2021/09/06 のログ
■メイラ・ダンタリオ > 昼間の王城
メイラは時折、この増築された城内の中で
訓練場 魔導機械研究室 轡を並べた爵位関わらずの武人など顔を出す部分はあった
もちろん、第一に王の前に跪き言葉を交わすこともあるだろうか
狂った獣同然な扱いをされるメイラでも、王の前でだけは立ち上がるよう言われない限り
片膝を突き、頭を垂れ続けること なんら不可思議はない
しかしそれは王にだけ だからこそ 王城周辺に住まう王以外の王族
金勘定に強い貴族など 王以外ではメイラは自身で認めてもいない者は平民・貧民と扱いは同じだった
刀と呼ばれる東の国の 何が其処までさせるのかと 言われる片刃の剣を携え
鎧姿ではなく黒の一張羅 貴族らが普段身に纏う者に比べ、葬儀服のようにすら見える飾り気の少ないもの
そして髪も同じく 無駄に飾りすぎない姿のせいか 赤い瞳とギザ歯が目立つ
すれ違う貴族や、王族の血を分けている身分であろうとも、互いに向かい合って長い廊下で出会えば
相手がまるで虎か熊でも扱うかのように道をそれるように譲る
そしてそのまま互いに歩き、すれ違う 片方が止まり、道を差し出すということはなかった
「ふん。」
通り過ぎ、もはや喧嘩超しにすらならない気概に鼻で落胆するかのようなメイラ
そしてそのまま、王城内で魔導機械を研究している者らと廊下ですれ違えば
互いに握手を交わし、現在の事柄を聞く
アスピダでの魔導機械の障壁や兵擬きの厄介さも含め
手元には差し入れのように強力なカロリーポーションやエナジーポーション
精力剤や栄養剤をポーションで精製した代物を詰めたものをついでに押し付ける
「魔導機械をこちらも取り入れてしまえれば……何か武器でも作りなさいな。」
障壁や出迎える火力という兵器 そして動き出す機械兵
あの城塞に対する物言いをしながらも、ないものねだりとはわかっているかのよう
最も、人間以上の規格をもつメイラだからこそ、何かゲテモノはないのかというかのように
学者や研究員らと談笑し。
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にミシェルさんが現れました。
■ミシェル > 「やぁメイラ、こんなところで会うなんて珍しいね」
インテリが多く武人との交流が普段少ないため萎縮しながらメイラに応対する魔術師達の中、気さくに声を掛ける男装の麗人が一人。
色々な意味で悪名高い女男爵は、自身も白衣を着た研究者モードで彼女を出迎えた。
「何か武器ねぇ、そうふわふわした物言いは困るな。もっと要件を定義してくれなきゃ…」
しかし、彼女の言葉を聞けば、物怖じせずぶつくさと文句を言う。
そう言いつつも資料を何冊か探してよこしているのだが。
「一人で要塞を落とすなんて無理なんだから、必要なのは武器じゃなくて兵器だよ。
大砲、カタパルト、攻城櫓、破城槌…そんなものだ」
そんなものはとっくに色々研究されてる、と付け加え。
手渡した資料にも、数人がかりで使う攻城兵器の数々が載っている。
「色々案はあるんだけどね。どれも多人数で使うものだよ」
魔導機械を組み込んであっても、やはり運用には人手が必要らしい。
■メイラ・ダンタリオ > 現場で暴れ狂う者
現場で活躍できるよう 調べ狂い尽くす者
話し合う学者らとメイラは、対極に位置し 文と武でわかれている
しかし、武力で示すメイラも、魔導機械相手では近づいて千切るだけではどうにもできない
鎧で覆われた竜を相手にするかのように 逆鱗 そこを貫く必要があった
人間も、鎧を着こめば首か心の臓を狙われるように 魔導機械も同じだ
貫ける場所 切り落とすべき部位 それを何度教わったかわからない
故に、メイラは間合いにさえいれば、極端なサイズ差を抜けば破壊できると自負する
メイラの、逆鱗に触れずとも破壊できる武器をと強請られると
当人たちも苦笑いしかない それはアスピダを含める戦場兵らの願うどれか一つの事でもある故に
