2018/07/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/」にゲイゼリクさんが現れました。
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ご案内:「王都マグメール 王城/」にゲイゼリクさんが現れました。
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ゲイゼリク > 夜の帳がすっかり落ちた王城。その一角にある中庭にてベンチに座り込んでダラけている青年が一人。

「…まさか、ほぼ徹夜作業になるとは思わなかったよなぁ。書類溜まり過ぎでしょ…。」

何せ副官が異動になってしまい、現在右腕と呼べる人材が己の師団には居ない。
早急に人員を募集したい所だが、そう都合よくは見つからないし、そもそも第六を志望する変わり者は居ないだろう、多分。

(…むしろ、この人数で退魔戦線の一角を構築しろってのが無理なんだよなぁ)

どっかの名無しサンは本当に面倒な流れを作ってくれたものだと思う。
正直、無理矢理にでも休暇届出してどっか羽を伸ばしに行きたい…即却下だろうが。

ご案内:「王都マグメール 王城/」にゲイゼリクさんが現れました。
ゲイゼリク > (折角魔王化の能力も得たんだし、魔族の国に観光に行ってみるのもいいかなぁ……正体バレたら殺されるかも)

やっぱ駄目かなぁ、と苦笑い。人に寄りすぎず、魔に寄りすぎずの俯瞰視点。
そろそろ、魔族側からの視点というのを、擬似的にでも体験してみたいものだが。
双方の視点で見て、初めて分かってくるものもきっと多いだろう…分かってどうするのかと言えばサッパリなのだが。

「せめて一日でも長く、今までみたいに昼行灯な暮らしをしたいなぁ」

全師団長でも随一のユルさを持つダメ師団長としては、そのポジションをもう少しキープしておきたいのだが。
あまりノンビリしすぎると、第九辺りからせっつかれるんだろうなぁ、という確信的な予測がある。

(…むしろ、報復合戦とか疲れないのかねぇ。もうちょい皆、肩の力を抜いていけばいいのになぁ)

ご案内:「王都マグメール 王城/」にゲイゼリクさんが現れました。
ゲイゼリク > 「…と、いうか魔族の国のお茶が飲みたい…。」

某魔王さんから頂いたお茶の葉だが、味を気に入ってついつい飲みまくってしまいもう空だ。
いずれまた遭遇したら、お茶葉を貰えないものだろうか、と割と真面目に検討してみる。

「……うーん、むしろお茶であれだけ美味しいなら、食べ物も美味しいのが一杯ありそうだな…」

魔王化して魔族の国でグルメツアー……ありかもしれない!
ただし、バレたらまず師団長の皆から殺される。…殺されるだけで済んだらマシか。

「…いかんなーーお疲れで若干現実逃避してるぞ俺。…真面目にやるのはガラじゃないんですよホントに」

誰も居ないけど、ダラダラと独り言を垂れ流しながらベンチにだらしく背中を預けて。

ゲイゼリク > 「歯車を動かす…か。端役の俺に出来るもんかねぇ?」

そんな呟きを発しながら、暫くベンチでダラダラした後にゆっくりと仮眠を取るために執務室へと戻るのだった。

ご案内:「王都マグメール 王城/」からゲイゼリクさんが去りました。
ご案内:「第8師団執務室」にバルベリトさんが現れました。
バルベリト > 第8師団執務室。表向きはそう書かれている。扉の前にはサボり中という堂々とした宣言符が張り出されている。
実際に入室者はまず書類の山に目を奪われるだろう。それらの書類は本物だ。
では師団長の机は?書類の山に囲まれて、その後ろで何をやっているのかまでは見えない、子供の頃の秘密基地めいた何かを連想させる空間を作る事に成功していた。

