2019/02/19 のログ
■レイン・レジネス > 「ゴシップは嫌いじゃないけどねぇ……嬲る道具としてはさ。
演説はなんの役にも立たないけど、例えば君の噂を知っていたら――こんな風に遊べる訳だ。
なら、耳を澄ましておくのは悪いことじゃないと思うけどねぇ……」
肘と膝で作った狭い檻の中、得物は逃げようとするそぶりも無い。
〝この〟話題を持ちかけ、こうして捕えた以上、その狙いが何であるかなど、とうに分かっているだろう。
それでも逃れようとしないのは、幾人もの手により施された躾けの為か。
少し背を曲げて、唇を少女の耳元へ寄せた。喧噪の中で無くとも、互いにしか聞き取れない声で。
「……救う気なんか無いよ。いじめてあげたいだけ」
ぐっ、と膝が持ち上がる。痩躯の割に、力は案外に強かった――生身だけの力ではあるまい。
少女の身体は、両脚の間に置かれた膝を支えに、爪先がかろうじて床へ触れる程度に浮かされるだろう。
あたかも木馬に乗せられたような姿だ。人の膝の丸みの分だけ、設地点への負担は小さいが。
左肘は壁に触れさせたまま、右手は少女の、広く開かれたドレスの背へと。
指が曲げられて、短く整えられた爪が、軽くだが少女の背へ食い込む。
「ところで君、声量に自信はある? ほら、あそこで演説してる誰かさんより、さ。
私も含めてみんな、あの声には飽きてると思うから――君の鳴き声で台無しにしてやろうかなぁって」
そして。背へ立てられた爪は、皮膚に軽く傷を残しながら腰へと下がって行く。
止める術が無いのならば、やがてその手は朱子織りの内側へ。少女の腰骨を撫でながら、その下、臀部の肌を撫でるまでに進むだろう。
膝は少しずつ揺れ始め、少女の身体を突き上げ、床へと下ろすことを繰り返す。
まだ始まったばかりの〝この女にしては〟緩やかな愛撫だが、そこには退屈への苛立ちが滲んでいるのか、些か力の加減は強い。
■リシェ > 「道具は使いよう、です、けれど。…使い手を、如実に反映する、そうですし。
そう仰られると…色々。心配に、なりそうです。……いいえ。今更知っても、得になる程、珍しい話では……ない、です。」
(実際に、面白くない、というのも。さる事ながら。…多分、決して、聴かない話ではない。
序でに言うと。少女の立場は、謂わば周知の事実、だから。政治的価値は無いだろう。それこそ、いじめるのに使える、位。
残念ながら。彼女は、退屈から連れ出す、という事は。してくれないらしい。その、いじわる、にも。少し唇を突き出したものの。
直ぐに、その唇を。きつめに、噛まざるを得なくなったてしまう。
彼女の膝が、腿が、押し付けられて。自身の下肢が、秘裂が、押し上げられて。
ひくり。堪らず、背中が軽く反り返ったなら。その隙間に。するり。見計らうかのように、掌も滑り込まされて。
腰から尻まで、抱き寄せられる、撫でられるせいで。壁へと逃がす事が出来無い、体重が、ますます。一点、下肢へと、掛けさせられる事になり。)
「っん、く…ん…!
……それは。意地悪、です、レジネス様…私、あの方に怒られて、しまいます…っ…」
(あくまで。自分の世界にどっぷりな、壇上の貴族。あの方と呼んだ、その一人にであって。
周りの者達は、また別だろう、そう言ってしまう辺り。皆の退屈を、肯定してしまっている、ものの。
それとこれとは、流石にきっと、別問題。踵すら浮き上がり、自身の体重が、更に、彼女の膝を。薄布一枚越しと等しい性器に、押し付けさせる。
撫でるというより、掻くような指遣いが、腰から背筋を震わせる度に。噛み締めきれない、唇が。小さく震えてしまう。
きっと、白い筈の背中には、鞭打たれたかのように、細く長く。紅い痕が、浮かび上がっている、筈。
尚与えられる、揺さぶり。震動に、きゅ、と眉根を寄せながら。
微かな力で、握り込まれた片手が、彼女の胸元にぶつけられる。反撃、などとは、到底よべないような。
これで、握り拳の形ではなかったなら、逆に縋り付こうとした、ようにしか。見えない程度の所作で。)
■レイン・レジネス > 人間ひとつの重量は案外に大きいもので、それを秘裂の一点で支える形となれば、相応の刺激はあるだろう。
だがそれも、苦痛も含めて様々に嬲られているのだろう少女であれば快楽と為し得るのか。
馬が野を駆けるように、一定の波を保って膝の突き上げは続く。
薄布の鎧など、その重量による圧の前ではさしたる守りにもならない。
そして爪だ――背に赤傷を残しながら降りて行く、短い爪。
それはやがて少女の臀部へと届いて、そこへも同様に、細い赤の線を引いてゆく。
四本の平行な爪痕が、角度を変えて二組、三組――
「怒られる、ねぇ……私は別に困らないけど。
……それよりも、愉しそうじゃない。ご自慢の演説を邪魔するのが、奴隷の嬌声だなんて。
そうしたらはっきり分かるよ。この国を支配してるのはお金や権力じゃなく、性欲なんだって――ふふっ、あーおかしい」
次に与えられた痛みは、歯だ。
耳元へ囁く唇が少し下へと降りて、少女の首筋に犬歯を浅く突き立てた。
白い肌を吸い上げて紅い痕を残しながら、歯で浅く傷付けて、痛みと共に残すのは、明確な交わりの痕跡。
ドレスで隠しようも無い箇所へと、少女がどういう身分であるか書き記すように。
そうしながら――少女は不意に、身体を這う無数の感覚を知るだろう。
それは突然に、少女の衣服の中へと沸いて出た。
女の両手は先の場所から動いていないにも係わらずだ。
「リシェ、命令だ――服を脱ぎなさい。
退屈していらっしゃる皆様方を、その痴態で愉しませるのがお前の役目だろう?
