2022/07/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 騎士修練場」にトワさんが現れました。
トワ > 【待ち合わせ待機中】
ご案内:「王都マグメール 王城 騎士修練場」にレアさんが現れました。
トワ > 王城にある騎士の為の修練場、一寸した情報を報告するために城に訪れた帰りにふらっと立ち寄り。
数人の騎士と模擬戦をして、何とか勝利を重ね、今は休憩をしている所。
恰好が冒険者っぽいので、気にする人間もいるが外套、腕章と鞘に付いた第六師団の紋章に気づいて気に留めなくなる。

休憩していると模擬戦の間に来たのか、親衛隊の小隊長になったという少女を見かけ、立ち合いの様子をじっと見つめて。

「前に見た時より腕を上げている、か」

そんな呟きをしながら、少女の立ち会いが終わるのを身届けて。
手に濡れたタオルと、コップを持って近づいて。

「お疲れ様、パッヘルベル家のレア様であってるかな、親衛隊小隊長殿。
と…トワ・クサカベ、第6師団の人間だ、突然声かけて申し訳ない、こちら良ければどうぞ」

と、タオルを差し出しながら、声を掛ける。

レア >  
「──ふぅ」

額に僅かに滲んだ汗を拭う
第一師団の一般兵はその練度にバラつきがある
手練と、ただ在籍しているだけの貴族の子息子女
冒険者あがりの者はそれなりに出来る者もいながら、剣術という学問の中においてはいまいち習熟度が浅い
故に王城内での修練の範疇である模擬戦ではそこそこ程度の手応え、といったところ

「(才気に満ちていると自負はしていますけど、わたくしのような小娘が小隊長になれるわけですわね)」

鍛錬用の木剣を仕舞おうとすると、自分へと注がれる視線に気づき、振り向く
視線の先には殿方の姿、一見してシェンヤン方面の方に似た顔立ちに、冒険者のような服装
ただしその服装に備えられた第六師団の紋章が王国軍の人間であると理解するには十分だった

「──あら、ご親切に。
 いかにも、レア・シュテファーニエ・パッヘルベルと申します。
 第六師団クサカベ様。どうぞお気になさらず…ふふっ、ありがとうございます」

タオルを差し出されれば可愛らしく微笑んで見せ、遠慮の様子は見せずにそれを受け取って

「わたくしのこと、ご存知なのでございまして?」

こちらのことを知っているような口ぶりに、小さく首を傾げて見せながらそう問いかける
 

トワ > 「えぇ、俺は第六の中でもどちらかと言えば譲歩収集の役目メインなので。
入団後一年で小隊長になったという、貴女の話は聞き及んでますし。
何回か、確認の為にこちらにお邪魔したこともありますから」

少女の問いかけに、頷いて見せる。
嘘は言っていないが全ては言っていない、情報収集メインなのは嘘ではないが、その先の実行時もきちんと役立てるだけの腕前はあり。
表情は柔和な笑顔ながら、その視線は少女の動作や、体の隅々に気を配っており、今も何かを確認しているように感じられるかもしれない。

「第一師団のなかでも純粋な貴族の子女ながら、貴女は色んな意味で目立ちますしね。
最初に聞いた時は、何かの冗談か、よほど縁故があったのかとも思ったので。
すみませんが、これまでにも何度か実際に確認させて貰っていた次第です、お気に触ったなら申し訳ない」

実際に見た少女は貪欲に強さを求めているように見えるし、実際に今の模擬戦でも満足しきってはいないように見える。
それに、少女が色々な意味で貪欲な事も調べている様子で、其処を含めて色んな意味でと、言っている様子。
汗もそれほど多くかいている訳でも無い様子を見て、先ほど少女の相手をしていた師団員の腕前を思い浮かべ。

「どうですか、体力的に問題なければ一度模擬戦など。
正統派な剣術以外に、細かい細工を使った戦い方など、騎士とは違った戦い方もできますので。
ご希望に沿った戦い方でお相手させて貰いますが」

笑顔のまま。そんな言葉汚少女へ告げてくる。

レア >  
「(成程。全面支援を旨とする第六師団、他師団への情報収集も綿密に、ということなのでしょうね)」

観察するような視線を感じつつも、男自ら何度も確認をしていると口にする以上はそれを隠すつもりもないらしい
まぁ大義名分ございますしねと内心思いながら、視線のことは気にしないようにして

「あら…思わぬ申し出ですわね」

模擬戦を申し出られ、しばし口元に手をあて、思案する
そういえば聞いた名だと思い出せば異国から貴族入りしたという変わり種の男爵家と一致する
その風貌も含めて、気になるところがあるとすれば

