2018/10/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 資料室」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 本来、軍人しか利用できぬ――というより、軍人以外は見向きもしない、王城の軍事資料室。そこの机を、明らかに場違いな青い闘牛士服の男が一人、さも当然であるかの様に利用していた。
机の上には大量の資料――そのどれもが魔物の情報、若しくは練兵技術等。所謂『お偉い様』には見向きもされぬ、しかし王城でしか手に入らぬ情報だ。
「あー、目がしばしばする……でも持ち出しも書き取りも駄目って言われたし、此処で暗記するしか無いんだよなあ……。此処が閉まるまで一通り頭に入れないと……」
何時もの貴族達の依頼。何時もなら金品を要求するのだが、今日に限ってはそれらを度外視して、この部屋への入室を要求した。その理由は、
「最近、調子悪いからなあ……」
決して、負け越している訳ではない。
しかし、勝つにしてもギリギリの戦いが多く、所謂「スマートな勝利」を得られた試しが此処最近まったくない。だからといって、修行は過剰にならない程度にやっている。
ならばもう、知識量で勝負するしか無いということで、こうして"頭の修行"をやっているのだが。
「あー、最近暗記とかやってないからお脳が悲鳴あげてるー……」
入れた気合は開始一時間で蒸発し、今や机に突っ伏して資料の文字を読む芋虫と成り果てている。
ご案内:「王都マグメール 王城 資料室」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城 資料室」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城 資料室」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城 資料室」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城 資料室」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城 資料室」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 「それにしても、色んな魔物が居るもんだなあ……」
幾つかは闘技場で戦う様な、"飼育可能な"魔物も居る。
こういう魔物はテロに使われる可能性を考慮して、優先的に調査がされているようだが。
「そう考えると普通に此処便利だな……闘技場で戦う魔物の予習できるじゃん……」
少し戦慄した表情でそんなことを呟くのだった。
■クレス・ローベルク > 結局、この勉強会は、夜明けまで続いた――
ご案内:「王都マグメール 王城 資料室」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 第十二師団私室」にノワールさんが現れました。
■ノワール > 仕事の合間のひと時。
珍しいことで、十二師団の主力メンバーが勢ぞろいしている私室の中で、コーヒーをたしなんでいた。
だが、そのフルフェイスの下にある表情は真剣そのもの。
右手に握った、2つのダイスに念を込め、皿の上に転がす。
「………………。」
『………………。』
そのダイスの行方を、5人の影が固唾をのんで見守った。
ころころと転がるダイス、その一つが5を刺し、女が身を乗り出す。
いまだに、皿の縁で転がり続けたダイスは、カチンと5を示したダイスにあたり動きを止める。
それは、3を上にした状態で止まった。
5・3の8…。女は、フルフェイスの中でそうつぶやいた。
「うあああああ!!!違う、そこじゃなああああいい!!」