そうして差し入れを手土産に会話をしていると、ためらいもなく声をかけてくるのは
少し気取った 中性的な声 見た目と凹凸が釣り合わず そして魔導機械の研究員として
今の王城でも顔となれる一人だろう ミシェル がそこにはいた
メイラとミシェル 袖が触れあわないようで、互いは今だ良き友人という枠にいる
「要は威力ということでしょう?」
そう言って、手を振って話していた当人らと別れる際には
皆に振舞って差し上げてと述べてエナジー カロリー のポーションを運ばせた
ミシェルは珍しく白衣を着ており、普段会う際は冒険用のコート姿や麗人服の出で立ちが多い
二人で暴れと調べで共にあの “口に出すことすら憚られる窟” に赴いた日は今だ忘れられない
「葡萄砲(散弾)に鉄槍の弓 龍の逆鱗に触れられない限りは、物と量を言わせるしかない現実
そんなものわかりきっていてよ、白衣がとってもそそるミシェル?」
羽ペンや削りきった黒炭ペンで書かれた線の集合体
それらをめくりながらも、火薬の詰まった炸裂砲弾でも投げ込む方が塩梅は良さそうかと顎を撫でる
途中、資料を引っ張り出すここは場所を映して研究室 談笑ついでに二人は魔導機械における
対策資料の案が詰まったそれを少し広げて見せている
普段とは違う、 白衣がそそるミシェル とほめておきながらも
やはりというべきか 武器は見知ったものばかり
「わたくしもパイルは扱ってみましたが、あれはまさしく力業ですわね」
単純な 鉄の丸太杭とそれを覆う鉄の桶
右腕で掴んで構え、瞬間的に飛び出る鉄杭のインパクトを思い出しながら
魔導機械製の鉄杭射出機構は、剣でも槍でもどうにもならない相手に使用する
言わば張り合いに等しい。
ふとそこで顔を上げ
「こちらもせいぜい魔導機械元の金属で拵えた武器が限界ですわね
硬度もながら、武器の消耗も低くできてますのよ」
■ミシェル > 「威力は大事だけど少し違うね」
ミシェルはさらに資料を集めるためにうろつきつつ、説明しだした。
「確かに攻城兵器には城壁や城門をぶち抜くためのものが多い。
しかしね、壁を破壊しただけじゃ攻略したとは言えないし、逆に壁を破壊しなくてもいい」
ミシェルはメイラの目の前で立ち止まると、彼女に向きなおる。
「要は、君達兵士を如何にして壁の向こうに送り届けるか、だ」
そして、言葉に合わせてメイラの胸元を指先で小突いた。
資料の一冊を手に取り、広げて見せる。そこには塔に車輪と跳ね橋が付いたような兵器のスケッチ。
横に描かれた人間に比べると馬鹿みたいな大きさだ。
「攻城櫓なんかはその極地だ。壁があるなら乗り越えてしまえばいい。
魔導機械ならこの大きさでも動かせる」
ただ、と言いながら資料を閉じ、ため息をつく。
「どう考えても目立つし集中砲火を浴びる。それに耐えられない。だからボツになった」
そう言いつつ、もう一冊資料を取って広げる。今度は一見見慣れた形の投石器。しかしこれもまた馬鹿みたいな大きさだった。
「僕も馬鹿げたものなら考えたけどね。
結界をありったけ施した鉄球に君みたいなのを入れて、カタパルトで飛ばして侵入させる。
内側から城門を制圧して、開門する」
しかし、敵地のど真ん中に少数を送り込むのだ。決死隊としか言えないだろう。
「ま、城壁が破壊できなかった時の最後の手段かな、これは」
■メイラ・ダンタリオ > メイラの思考は 魔導機械兵 及び 兵器の破壊
これは、魔導機械という大本を潰さなければアスピダ攻略はあり得ないという事だった
魔導機械が蔓延る 窟を守る機械兵 奥を守る壁に備わる兵器 ですら
常人や盗人は一時的に動けなくするか通り抜けてしまうことを考える
しかしメイラは二度と動けぬように破壊してやるという 破壊攻略思考
大してミシェルは それに時間をかけるくらいならば 魔導機械を操る者らをどうにかするなり
要塞攻略というメインそのものへと兵器を乗り越えていければいいという
壁の向こう側へ 潜入攻略思想 が目立った