「それでは宜しければ、剣術のご教授賜らせていただきたく。
 東方かはたまた異国か、そちらの正当剣術にも興味は御座いまして」

受け取ったタオルで汗を軽く拭き取り、こちらは洗濯して返しますわねと言付けて

「(さて…これもまた第六師団方の情報になるのでしょうから、頑張りは見せないといけませんわね)」

互いの間合いが開くよう、少し距離をとってしまっていた木剣を構える

トワ > 「申し出を受けていただいて感謝します。
では東方の剣術でお相手させて貰います…では、此方を投げて落ちた主観から開始という事で。」

持っていた木のコップをを見せて、それを上に投げながらそう告げ。
木刀を右手に持ち、それを越しに添えると柄の根元に左手を添え、腰を落とす。
その姿勢のまま、すり足で動くので上体はぶれず、騎士剣術になれていると距離が測り辛いかもしれない。

そうしながら木のコップが地面に落ちて、中に入っていた水がこぼれ、コンと音がなって。

「ではいきます、よっ!」

その瞬間に、すっと踏み込んで…腰に添えた状態から左手を鞘に見立てて、居合い切り一閃。
剣速は早く、狙いは少女は持つ木剣、それをもって挨拶代わりとでもいうように、木刀の先が木剣に向かう。

その後の反応でどう対応するかを探るような、判りやすい一撃を放つ。

レア >  
「(東方の方の剣によく見られる独特の構え)」

「("抜き"と"払い"を一の動作で行う…でしたわね)」

野心溢れる少女レアはそれに相応しい努力・勉強家でもある
知識として識っているものを実に体験できる機会とあっては喜ばしい限り

硬い木のコップが落ちる音、と共に鋭い踏み込みが眼に映る
それ自体は十分に眼で捉えることの出来る動き
普段相手取る剣術との違いは、そう…構えが斜(はす)であること

「(なるほどこれは、得物の長さがわかりづらい───)」

が、今回の得物は鍛錬用の木刀、その長さは体感で知っている

「──ふっ!」

浅く吸った呼吸を放つと同時、向かう木刀の先に狙いすまし、諸手に構えた木剣を叩きつける
乾いた音が修練場に響く
鋭さに対して、こちらは諸手構えによる一撃
少女の膂力といえど、弾くことくらいはできるだろうか

トワ > 木刀が木剣に弾かれて、一瞬間が出来る。
次の瞬間には、一歩下がりながら木刀の柄に左手も添えて、弾かれた木刀の動きを止め。

「(居合いについての知識はあるのか、それに…素直に木刀をそのまま持ったのも相手の読みを助けたかな)」

木刀に刃は無いのだから、好きな位置で握れば長さを更に誤魔化せたのだが。
様子見の一撃で不意打ちは、と考えたのが今の結果。

「(東方の剣術も知っているという事は、本当に貪欲に勉強をしているんだな)」

そんな考えも一瞬でして。両手で持った木刀を弾かれた位置から振り下ろす。

「はぁっ!」

小さく息を吐きながら袈裟斬り気味の一撃を、ワザとぎりぎり届かない位置で振り下ろし。
次の瞬間に、一歩踏み込んで、振り下ろした木刀を切り返して、同じ軌跡で今度はあたる軌道で振り上げる。

レア >  
「(驚かない。ということは読んでいたか、折り込み済みだったか、ですわね)」

リーチは改めて確かめた
故に今、相手の振り被る一撃が間合いの僅か外であることはわかる
それでは例えあたっても皮一枚、こちらが不用意に前に出なければ致命打には非ず

「──そこ!」

切り返す直前、振り落とした勢いを殺す一瞬の停止を見逃さず、その剣先を素早く木剣で抑え

「この先の変化が読めずとも、出鼻を抑えれば同じ。ですわね」

当たらない位置での振り下ろしが故意にせよ誘いにせよ、これで正答

「(──この先に細工がなければの話ですけど)」

内心警戒はしつつ、剣先に力を込め、木刀を抑えさせる
僅かな膠着状態、力任せに跳ね上げるか、あるいは引くか、体術に転じるかそれとも別の手があるのか──

トワ > 「いや、お見事…きちっと間合いの長さを理解してないとできない動きですね。
で、この状態だと剣術ではそれほど出来る事は無いのですが…少し仕切り直しますか」

膠着状態の合間に、言葉を交わし。
一歩下がりながら木刀を引き抜いて、素早く構えなそうという動きを見せる。

「此方からばかり攻撃していますし、今度はそちらから、という事で」

そうしながら、少女へそんな提案の言葉を投げかける。
少女の対応力はしっかりと見せて貰ったので、今度は少女の攻撃を見たいと言ったところか。

内心では舌を巻いているのも事実。
眼も良いし、度胸もある…ギリギリの一撃を見送るのはかなり難しい事だろう。

だからこそ、少女の攻撃を誘いながら、幾つかの手を考える。
このまま木刀を引かせてくれるなら構え直し、そして素直に攻撃してくれば、それに合わせ刀絡めから、木剣を弾く事も出来ると思うが。

