2017/05/29 のログ
ご案内:「王都マグメール/来賓用客室」にアーヴァインさんが現れました。
アーヴァイン > 仕事から帰ると、貴族達が妙に慌ただしいのに気付く。
此方を見たときに、視線をそらしてそそくさと逃げ出すのは変わりないが、その動きが雑なのだ。
訝しみながら彼らがやってくる方角へと歩いていけば、鉄鞭の激しい破裂音が耳をつんざく。

「っ……」

城の中で奴隷でも甚振っているのだろうか、それならこんなに怯えることもなかろう。
想像と相反する結果に足を早めながら、気配の先にたどり着くと、小さくノックしてからドアノブを捻る。

「入るぞ」

ここは祟り神らしく、有無を言わさずに踏み込んでいく。
帰り支度をして、逃げ出そうとする貴族達と、鞭に打たれて何も言わぬ衛士。
そして不機嫌そうな少女の姿を見やれば、この一連の流れが分からぬまま、彼女の方へと仏頂面を向けた。

「久しいな、しかし随分と不機嫌そうだな?」

率直な挨拶を掛けながら、彼女の方へと近付いていきつつ、周囲の音に注意を向ける。
貴族達の呟きから何か拾えないかと、考えてだろう。

シャーロット >  
「──あらぁ、お久しぶりね。カルネテル興」

少女は椅子にかけたまま、その男を迎えた
衛士達はその後ろへと整列し様子を見守っている

「ふふ、私だった虫の居所の悪い時はあるわぁ」

くすくすと笑みを浮かべるシャーロット
いつも通りの仮面をつける
"敵"に気取られるのは得策ではないと、まだ幼いながらも熟知していることだ

黙りこくる貴族達はどうやってこの場を離脱しようか右往左往という様子であった

アーヴァイン > 「……」

普段と変わらぬように振る舞う少女を見やりつつも、貴族達の様子に意識を向ける。
危なっかしいのが二人も出てくれば、出るに出れないかと思いながらも、脳裏に報告書の内容がよぎった。
丁度いい、と考えながら僅かに口角を上げ、祟り神らしかぬ顔を少し晒す。

「そういうこともあるだろうな、『噂』に関係なく、シャーロット嬢は変わらず健在ということで何よりだ。」

報告書にあった彼女らしかぬ噂話の事、それを中身は伏せたまま、言葉でチラつかせていく。
表情を変えたのも、カマかけの為の小細工だろう。
これでどう出るかと考えながら、様子を確かめる。

シャーロット >  
「……噂?」

すぐに顔色が変わる
眉を僅かに潜め、細めた眼がアーヴァインを見据える

「どんな噂か、ぜひお聞きしたいものねぇ…?」

アーヴァイン > 顔色の変化に、静かに確信を得ていく。
彼女の趣味が変わったというような噂話だったが、何か引っかかりぐらいはあるのかもしれないと思うものの、問いかける言葉に緩く頭を振った。

「いや、その様子ながら、タダの与太話だろう。噂通りとは思えない健常振りだったのでな。それに、他の者がいる前で、そんな噂話を披露されるのも屈辱だろう?」

彼女を貶すことになるだろう内容と、暗に告げているようなものだ。
口角は下がったが、変わらぬ仏頂面のまま、それともと小さく呟きながら彼女の目を見据える。

「それが真実かどうか、周りのものにも確かめたいのか? シャーロット嬢は」

冗談めかした言葉を紡ぎつつ、戯れだと言うようにクツクツと僅かに笑い声を零す。

シャーロット >  
「耳に障る笑い方をしますわね、カルネテル興」

くすくすとした笑みは消え失せ、
少女の年齢を考えればよくぞここまで、と思えるほどの
凶暴さを秘めた視線を向ける

「たとえ貴方であろうとも、私を侮辱するのであれば許さないわ。
 死体となってしまえば口はなし。──王族を納得させる手立てなんていくらでもあるのだから……」

アーヴァイン > 嘲る様に笑えば、挑発的な言葉と共に鋭い視線が向けられる。
顔は相変わらず変わることもなく、また毒の一つや二つでも履くのだろうと思っていたが……直接的な言葉にうつむくと、耳に障ると言ったあの笑い声が沸き立つ。
徐々に、徐々に。
少しずつその音は確かになると、顔を上げながら愉快といった様子で笑みを浮かべた。

