったら頼むと、兄の双肩に勝手な要望をふっかけたものだった。頭が痛い、思わずしかめっ面で額に手を当てると、他の娘が心配そうに覗きこむ)…大丈夫だ、ちょっとな?(大したことではないと苦笑いを見せると、ほっと安堵の笑みをこぼし、新たな客の出迎えに笑顔を見せる)いらっしゃい、ゆっくりしていってくれ(男も柔らかな笑みで出迎える。テーブル席はこれで全て埋まった、この時間にしては客の入りが途絶えず、稼ぎの良さがいい鎮痛剤となる)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (剛の力を使い続けた弟に、もう少し心を冷やし、鋭くしなやかに放つ柔の力を考えるように注意を促したのだが、よもや即刻試してくると人里離れるとは…馬鹿は馬鹿なりにやるしかないと言っていた馬鹿を思い出し、苦笑いが溢れる。早速入ってきた客へ酒と食べ物を振る舞うと、皿洗いに勤しむ。それも終わると、今度は手持ち無沙汰。オーダーもしばらく無さそうだし、裏手に戻って事務作業でもするかと踵を返すと)…あれか?まだ練習中だが(酔っぱらいにお願いされたのは、最近練習始めたギターだ。といっても簡単なコードを弾く程度しかできず、とても演奏なんていえたもんじゃない。困惑気味に笑っていると、弾けるだけ上等だと引っ張られ、やれやれとため息を零す)耳障りになっても知らんぞ?(飾られていたギターを引っ張り寄せ、椅子に腰を下ろすと、組んだ足の上へギターを乗せる。トントンと木の面を叩き、リズムを取れば今弾けるだけのコードを重ならぬように、飽きぬように響かせる。手拍子を合わせ、満足そうな酔いどれ達に、リズムに乗せて頭を右に左にと揺らす少女。この地に合わぬ長閑さに、クスリと微笑みながらギターを鳴らし続けた)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (彼らにとって欲しいのは名曲や名演奏などではない、酒の場をもり立てる調べ。なんの歌だろうか、なんの曲だろうか、酔っぱらいと少女と青年が奏でる、謎のミュージックが直立不動で見張りをする男達に届くほどだ)…お粗末様だ(口笛を鳴らし、過剰なほどの喝采が飛ぶ。大した事もできなかったが、それで満足いただけたのならと男は笑う。酒の注文が入ったと少女に急かされれば、わかったとギターを渡す)そこに戻しておいてくれ(カウンターへと急ぐと、給仕役へ。さっき訪れが暇は、気まぐれの空き時間だったようだ。次々と酒のおかわりが入っていき、慣れた手つきで次々と注文をこなす。ぶどう酒、麦酒、珍しい東洋の酒と、めまぐるしく品物が入れ替わる)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・酒場兼娼婦宿・Collar less」にレティシアさんが現れました。
レティシア > (何時ぞやに知り合った男の店の前を通りかかれば、聞いた事のない音楽が聞こえ、興味を惹かれたように店内へと足を踏み入れる女。入口付近で、直立不動な門番と一緒に演奏が終わるまで耳にすれば、クスっと笑みを浮かべ。そのまま深夜だと言うのに、未だ賑わう店内へと歩を進めてゆく。いつ頃だったか、この店で唄を披露した事を覚えていた客達がいるのか、女に気安く声をかけてくる男達に、ヒラヒラと片手を振りながら、カウンターの方へと近づゆき) ――ご機嫌よう、アーヴァイン…相変わらず盛況ね。(忙しそうな男へと、笑みを浮かべながら声をかけて)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (酒の次はつまみの追加だとオーダーが殺到する中、一瞬客達に違う賑わいが生まれたのだが…男は気づく余裕が無い。給仕の作業に真剣な眼差しで取り組む表情は、それこそ初めて出会った戦いの時とは少々違うが、引き締まった顔をしている)…あぁ、こんばんわだ。ありがとう、それに今日は特に客の入りがいい。(微笑みの言葉に、こちらも柔らかな笑みで答えると、料理と酒を取りに来た娘に注文の品を託す。薄金の髪に空のような澄んだ瞳をした女の姿を見上げるミレー族の娘、彼女に視線を取られ、彼の手にワンテンポ遅れてから慌てて受け取り、行ってきますとぱたぱたと走っていく)今日も夜の散歩かな?(少女を見送り、それから笑みのまま問いかける。)