書類の山はきっと妖精さんが上手くやってくれることでしょう。
つーか前線の方が気楽な気がする、間違いない。

「陽動、伏兵、基本の戦術に一斉攻撃ねー。あ、これくっそメンドクセー奴。」

尖兵の力量は正直そこまで傭兵団が劣っている訳ではない。
見慣れぬ筒状の武器…ライフル?大砲と言うのをコンパクトにしたという雑な印象の武器だが、確かにそれらは脅威だが――。
実際には予備知識の無さから砲弾の正体で正気を乱され、さらにアンデッドを召喚された時点で混乱。
ライフル自体は正直防ぐ算段はたつ。城壁を貫通している映像はなく、モノによっては城壁に跳ね返り、兆弾を生んでいるからだ。

「心理把握に長けてるのと、追撃させるためにわーざと門の破壊遅らせてるな。」

実際、門など。『彼』が本気なら1秒も持たず破壊されるだろう。
だが、敢えて時間を掛けて門を破壊させる――絶対的な崩壊を音と衝撃で傭兵に伝えさせる為に。
そして逃げる相手の背中になら、銃弾は容赦なく食い込み、命を食い散らすことも出来る。
鎧自体は前面部は厚く作られ、盾もある。
それらを自分の手から放棄させるように仕向けた相手の作戦というか指揮が面倒臭い。

「えー、これ相手にすんの?マジで?」

バルベリト > 漸減撤回。前線の方がくっそ面倒臭い。
対処法を練るなら魔法聖歌隊を奥の方に陣取らせ、アンデッドの城内生成を防がせる為に土には聖水をしみこませ、城壁に一工夫と、山ほどの聖物を焼いた際に生じる退魔の力を満たした灰を聖水に練りこませた土塁。

初手の大砲自体は自分単独で何とか出来る。統制を取らせて防護に努める分には自分にも出来るだろう。
問題は指揮官の方の力量差が激しすぎる点。
大砲の対処に回るなら戦闘力は大幅に落ち込む、大砲の対処に回らくても見立ては100回やって1回でも痛み分けに持ち込めれば御の字位。

「んまぁ、予想とは違う方で役には立ったか。どーせこれ他人に見せようとしたら俺取り押さえられるんだろ知ってる。」

だからこそ書類の山という向こう側で見ているだけ。いざとなれば手元で簡単になんかエロい映像とかそういうのに切り替えられるし。
基本的な戦術傾向は、自分に近いが――なんというか。なんだろう。
『彼』の一連の行動を見ている限りだと、やり残しがあるからそれをやりに来ている。
敢えて被害を派手にさせ、更に最初に逃がした7師団兵の言葉の噂が事実ならば。

「なんだろうなー。これ、相手にしてもいいけどあんまし俺の出番って気はしねーけど。だって、こいつ、待ってるんだろ。」

バルベリト > 「やるなら全師団動員くれーにした方が良いと思うがね。どっち道壊滅的な今の士気じゃ、まず勝利の味と勝てるっつーのを見せた方が良い。」

戦術的な行動にしろ、戦略にしろ。軍略にしろ、だ。
あらゆる意味で士気が低ければ話にならない。ある程度の計算で防衛ラインを引き、迎撃の目標と押し返しの算段をつけた所で――。
傭兵達の様に崩れるのが早ければ無意味だろう。
最低限兵士の士気を崩壊させない程度に維持させられる優秀な指揮官。
それと単独で道を切り開けるだけの力量を持つ精鋭部隊か、単騎で右翼か左翼を掻き乱せる存在。

上空からの攻撃については8師団でも出来る。ぶっちゃけると樽に死ぬほど聖水ぶちこんで、ぶちまける位でもある程度の損害は相手に出せそうという点で。

と言う事で自分で防衛するならの絶対条件を紙に。
「炸薬:大樽で6。聖灰と聖水を用いたレンガとかの積み立て式建材多数。聖水:100樽。聖歌小隊たくさん。大盾をラインの層の数に併せて。治癒班と最悪の場合錯乱した騎士をスリープさせられる魔術師をダース単位。指揮官はサロメが適任、責任はサロメじゃなくて立案者が負う」

書いていて思う。
これ負けたら国傾くレベルだよなぁと。

バルベリト > 右翼と左翼の展開を阻止させた上で大砲の無効化。中央に相手が戦力を整えるなら主力をぶつける前の準備爆撃。
アンデッドとはいえ基本的にこれは戦闘ではなく戦争になる。
――力量差よりも指揮と士気の差と、死への概念の差で勝敗も決まるだろうか。