『これが現実ですよ、団長さん。へへ、そんじゃ遠慮なく♪』
頭を抱えた女の横で、最後のタルトが男の口に運ばれる。
副団長・シャノーゼが苦笑をしながらお茶を入れていた。
そう、これは最後のタルトをかけた、真剣勝負だった。
女のダイス、その二つ目が4以上ならそのタルトは女のものだったが。
運命とは、かくも残酷なもので。
ご案内:「王都マグメール 第十二師団私室」にポチさんが現れました。
■ポチ > 少年が今厄介になっている師団の私室の扉が開く。
現れたのは中の面々からしたら幼すぎる少年。
賑やかな声に誘われたようで…。
「どうしたのー?」
賑やかな音に小首を傾げる少年はテーブルの上、面々が賭けの対象にしていたタルトに目が留まる。
そして、タルトをじーっと見つめてから賭けに勝った団員をじーっと大きな人で見つめる。
■ノワール > タルトは一口で、団員の口の中に入っていった、
クリームがついた指を舐めながら、クッキー生地をかみ砕いていく。
その様子を、少し恨めしそうに見ていた女は、舌打ちしてフルフェイスの口元を戻した。
かちん、と金属の合わさる音がする。
『お?…ああ、ポチか。なぁに、最後のタルトを団長からもらっただけだ。』
「……まあ、負けたから仕方がないな…。」
肩を落としながらも、団員に紛れて女は椅子に座る。
最後のタルトがなくなった皿を、副団長が片付けて。
戻ってきたときには、ポチの分のケーキが運ばれていた。
団員は全員、どうやら完全にポチを受け入れているようだ。
まだその内面は放していないが、この連中なら大丈夫だろう。
そんなことを考えていた。
■ポチ > 「ノワールだんちょは 優しいもんね。」
オブラートに包まれた言い方に少年は愉しそうに笑いながらうんうんと、その場で頷き。
フルフェイスが戻る様を眺めながらみんなの輪の中へ。
一度消えた副団長がケーキを用意してくれれば、少年の視線は直にその皿へと向けられる。
ケーキの乗ったお皿を貰えば嬉しそうにニコニコ微笑みながら受け取り。
「ノワールだんちょも一口食べる?」
お皿を持ったまま、その上のケーキと鎧姿の相手へ視線を向けた。
■ノワール > 「嘘だぞ、嘘。本当は取られたんだ、だから私を慰めてくれ。」
『あー、また始まったよ。団長、ほんっと子供には甘いんだよなぁ。
貴族からは鉄血の女帝なんて言われてるくせにさ。』
どこからそんな恥ずかしい二つ名なんかつけれら他のかと突っ込みたい。
貴族は何かにつけて、そういった二つ名をつけたがるものだとため息を漏らした。
まあ、そうやって恐れてくれるならそれでもいい。
むしろそうやってどんどん怖がってくれれば、こちらも仕事がやりやすい。
こっちの目が光っている中で、不正な取引が出来なくなるのなら本望だ。
「うん、食べる。」
『即答かよっ!?つか、あんたさっき一番でかいの食ってただろ!?』
団員が、今度は突っ込む番になった。
それを右手でひらっとやり過ごしながら、ポチの隣に座った。
■ポチ > 「ノワールだんちょ取られたの? みんな駄目だよ?
人のもの取ると…怖いよ?
あと、どっちかというと今は僕が甘やかしてる感じ?」
なんだか昔にいわれたことのあるあやふやな言葉。
小首を傾げながら皆を眺めながら呟き。
最後はくすくすと悪戯小僧の様な笑みを浮かべる。
「てっけつのじょてい? なんかカッコいい!」
中身が幼い少年はなんだか厳めしい二つ名に目をキラキラとさせ、尊敬のまなざしを向ける。
「ん。 だんちょはいっぱい食べてもっと大きくて強くならないといけないもんね♪」
隣に相手が腰を下ろせば、楽しそうに笑いながら、フォークでケーキを大きく一口分とって相手の口元へ。
先程閉じられたフルフェイスの口元へ。
■ノワール > 『うん、甘やかされてるよなぁ……。ったく、あんまり団長を甘やかすんじゃねぇぞ、ポチ。』
「いいだろう、お前たちが甘やかしてくれないんだから。」