……拒絶するなら、ドレスを引き裂いてしまうだけだけれどね」
或いはその感触に覚えがあるかも知れない。或いは噂に聞き知っているかも知れない。
少女の身体を這い回るのは、女の腕の皮膚から這い出した触手だった。
指よりは太く力強く、体表は粘液で滑り、体内のように熱い。
それが腕や脚や、腹や胸や、まだ衣服の下へ秘された場所を、ずるずると這い回って、少女の身体に粘液を塗りつけているのだ。
この状態で衣服を脱ぎなどしたならば。
触手に全身絡みつかれた姿を、衆目へ晒す事ともなろう。
だがそれは、ドレスを引き裂かれて無理に晒されるよりは幾らかマシな筈だ。
少なくとも宴の終わった時、身を隠す為のものが残るのだから。
■リシェ > (寧ろ、何らかの刺激を与えられたのなら、それを快感として、受け止めろ…と。
そういう風に、育てられてきた、と言って良い少女だから。細くか弱い、それでも、人一人分の体重を。到底、平気で受け止める事など、出来る筈もなく。
揺すり立てられる震動と、擦り付けられる摩擦とは、容易に、快楽へと直結する、刺激にしか成り得ずに。
じわり。薄布めいたドレスを透かして、擦れる下肢に、濡れた浸みすら、浮かび出す。
それは、爪に裂かれる間際のような、痛みに近しい痕にも、同じ。
幾筋もの爪痕が、背に、腰に。更に、背を晒す意匠から、入り込んで。尻たぶにすら、直接。
淡い痛みに、少女自身も、身をくねらせるから。ますます、下肢は摩擦に苛まれて。…それが、望む望まぬ関係なく、どうあっても快感となる。
さながら、与えられる刺激その物も、また、檻を形作る、格子の一つである、ような。)
「私が、困り、ますっ……んぅ、っぅ…っ…っ……
…それ、は。……言うまでも、ないんじゃ……解ってるから、皆言わない、だけなんじゃ、ぁっ……」
(わざわざ、演説で講じるまでもない、周知の事実だと。そう言いたい。
けれど。声高になってしまいそうな、少女の声は、偏に快感を。そればかりを、形にして、しまいそう…に。
耳を擽る吐息よりも、更に強く、吸い付かれる…もとい、噛み付かれる。
甘噛みと呼ぶには、矢張り、強すぎる歯の感触で。ふつり。少しだけ、きっと、脆い皮膚は血を滲ませて。
…ただ。次の瞬間、少女が、目を見開いたのも。ふるりと大きく、身を震わせたのも。
傷付けられる事すら伴って、責め立てられていくから、ではなかった。
沸き上がる、異物の感触。蛇のようにのたくりながら、身体中に絡み付いて、這い回る…異形の、存在感に。
大きく、瞳孔を竦ませて。じわり。瞳が潤みを帯びてしまう。何故なら…)
「ぁっ…、ぃ゛……っゃ…
は………っ…は、ぃ、…脱ぎま…す、脱ぎます、っから、……だから……」
(急に怯えた。きっと、そうとしか、見えないだろう。
事実、最近の少女にとって、恐ろしいと感じる物だった。…触手、という、異形の存在は。
彼女にされた訳ではない、ものの、異形に犯される事の、耐え難い恐ろしさを、少し前、刻みつけられたばかりだったから。
吐息の火照り始めた、唇が、震えては。細く、零される声は、とても反論しようもなく。
首元から解くように、手を這わせ、身をくねらせて、脱いでしまおうと、藻掻く仕草は。
うねうね、生地一枚越しに、蠢きがまざまざと浮かぶ触手から。分泌される、粘液が染み込んで、透け貼り付くドレス自体から。
逃げ出したい、少しでも身を離したい、そんな素振り。
……もっとも、触手は、彼女の物。粘液まみれのドレスが、床に投げ出されてしまっても。
生きたクチナワが絡み付く、それ自体は。きっと、変わらずに。)
■レイン・レジネス > 膝と爪と、それから歯と。自身の身体で与えるものは、痛みを伴う刺激ばかり。
〝共有品〟である奴隷の身体に傷を残して、誰の目にもはっきりと、〝使われた〟事を分からせる為に。
だが、痛みを痛みとのみ受け取っていない事は、甘くなる声と、膝を濡らす冷たさから理解できる。
このまま傷と快楽を与えながら嬲り者にしてやろう――というのが、最初の思惑だった。
「……ん」
違和感を覚えた。触手を出現させ、少女の柔肌に絡みつかせた時だ。
明らかに少女は怯えている。何が起こったか、明確に目視も出来ない内から、感触だけでだ。
目に涙すら浮かばせ、声も身体も震えて、命令に従おうと必死で身を捩る。
そういう様がたまらなく、女を昂ぶらせて――
「――くく、くっ。こういうの、苦手なの? それは残念だ、ああ残念だ。
気の毒だけど、君――私が満足するまで、〝これ〟は離れないよ?」
少女の首へ痕を残した唇で、嗤いながらそう継げる。
そろそろ周囲の目も集まり始めた頃合か。裸体を触手のみで飾られた少女は、今はまだ、女の身体に隠されている。
……だが、無論。こんな生易しいことで終わる程、この国の貴族は心優しくないのだ。
「そら、リシェ、歩きなさい」