「普通なら反逆罪とでも言える発言だな、だが君では無理だ。立場変わるまでに潰せもせず、殺しも出来ず、策に振り回され、唯一の権力という力も、俺に対して失った。そして最後の手段が暴力だ、だが…自身が力を持たない君が、殺すなどいえる立場にもない。殺すというのは対象に告げる言葉ではない。殺した、そう告げて終わらせるものだ」

そう告げると、笑みを消しながら彼女を見やる。
ほんの僅かに、気配が変わっていくのは過去の仕事をしていたときのように、心を冷やして熟すだけの状態へと変わっていくからか。

「それとも、あの夜に告げたことをここで実力で再現すればいいか? 尤も、そこの部下が王族に歯向かってまで死を選ぶかはわからんが」

ちらりと彼女の後ろに控えた兵士達を見やり、告げるのは警告のようなものだろう。
立場がどうあれ、刃を抜いたなら覚悟しろという警告。

シャーロット >  
「あ、ははは……。
 そう、そ~お?私としても警告のつもりだったのに…」

ようやく、ゆらりと椅子から立ち上がる

「王族に歯向かって死ぬか、私の命令に従わずに死ぬか。
 どちらが恐ろしいかなんて、私を知る人間なら誰でも知っていることだと思うのだけど。
 私の力が失われた?思い上がりもいいところだわ、アーヴァイン。
 反逆罪?そんなもの立証する者を全て潰してしまえばいいだけの話じゃなぁい……」

あの時、よりも
遥かにドス黒く渦巻くような
瞳の奥に闇を宿した少女は言葉を続ける

「この私に脅しの類がいつまでも通じると思わないことね……」

アーヴァイン > 「その言葉、そっくり返させてもらおうか。君が死ねば、誰も君を恐れることはない。いいのか? 化けの皮が剥がれてきたぞ。それとも饒舌に怒りを紡ぐのは図星だからか? 俺の部下を見つけ出せるほど、君は情報網も、ルートもないだろう」

立ち上がる彼女を見据える。
先程よりも黒い気配が強まっていくのに、何も動じていないのは、彼女を愚かだと思っているからだろう。
スペクターにいた頃から教え込まれた鉄則、それに彼女の行動が反する。
故に、愚かしく、彼女が優勢になる答えを感じられない。
彼女の黒さに揺れ動かないことが、彼女の気持ちを逆撫でしているかもしれないが。

「そうか、ならこうしよう」

脅しというのであればと、思案顔を見せた後彼女へと一歩踏み出す。

「これからあの言葉通りにする。それが嫌なら反逆の罪を全て消して、抗ってみるがいい。そこの貴族達も、全てけす必要があるがな」

こちらは脅しはしないと、実力行使に更に一歩踏み出す。
ゆっくりと一歩ずつ踏み出すのは、カウントダウンと言ったところか、後数歩距離を詰めれば、手の届く範囲だろう。

シャーロット >  
「……このシャーロットを甘く見ないでもらいたいわね」

片手を前へと翳せば衛士達はまるで迷う様子も見せず少女を守るような位置へと陣取り、剣を抜き構える

「貴方の首が落ちれば、遠巻きに見ている者達の考えもかわるでしょお?
 ふふ、ふふふっ…!!」

一切の迷いなく剣を構えた衛士達は隙を見せず、男の歩みを阻む
制空権へとその足が踏み込めば、即座にその刃を振るうであろう意思を見せる

「それにぃ…貴方が思うよりは遥かに、私の情報網もルートも存在するのよ♡
 折角横暴を振るえる立場になれたのだから、命は大事にしたらぁ…?」

アーヴァイン > 「……」

剣を抜いた瞬間、まるで影から這い出たように、黒尽くめに身を包んだバンシーの隊員が数名飛び出すと、抜刀した兵士に向けて掌を振り抜きながら彼の傍へと移動する。
限界まで魔力の気配を遮断し、不可視となった魔力に寄って作られた投げナイフは、弾丸の如き鋭さで飛翔し、兵士の喉したを狙う。少しずれようとも致命傷の位置だ。

