2023/07/13 のログ
エリシエール > 彼女も彼女で、魔法と縁のない世界からしてみれば十分狂気の世界の住人たりえる訳だが。
こうして公の立場で真っ当に意見を交わせる時点でよほどマシな部類なのかもしれない。

「……その点、卿は随分と”大人しい”御方とお見受けいたします。
 エタンダル卿でさえ、近づきたくない……そのような恐ろしい方々が国を支えているというのも、
 どこか皮肉めいたお話ではありますが。……研究者の多くは、そのような宿命に産まれたのでしょうか。ふふふ」

直に相まみえるのもやぶさかではないが、兄曰く「人の言葉を介するバケモノ」同然の存在が多数潜んでいる魔境。
ともすれば、本当に人間の領域を超えた深淵に半身まで浸かり切った存在……そんな人でなしが国の主要技術を支えている。
兵器開発の歴史を辿ると、数ある偉人は生涯理解される事のない狂気を孕みながら忠を尽くしてきた。
少し学のある者ならば自ずと辿り着く宿命である。

「兄上は、些か短気でいらっしゃるところが珠に瑕でございますが……。
 幸いにして、我が盟友が動きを見せた事で兄上も及び腰となりましたが……御明察の通り。
 せいぜい……卿の”個人的な趣味”にたまたま私がお眼鏡にかなった……
 兄より問いただされれば、そのように答えておきましょう」

目を瞑り、かねてより耳にしていたかの女男爵の噂へさりげなく触れる。
幸いにして彼女の嗜好からは実兄は守備範囲外である。もしも兄ではなく姉であったならば……
想像したくもない。

「左様でございますね……エタンダル卿。……卿もまた家を守り継ぎ、民を抱え導く者……。
 魔術師であり、統治者としての責務を第一にお考えになられた上でのお言葉……。
 ……卿のご判断は、第一に守るべき者を取り違えない確かなものであると認めましょう」

己の持ち掛けに、毅然とした態度で家系を、臣民を守るべく媚びずに返す眼前の女男爵には静かに微笑む。
相手の口から語られる、背負うべき者の重みには目を瞑りながら頷き、ゆっくりと目を開いてにこりと笑った。

その後、続けられた言葉。そして、どこか不敵に思える笑みには、首をかしげながらもにこやかに微笑を返し。

「ふふふ……二つ返事ではなく、相応の対価を求めた上での応じる用意……。
 ……そうですね。卿の背負うべき重責と危険を鑑みるならば、双方の得るものの天秤がつり合っているべきです。
 良いでしょう、此方から申し出るだけでは対等とは言えません」

そっと、ソファから立ち上がり、ゆっくりと対面するエタンダル卿のもとへ歩み寄り、そっと隣に腰掛ければ、
エタンダル卿の太腿に静かに手を添えて。

「……お聞かせ願いましょうか、エタンダル卿。
 色好いお返事をできますよう、努力はいたしますよ?……今この場には卿と私しかおりません。
 大きく出られたとしても……目を瞑りましょう」
 
ふふふ とにこやかに微笑んで、求める”対価”を問おう。
わざわざ隣に腰掛けて、妖美に微笑む王女は問う一方で、自らを以って応えることも厭わぬ様子を言外に匂わせて。

ミシェル > 大人しいと言われ、少し目を丸くするも、まぁそういう評価もされるかと自分でも納得し。
いい女を見れば口説かずにはいられない俗な性分がミシェルを正気の世界に繋ぎとめているのだろうか。
それとも、魔導機械の発掘に精を出す段階で冒険者等と磨かれた対話の能力ゆえか。
ともかくミシェルは、魔術師の中では付き合いやすい部類だ。

「恐ろしさの方向が違うだけで、国を支えている面々は皆恐ろしいものですよ。
王族の方々も、その下で働く法服貴族も、我が友人のような武将も」

ある程度恐ろしさが無ければ国は纏まらないし己の能力も発揮できない。
勿論、恐ろしいだけでも上手くいかない。過度な恐怖は反逆を生むからだ。

「はは、それはそれで私の身柄が危ないですね。
いや、それともかえって安心するか…いや、何でも」

口説けば簡単に落ちる色ボケ王女。そのような風評が広まれば、
彼女の兄も少しは油断してくれるのではなかろうか?
そう頭の中で思っていても、ミシェルはおくびにも出さず。