ずるぅっ……少女の中へ、二本の触手が無遠慮に潜り込んで行くだろう。
膣口を押し開いて一つ、尻たぶを割り開いて後孔へ一つ、指を幾つか束ねた程の太さの、熱く滑った肉の塊が。
長さに際限の無い二つの触手は、掌一つ分まで少女の中へと入り込み――そして、内壁の片方を圧す。
それはあたかも、胎内から少女を引っ張って、特定の方向へ運ぼうとしているようだった。
その方角は、直ぐにも分かるだろう。
大貴族が壇上で声を張り上げている、丁度その正面だ。
退屈のあまりに皆が目を背けている場所へ――誰もが目を引くような媚態を運んで行こうというのだ。
触手に纏わりつかれ、歩かされる少女。女はその数歩後ろから、触手を動かしながら、歩いて追いかける事となるだろう。
幾つも、幾つも、幾つもの視線が突き刺さる。
視線の数は確実に増えていき、そしてどこかのタイミングを越えた瞬間――会場全ての視線が、少女の裸体を突き刺すのだ。
■リシェ > (それこそ、共有品、なのだから。多くの者達が、この身体を通り過ぎて。その中には、様々な、趣味の者が居た、筈。
痛みを与えて、それを喜んで。同時に、悦ぶ事を強制し、刷り込むような者達も。
そうやって、多くを刻み込まれた、少女にとっては。赤々と、傷痕を増やされる事すら、悦びで。
けれど、異形の存在は、別の形で。恐れとして、刷り込まれていた。
脱いだ肌身、その上で、尚。ずるずる。這いずり続ける感触に。震えて、身を竦ませて。
どうすれば良いのか解らない。そんな素振りで、もう一度、彼女と瞳を重ねたなら。)
「……寧ろ…得手な、方。居られるの…でしょう、か……使われる側で。
まん…ぞく…?あなた、さまの、満足…と仰るなら。それは…」
(きっと。肉体的な快楽だけを、示している訳ではない、筈だ。
精神的に、例えば…いじわる、などという物を、最早とっくに、通り越して。嗜虐の欲すら、含む筈。
事実、次の瞬間。彼女の膝と、両手との間。包み込まれた、少女の身体が……びくん。跳ねる。)
「ひ………ぅ、っぁ、ひぁ゛…………!!?」
っぁ、っひ、入っ……ゃめ、ゃ…っ、ぁ、これ入れ…入れちゃ……っ、ぁ、嫌、ぁぁ…」
(あまりにも、一瞬。ぬめりに滑った、二つの触手が。少女の強張りも、濡れ具合の過不足も、一切を無視して。
ぢゅぐん…!という、生々しい程、濡れた音を伴いながら、一気に、ねじ込まれる。
まだ、挿入自体は浅く。その代わりに、浅い場所の肉壁を、殊更強く圧しやって。
二つの孔で、擦れる触手。弱い所を、圧し潰す太さ。まるで、釣り上げられた魚が、海中から引き摺られるように。
彼女によって、埋め込まれた、生きた手綱が。少女の、覚束無い足取りを、その侭前へとまろび出させる。
前へ、前へ、ただ真っ直ぐに。容赦なく、広間のど真ん中、突っ切るように、ひたすらに。
自然と、貴族達、参列する彼等の視線が、突き刺さってくる事になる。
熱帯びる全裸の少女が。異形の存在に絡み付かれ、弄ばれながら。ふらふら、歩んでいく姿。
蹌踉めく足取りに、はたはた、蜜の滴が伝い落ちて。それを零す肉孔に、太い触手が入り込み、蠢いている痴態。
歩む程。進む程。足取りその物も、また、少女を揺すり、触手と擦れさせて。
悲鳴と懇願、きっとそれでしかない筈の、共に歩む彼女へと向ける声にも。無理矢理、甘さが滲むから。
ますます、大勢の注視が此方に。一点に、集約されて………それは、程無く。壇の上、大貴族を、見上げる所にまで。)
■レイン・レジネス > 自分が前に立って先導するのではなく、傍目には少女自身の意思であるかのように。
演説の場と、聴衆となるべく集められた者達の間に、少女はついに運ばれる。
此処へ来て冗長な言葉に飽いていた参列者達は、その視線を少女へと向け始める。
好機の目であったり、別に何を思うでもない冷ややかな目であったり、或いは軽蔑のまなざしも有るだろう。
或いは、この退屈な宴の出し物だと認識して、上品な笑みと共に拍手を捧げる者も居た。
多種多様の視線は、少女の全てを突き刺すようで、逃げ場も隠れ場も、もはや存在しない。
「さ……ご挨拶だ。ここにおわすのは、高貴な身分の方々なのだから。
お前のような者が見ていただくのに、口上の一つも無いのは無礼というものだろう?」
胎内の触手が、少女の誘導を止めた。無数の視線の正面で立ち止まらせた。
そして女は少女の身体を、壇上の大貴族へ背を向けるように。即ち群集へ身体の正面を見せるように立たせる。
自分自身は少女の背後に立ち、高圧的な口調で命令を与える。
そして――絡みついた無数の触手が。その内の一つが少女の右足を這い、膝に絡みついた。
かと思いきやその触手は、少女の右膝を高く、彼女自身の胸の高さまで持ち上げていくのだ。
当然身体は傾くだろう。それを支えるのは女の手と、身体を絡め取る触手達。