「俺も君を手に掛ける理由を得た、やろうか、殺るか殺られるかだ」

素早く背中に背負っていた弓を抜くと、同時に胸元の紋章から電流が迸る。
床を電流が走り、近くの壁にぶつかって消えると、反対の手で信号銃を取り出し、彼女を見据えたまま外へと引き金を引いた。
鮮やかな光弾は、スクランブルを指し示し、まだこの動きが序章に過ぎないことを物語る。

「そういう事にしておくとしよう。君こそ命を大事にすべきだったな」

だがもう遅いと信号銃を投げ捨てると、弓に生まれた光の弦に指をかける。
義父にも許可をもらった上での結果だ、ここでケリをつけるとしようと弓を構えた。

シャーロット >  
「───殺るか殺られるか?」

目を細めて笑うシャーロット
その口元にも笑みが戻り、くすくすと嘲笑が漏れる

「私は命を大事にするわよ…?
 貴方、私と自分が同じ場所に立っていると勘違いしているんじゃないかしら…?」

衛士へと向けられたナイフ
本来ならば反応が返せぬそれを、天上から降り降りる影が弾く

最高水準の装備と腕を持つ衛士が4名
そこに現れた、フェルザ家に使えるアサシン3名
背後に控えていた魔術師2名からなる都合9名が守護するその中央で

「殺しちゃいなさい・
 このシャーロットにかかれば祟り神だってただの人よ」

アーヴァイン > スイッチが入ってしまった。
入れたくもないものだが、何時か入れなければならないし、入れろと言われれば入れざるを得ない立場でもある。
他のことは暫くどうでもいい、決めたことを成し遂げるために、意識を全て集中させる。
冷え切っていく表情は、彼女の言葉を一切無視しながら、指示を呟く。

「ハンス、遠慮せず殺れ」

その言葉と同時に、彼女と部下9名に向かって窓の隙間から、雷の槍が雨のように降り注ぐ。
外で常に彼とともにあった雷と風を操る大きな隼のものだ、建物の上空から彼と思念でつながり、その言葉に従った瞬間、無遠慮な攻撃が土砂降りする。

「……」

弦から一度指を離すと、ハンドサインで部下に指示を出す。
すぐに応じた部下達が投げたのは、毒けむり玉だ。
勿論こんな閉所で投げれば、普通なら自身にも害があるだろう。
しかし、彼も鳥と繋がったことで風を操れる。
サインを出した掌を前に翳せば、毒風が彼女の方へと密集し、濃密に集まろうとするだろう。
雷の雨と、毒の風、同時に対処できなければ殺すという、彼なりの覚悟を決めての殺し方を始める。

シャーロット > 殺し合いが始まろうとする最中、シャーロットは優雅に椅子へと座りなおす

自身を守護する者達への絶対的な信頼───ではない
守りきらなければ自身が死ぬどころか一族郎党、全てを失う

無論、それらのプレッシャーなどなくとも少女を守る衛士達は王国でも生粋の手練が集まる
雷の槍は全て魔術師の展開した障壁によって阻まれ、毒風もまた浄化魔法と併合して繰り出されたレジストマジックを施された衛士がそれを突っ切りアーヴァインへと斬りかかる

