2015/10/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場兼娼婦宿・Collar less」に アーヴァイン・ルグゼンブルグさんが現れました。
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (貧民地区に構えられた娼婦宿、この手の店にしては妙で店の前に直立不動の警備員の様な男達がいるのが目につくだろう。そんな娼婦宿…首輪要らずというけったいな名前をもった店の中は閑散としていた。酒を浴びるほど飲んだ男達は目当ての女と部屋に入ってしまい、日付を跨いだ今はたまに来る乗り遅れを待つぐらいだ。店主たるこの男以外は誰もいない、鼻歌混じりに皿を洗う音が静かに響き渡っていたが)……っと(頭上から響く物音に驚き、ビクッとする。どうやら激しく交わっているようだ。変なことされたら悲鳴を上げろと娼婦には言い聞かせてある。そんな声もしなければ平和なのだろう。苦笑いをこぼすと、再び皿洗いへ没頭していく)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (皿洗いが終わると書類の山を片手にカウンター席へと回る。傭兵仕事の依頼書を広げると上から目で追うように内容を確かめていく。いい仕事もあれば割に合わない仕事もあるし、意味深できな臭いものも。自分の組織のメンバーに割り振る内容を選定しつつ、傍らに置いたメモへ走り書きも一緒に行う)……また市場の方にいかないとな(奴隷市場で見込みのありそうな奴隷を買うのだが、本人としては雇うという心づもり。変人だの狂人だの色々言われた事を思い出すと、苦笑いを浮かべつつ作業を続ける)…ん?あぁ、そうだな(外で見張りをしていた男達から声が掛かる。通りの人影もまばらで、変なのはもう来ないだろうと言われれば小さく頷いて)お疲れ様、あがってくれ(今日の警備仕事は終わりと彼らに告げれば、男達も労いの言葉をかけて宿を去っていく)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (従業員もいなくなるとよりいっそう宿は静になる。時折まぐわう男女の声が聞こえることもあるが…忙しい時間帯に比べれば、小さなものだ)…よし(終わったとぐっと背伸びをすると、書類を片付ける。カウンター裏の棚へ放り込むと、コーヒー豆の袋を手に取る。ミルに適量を放り込み、熱を与えないように挽くと、フィルターへ。沸騰しない程度の湯をじっくりと注ぎこむと、したしたと茶色い雫からいい香りが広がっていく)…(コーヒーの香りにうっすらと笑みを浮かべつつ、カップに溜まっていくのを静かに待つ)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場兼娼婦宿・Collar less」にケイシー(少年)さんが現れました。
ケイシー(少年) > コンコン、コン。二回、一泊置いてからもう一回。計三回の合図のノックの後で少年の声。「アーヴのダンナぁ、居るかい。いつもの物納品に来たんだけど。」…魔術師のケイシー。娼婦達に使わせる「避妊薬」であったり、「潤滑剤」であったり、そういった細々としたものを調合し、『首輪要らず』や他の娼婦館に納めている。いかにも魔術師でございといわんばかりの黒い三角帽子とマントに身を包んだ、見た目はやや幼い感じのする、実の所ミレー族の男だ。「居るかい?入っちまうぜ?」
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (こんな夜更けになんだろうかとノックオンがする方へと振り返ると、聞き覚えのある声が届く)あぁ、君か(薬やら潤滑剤やら、仕事には欠かせないものを届けてくれる魔術師の声だ。うっすらと笑みを浮かべて)どうぞ、入ってくれ(ドアには鍵もかかっていない。すんなり開くだろう。ドアを開けばコーヒーのいい香りと、時折お盛んな二階のからの物音が聞こえるはずだ)こんな夜分にご苦労様だ(日付も変わり、夜更けの時間だ。笑みのまま労いの声をかける)
ケイシー(少年) > キィ、戸が軽やかにするかしないか位の音を立てて開き、背の低い魔術師が入ってくる。「よっ、毎度。まあオレっちは夜行性だかんな、寝たけりゃ昼間にグーグーグーってなモンよ。それよかアンタだよ、いつ寝てんだホント。『年寄り』から言わせて貰えばなぁ、無理効くの若いウチだぜ?っと、盛り上がってんな二階、お盛んなこって…ぁい、納品書と現物。」年寄り。にわかには信じ難いが、この少年にしか見えないミレーの男は、アーヴァインよりも年上なのだという。ミレー族というのも実年齢が今ひとつ分かり辛いが、魔術師ともなると尚のことその辺りが曖昧になってくるのだろうか。「最近どうよ、なんか面白い事でも有ったかい」
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > 夜行性…か(猫らしい耳や尻尾を見やれば、理解に及ぶ言葉だ。猫が混じっているのだから。納得したように笑みを浮かべて)だいたい深夜から明け方…だな、明日は休みだからな、今日は何時もより遅いんだ(若いうちに出来る無茶だと窘める言葉には気をつけると苦笑いを浮かべつつ答えた。納品書と品物を受け取ると、代金の入った袋を差し出す)ありがとう。あぁ、今日は仕事上がりの団体さんが入ったからな(仕事は順調なようだ。続く問いに小さく返事をして)この間、タナール砦の防衛に駆りだされたんだが…ドレス姿の魔族の女と会った。やたら強い上に、なにしているかといえば散歩だとな(魔族とは酔狂な輩だと思わされた夜の出来事をボヤけば、苦笑いを浮かべて)あとは…近々奴隷を探しに行くぐらいか(奴隷を買っては首輪なしに娼婦か魔術師として働かせる。放し飼いの従業員を増やすつもりだと予定を答える)
ケイシー(少年) > 「ドレス姿の魔族、ねぇ。色々と彷徨いてっからなぁ。殆ど全裸な奴等よりぁ余っ程お上品なこった。」代金を確認しながらも鼻の頭をコリコリとかき、何かを思い出したように続ける。「今月の頭っ位かなぁ、そんな大物じゃねぇんだけど、里(隠れ里)の近くで小型の魔物が居てさ…とりあえずオレっちが知ってる範囲で、里ごと襲われた話はここんトコ聞かねぇけど…ま、もしミレーが大量に出回ってるようならまたちょっと教えてよ。それと…」ポケットから小瓶を取り出す。「香水の原料が手に入ったから3種ほど調合してみたんだけど、置いてくから姐さん方に。誰にも合わないようなら、ポイしてくれていいからさ。んじゃ、あんまりコーヒータイム邪魔しちゃなんだし、そろそろ。」あれこれせわしなく言って、立ち上がる。コーヒーも、程よく出来上がった頃合いだ。
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > …そんな魔族、いるのか?(目のやりどころに困りそうだと真顔で答えていた)そうなのか…わかった、その時は伝える。売られていた時は…なるべくこちらで引き取らせてもらう(下手に開放してしまうと、また捕まって売り飛ばされかねない。自分の所有という防止柵を掛ける意味でのことだ。それから差し出された瓶に視線を落とし)薬だけじゃなくて香料もか…多才だな(感心したように頷きながら言葉を聞き、使わせてみると頷いた)気を使わせてすまないな、次も頼む(頷き、背の小さな賢者を見下ろしつつ見送るようだ。)
ケイシー(少年) > 「いるぜ、ほぼスッポンポンなのとかな。うん、ああ、いや…無理のない範囲で、な。本当なら、オレら自身が解決しなきゃならない事なんだから。へへ、多彩っていうか、無駄に長生きしちまってるだけだよ。じゃな、また宜しく!」代金を帽子の中にねじ込むと、手をヒラヒラとさせ戸口から出ていった。
…ミレー達にせよ魔族にせよ、この地に巣食う問題はまるで汲み出しても汲み出しても染み込んでくる、ボートの中の海水のようであった。

アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (羞恥心とやらはないのか、魔族の奇抜さにあんぐりとさせられてしまう)あぁ。 そうかもしれないが…君らだけでも限界はある(これだけ踏みにじられ、搾取されてしまっては張り合うにも難しい。出来る限りのことはしたいと頷き)あぁ、またな(戸口から出て行く彼を見送り、ここに根付いた欲望の闇の深さにため息を零す。深く考えるのは今度にしよう、今は淹れたてのコーヒーでリセットしたい。休み前の夜はこうして過ぎていく)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場兼娼婦宿・Collar less」からケイシー(少年)さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場兼娼婦宿・Collar less」から アーヴァイン・ルグゼンブルグさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカレンさんが現れました。
カレン > (もうじき夕刻になろうとしている。
 貴族であり騎士であるカレンがここにいるのは、手配犯を追うためだ。
 冒険者のようなボロ布に身を包み、聞きこみを続けている)

ふむ、知らないと。
これならどうか。

(ゴルド金貨を見せると、聞きこみ対象の男は堰を切ったように喋り出した。
 しかし、当てになるかどうか分からない情報である。
 「戦場以外で功績をあげよう」という計画は外れそうだ。
 部下たちも冒険者風の装いで聞きこみをして回っているだろう。
 目当ての人物が見つかる可能性は低いと言えた)

カレン > (騎士団員とはいえ戦場で華々しく戦うだけが仕事ではない。
 こうして王族あるいは貴族のために下働きを回されることもある。
 カレンのような下っ端部隊ならば尚更である)

もう慣れたけどな。

(男に金貨を渡し、礼を述べると歩き始める。
 その仕草にはどことなく「教育」の気配があるだろう。
 冒険者にはそう簡単になりきれないということだ。
 しかし、名の売れている冒険者にこういった仕事を依頼すると高く付くのである。
 どうせ給料を払っているのだから…そんな理由の下働きだ) 

カレン > む…。
(視線の先には派手な作りの建物が見えた。
 この地区に似合わぬその建物は娼館である。
 どうやら儲かっている店のようだ)

部下たちにもたまにこういうところを奢ってやってもいいな。

(苦笑しながら、店の前に立つ薄着の女達を見る。
 夜になれば寒いこの季節に、よくやるなと思う。
 しかし自分も産まれが違えばあそこに立っていたのかもしれないのだ。
 普通の貴族のように蔑むことはできなかった)

カレン > 男娼がいるなら入ってもいいが…今はその時ではないな。

(ふっと笑い、娼婦たちに情報提供を求める。
 しかし、有力な情報は得られない。
 だが、先ほどの男にやった額と同じ額を全員に支払うのであった。
 これは同情でもなければ優越感からくるものでもない。
 情報にはそれなりの報酬を、という考えに基づくものであった。
 貴族であり騎士であるカレンは、そういう女であった)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカレンさんが去りました。