少女は片足だけで床に立ちながら、触手に埋められた肉孔を、大きく広げる姿勢をとらされる。
「〝どうかご覧くださいませ〟とお前が言うんだ、いいね」
重ねての命の後、二穴を埋める触手は抽送を始める。
ずるずると全身を孔の外まで引き抜いて、埋めるものの無くなった孔を僅かの間衆目に晒して、再び切っ先を宛がい。
押し込まれる箇所は、今はさして深くもない。浅いところを繰り返し蠢いて、蜜を掻き出し、柔肉をほぐす。
鋭敏な神経の集まる膣内を、きゅっと閉じた菊の肉輪を、ぬめる先端は容易に押し広げては入り込み、外へと這い出す。
そんな様子が、隠すものの何一つ無いままに繰り広げられている。
■リシェ > (少女の歩みその物は、まるで、夢遊病患者か。それとも…触手という異形に、魔性に、魅入られた物だろうか。
そんな姿を見せ、壇の方へ、人々の面前へ、歩み出していく姿に。
何も知らない者は、出し物への期待やら、痴態への欲情やら侮蔑やら、を向けて。
同時に…酷く忌々しげな瞳やら、警戒めいた敵意やら、向ける者も居るだろう…少女を。魔の血を引くと、知る者達が。
そんな、多種多様の、大勢の、視線に。意識に。先程まで以上に、取り囲まれ、磔にされる。
流石に一瞬。ぽかんと口を開けてしまった、間抜け面の大貴族が。壇上から一喝する…それよりも先。)
「……、っひっん、ん゛んっ…!?」
(一際、高くなった少女の…悲鳴。というより、もう明確に、嬌声が響いて。
機先を制して、その場を。タイミングを、掌握してしまった、ような。
半回転分、強く、摩擦を味あわされた膣孔が。どろり、濃い蜜を絨毛にまで、垂れ落とす。
そんな、濡れざるを得ない膣孔も。直ぐ下、当たり前の様に、侵入を受け容れる尻孔も。纏めて、晒す体勢を取らされていく。
ありったけ、右脚を浮かされる。自身の乳房を、ふにゃり、と膝で潰す所まで。
当然、支えきれる筈もなく、倒れ込みそうになる身体は。触手と、彼女の両腕とで、受け止められて。
再び、彼女という檻に、囚われてしまう。先程までより、遙かに、悪意を増したその中に。
隠しようもない、異形との結合部に。掻き回され、ぐちゅぐちゅ、音を零す肉孔達に。ますます、視線が集中して。
数多の感情を以て、全身、貫かれる、ぐちゃぐちゃに掻き混ぜられる…錯覚が。ぞくり。背筋の震えを、彼女の掌に、伝える筈で。)
「言い……ぃ、言、ぃま、っ…っふぁっぅ…!?っぅ、ぁ゛あ、…っぁ、っひぁぁ、んんっ……っ…!
ごら、んっ、…下さ……ど…ぅか、っ、どうか……ぁぁ、っ…!」
(ほんの一瞬でも。見られるという事象に対して、視線で嬲られる悦びを。被虐を、認識してしまったのが最後。
その瞬間始まった、触手による抽挿が、凶悪な快楽を、引き摺り出し始める。
出る、入る、を繰り返される膣口は。閉じる事も許されないまま、触手の頭が入り込む度、ぶぢゅんと蜜が泡立つ音をさせて。
紅く色付く菊座の肉が、捲れ上がっては押し込まれる、何かを受け容れる孔と化している事実も、周知の下に。
前へ前へ、の動きで暴き立てられていた、スポットへの刺激が、今度は明確に、快感を引き摺り出す為の物になり。
仰け反った、少女の身体が、がくん、がくん、と繰り返し跳ねる。
胸元を掻き毟るように、両手が、覚束無く藻掻きながら。…仰向いて、喉を晒せば、其処にもまた。刻まれた、今宵は、彼女の奴隷である証。)
「……っっひ、ぁ、ぁ……は……っ、混ぜっ…掻き混ぜ、られてっ、…ぉ…おかしく、っ…っあ、ぁひ……!
おか…しく、なるっ、い…く、イっちゃ、っ、……っぁ、ぁ゛、も……駄目っ、駄目に、な……る、のっ、ご…ご覧くださ、っ……
わたしが……っ、奴隷がイク、とこっ、ごらんくだ…っさぁ、ぁぁあっ、っっ……!!」
(弱い所ばかり、刺激されて、あっという間に、追い詰められて。
ぱしゃり、噴き出す潮、溢れる蜜、糸引く腸液、すら露わに。一度、堰を切ってしまった、被虐の悦が。止まらなくなりつつあった。)
■レイン・レジネス > 「――皆様、お聞きの通りです。この退屈な時間をどうか、この奴隷で紛らわせてくださいますよう。
いやしかし楽しい宴だ。こうして酒食に荒淫に興じられるのも、我が国の力が為でしょう。
軍に金を惜しんではなりませんぞ。魔の血を引く者を嬲るにも、命あってのものだねですので」
演説を断ち切った嬌声が、再開のタイミングさえも奪ってしまったならば、そこへ重ね塗りされる言葉。
それは大貴族の体面を真正面から踏み躙るものであったが、同時に周囲の支持を得ていた。
少なくとも一本調子の演説よりは面白い見世物だ。
衆目に晒され、異形の肉に嬲られる。まともな女なら、羞恥と苦痛に嘆くばかりであろうに。
この雌は股を濡らして触手を受け入れ、快楽に喘ぎ鳴いているのだから。
「よしよし、良く言えたね。……で、君は何者だい。どこの誰、なのかな?
