2019/12/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にリシェさんが現れました。
リシェ > 「は…っぁ………」

(広間に、押し込まれた途端。ぞくり。全身、総毛だってしまう。

其処はもう。事の最中。爛れた盛り上がりの真っ直中。
酒池肉林。そんな言葉の、本来の意味、溢れる程の酒も料理も、とっくに終了して。並ぶ肉は、食べ物の意味では、なくなっている。
雑に放り出されたクッションや、柔らかすぎる絨毯、皿の片付けられたテーブルなど。色々な物の上。
幾組もの男女が、既に色濃い交わりに、はたまた複数での絡み合いや、輪姦にも等しい嬲り方に、没頭していた。

強い酒気の残り香や。甘く焚かれた香の匂い。それ等にも増して、性の臭い。
後ろで、扉が閉められれば。たちまち、広間を埋め尽くして反響する、爛れて追い詰められた、雌の声達。

直ぐに自分も、誰かに手繰り寄せられて。貫かれる、泣かされる、彼女等の一人になるのだと。
考えただけで……ゾクゾクと。身震いが、止まらない。)

ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にレイン・レジネスさんが現れました。
レイン・レジネス > 異国の衣装の女を一人、床に転がした所だった。
周囲の淫靡な熱に煽られるように劣情にを委ねて、だが、それも刹那の事。
容易に意識を失ってしまった〝それ〟を物言わぬ女が好きな誰かに下げ渡して、宴の中を女は歩いていた。
淫蕩の匂いと音を耳鼻が愉しみながら、今ひとつ体に火が入らないまま。
交わり、混ざり合う雄と雌を、動物の生態を観察するような目で、何処か冷ややかに眺めていたのだ──

「……あっ」

──その時までは。
嬲られる側の消耗は大きい。また何処かから、新しい玩具でも運んで来たものだろうと。
何気なく目を向けた其処に居たのは、成る程玩具ではあるのだろうが……〝お気に入り〟の玩具だ。

「あっはぁ」

真っ直ぐに歩いて行く。未だ振れられぬ内から体を震わす少女の元へ。
他の誰にも先を越されぬように早足で近づいたなら──物言わぬ内に、手近の壁へ押し付ける事だろう。

リシェ > (正直を言えば。「こういう事」を、数え切れない程、繰り返されてきた身の上。
望む望まない関係なく、一度事に及んでしまえば、容易に蕩け堕ちるのだろうし…寧ろ、望まなくとも、それはきっと変わらない。
その上で、今日の所は、どうかと言えば。別段、痛い事、酷い事をされている訳でもなく。
何より、のっけから、場の空気に当てられる、雰囲気に飲まれてしまうような物だから。
きっと、誰にお呼ばれが掛かるとしても。誰に引っ手繰られて、押し倒されるとしても。その侭快楽にのめり込んでいくだろうと。
少女自身、それが当たり前に感じていた。
…実際に手が伸ばされて。壁へと押し付けられてしまう、その瞬間までは。)

「 ………、っ…!?」

(あまりの速さ、あまりの手際。運動神経などという物と、無縁に等しい少女は、まるで反応出来なかった。
壁と背中が密着して、ひやりとした石造りの感触に、思わず震えを帯びてしまった…その後で、ようやく。誰かに捕まえられた事を理解して。
その相手が、何者なのかを知ったのは。更に、数瞬も後の事だった。
…それこそ。たっぷり数秒単位の、空白時間。彼女が、次の行動に移ってしまう事ですら、容易だろう間と隙とを、差し挟んだ後に。
ようやく。目と口とが、丸くまぁるく開かれて。)

「………レジネス、さま……」

(暫くぶりの再会は、驚きと。それ以上に…身を震わすような。何とも言えぬ、怖気めいた物を伴っていた。
期待、かもしれない。不安なのかもしれない。そのどちらを抱いてしまうのも、当然な程に。
これまでの出会いで、彼女によって、与えられてきた快楽は…皆。人知を越え、想像を絶した物、ばかりだったのだから。)

レイン・レジネス > 壁に押し付け捕らえた獲物に覆い被さる痩躯の女。
背丈には差があった。だから相応の角度で見下ろす事になるのだろう。壁に腕をついて支えとしたまま。
或いはその姿勢は、己の背を壁として、他の視線を遮ろうという独占欲が故のものであったかも知れない。
獲物はあまりに無抵抗だった。
愛玩物としての姿を崩さないように、食事も与えられ、相応の運動も──種別はさておき──させられているのだろうに、
〝抗う〟という機能の備わっていないかのように、全く無防備に囚われの身となった少女。
何をしても良い。それが許されているのだと思うと、表情の薄い顔にすら笑みが浮く。嗜虐的な、牙を剥き出しにするような笑顔だ。

「久しぶり」

たった一言、社交辞令のような言葉。
目に映る少女の姿は、幾許の震えを見せていた。それが冷たさのせいとは露も思わず、女は愉悦に目を細める。
怯えているのか。それとも求めているのか。何れが理由であろうとも構わない。覚えているのならば。
数多の腕に抱かれ貪られた筈の少女は──自分の名を呼んだ。覚えているのだ。

両手が、少女の頭を挟むように捕らえた。
喉を晒すように首を反らせ、ほんの一時、宴場の雰囲気に飲まれた顔を眺め──
それから。噛みつくように唇を重ねた。……或いは、奪った。
舌がうねり、少女の口内へ這い進まんとする密な口付けは、どれ程の言葉を重ねるより容易に意志を伝えるのだろう。
周囲を満たす睦言よりも尚、強く──欲しい、と。