レティシア > …ん、南の事もあるし…皆、騒いで気を紛らわせたい…という所なのかしらね……ん?(ゆるりと店内へと視線を巡らせてから、言葉を口にして。ふと、こちらを見上げる、ミレー族の娘に気が付けば、女は首を傾げて、「なぁに?」と微笑んでみせる。慌てたように、給仕に戻る娘の後ろ姿に、唇に指先を添えて、クスクスとしきりに笑い) …ん、あぁ、ちょっと遠出をするから、そのついでに、王都に寄ってみたの…まぁ、散歩と言えば、散歩ね…。(相手の問いに頷きながら、甘党の魔族が注文するのは、甘い果実酒で。冷たいのでお願いとも付け加え)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > あぁ…あそこか。王政の動きが変わるまでは、あっちに逃していたケースもあったんだが…(ミレー族への差別もない安全な国、あまりに狙われすぎる種族だとあちらに逃がし、現地に滞在させた仲間に任せることもあった。今では結局こちらに戻り、なるべく人目の付かない場所に隠すぐらいしかない。そんな暗い話題を払拭するような彼女のやわらかな声に、現実に戻される。声をかけれた少女は、声をかけられるまで見とれていたのに気づかなかったようだ。慌てていたのもその所為だ)そうなのか…それは寂しいな(眉をひそめ、すこし悲しげに笑う。こうして知り合えた彼女と遠ざかるのは、言葉通りの寂しいものがあった。オーダーに頷けば、冷たく冷やされた甘い果実酒をグラスに注ぎ、すっと差し出す。あの夜と同じ白い桃の酒、今日ははちみつの香りではなく、甘みを程よく締めるレモンの香りが添えられていた)――いつ頃、戻るんだ?(少し間をもって紡がれる帰還の時、相変わらず淋しげな色を宿した瞳が彼女を見つめる)
レティシア > …あら、そうなの?…でも、その子達は皆、無事なのでしょう?…命があるだけでも…と思わなきゃ・・・・(相手の仕事の話題に、笑みを浮かべながら言葉を紡ぐ女の声音は、相手を気遣うようなそれで。時折、、先程の少女が店内で働く姿に瞳を細めて視線で追いつつ) ……ん、ありがとう。…今日は甘い香りではないわね…柑橘系…レモンかしら?(相手から、果実酒が注がれたグラスを受け取って。指先に伝わる冷たいグラスの感触に、瞳を細めて、口を付ける。クンっと香りを楽しめば、以前とは違う香りに感心したように呟いて。ふと、こちらに向けられる淋しさの色を放つ相手の瞳に気が付けば、キョトンと相手を見つめながら、つぃっと指先をその頬へと伸ばそうとしながら) どうして、そんな顔をしてらして?…まるで、本当に寂しいと言ってるように聞こえてよ?…直ぐに戻ってくるわ…ちらっと、かの国の様子を見てくれば…。 
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (無事を確かめる言葉にどうにかと頷いて答え)…そうだな、レティの言う通りだ。ただ…ここも、向こうも…荒れ続けたら、俺としてはやりづらくなる(奴隷が増える、匿う場所、力が消費されていく。そうなる前に手を打ちたいが、国の喧嘩を止められるほどの力はない。至極残念と顔に浮かぶ苦い表情は、バカ真面目な性格の現れだ。御礼の言葉にお粗末様だと微笑みに表情を戻し)正解だ、こうやって少し後味を変えると同じ酒でも違って感じるだろう?(全開が甘く濃厚な味ならば、今日は甘く酸味がすっきりとする優しい味だ。ちょっとした変化の気付きに、男も嬉しそうだ)……まるでじゃなく、本当に寂しいといったんだ。こうして気まぐれに寄ってくれるだけでも、とても嬉しいよ(自分を理解してくれる数少ない、そして違う種族。頬をなぞられると笑みを作ろうとするも、どうしても曇り具合が消えないのだが)……そうか、それならよかった(直ぐ戻ると聞けば、安堵の笑みをこぼし、安心したように息を吐き出す。見ての通り、本気で寂しいといったのだろう)