君を気に入った方が居ても、このままじゃあ会いに来られないじゃないか、無作法な」
女の声は酷く楽しげに弾んでいて、咎め立ての言葉も白々しい。
無理に難癖をつける場所を探しては、その罰と称して爪を突き立てたのは両胸の先端。
小柄な体躯の割には豊かに育った乳房の先端、左右の突起のそれぞれが、人差し指と親指の爪に挟まれる。
ぎゅっ……と爪を立てて押し潰すのは、愛撫と呼ぶよりはただ、鬱憤を晴らす為の嗜虐だろう。
一方で二穴を穿つ触手の動きは、一定の調子を保ったまま。
一度、これが良いのだろうという動き方を見つけたならば、それを延々と繰り返すのだ。
蜜が泡立ち、腸液は粘ついて糸を引く。刺激は決して緩まない。一度達しようと、その最中ですら抽送は止まない。
「さて、どうですか皆様。この雌奴隷の姿はお気に召しましたか?
……ふむ、まだご満足いただけてはいない様子。目の肥えた御仁には退屈でしたか。
ならば次は、こういう趣向ではいかがでしょう――」
しゅるっ――新たな触手が蠢く。あわせて四本が、膣口へ二本、菊孔へ二本。
それらはまるで人の指のような器用さを以て、肉塊を咥えこむ穴の縁を引っ掛けると、左右にぐにぃっと引っ張り広げた。
強引に広げられて隙間の生まれた二穴――すると今度は中を穿つ触手二本が、広がった隙間を埋めるように、ぼこんと膨れ上がった。
……広げられたのはあくまでも入り口だけで、奥の方は何も変わらない。
即ち、肥大化した触手の体積が、直接に媚肉を拡張することになるだろう。
粘膜の壁にみっちりと触れて、ごりごりと胎内を穿つ太触手は、少女の手首をも越えるまでに膨れ上がる。
そんなものを咥えた穴が、貴族達の目に晒されて――抽送は未だに緩まず、飽かず、少女を揺さ振り続ける。
■リシェ > (…ああ、それが目論見だったのか、などと。少女自身が、考える余裕は…きっとない。
道具としてと、彼女は言った。今正に、こうやって、彼女の論説を形に変え、大貴族の身分という力を、凌駕する道具とされながらも。
口をつくのは、一旦堰を切ってしまい、もう止める術を失ってしまった、快楽を訴える声、ばかり。
のみならず、頭の中も、異形の肉に絡み付かれ、掻き混ぜられる、その快楽に。どんどん、浸食されていく。
…少女の、半魔、という性質を知る者も。異形の触手が、彼女の意思による物なのだと、察する事が出来たなら。
人外同士の絡み合いを、見世物として、認識し始めるのかもしれない。その辺りも、彼女の、弁説と、腕の見せ所次第。)
「っぁぁ、っ、ぅ、ぉ…城、っ、この城……に、飼われて、ますっ…
わた…し……リシェ、はっっぁ…!ぁぅ、あ、皆さ…皆、様のっ、お道具…性処理、させて、いただく、為の…っぎ、ぅ゛!?
ぁひ、っ、ごめ、ごめん、なさ……っぁぁ、っ…!?」
(彼女の糾弾が白々しいなら、少女の嬌声は、白く焼け付くような声。
再び、堅い爪で傷付けられるのは、背筋よりずっと、敏感な。胸の先端、その物。
それこそ、血を滲ませかねない程、きつく、力を籠められるのに。寧ろ、力に抗うかのように。ぷくり、明確に、尖りを帯び膨らんで。
嗜虐、でしかない痛みを、被虐、でしかない、悦びで受け止めるなら。
もう、残る左足も、自身を支える役目など、とっくの昔に放棄して。彼女に、触手に、委ねきった身体が。がくんがくん、震えて跳ねる。
淫らに、浅ましく、自ら突き出すかのように、更に秘所その物を、晒す下肢には。変わらず、触手が、蠢き続けている。
ざりざり、スポットが刺激される度、潮の残りが、最前列の客達辺りまで、飛び散って。
機械的に、引き抜かれては、また突き込まれる、が繰り返される菊座は。いつしか、ぽっかり、完全に口を開く。
だらだら、蜜が、腸液が、押し出され、掻き出されて、触手を伝い落ち、床にまで垂れ落ちて。
広間を浸食していく、雌の臭い。割と真っ当であった、普通の宴が。この国に相応しい、肉欲まみれの宴に、近付いていく。)
「ん゛ひ、っぃ……!?ひ、広げ、す…すぎちゃ、っ、…んぎぅ゛っ!?