引かせてくれない場合は、踏み込んでの柄での攻撃等の半ば体術的な方法を、と一瞬で考えて。
思考から行動へと、切り替わり。

レア >  
「──では、遠慮なく!」

木刀を引く動き
それに合わせるように素早く木剣を引き、絞り込むようにその柔軟な身体を撚り…

「せっ!!」

そのまま、剣先を向け木剣を突き出す
普段使いする大剣とは重さもリーチも違うため勝手こそ違うが、しっかりと踏み込み腰の入った突き
狙いは、大怪我をしないよう五臓六腑を避けたその身体へ
軽い木剣では不慣れな動き、されど的は大きい

「(距離さえ間違えなければ、ですけど…っ!)」

下がられたら、眼に大きくステップインし懐へ入る
くぐられたら、自由な下半身を使い体術で迎撃
逸らされたら、姿勢を整えるため跳ぶ

いくつかの相手の対処を折り込みながら

トワ > 素直に引かせてくれたことに少しの驚きを覚えつつ。
手合わせなのだから、意地になる部分でもないか、と思い直し。

木刀を正眼に構え直して、少女を見れば。
少女が選択したのは突きであり、なるほどと納得もする。
実際に突きというのは点の攻撃だけに対応が難しく、急所に当たれば木剣でも危険な技。
それを考えてか、その軌道は此方の腹に向かって放たれていて。

「……此処っ!」

木剣の重さや長さに慣れていないのか、不慣れに見える突きに対し。
此方も木刀を突き出して、木刀を木剣に絡めると、その軌道を上に反らす。
しっかりと、少女の手から木剣を弾き飛ばすイメージで、力を込めて。

「(これで、手から離れても離れなくても…次の一手を)」

木剣が手から離れても、離れなくても恐らく一瞬の間ができるだろうという予想から。
木剣を絡め上に動かした木刀…それを少女に当たる軌道で振り下ろして行く。

レア >  
「(──そう来るのでしたら)」

対応されることは折り込み済み
巻き上げるように突きの軌道を上に逸らされれば
その技量にこそ感服するものの、あくまでも冷静に
折り込み済み故、あえて体勢を崩すほどの勢いはつけていない

「──失礼!」

木剣からは片手を離し、勢いに逆らわないよう
身体を器用の捻り、木刀を握り振り下ろそうとするその手首目掛け、蹴りを合わせる

振り落としの阻害に成功すれば、後方へと転身し距離をとって……

「…不意の突きを巻き上げられるとは、恐れ入りましたわ」

横から払うか、下から払うか
それくらいだと思っていたけれどそれとはまた別種の
太刀を自在に操ることが出来るからこその、巻き上げ
東方の剣術はほとほと得物との馴染みに違いを感じさせられる

「並の打ち合いならともかく、クサカベ様ほどの手合いが相手では慣れない得物では手が足りませんわね…」

トワ > 「…いや、巻き上げも知っているのは少し予想外ですね」

少女がそこまでの知識を持っている事、攻撃する時もしっかりと対応を織り込んでいる事に驚きを見せて。
手首を蹴られ、振り下ろしは止まって、蹴られた右手は木刀から離し、左手一本で一応構えながら。

「たしか、本来の得物は大剣でしたか…普通の木剣では重さも長さもかなり違ったでしょう。
それでどうしますか…体術もありとなると、その…また違った戦い方になるのですが」

蹴った足に感じたのは青年の体の硬さか、魔法なのか技術なのか一瞬の事なので判りにくいが。
人の体を蹴ったはずなのに、感じたのは木か何かを蹴ったのと似た感触で。

「なんでもありにするというのであれば、一度仕切り直しにしたい所ですけれど。
このまま、つづけますか?、それとも一旦おわりますか?」

苦笑しながら、そう告げて、続けるかどうかを訪ねてくる。
本人が言っているのが本音ならば、今の模擬戦ではあくまでも剣術だけで戦っていたという事なのだろう。

レア >  
「いいえ、存じませんでしたわ。故に、咄嗟に足が出てしまいまして、申し訳なく」

言葉とは裏腹にくすりと笑みを浮かべ、僅かに頭を下げる

「退くか、潜るか、躱すか、逸らすか、いくらか考えてはいましたけど、
 逸らしの手が普通とは違ったもので、つい」

「ですので、何でもありというのは少々いけませんわ。
 殿方との差は、理解していますし、ね」

さて、続けるか否かという言葉にしばしの思案
このまま不得手な木剣で相手取るというのもやや勿体ない気もしつつ…

「手合わせを続けるよりは、むしろここまでの技をご教授願いたいですわね」