「……まぁ、聡明な殿下であれば言わずもがなの話でしょう。
ですがこの現金な話も、この短時間の会話でも殿下のお人柄を信頼できた、
その証だとお思いくだされば」

そうして、彼女が立ち上がり、ミシェルに示した”協力の対価”に対しては、
なるほど、と内心思いつつも、それに応えいつもの女を口説く時の笑みを浮かべ。

「そうですね…では一度、互いに”世間に流れる噂通りに”振るう舞う、というのはいかがでしょう?
そして、誰もいない今は互いのことを女と女として見るというのも」

なんとも無礼で、他の王族であればその場で斬られても文句の言えない申し入れ。
しかしミシェルは、それはこの王女にとっても楽しめることのはずだと思っていて。

「そういうわけだから、堅苦しい言葉遣いはやめて僕の事はミシェルと呼んでくれないかい?エリシエール」

その肩に腕を回し、顔を近づけ瞳を見ながら、ミシェルは王女を口説く。

エリシエール > 魔導への探究心が極まれば三大欲求すら食いつぶされ、研究と心中する者さえいる。
そんな中、度し難いほどの女好きともなればまだ彼らに比べ、よほど人間味を保っていると言えよう。
研究開発職という世界ならではの、独自の狂気を秘める領域で俗っぽさがバランサーたり得るのは何と珍奇な話か。

「……卿の御言葉は御尤もでございます。……”盟友”については特に。
 ええ……卿を貶めるつもりでない事は承知いただきたいのですが……。
 彼女と比較するならば、卿はずいぶん”大人しく”それでいて”礼儀正しい”方でございますから」

彼女の語る”友人”。
敢えて名を口にはしないが共通の認識を持っている力強く、気高い騎士である一方で恐ろしさを併せ持った存在。
目の前の彼女が如何にして、狂犬とさえ称される一触即発のおぞましい存在を御したのかは見当はつくが。
あの独特の”気”に圧されず対等に口を利ける辺り、彼女もまたどこかで頭一つ抜けた……悪く言えばズレている、狂っているのだろう。

「ふふふ……まあ、卿とは”親しく”出来そうです。
 兄上の目にも悪いようには映らないことでしょう。お叱りは受けるかもしれませんが……」

兄の存在を仄めかすも、エリシエールからすれば扱い方は心得ているのかどこか余裕さえ感じる微笑。
互いの悪趣味がこのような形で噛み合うのは何とも幸運な話だ。
己とふしだらな遊びに興じていると知られても、なまじ有能なばかりに無闇に切り捨てる真似もしないだろう。
”火遊び”以上の関係を知らなければ、苛立った顔で研究に集中しろと吠えるのが精一杯かもしれない。

「……お噂の通りの御方でございますね」

隣へ腰かけ、返された言葉には仕方ないなと呆れるとも、どこか安心したとも見て取れる穏やかな表情を浮かべ。
自身を見る目が何を求めているのか、何が最も彼女の琴線に触れるのかは言うまでもなかった。
しめた と言わんばかりにこちらも不敵に微笑み。

「あら……♡目を瞑るとは申し上げましたが、本当に情熱的な御方でございますね卿は……。
 ……無論、それだけで満足なさるつもりはないのでしょう?顔に書いてありますよ……ミシェル♡」

肩に腕を回されれば、乗り気な様子で上機嫌に声を艶めかせて。
自らもそっと両腕を回して抱き着き、そっと儀礼服越しにもサイズ感がハッキリ分かる豊かな双乳を押し当てて顔を見上げる。

