2016/11/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にステファンさんが現れました。
■ステファン > 王城内部にある執務室
メイドが運んできてくれた軽食を食みながら書類に署名をしていく作業に没頭していく
『予備役将兵訓練日程』やら『戦傷兵の就職斡旋』と書かれた書類に目を通し次から次へと署名をしていく
中には、本当に自分の裁定が必要なのだろうか?と思わせるようなものまで回されてくるから不思議である
しかし、あまり深くは考えない。一度、思考に気を取られれば次から次へと舞い込む書類に、
執務室が埋没してしまい、目当ての書類が見つからないという事になりかねない
「『王国式典予算案』…許可…、『衛兵詰め所の拡張嘆願』…これは、再検討…」
ぶつぶつ、と独り言を呟きながら次から次へと書類に署名をしていく
吟味する時間はものの数秒。手を止めてしまえばそれこそ地獄である
人手が足りずオーバーワーク気味なのか、疲れた顔で次から次へと事務仕事を熟していく
ご案内:「王都マグメール 王城2」にテイアさんが現れました。
■テイア > 団長からの相談事があり、王城へと顔を出していた。
その話しも終え、帰途に着く途中。
廊下を颯爽と歩く女の手には、一枚の種類があった。
王国内には、様々な軍や騎士団が存在しそれぞれの部署の間では主に書類でやりとりをすることが多い。
宛先は、王国軍第18師団とある。
書簡をそれぞれの軍などに送る際、送り漏らした一枚、それを帰り道のついでだからと預かってきた。
「…っと、すまない。」
執務室近くの廊下の角で、同じく執務室に向かっていた年若い兵士とぶつかってしまう。
兵士の手には、かなりの量の書類の束が積み重ねられ視界すらも遮る高さだ。
それが、ぶつかった事で廊下へとちらばり、恐縮する兵士と一緒に女も書類を拾い集めて。
「すごい量だな。どこに持っていく?」
半分ほど書類の束を持つと、遠慮する兵士を制して歩き出す。
その書類の行き先は、女の目的の場所でもある18師団の執務室だ。
こん、こん、こん、と小気味よいノックの音が執務室の扉から響くか。
返事があれば、押し開かれ兵士と一緒に書類の束を抱えて入室する。
■ステファン > 「『王都に於ける犯罪予防案』…これは、憲兵隊と一度、協議に掛けないとダメ…なんだろうな…」
執務を取る机の上には3つの箱が並んでいる
それぞれ、「許可」「不許可」「保留」と札が掛かっており、読んで字の如く、許可されたものは許可の箱へ
予算の都合、人員の都合などから見送られたものなどが不許可、関係部署を集めて
再度、協議が必要なものが保留の場所に置かれている
「はぁい…どうぞ、手が放せないので入ってもらえますか?」
ノックの音に返事のみを返しつつ、仕事の手は止めない。この王城において、最も自分がこき使われ…否、
働いているのではないだろうか?という考えに囚われつつある昨今、早急な増員と正式な指揮官の
配置を行うべきである、と度々上申しているのだが、ナシのつぶて…上申書を作る間すら惜しい
室内に書類を抱えた人物が現れれば、書類に視線を落としたまま、そちらへ、と随分と慣れた風に
書類の積み上げられた応接用のテーブルを指差した
■テイア > 「失礼する」
『失礼します!』
奥からの返事に、扉を開けば年若い兵士の声と女の声が部屋に響く。
「…これは、また随分と…。」
一歩室内に入れば、そこらじゅうに積み上げられた書類が見える。
その量に思わずぽつりとつぶやきが溢れた。
その書類の海の中で、視線も上げずに手を動かし続ける執務机に座る男。
指示されたとおり、応接テーブルの上に新たな書類の山を築き。
礼をいう年若い兵士に大したことはしていないと告げながら、忙しそうな男の手を声をかけることで止めるもの憚られ。
かといって、持ってきた書類をそのまま黙って置いて帰るわけにもいかない。
さて、どうしたものかと少し考えて…
まだ時間に余裕はあるから、と応接ソファの背の部分に軽く腰掛けるように凭れながら一区切りつくところまで待ってみるかとのんびりと構え。
■ステファン > 2つの声が聞こえれば2人で運ばねばならないほどの仕事か、と内心がっくり来てしまった
とはいえ、部下にそんな所を見せるわけにもいかず、仕事を熟していくわけなのだが
若い兵士に署名の済んだ書類を各部署へ配達するよう頼むため、手を止め一度、視線を上げれば
そこにいた人物に少々、驚いたような表情を浮かべた
「…すまないけど、此方を各部署へ頼む。
ついでにこの保留になっているものも、私の書簡を添えて届けてもらえるかな?」
彼女に軽く目礼をし、それから兵士に指示を出す
保留になっているものには、1つずつ保留になった理由を書いた書簡を手渡した
若い兵士が、了解しました、と再び書類を抱えて出ていく背中に、よろしくお願いします、と告げれば
再び書類に向かって、ペン先が走り始めた…
「珍しいですね、王都は久方ぶりなのではないですか?」
王都を離れた任地に赴いている彼女を自分は知っていた
というか、騎士を志したものであれば、彼女の名前くらいは知っているのではないだろうか
こうして眼の前にすると緊張してしまいそうになるが、無論、事務仕事にそれどころではなかった為か、
存外、気楽に声を掛けられた…立ったままの彼女に席を勧めお茶の支度も出来ないのが、心苦しくはあるのだけれども