かっこよくても、自分はあまり好きじゃない。
出来れはそんな二つ名は誰かにくれてやればいいのにとぼやきながら、ポチからケーキをもらった。
先ほどタルトを食べたばかりだが、まだ腹には余裕がある。
その一口をもらいながら、口元のクリームをぬぐった。
「ん、おいしいぞ。」
『ほんとにもう……。あ、団長。ちょいと見回り行ってきますよ。』
が、どうやら休憩の時間もそこまで長くは取れない。
団長は書類のことがあるが、もう少し休憩。
他の面々が、私室の外へ度出ていくのを見守った。
これで、残っているのは女と副団長、そしてポチだけか。
■ポチ > んふふー。
と、少年は楽しそうに笑い。
「だんちょを甘やかすのはポチのお仕事。」
やれやれとなっている団員たちに楽しそうに笑いかけ。
美味しいという言葉に少年はにこにこと微笑みながらうなずいた。
そして、今度は少年が自分の為に小さくケーキを一口。
「気をつけてね?」
と手を振ってのお見送り。
人が一気に減ってしまえばなんとなく寂しそうに足をゆらゆら。
■ノワール > 「なに、あいつらなら大丈夫だ。ああ見えて、あいつらも結構強いからな。」
見送った団長は、またフルフェイスをはめなおした。
その奥の顔で、シャノーゼに目配せする。少しだけ、二人で話がしたいと。
その意図を組んで、シャノーゼも一礼をして私室から出て行った。
「……ポチ、今からちょっと私と真剣な話をしよう。
この間捕まえた、ポチをいじめていた貴族のことは覚えているか?」
ここからは少しだけ、真剣な話をすることに。
ポチは自分のことを何もわかっていない不死があるというような感じがしていた。
あの時感じた、甘い匂いもそう、きっと自覚がないのだろう。
だから、少しだけ話をすることにした。
「ポチは……自分が人間だと思っているか?」
■ポチ > あいつらも強いという言葉に少年はコクリとうなずき、穏やかな笑みを浮かべた。
「ん。覚えてるよ?」
一緒についていって面通しをした貴族。
その時捕まっていた人たちも助け出され、少年は穏やかな微笑みのままもう一度頷く。
そして向けられる言葉。
きょとんとしながら少年は小首を傾げ兜越しに相手を見詰める。
「ポチは人間? うん。ノワールだんちょや、みんなと一緒。」
■ノワール > 「…………そうか。」
少しだけ神妙な面持ちで、女はうなずく。
この子は素直で、いい子なんだというのはよくわかっているつもりだ。
だから、真実を伝えるべきかどうかは迷っている。
まさか、人間ではなく魔族だといえば、この子はきっとショックだろう。
でも、隠し事はしたくないのは、曲がったことが大嫌いな性格だからと自分を鬼にした。
「残念だけど……ポチはたぶん、人間じゃない。
あの貴族はな、調べたところによると…魔族という、人間じゃないやつらを奴隷にしてたんだ。
だからたぶん……ポチもそうだと思う。」
肩を落とし、ポチを撫でながらそう、真実…というよりも自分の考えを告げる。
この子を保護しているからこそ、ちゃんと真実を伝えないといけないと、そう思う。
いつか自分が、人間じゃないと気づくなら早いほうがいい。
そして、それを受け入れて自分が違うと自覚させたほうがいいと、そう思う。
勿論それが、いいことなのか悪いことなのかは、判断できないが。
「だから……ポチ。君は、まずこの世界で学ぶべきことがたくさんある。
私の言っていること…わかるか?
君が人間になるために、たくさん勉強しなければならない。」
■ポチ > 神妙な声に少年の眉根はきゅっとより、不安そうな表情を浮かべ、相手を見詰める。
「ポチは人間じゃなくて魔族?」
何が違うのだろうかと小首を傾げながら撫でられれば、それはそれとして、よくわからないながらもその手に甘える様にじゃれ付く様は何処までも無邪気。
「ん…わかるよ。勉強?頑張れば人間になれるの?