更に狭い室内を多角的に使うアサシン二人による急襲が続く

アーヴァイン > 斬りかかろうとする衛士の前に部下が立ちはだかれば、不可視のブレードで衛士の攻撃を防ぐも、同時に音もなく石壁を容易く貫く、鉱石の弾丸が衛士の頭部めがけて飛翔する。
先程の信号弾は既に数の有利を覆し始めていた。
建物の向かい側には、ファントムから接収された魔法銃の使い手が配置され、単眼鏡を用いてロングレンジかつ、高破壊力の物理魔法や、攻撃魔法が9人それぞれに放たれ始める。
同時に、この大騒ぎになった場所へ待機していたバンシーの部下が駆けつけていき、目に見える範囲では15の数に増えていく。
外を含めれば24、部下はそれぞれ彼の守りと攻撃で別れ、不可視の武器と術を用いてそれぞれに攻撃を仕掛けるだろう。
本の一握りと絞られた人間にしか入れぬ、バンシーの面々は、彼女の部下に劣ることはない。
二倍差の戦力差で仕掛けながら、彼は弓をしまい、反対の手に雷の槍を生み出していく。
一撃を限界まで強めるように電流を集めていく度、胸の紋章からヒビが広がるような感覚を覚え、痛みが走る。

シャーロット >  
「──時間なんてかけてあげなくていいわよ、さっさと終わらせて。
 烏合の衆程度蹴散らせなくてフェルザ家の衛士は務まらないでしょう?」

小さな欠伸を噛み殺すようにつぶやかれた言葉に衛士達が反応を強める
不可視の攻撃を難なく弾き飛ばし、いなす
その芸当は単なる技術に囚われない、生粋の戦闘勘の為せる技か

達人をして"例え十倍"の戦力差など物ともしない
シャーロットが今まで王国の中で忌み嫌われながらも好き放題を続けてきた最大の理由である

仕える相手が違えばゆうに一個騎士団を率いることもできただろう、衛士の剣は的確に攻撃を掻い潜りアーヴァインへと刃を降らせる
一刃、二刃、三刃、四刃
更に背後まで瞬時に回り込む機動力を見せるアサシンも続き都合六刃

その生命を刈り取らんと迫った

アーヴァイン > 「邪魔だ」

雷の槍を貯めていく中、衛士が迫れば、部下達がそれを同様の力量を持って割って入り、殺しという同族なら尚の事、同行を理解した部下達が割り入る。
同レベルで数が上回るなら、物理的に覆し様のない戦力差が生まれ始めるだろう。
戦力掛け算は、足し算ではなく掛け算故に、過去の戦争は質が並び数で勝ったほうが勝利を得ている。
それを覆せるとすれば、神に等しい存在が9人となるが、果たして。

「……!」

そして、貯めた槍を彼女目掛けて放つ。
魔法の障壁にぶつかったなら、今度はその熱量が物理現象となって彼女を焼く刃となるだろう。
それこそ、空間ごと断ち切る防御を越した術でなければ、防ぎようはない。
もっとも、彼女がその椅子から逃げ出すなら避けれるだろうが。

シャーロット >  
シャーロットの身辺を守る者達は一線の騎士をして
『例え魔王を相手どっても主を守りきることが出来る』
と称された者達である
単なる私設衛兵などとはそもそもが一線を画す
一人ひとりが戦場に出れば英雄の名を勝ち取れる者達なのだ

──が

『シャーロット様!!』

衛士達の動きは完璧であったと言える
戦力差などものともせず奮迅する姿はたかが一衛士には見えぬ程の勇猛さ
しかし、その槍は雷よりも疾く、シャーロットの胸を貫いていた

豪華な椅子を貫き、背後の本棚に突き刺さり炎上する、その手前で

「───ふふ」

少女は不気味に笑っていた
貫かれた胸元のドレスは弾かれたように穴が開いているものの、その身体に傷は一つもなく

──同時に、部屋の隅に身を潜めていた貴族が一人、胸元と口から血をどばりと吐き出し、絶命する

アーヴァイン > 所謂私兵という垣根を超え、王族に仕えるために選別された者達故に、それならば同等というところだろう。
そもそも、メテオサジタリウスという二つ名を授かった彼ですら、スペクターでは一兵卒であり、魔族の国でも単騎駆をした輩と同レベルなら尚更だ。