っぎぅ、っひ、あぎ、っひぁ゛あぁぁぁ、っ!?っぁ、あぁ゛っ、あ…っぎ、ぃ、ぃ゛ぃ…ぃ゛っ!?」
(彼女は、抱き支えて。乳房を、その先端を弄んで。だから代わりに、触手が、ぱくりと。二つの孔を、割り拡げる。
てれてら、濡れ光って。紅く充血して。ひくり、ひくり、触手が退く度、ひくつく孔内側の粘膜が、大勢に晒される。
快感、羞恥、その二つが混じり合う、被虐の悦に。泣きじゃくって、もうぐしゃぐしゃになりつつある、少女の顔が。更に引き攣った。
外から、拡げられた分を、内側からも、補填される。ぐぼん…そんな、肉が埋め尽くされる、酷く卑猥な音色と共に。
触手の先端が、拳のような塊と化して、入口を埋め尽くす。手首をねじ込まれるような抽挿が、拡がった二孔を、見せ付けながら、掻き回す。
恥丘の直ぐ上辺りが、ぽこん、僅かに膨らんで。未だ浅い位置とはいえ、その辺りまで、巨大な触手が、埋められている事が。
まざまざ、人々へと、さらけ出させられている。
少女にとっては。膣に。尻に。両手をねじ込まれた、そんな按配だから。がぐん。天井すら向くように、仰け反って。
迸る、甘い悲鳴。もしくは、痛々しい嬌声。殺す事を忘れた、高く通るその声が、広間を満たして…もう、誰も。演説の続きなど、気に止める事すらないだろう、と。)
■レイン・レジネス > このような形で面目を潰され、真っ向から反対意見を突きつけられた大貴族が、その後どのような感情を抱くのか。
想像できぬことは無いが、然しそれを考慮に入れぬような辛辣なやり口だった。
少女はその為に使われた道具――ではある。
だが無論、そればかりではない。純粋にただ、この退屈な宴を愉しいものへと変える要素でもあるのだ。
大貴族が恥をかかされた愉悦、魔の血を引く少女が為す術も無く嬲られている愉悦。
被害者の立場に無い大多数は、この見世物を愉しんでいる。
粗野な野次や口笛が響かない辺り、〝品の良い〟宴ではあるのだろう。
「リシェ――ああ、そうそう。この子はリシェ、王城の飼い犬ですとも。
この国が安泰である限り、この娘が解き放たれることは決して無い。
何時までも愉しむことができますよ、ええ……それに、何をしても許される」
ぎりぎりと力を込めて突き立てられる短い爪。
痛みを受けて尚堅く膨らむ先端を、女は容赦なく押し潰して弄ぶ。
痛みに苦しむ声ばかりでなく、甘ったるい声が聞こえているから、その度合いは益々強まるばかりだ。
掲げさせた脚には降りることを許さず、触手を受け入れる二箇所をはっきりとさらし者にする。
少女の体液を掻き出しては床にばらまき、淫臭を会場へと振りまき広げるその行為は、淫魔が堕落を誘うにも似たもの。
やがて――少女の中を穿つ二つの触手が膨れ上がって、小柄な体躯を埋めたならば。
ぎちぎちと広がりきった接合部や、内側から膨らまされた薄い腹が、納まった体積を想像させることだろう。
濡れそぼった二つの孔でさえ、まだ今は窮屈さを覚える大質量。
天井を仰いで息も絶え絶えの少女へ、囁く声が届く。
「もっと大きな声で。……もっと素直に。痛みだろうと快楽だろうと、存分に叫んでおくれ。
……いやね、私も普段はもっと優しいのさ。だけど、好きな子にあんまり酷いこともできないからねぇ。
君みたいな子が居てくれて本当に良かった。……まぁ、壊さないようにはするから、せいぜい頑張りたまえ」
ずず……触手がようやく動き出す。肉壁にみちりと張り付いた触手は、内蔵を裏返さんばかりの圧で引き抜かれ――
再びの挿入。より深く、より奥まで届くように、勢いをつけてそれは押し込まれた。
魔の血を引いているという少女の耐久性を信じて、生娘ならば狂い死ぬほどの強さで。
痛みはあろう。だがそれ故の快楽もまた狂おしい程に。
或いは触手の体表を濡らす粘液が媚薬の役割を果たしているのかも知れない――それは思考も尊厳も焼き払うような恍惚を伴う。
ぶじゅっ、ぼじゅっ……ごちゅっ。体液を泡立て水音を鳴らして、少女の胎内を打ち続ける触手。
時折、完全に触手が引き抜かれた時も、二孔は暫くは、閉じることを忘れて粘膜の赤を晒したままとなろう。
■リシェ > (だが、今となっては。一人の大貴族より、この場の大多数。権力より、肉欲。それ等が上回り、場を支配して。
渦巻くような、情欲の澱みが、広間を埋め尽くしている。
一見するだけなら、見世物は、あくまでも見世物であって。手を出す者、口を挟む者、等もない。
但し、それは、滾る欲望達が、沸々と、溜め込まれていく、途中であるという事で。
例えばそれが、暴発した時。眼前の少女に向かうのか、客達の中、手の届く女性達に届くのか。それとも…)
「っぃ゛、は…い、っぃ…だから、ど…ぅか……っぎ、ひ、っぎ…!
ど……か、リシェ…っぇ゛……り、しぇの事、っお…お使い、下さっ…ご…お慈悲、っを、下さ……ぁ゛、っ…!」
(直に、固まりすぎた乳首の先端も、ぷつりと。爪が食い込み、紅い、鮮血の珠を浮かばせる。
それすら、もう、快感にしかならない、少女の言葉は。ひょっとすれば…今、助けて欲しい、そういう物、かもしれない。
が、この状態で、こんな痴態と共に、貴族達へ請い強請ってみせる、姿は。
こんな風に、虐めて欲しい、愉しんで欲しい、そう思っていると。都合良く、解釈されても、おかしくない。
例えそうでなかったのだとしても、今此処で、ではなくとも。彼等が皆、欲を向ける相手を。求めている事は、確かだから。
がくがく、悶絶する少女の身体は、もうすっかり、全身に絡み付いた触手だけで。浮き上がらされているかのように。
そんな、触手達の上に、ぱたぱた、蜜の滴と糸が、降り注ぎ続ける。ねっとりとした腸液が、触手に絡み付いている。
あまりに太く、触手が太くなってしまったなら、体液の滴りは、一度堰き止められてしまうものの。
再び、がぼん、と音を立てて引き抜かれると。拡がった、穴、としか呼べない二孔は。再び、諸々を垂れ流し。
何せ、もう、閉じる事が出来ない程。その入口は、拡がりきってしまうから。)
やがて――少女の中を穿つ二つの触手が膨れ上がって、小柄な体躯を埋めたならば。
ぎちぎちと広がりきった接合部や、内側から膨らまされた薄い腹が、納まった体積を想像させることだろう。
濡れそぼった二つの孔でさえ、まだ今は窮屈さを覚える大質量。
天井を仰いで息も絶え絶えの少女へ、囁く声が届く。
「い、痛っ、い゛…いた……ぃ、気持ち良いっ、っぃ、はひ、痛い、気持ち良…ぃ゛、っ、痛…っ、ぁあ、ぁ゛、ぁ゛……!?