此処が戦人と研究者の、脳筋と現実思考の差だろうか
メイラは胸元をツンツンしてくるのに、何も言わない
これはミシェルの癖のようなものの一つと思っているのか
片方に下がる三つ編みをガントレットの指先でくるくると弄りながら
「そして」
一枚をペラりとめくるそれは アスピダの待ち構える兵器のデッサンではなく
その火力兵器から身を守るべく 歩兵らを守る巨大な盾を接続した運搬
巨大な鉄壁が中空斜頸を守れるように 魔導機械を用いたアームや車輪案が求められたもの
「攻めではなく守りを固めた盾竜擬き、と」
メイラ達は死兵 狂いきったいくつもの首を上げ続ける猛者ながら
恐怖しない機械相手では 逆鱗 を突くか もしくは強力な錬金爆薬を用いて
吹っ飛ばすしかないだろう
「結局はわたくしの私物(パイル)や爆薬でもねじ込むか
ミシェルの言う通りに、乗り越えて赴くか」
ならばそれは潜入工作 飛び切りのアサシンや裏で暗躍する者らのほうがうってつけだろう
物事は昔からそうだ 戦 というものは 表側で暴れ狂う狂戦士と 静かに裏側から崩す死神 がいる
「ふむ 王にもっと裏で活動する手ごまを増やす様に陳情するほうが……
しかし相手の大本命の首は クシフォス・ガウルス ……。」
それはもう何度も失敗している案件だろう
表側からのみ攻め入っているなど ありえない
「こうもまとまってしまいますと 対人で収まる規格 以外はわたくしの出番が薄いですわね。」
肩をすくめて見せると、学者の一人が研究の傍らの手慰みだろう
水出しにした珈琲が注がれた細長い杯を差し出してくれた。
「あら、感謝しますわ。」
そう言って受け取り、くぴりと飲む
貴族の間で飲む葡萄酒や紅茶に比べ、水出しにされた珈琲は気長な錬金術師向けといえる
■ミシェル > 「そりゃあそうだよ。相手は要塞なんだから。一人で何とかするなんて神話の英雄か魔王かじゃないと無理だね」
ミシェルは笑いながら自分も珈琲を受け取り、砂糖をだばだばと入れた。
ミルクも山のように入れ、黒に白が混じる。
「正直なことを言えば、労力と人命を惜しむなら包囲だけしてそのまま放置すればいい。
外部との連絡を絶てばいずれ中の人間は餓死するか、その前に降伏する。
ただ…食事をとるのかな、あの首魁は」
アスピダを占領している賊を率いる男。死亡しているはずの人間。
もしかするともはや人間ではないのかもしれないと、ミシェルは思う。
そんな話をしながら、目当てのページを見つけまた広げた。
「呪殺爆弾。遺跡で発見した死の呪いをまき散らす爆弾だ。
壁も貫通するから防壁も意味をなさない。
ただ…効果の範囲はこの部屋一杯。アスピダを死の呪いで覆うには全然足りない」
大きくするか量産できれば、これをばら撒けば勝てるのだけども…と残念そうにページを閉じた。
「まぁ、君個人の能力を上げるものも無いでもないよ。壁や天井を歩ける靴とか。
これ使って駆けのぼればメイラは砦に入れるんじゃないかい?他は知らないけどさ」
珈琲をぐっと飲み干しながら、ミシェルは言う。
■メイラ・ダンタリオ > メイラは罅を入れるように先陣を切り そこを切っ掛けに亀裂として広げるようにする
辺り構わずがもっともやりやすい
それに殉じるのは、メイラの後ろで同じく攻める切り込み暴れる者達
メイラというワンマンプレイでは無理であり 亀裂を入れねば徒党もなにもできないとミシェルは語る
メイラもそれを認めながらも、小細工を弄するならばと、靴を提示する
妖精らとの契約でガリ・トラップのような自身を浮かせるような
もしくは相手がどのような物質であれ 駆け上れるもの 湖の上を走れ とまではいかないまでも
縦横無尽にというならばまだできると言われる しかしメイラは三つ編みをピシンッと指ではじき
「わたくし一人では何とも言えませんわね。」
それらはむしろアサシン向きでしょう と述べてみる
機械の歩兵ならばともかく 壁に張り付く機械の兵器の厄介なこと
