2018/10/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 役人執務室」にジンライさんが現れました。
■ジンライ > 中庭に面した3階の部屋。豪華なつくりの王城の中では、割と質素な役人の執務室。
その執務室に造り付けのバスルーム、中のトイレに、東国風の長身の男が腰掛けて、思案顔をしている
■ジンライ > 「あァ…ヤベエな…」
王城には相応しくない服装の、明らかに招かれざる客。がしがしと後頭部を掻いて、ふんと鼻息を漏らす
「こりゃァ…相方は失敗したみてェだな…」
■ジンライ > 傍らのバスタブは血の海。そこにはこの部屋の本来の持ち主であろう、役人らしき服装の男が転がっている。
確認するまでもなく、息は無い。
それをちらと見遣って、どォすっかな…と零しながらゆっくり立ち上がる。
■ジンライ > 入って守備よく果たすまでは良かったが、出られないとなると問題だ…かなり。
「カチコミやるにゃ、獲物が少ねェしなァ…」
武器は脇差1つきりだ。3人も斬れば鈍同然になるだろう。
「…となると…」すいと窓へと視線が移る。
■ジンライ > 気乗りはしない。しないが、仕方ない…
幸い短日。忍び込んだ時は昼下がりだったが、もう陽が沈みかけている。
窓を開ければ秋風がざあと部屋へ流れ込む
「!ヤベ……」
■ジンライ > 拍子に巻き上がったカーテンが、近くのコート掛けを派手に薙ぎ倒す。程なく物音に人々が駆け寄ってくる気配がする。
男は舌打ちすると、窓の向こうへと身を躍らせる。
■ジンライ > 部屋へ雪崩れ込んできたらしい人々が、バスルームを見て騒ぎ出し、窓へ駆け寄って下の植え込みを指して何やら言い合っている。
それをすぐ上の屋根の上にへばりつきながら訊き
「…こりゃ、帰ンの遅くなりそうだなァ…」
どことなく呑気な呟きをもらし、屋根の上を更に移動していく…
ご案内:「王都マグメール 王城 役人執務室」からジンライさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にベルナデットさんが現れました。
■ベルナデット > 淡い光に包まれた空間、懐かしく感じるのは故郷の教会の厳かな空気と似た物を感じるからだろう。
そこでゆっくりと腰を上下に揺らす。
下腹部で形のある熱が移動し擦れる感覚が背筋を震わせる。
見下ろせば一糸まとわぬ自らの豊かな膨らみの向こうに屈強な男性の影。
しかし、いくら目を凝らそうとその顔を覗き見ることは出来ない。
顔も名前も分からぬ男性の上でただひたすら腰を振り続ける。
いつしか周囲には無数の視線。
蔑み、好色、憐憫……そんな視線に晒されながら腰の動きが次第に激しく淫らなものへと変わっていく。
そして、ついに……無様に果てた。
何度も何度も何度も何度果てても腰の動きは止まらず……絶頂を貪り続ける。
圧倒的な快楽の中、下半身を包む冷たい感触……。
――はっと瞳を見開く。
馴染みの薄い天井、暖かな布団。
そして……下腹部からしゃぁぁぁぁと音が聞こえた……。
与えられた離れへと向かう道すがら、何度目とも分からぬため息を吐く。
あんな淫らな夢を見てしまうなんて……しかもいい年をしておねしょまで……。
昨夜自身を呼んだ相手は初老の王族だった。
いつものように抱かれ、しかし、歳のせいか一回で終わってしまった。
燃えたぎる直前で燻る淫らの種火があのような淫夢を見せたのだろうか。
だからっておねしょって……。
廊下の柱にコツンと額を押し付け、何度目とも分からぬため息を吐いた。
■ベルナデット > ――その後、通りすがりの貴族に誘われ秘密のお茶会に参加することに。
そして、ドロドロになるまですべての孔の中を真っ白に染め上げられ犬のようなおもらし姿を披露することになるのだった。
ご案内:「王都マグメール 王城」からベルナデットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 ドラゴンフィート派出所」にレナーテさんが現れました。
■レナーテ > 派出所へと出向き、王城での仕事をこなしつつ、今度は書類の仕事へと掛かっていた。
組合長の弟が起こした出来事は、組合長が直々に取り掛かるというので、仕事が増えなかったのは幸い。
とはいえ、それ以外にもこれまでの事で必要なものが色々と見えてくる。
その一つが、先日のタナールでの戦闘だ。
第七軍との戦闘の際、銃に対して多大な負荷をかけてしまったことである。
その要因を紐解けば、普段より発射数が多いというだけだが、装備の構造上、面での攻撃を苦手としてしまう。
拡散する魔弾や、放射する炎の様な攻撃は、それぞれ一長一短。
前者は遠くまで届かすなら増幅弾が必要となりがちで、消耗を早める。
後者は近距離に限定され、引きこもっての戦いには不向きだ。
そこで、予てより追加装備として造兵廠から打診されていたものが試運転されることとなる。
丁度、自分が座る事務机の上に置かれた一つがそれだ。
鉛筆頭の胴体とそこから伸びる竹製の柄。
胴体近くの柄の側面からは飛翔翼が4枚生え、それをぐるりと取り囲む輪っかの板。
妙な形状をしたそれは、魔法銃用の小銃榴弾である。
大量の敵へ攻撃をする際のものとして作られ、必要時には柄付きの手投げ弾が如く放り込める代物。
テストで施設内で使用する合間、誰が呼んだか手投げメイスと言われるようになり、それがそのまま名前となった装備だ。
試用結果は良好と言え、射程も破壊力も前回の戦いにあればもっと長く耐えれていた可能性が見えるほど。
あとは、持ち運びしやすいように、専用のホルダーを準備して欲しいと締めくくりながらペンを動かす手を止めると、ぐっと背伸びをする。
「ん……っ、はぁ……」
肩を竦めては伸ばしを繰り返し、ぐるぐると肩を回していく。
動く仕事もしているが、堅苦しいことのほうが多いと若いのに肩からはコリが砕けていく小気味いい音が響いた。
封書を造兵廠行の所内ポストへ収めると、薪ストーブのコンロへと向かう。
水で満ちたケトルを天板の上に乗せると、下部の戸を開き、擦ったマッチを放り込む。
あっという間に中に火が灯れば、扉を閉ざして熱を上へと集中させていく。
水が揺れる音を耳にしつつ、ティーセットを準備する中……ふと思い出す。
ここに足繁く通うようになった理由、そしてそれが適わない時が多いこと。
窓に薄っすらと映り込む自身をみやれば、自然と淋しげに眉を潜めていたのに気づき、小さく溜息をこぼしながらポットの中へ茶葉をこぼしていった。
■レナーテ > 徐々に広がる紅茶の香りの中、物思いに耽る夜は過ぎていく……。
ご案内:「王都マグメール 王城 ドラゴンフィート派出所」からレナーテさんが去りました。