レティシア > …確かに…大きな戦の後には、焼け出された弱い者達でいっぱいになるわね…(長い生の間に、幾つも見てきた光景を思い出しつつ、男の言葉に真摯に頷いて。目の前の男の真っすぐの性根を見たような気がすれば、思わず、クスクスと笑みを零して) えぇ、とっても美味しい…この前のも美味しかったけど…あたしはこちらの方が好きね…。……え?(グラスへと口を付けている途中で、相手の本当に寂しいとの言葉に、更にキョトンとする女。相手の頬を白い指先で撫で、戯れにその唇へと触れてから、指を離して) …アーヴァインは寂しがりなの?……魔族の心配をするなんて、相変わらず、変な男ね?……戻ったら、また果実酒を飲みに来るわ。そうね、その時には…寝所も共にして頂こうかしら?(自分の目の前で安堵のような笑みを浮かべる相手に、魔族の女の方はまるで呆れたような表情となっていて。しかし、相手の寂しいという感情を向けられるのは、嫌なものではないから、直ぐに口元に笑みも浮かぶ)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > あぁ、嫌なことに…人が物にされやすくなる。あんなことはもう御免だ…。(最後の言葉は掠れるように小さくなっていった。脳裏に蘇ったのは今の自分となった発端。駄目だ、そうならない為にここにいるのだと自分に言い聞かせると、不安に染まった闇が消えていく)それはよかった…そうか、あまり女性の意見が聞けなかったから参考になるよ(甘ったるいだけよりは変化に面白みがある方がいいと、頭の中にしっかりと覚えこみ、頷く。キョトンとした表情には、何故そうなるのかと分からないらしく軽く首を傾けた)否定は…できないな、心から話せる人がいると心が安らぐ。 魔族もなにも関係ない、好きになるか、繋がれるかはその人がどんな人かで、種族は関係ない(頭を振って紡いだのは、宿を体現する心。魔族と特別視することもない、彼が見ているのはレティシアという女性であること。綺麗事かもしれないが、綺麗事を満面の笑みで宣うのだから、偽った言葉ではない。再来の言葉にぜひと答え)前の夜より、また一歩前進だなその時は…いい夢を見させてもらえそうだ(淫らな現実という夢か、それとも安らぎの世界か、どちらにしろ、男は嬉しそうに笑った)
レティシア > ……そぅね………(言葉尻が小さくなっていってしまった男性に瞳を細めて、見つめ。相手から生み出される不安という闇が濃くなっても、それも一瞬、相手から、不安が消えてゆけば、「ほぉ」と感嘆めいた声も上がる。己の問いに、返ってきた答えを耳にすると、更にクスクスと笑いを零して) …やはり、アーヴァインは変な男ねぇ…。でも、心から話せる人とやらに、あたしも入っているのなら嬉しいわ。(マントのポケットより、スっと硬貨を取り出すと、それをカウンターへと置いて。きっと、酒代よりは多めの代金。あのコに何か、好きな物を与えて頂戴と、先程の給仕の娘を刺して告げる。) …じゃあ、またその内…あたしも愉しみにしていてよ?(意味深な笑みと共に告げる言葉。女は、グラスをくぃっとっ飲み干して、空にすれば、ご馳走様とグラスを返し、そのまま、出口の方へと向かって歩き出し)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > …?(掠れた言葉が口からこぼれていたのも気づかないほど、その言葉は無意識だったらしく。何か感心している彼女の理由がわかっていないようだ)変わってるって思うが、だからこうしてここにいる。 勿論だ、とても大切な人だ。(肩肘張らず、素直に語れる大切な人。数えるほどにもいない、本当に限られた人だと彼の中では刻まれていて、柔らかに微笑んでいる)これは…あぁ、わかった。レティからだと伝えておくよ(少女は相変わらず酔っぱらいにこね回されている。撫でられ抱き寄せられ、時折セクハラされてもダメと戯れるように手を握ったりと、穏やかな光景が見えるだろう)気をつけてな? あぁ、とても楽しみに待ってる(空になったグラスを下げると、出口の方へと歩いて行く彼女の後を追い、ほんの短い距離だが見送るようだ。次の再開を願い、今は夜道に消える彼女を手を振って見送る)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・酒場兼娼婦宿・Collar less」からレティシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・酒場兼娼婦宿・Collar less」からアーヴァイン・ルグゼンブルグさんが去りました。