「……」

部下が何が起きたかを告げる、成る程と納得しつつ紋章に手をかざすと、部下達全員に同様の紋様が光る。
彼を中心に力の残滓と加護を与えていきつつ、部下達の動きは更に加速する。
それに追いつき戦うなら、最早人同士の争いではなくなるだろう。

「続けるぞ」

同様に雷の槍を圧縮して作り出しては投げる。
貴族がくたばろうとも、ここまで燃え広がった戦火は、どちらかの死を持って終わるしかないだろうところまで迫っていた。
部下達に掛けた紋様は、所謂魔法干渉を断ち切るものだ。
貴族達が全滅しても、自信と部下達は干渉させず、存命させるためのもの。
後はひたすらに繰り返す、痛みに耐え、紋章のヒビが悪化しようとも、幾度も幾度も。

シャーロット >  
「──あら、執念?それとも意地…?
 私の私兵は、貴方の精鋭程度では殺せなぁい…。
 私を殺そうとすれば、無関係な誰かが死ぬ。
 最初から勝ちなんてなかったのに、滑稽ねアーヴァイン」

ドレスに穴の空いた胸元を隠すようにショールを羽織り、炎上する本棚の前に立つ

「今回の貴方の行動は流石に問題提起が出来るわね。
 私はあくまで自衛の為に私兵を用いて、と言い訳が出来るけれど。
 貴方のそのやり方は祟り神としての名があっても王族からは見逃せないものだもの…。
 ───あ、此処で死ぬつもりなのだったっけ?
 それじゃあ、気にする必要はないわね…♪」

衛士達の攻撃は激化してゆく
此方の術士も生え抜きである、同等以上の術式を味方に展開しながら、当然の如く敵方へのディスペルも行う
共に目の前に大将首がある状況、幾つもの刃が、魔法がその生命を狙い降りかかってゆく

アーヴァイン > ディスペルを行おうとすれば、それが弾かれる。
そもそも呪文とは異なるのだ、もしそれを消し去るとするならば…上空にいる鳥を殺す他ない。

「既にネタは割れている。それに、条件を満たしたら手段を問わず殺せ。それが義父からの命令だ。咎めようはない。もし義父を咎めるなら…カルネテル家内で、壮絶な殺し合いが繰り広げられるだろう。そんなもの、誰も望みはしない。それと」

殺るか殺られるか、それは死を受け入れているわけではない。
殺ることを、勝つことを胸に決めて踏み出したことだ。
立ち止まろうと思えば、奴隷市場の一件で見ないふりも出来た。
ティルヒアでも、その後でも。
けれど、もう自分だけではなくなってしまった。
だから。

「俺は死なん、全て成し遂げなければならない。体の限界ぐらいどうにかする」

ヒビが広がり、ガラスが割れるような音が響く。
同時に瞳が青く澄んでいくと、一瞬だけ背中に雷の翼が広がって消えていた。
痛みは消え、寧ろ全てがはっきり聞こえて見える。
すると、ちらりと貴族達の方を見やり、口を開く。

『そこは俺の領域だ。勝手に触れるな』

瞬間、貴族達の周囲が一瞬光る。
紡いだ言葉通り、彼らに不可侵の減少が働く。
術でも力でもない、それが普遍的にあり得るというアタリマエのことのように鎮座する。

『俺の部下は、俺と同じ力を持つ。そして、君の部下には決して倒れず、負けず、死なない』

振り返り、その言葉を紡いだ瞬間。
その言葉を現実にしようと部下の動きは、更に限界を超えていく。
その上で先程と同火力の雷の槍を、掌をかざしただけで9本拵えれば、更に言葉を重ねる。

『その魔法の力はこれを知らぬものには届かない』

彼女の身代わりの術の矛先を事象ごと否定する。
そして放たれた9本の槍は、それは彼女の代わりは、彼女の部下しか替わりにできないことを指し示すだろう。

シャーロット > ~中断~
ご案内:「王都マグメール/来賓用客室」からシャーロットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール/来賓用客室」からアーヴァインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城2」にアーヴァインさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城2」からアーヴァインさんが去りました。