ミシェル > 「はは、勿論。君みたいな美しい女性を前にしてそれだけで終わらせるつもりはないよ」

遠慮なく当ててくるエリシエールの胸を、こちらからも胸を当てて押し返す。
男装の麗人といった趣向のファッションの割には存在感のある胸。
二人の共通の友人にはデカパイなどと直球の呼び方をされていて。

「君の方こそ…その服はそろそろ着ていて苦しいんじゃないかい?
さらけ出すのが趣味なんだろう?じゃあ…一緒に脱ごうじゃないか」

そう言うと、腰に下げていた魔法の杖を手に取って一振り。
すると、どこからともなく音楽が流れ出す。
ミシェルは立ち上がり、エリシエールにも手を差し伸べて続かせると、
軽く身体を揺らして音楽に合わせリズムを取る。
そして、音楽に合わせ腰を揺らしながら、己のローブをはらりと脱ぎ捨て、床に落とした。

「ささ、お互いどんどん脱ごう?」

リズムに合わせ、踊りながら、ミシェルは服のボタンを外す。
エリシエールを焦らすように、ゆっくりと、徐々に。
そして、一枚脱ぎ捨てるごとに艶めかしい白い肌と豊満な身体が明らかになっていく。
リズムを取る度、その豊満な胸が揺れる。

そうこうしているうちに遂に彼女の裸体を包むのは黒の下着のみになる。
その下着も扇情的な勝負下着で、明らかにこうなることを予見していたかのよう。
そして、下着すら取り去って全裸になったミシェルは、エリシエールに近寄り、肌と肌を擦り合いながら指先を絡めて。

エリシエール > 衣服越しに激しい自己主張をしている迫力のある乳房がむにゅ と押し付けられる。
男装をしていてもなお、顔立ちや声以上に彼女が女であるとハッキリ物語るボディライン。
それが露わとなった時のインパクトは想像に難くない。

「ん…っふ……♡……ご存知でしたか。……卿をお迎えするにあたって、脱いでしまおうかと
 悩みこそしましたが……。……お互い、集中するのが難しくなるではありませんか」

己の悪趣味を理解していた彼女には上機嫌に穏やかな微笑を向ける。
室内に流れ始める音楽。それに合わせて身体でリズムをとる様子に、くすくすと笑いながら
応じるべくそっと立ち上がろう。

「ステージ……にしてはやや狭く、堅苦しい場で申し訳ありませんが。
 ……卿がお望みならば……喜んで♡」

貪欲さに反して、貴族ならではの粋な計らいに、王女もまたにこやかに身が軽くなる過程を愉しむ。
脱がされるたび、だんだんとボディラインがハッキリと露わになる王女の肢体。
ブラウスやスカートを脱ぎ去れば、極薄で素肌や局部が丸見えの白を基調としたブラジャーにパンティ。
丈も非常に短く、全裸でなくとも既に欲情させるには十分すぎる程の破壊力を誇る下着姿を惜しげもなく曝し。

「ふふふ……ミシェル……♡……卿のその下着……こうなる事をはじめから、望んでおりましたね……??」

ミシェル > 「当然、君みたいな魅力的な子からのお誘いだしさ…。
君の方こそ、あの服の下にあんなものをねぇ…?」

しばし抱き合いながらリズムに合わせて揺れれば、それはまるで舞踏会のよう。
しかしそんなことで満足できるはずもなく。ミシェルはエリシエールの頬にそっと手を添え。

「本当はね、さっきも手じゃなくてこっちが良かったんだけどね?」

そう言って唇を奪う。
互いに形の良い柔らかな唇が重なり合い、それを引き立てる口紅が混ざり合う。
しばし、唇そのものの柔らかさを互いに楽しんだのち、今度はミシェルの舌がぬるりとエリシエールの口内に入ってくるだろう。

「んっ……」

女を専門に抱く女男爵は、慣れた舌遣いで王女の口内の性感帯を愛撫していく。
舌も寂しくないよう、己の舌と絡め合いながら。
そして、エリシエールの身体を軽く抱いていた両手が、その白い素肌を這って性感帯を探す。

エリシエール > 【中断 後日継続いたします】
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からミシェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からエリシエールさんが去りました。