おかし、…く、っ、おかしく、っぁぁ゛、っ、ぁ、ぁ゛…っぎぃ゛ぃぃ゛ぃ゛っ!?
こっ、壊れ、壊れ……るぅ…!?っ、わた、し…わたしの、っ … …っぉぐ、拡がっ、…奥、まで、っ…
んんんぅ゛っんっ!?っぃっぎ、ひ……ぎぁ゛ぁあっ!!っぉ、ぉ゛、ふ、ぅぐ、ぅ、んぉぉ゛ぉぅ……ぅ゛っ!?」
(人らしからず、とはいえ、魔のように、とすら言えず。苦痛を、快楽を、唯々叫ぶだけ。
とうとう、浅いだけの所から、深く。それこそ、触手という存在が、長大さを生かして、ありったけ。叩き込まれた。
子宮口など、あっさりと到達し、入口を殴りつけられて。臍の上まで、ぼこり、大きく。腕でもねじ込まれたかのように、膨らむ腹。
尻孔も、同じように、但し此方は、何処まで入り込んで来るのか、見当もつかない。
ずるずる、腸襞を引き摺り回されて。捲れ上がり、ひくつく、裏返りそうな菊座。長い長い肉蛇を、延々と吐き出させられる、排泄じみた快感に。悲鳴は、酷く濁りを帯びて。
更に、最奥まで埋めておいて、膣孔で暴れ回る触手が。腸内のそれとも、ごりごり、擦れ合い、鬩ぎ合う。
半分は、人外である少女にすら、過剰きわまる拡張は、痛みと悦び、双方が混じり合う物。
泡立った体液の音よりも、肉の潰れるような、摩擦の音ばかりが、広間中に響き渡る…それだけ、強く、抽挿が続いている。
もう、触手の形、拡張された侭の形に、少女の二孔は、作り変えられてしまい。
その頃には、悲鳴も、質を変えているだろう。…痛みから。痛みと快楽の混在へと。そして…快楽が、強すぎて、耐えきれないと。訴える物に。)
■レイン・レジネス > 愉しい、と誰かが呟いた。全くその通りの状況だった。
一個の尊厳持つ生物を欲望のままに嬲り穢すことが、愉しくなくてなんだと言うのだろう。
それに意を唱えるような正常な神経の持ち主は、この宴席に立てる筈も無いのだ。
客だろうが主催の側だろうが無差別に、この凶行は情欲を煽り立てる。
許しさえ与えられれば。誰かが与えたならば。
或いはそれらは指向性を持って何かへ向かうのやも知れないが――それは今ではない。
「ああ、全く、全く君は。強いね、とても愉快だ。何せまだ壊れていない。
……その心根に免じて言葉の通り、望みを叶えてあげようじゃないか。
私が満足したらだが――ま、そう長くはかからないさ。その後はあちらの皆様に、だ」
脚の力を失った少女の代わりに、華奢な身体を支えるのは多量の肉触手。
やがてそれは、先程までは床に着いていた脚をも巻き取って高く掲げさせる。
両膝を肩まで持ち上げ、二つの孔を見物客の側へと向けさせたM字開脚の姿。
逃げる術も無ければ、自ら求めて歩み寄ることもできない。
そんな格好で宙づりにされた少女は、まさしく意思持たぬ玩具の様相を呈していた。
そして雌の孔は――好き放題に嬲られていた。
体内を殴り付けるような抽送の末に、子宮の奥まで届いた触手が一つ。
結腸を超えて腸内を蠢き回る長大な触手が一つ。
二つの触手がごりごりと体内を抉る度、少女を襲う快楽は、その脳髄を焼き払うようなもの。
獣のように低く濁る悲鳴を聞いて、女がくすくすと笑った。
「ああ、その声、いいね。こっちの方がお好みか……うん、私の趣味に合う。
どうだい君、気が向いたら私を訪ねておいで。いつでもこうして、人目に晒して嬲ってあげるから。
その度に君はこんな風に、雌豚そのものの声で泣きわめいてイき狂う……愉しそうだろう?」
抽送が次第に激しくなる。少女の体液の飛沫を、周囲へ跳ね散らさせる程に。
前後二つの孔への抽送で、その小柄な身体を突き上げる程に。
こんな陵辱を受け続けたならば――変わってしまう、壊れてしまうと、信じられる程に。
だが、愉快な宴も必ず終わりが来る。
いいや、女が一度の終わりを与えようとしている。
〝最後〟を与える為に女が選んだのは、耳に心地良い悲鳴を生む、後孔への陵辱だった。
少女自身の手首ほども有るものを咥えたその孔の中――触手が、渦を描くように回り始める。
腸の長さの分だけ引き抜かれて入り込む、メートル単位のピストンを肉輪へと与えながら、腸内をネジ回しで抉るのだ。
人の手でも肉棒でも決して与える事のできない異形の快楽責めは、容赦無く少女を高見へと打ち上げようと――
「――いかがでしたか、皆さま。……ああ、あまり言葉で飾るのは無粋というもの。
気に入っていただけたのなら行動で示しましょう。即ちこの女奴隷を、誰が最も狂わせるかで。
孔は十分に解してございます。さあさあ、どうぞどうぞ――」
……頂きへ打ち上げる快楽の電流に灼かれながら。そんな声を、少女は聞くのだろう。
■リシェ > (狂宴に、順応出来るようでなければ。欲に爛れた、この国で、栄達など計れない。きっと。
だから、今此処に居る者達は、皆が皆、肉欲に駆り立てられる、狂奔に慣れている。
堰を切らせるなら、たった一人、たった一言、許しを与えれば良い。
そして。口にする権利を、手にしているのは。当然、玩具その物として、貪られている、少女本人である筈もなく…)
「まだ、っあ゛、……まだって、…それは…は…ぁ゛、ぁ、ぃ、…いつかっ……
も…ぉ、直、壊れ、っ…ちゃぅ゛事に、っ…。っぎっぅ!?