呪殺と言われて目を通すものの、ミシェルをチラリと見つめ
「錬金術師 ミシェル・エタンダル
呪いなんぞ頼らなくても 貴女なら毒鉱石の粉末や、煮沸結晶させたフラスコの底で満たしたものを
麻袋一杯に詰めて投擲させろと言えるでしょうけれど 兵器の操り人に対して と言われると
なかなか否定できないものですわね。」
そう言って、甘口思考のミシェルオレを見つめる
メイラは黒いまま、ちびちびと飲んでいるのは口の中を苦くしているほうが、今はよかったからか
「呪いねぇ……というよりは近くにあるだけで厄介な呪物級があれば……
もっともそんな逸品探すより造る方が……。」
そう言ってお互いに視線を合わせる
二人の考えはこうだ
( で き な い こ と は な い )
最も、材料は集められても 作り方 は模索になるだろうからお互い何も言わず
しかしメイラは、呪殺方法というものに関心を少し示すことが続いていた
魔族と人間と間でこさえつづけられたダンタリオの一片か。
「話し合うと諦めとアイディアが物騒にセットで来るから不思議ですわね。」
そう言ってちびちびちと水出し珈琲を飲み終えると
時間を眺め。
「小話のつもりが真面目に議論してしまいましたわね。」
フフッと笑うとミシェルを眺め。
「ミシェル」
そういうメイラは、話は区切りがついたようにギザ歯の笑みを浮かべたいつものスマイルへ戻り
「抱かれるときはその白衣で抱かれなさいな。 眼鏡をかけた貴女も好きですわよ」
ベッドの上の姿をリクエストして。
■ミシェル > 「そういう毒をまき散らすのもアリなんだけど、効き目は落ちるし布で口元覆えば意外に防げたりするしね。
満遍なく効かせるならやっぱ魔術的呪殺のほうが手っ取り早い」
とはいえ、まだまだ机上の空論でしかなく。
彼女との会話で解決を見出すのはおそらく無理だろう。
そんなことを思っていると、彼女はこちらを見て笑みを浮かべ、リクエストを語る。
「おやおや滾ってるのかいダンタリオ卿。なら一つ、僕らの研究に協力してくれるかな?」
にやりと笑って顔を近づけ、小声で話す。
王城の地下に現在、大量のミレー族が集められていること。
彼女らを絶頂させることで、魔導機械開発に使う魔力を搾り取っていること。
犯すのにも魔導機械を使っているが、それを動かす魔力も勿体ないのでボランティアも歓迎していること。
「まぁなんだ、僕は抱かれるのは下手だしね…」
つまりは、一緒にお愉しみ。
■メイラ・ダンタリオ > 呪殺の媒介をまき散らし殺そうというミシェル
逸品な呪物をいくつもつくり、箇所に貼り付けにさせるだけで血の泡をはかせようとするメイラ
どちらも面白そうながら、兵器の使用を鈍らせる案に過ぎない
メイラ一同が飛ぶように突き進む中での下準備系だろう
アスピダ攻略は、狂戦士らと死神の合わせがなければ絶対的な攻略は難しいとして
他の学者らも顔を向けると、似たようなもの
せいぜいが魔力を動力としているのだから、魔力を吸い取ってしまう
マジックドレインのアイテムも欲しいところだと言われると 二人で確かに とうなずいて
そうしてこの会話が終わり、部屋を出る手前で ベッドの上でその白衣を使ってと
冗談交じりに誘うと、意外と乗り気なものの小声で耳に近づいてひっそり語るミシェル
最も内容は、魔導機械の真実ながら、それを知らないメイラではない
「今さらなことを……というか、王のおわす城で職権乱用など」
だめだめのだめですわ と指で交差すると、どうせリビドー集めだから罪人を使用してやってもいいくらいだ
というミシェルに、うーんと述べ、ともあれ二人は遊ぶ約束をして一度別れるだろう
まだお互いに自由時間とは呼べないのだから。
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からミシェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。