ポチ頑張ったらノワールだんちょも嬉しい?」
赤くつぶらな瞳でジィっと見つめながら問いかけ、先ほどまで自分を撫でていた手を小さな手で包みにぎにぎと握りながらあいてに問うた。
■ノワール > 「確証は持てない…だが、おそらくな。」
その話を、半分ほど肯定する。
この子にはきっと、わかりにくい話だったかもしれない。
自分が何者なのかを知るには、まだ早すぎるのかもしれない。
それでも、危険を最小限に抑えさせるのも保護者の務めか。
「そうだな…ポチが頑張ってくれたら、私もうれしい。
いつか、君は騎士団に入って私を、もっと手伝ってくれるようになったら、とてもうれしい。」
それがいつかは、女にもわからない。
この子の、魔族としての本能が覚醒して敵になるかもしれない。
その時には、容赦なく剣をふるう覚悟は、いつでもしてきた。
これからもそれは変わらない、徹底された一枚岩の団長を、嘗めてもらっては困る。
「…頑張ってくれるか、ポチ?」
■ポチ > 記憶を失い街をさまよっていた少年。
真っ白な自分には人間魔族その違いがよくわかっていない。
だが、相手が嬉しいという言葉を聞けば、少年の顔に浮かぶのは満面の笑み。
「ん。ポチ頑張ってノワールだんちょをいっぱい手伝う。」
少年はただ心のままに言葉を紡ぎながら自身に再度問う相手にこくりとうなずいた。
「ご褒美に時々ギューってしてね? そしたらポチ一杯頑張るから。」
鎧の上から腕を回しこちらに向き合う相手に腕を伸ばしぎゅぅと細い腕で相手の体を抱きしめようとした。
■ノワール > このやり取りを見てて思う、やはりこの子はただ無邪気なのだと。
魔族でも、子供ならここまで無邪気になれるのかと思うと、やはり悩む。
あ族と人間の違い、そんなものはありはしないのではないかと。
きれいごとだと笑う連中もいるだろうが、そんなことは関係ない。
「よーし、いいだろう。たくさんぎゅっとしてやろう。
よし、そうと決まればたくさん勉強してもらわないとな。」
こういう時、騎士団にいるというのはある意味好都合になる。
コクマ・ラジエール学園じぇの入学、その枠の一つ分を申請しておこう。
結婚もしていないし、相手もいないのに何で子供が出来てるんだか。
そんなことを、苦笑しながら考える。
「そういえば、ポチは何歳なんだ…?」
■ポチ > 「んふふー ポチ頑張るよー。」
にこにこと穏やかに微笑む少年は相手に抱き付いたまま頷き、胸を張る。
「ポチの年齢? よくわかんない。」
相手の言葉にきょとんとしながら少年は小首を傾げる。
実年齢でいっても14歳ではあるが、記憶も無く小さく唸っていて。
「思いだそうとしたけどわかんないや。」
そして、特に今まで困った事も無いので気にしたこともなく。
思い出せないことを無理に思いだそうともせずさっぱりとしていた。
■ノワール > 「そうか、なら見た目の年齢になるまで、しっかりと教えてもらうか…。」
このことは、やはり団員には知らせるべきじゃない。
即金の一人にだけ話して、そこでまずは読み書きと常識をたたき込んでもらおうか。
ただ、この子が逃げ出さないようにするのだけが、少しだけ心配だが。
その時はお仕置きも考えておこう…。
「…さてと、ポチ。そろそろ、私も仕事に戻らないといけないな。
還るまでまだ時間はあるが…どうする、一緒にいるか?」
本当なら、正式な団員ではないこの子を執務室に入れるのはよろしくはない。
だが、面倒を見ている以上ここで家に帰れ、というのは少し厄介だ。
そもそも、白の中に何度も出入りしているわけだし、気にすることもないだろう。
まだ仕事が残っている間は、この子には執務室でしばし退屈なときを、過ごしてもらおうか。
■ポチ > 「ん。頑張るー」
と、頷き。
読み書き常識を叩き込まれるとは露とも知らず。
そして逃げるかどうかはわからないが…。
「ノワールだんちょと一緒がいい。」
一人で帰って相手を待つのもなんとなく寂しい気がして嫌だと相手にうなずき、相手が仕事をしている光景を見たり、ソファーでうとうとしたりとのんびりと猫の様に過ごすのであろう。
■ノワール > 残りは、外にいた厳しい副団長に任せよう。
外で待機して、話を聞いていたらしい副団長は苦笑したまま、うなづいた。
本当にこの男は頼りになる、と笑みを浮かべている。
「さてと、それじゃ…もう少しだけ頑張るか…。
シャノーゼ、何か報告があるのか?」
『…その話はここでは。執務室で。』
軽くうなずいた女は、新しくできた子供?弟?と一緒に、執務室へと向かった。
ここからはまた、女帝といわれたものの顔で、一日を過ごすだろう。
ご案内:「王都マグメール 第十二師団私室」からノワールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 第十二師団私室」からポチさんが去りました。