っぅぎ、っぎ、ひぁ゛ぁああ、っ!?し、きゅ、っ゛…………!!子宮、に触手、っ、また…出ちゃ、ぅ、駄目な……のぉ゛ぉ゛っ……!!」
(寧ろ、壊れてしまえたら、楽に慣れる…かもしれない。
快楽で、何もかも、ぐずぐずに沸騰して。頭の中身など、皆、煮沸されてしまったら。
なのに、快楽を感じる、その機能だけは、暴走して。残り続けて。
役目を果たさなくなった、両脚ともが、高い位置で囚われて。あからさまな程に、自ら、性器をさらけ出す為の、姿勢。
その侭で縛められてしまえば、後はもう、完全に。見世物だった。
太すぎる触手が、のたうつ度、前後する蛇体のようなその蠢きで、膣孔が拡がって。
だらだら、蜜を滴り落としながら、真っ赤に熟れた粘膜すら、裏返しにさらけ出される。
ぎゅぶぎゅぶと、擦り潰される音を立てながら、幾度となく叩き込まれた触手が。とうとう、子宮口すら、突き崩して。
あまりに、高く深い所で、腹に浮かび上がる、触手の形が。人知を越えた、行為と、その快楽を、想起させて。客達をどよめかせる。
…少女の、悲鳴と懇願に。それが、初めてでないと、人外の狂気に、悶えてきたと。思わす声が混じるのも。ますます、皆に、狂気を蔓延させる。)
「んっぐ、っっぅえ、ぎ…っひぎぁ…ぁ゛っ……!?
っふ、っぶ、ぇ゛っ…っぐ、っぅ゛ぅぉ、ふ、ぅ……ぉ゛っぐ、ぅ……ぅ゛ぅ゛っ!?」
(流石に、悲鳴が濁り、そして、くぐもらされる。
腸に潜り込んだ、方も、ずるずる、奥へ奥へ、遡って。腹に加わる圧迫が、呼吸すら、邪魔をしかねないから。
それでも、喘ぐ事自体は、止められない。次から次から、再現なく沸き上がる、快楽に。浅ましく、いやらしく、泣き喚くしか出来ない。
子宮内で、触手が渦を巻き、肉袋は滅茶苦茶に振り回されて。膣粘膜は、襞など無くなってしまいそうな程、みっちりと拡げられて。
尻孔どころか、腸という場所、その深みに到るまで、埋め尽くされれば。再び、急激に引き抜かれていく、それが快楽となって。
狂い回る、としか言い様のない程、何度も何度も。彼女の言葉を借りるなら、イき狂い続ける。
子宮から膣へ、触手を擬似的に産まされる、それにすら悶えてしまう程、快楽でいっぱいになってしまうなら…
彼女の選んだ、いわば「とどめ」も、当然、少女をイき悶えさせる物にしか。ならなかった。)
「はっ…っひぁ、っぎ、っぎっぅぅう゛ぅ゛ぅ!?
ぅお…ふ、ぉ、っご、ぉ゛ぅ、ぉ゛……ぉぉ、ぉぅ、ぅぅ………!!」
(もう、途中から、すっかり。人の言葉など、忘れさって。泣き声どころか、殆ど、鳴き声。
人間、男性器、それでは決して味わう事が出来無い、深い深い場所への摩擦と。縦の抽挿、横の回転、これまた、普通なら在り得ない、相乗する摩擦感。
ぐるり。とうとう、瞳孔を裏返らせて。舌すら突き出して、快楽に狂う顔。断末魔にも近しいような、ケダモノの喘ぎ。
どこまでも続く、尻孔陵辱の快楽に、びくびくと絶頂の痙攣ばかりを、繰り返しながら…
彼女の、言葉その物は。聴覚に届いているだろう。ただ、それを、人語として。理解出来たかは、あまりに怪しい。
それでも。言葉よりも明確に。命令されるより強く。きっと、焼き付けられてしまう。燃え立つような絶頂によって。
……少女は、今も昔も、恐らく今後も、籠の鳥。それでも。再び、彼女に出逢える事を、夢見るようになるだろう。
…いや、きっと、正確には。彼女に、こうやって、狂い壊される事を、淫らな夢として、望むようになる、と言うべきだった。)
「………っ、ぁ゛、ぁ…………… っ、れじ…… ね…さま…」
(喘いで、喘いで。その中に、ほんの一瞬、混じった声は。彼女への懇願は。きっと、解放よりも、崩壊を望むもの。
少なくとも、今夜、更に堕とされていくという事だけは。直ぐにでも、叶えられる事になる筈。
今や、今宵の宴の、主となった彼女が。一声上げれば始まるのだから…
……滾りに滾った、数多の客達の、肉欲が。今宵の主菜、一人の少女に、根刮ぎ叩き付けられるであろう瞬間が。
いつ終わるともしれない。終わらないのかもしれない。例え、宴その物が終わったとしても。少女に宿った狂気だけは、延々と…)
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