「って、なーんでマジメなことやってんだ。サボるために俺はサボろうとしてんだろうが!」

書類の山という魔物よりも怖い群れが睨みを利かせる室内。
魔法的な冷房なんてなくても背中が涼しくなる。ついでに首筋も。
というか副官が欲しい。書類仕事とか無理である。今まで代理だからって理由で逃げていた書類が、逃げ道がふさがれてこっちに流れ込んできた。チクショウ。ガッデム。

「タバコの灰でうっかり火ぃ付けたら全部灰になんねーかな。」

ぽつりと真顔で本気の口調になってしまうのも無理はない。
1つの書類に書かれている数字と文字が多すぎて読めないのだ。
感覚型に理論型の書類ぶつけられても困る。魔水晶の映像をなんとなーくエロい物に切り替えてぼんやり。
映像は王都でも人気のものらしいが、よくわからん。

バルベリト > 「ま、とりあえず書類の件はおいとくとして。この見立てっつーかほぼ見積もりにちけーけど、これ9師団経由かミリーディア経由で貴族に回せねーもんかなあ。
他人の力借りるのって本意じゃねーけど、この見積もりに掛かる費用がどう考えても1師団長が使って良い範囲超えてる。」

防衛準備の品物の数々だけではない。
騎士団の数が増え、翼竜を乗り回す部隊が増えれば当然彼ら――龍や馬の為の飼料や食料も必要になる。
その量を確保する意味で輸送隊も増やし、補給経路上での略奪を防ぐ意味の防護部隊も必要になる。
当然彼らに支払う給金や食事なども必要になるだろう。

また食料の騎士団による買占めは、少なくとも民衆からは歓迎されない。飼料の分も含めてだ。
となると広く負担を求めるべきなのだが――。
必要な食料、ざっと計算してウチんとこの年間収穫量の数十倍規模である。食料だけで。

「おおーこのねーちゃんきれー」

棒読みになって魔水晶の映像。なんだか人気らしい女性のドレスコンテストらしい映像に乾いた感想をぽとり。

バルベリト > 「そーいや元々の8師団長今どこでなにやってんのかね。多分生きてるんだろーけど。」

先日の事だ。タナール砦の城壁からぽとりと落としていた魔石に。
ほんの僅かだが反応があった。間違いなく本人と思しき反応なのだが――あの激戦区やら乱戦やらでどこにどっち側の立場でいたのかが判らない。否、もしかしたら――その場とは係わり合いが無かったのかもしれない。

「魔族の国にも用件はあるけどなー。今忍び込んでって無理ありすぎるし。」

戦う、それ以外の選択肢がある事を思い出させてくれる魔族との出会いもあった。
約束を守る為にも魔族の国に忍び込まねばならない。…が、現状が現状すぎて動きにくいのも又事実。
やはりというか副官が欲しい。というか元8師団長が戻ってきてくれるなら話は早いが。アレはアレで人の枠を超えた規格外の……。
規格外の変態だった、気がする。

バルベリト > 「……俺にとっての幸運が、アンタには無かったのが不幸なのかもしんねーけどな。俺の勝手な思い込みにしろ何にしろ。
ケリつける手伝いだけはしとくかねぇ。――とめらんなかったせめてもの責任ってわけじゃねーけど。手向けの花代わりに。」

見積書と要望書は作るのは早い。
計算や数字、文字が苦手でも――料理等と同じなのだ。興味さえ持てばなんとか乗り切れる。
手早く羽ペンで自分の所属。職責を記し。
最期に自らの名前を珍しく丁寧に記した。後は家紋の押印と封蝋。

流石にこれは人に任せて良い書類でもないだろう。自分の手でそれをもって部屋を出かけ――。
そして下の惨状に気がついたのは廊下に出てからだったとか。
こんなんで第8師団の副官希望者など現れるはずも無く。

ご案内:「第8師団執務室」からバルベリトさんが去りました。