2017/10/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にリュシーさんが現れました。
リュシー > (時刻は恐らく、昼を回った頃だろうか。
繊細なレースの網目模様も美しいカーテンの引かれた窓から差し込む陽光の角度からして、
たぶん、もう朝と呼べる時間帯ではない。

うううん、などと小さく呻いて寝返りを打ち、やけにふかふかと柔らかなベッドの感触に、
一気に覚醒を促されて飛び起きた。)

え、――――…ぁ、いたた、……

(飛び起きた、その同じ場所へ、崩れるように身を伏せる。
がんがんと暴力的な痛みが襲う頭を抱え、涙目で周囲の様子を窺い見て、
そこがやたらと豪奢な寝室であると気づき、今度こそ血の気の引く思いがした。

もぞ、と起き上がって着衣を確かめ、髪の乱れを確かめ―――二日酔いと思しき頭痛以外、
異状がない、と判断してほっと息を吐く。
が、次に来るのは当然、己がなぜここに居るのかとか、ここは誰の部屋なのかとか、
そういう疑問の数々であり。

―――窓から見える景色から考えて、ここが以前、舞踏会やら何やらで訪れたこともある、
王城、であると察知するや、それらの疑問を脇へ避けておき、
とにかく一刻も早く、抜け出すべきだと判断した。
己の正体を知っている者であれ、知らぬ者であれ、意識のある状態で相対すれば、
間違いなく面倒なことになる。
ならば誰にも気づかれぬうちに、とベッドから飛び降り、靴を履くのももどかしく、
窓とは反対側に位置する大きな扉を押し開けて。
静まり返った廊下の左右へ、きょろきょろと視線を走らせ、ひとの気配を探ろうと)

リュシー > (右を見て、左を見て、もう一度右を見て。
誰のものかも知らない部屋、というより、もう知りたくない部屋を出て、
後ろ手にそっと扉を閉める。
閉じた扉に背中を預けて、深呼吸を一度。
―――もう一度廊下の左右へ視線を巡らせ、少し逡巡する間を措いてから、
どこへ辿り着くものかも知れないが、まずは右手へと歩き出す。
数歩行ったところで、背後のどこかの扉がばたん、と開く音が聞こえ、
ぎょっとして振り返ったけれど、も。)

―――――え、あ、……あ。

(現れたのは、見目麗しい―――訂正、昨晩、夜会の席ででも見かけたならば、
きっと大変にお美しかっただろう貴婦人である。
化粧が落ちていなければ、ドレスがぐしゃぐしゃでなかったら、
きっと大変に綺麗な女性だっただろう。

ぎょっと目を見開いたのは相手も同様、己があの、と声をかける前に、
彼女は小走りに廊下の向こうへ走り去ってしまった。
一拍、二拍、その背が消えた方を見つめてから、溜め息をひとつ)

………出口、訊こうと思ったんだけど、なぁ。

(というか、彼女は裸足で走っていった気がする。
靴はどうしたのか、なんて、場違いな疑問が頭の片隅に浮かんで、消えた。)

ご案内:「王都マグメール 王城」にエウレリアさんが現れました。
エウレリア > 「――――あら、起きたのね。」

少女の背後から響くのは凛然たる女の声音。
彼女が振り向いたなら、そこに長駆の半裸を見ることが出来るだろう。

豊かな乳房としなやかに長い脚線も露わな肢体を包むのは、ドロワーズの野暮ったいシルエットなどではなく、その身にぴたりと吸い付くような珍しい下着である。
男の目を、事によれば女の目すら不必要に引きつけるだろう扇情的な服装は、無論王城廊下で堂々と晒していいような物ではない。

しかし、気の強そうな切れ長の紅い瞳に羞恥の色など欠片もなく、ピンクの唇に酷薄そうな薄笑みを浮かべて睥睨するその表情は支配者の傲岸そのもの。

その手に持つのは銀のトレイ。
薄く切ったパンに野菜やチーズ、燻製肉を挟んだ簡素な朝食がそこに乗っている。

リュシー > (―――危うく、場違いなまでに盛大な悲鳴をあげるところだった。

ぎくん、と大きく肩を揺らしたのち、ぎぎぎ、と軋み音が響きそうなぎこちない動きで、
声のしたほうへ振り返って―――固まる。

恐らく、真っ当な性的嗜好をもつ成人男性であったなら、
誰しもが己の幸運に歓喜するであろう、魅惑的な立ち姿の美女。
それはもう、先刻走り去った貴婦人など足もとにも及ばない―――と言ってしまっても良いくらいだけれど。)

………え、と……あの。
もし、かして、その……―――

(先刻、己が抜け出してきたお部屋は貴女のお部屋ですか、とか。
いったいぜんたい、どうして己が貴女のお部屋に居たのでしょう、とか。
訊きたいことは山程あれど、なんだか答えを聞くのが怖い。
そのうえ、――――きゅうううう、と。
彼女の携えたトレイの上のものを認めた途端、お腹が素直に歓声をあげた。
反射的に両手で腹を押さえ、上目に彼女の反応を窺ってみるが、果たして。)

エウレリア > 「―――何? もしかして貴女、覚えていないの? わたくしの身体が一生忘れられなくなるくらいの経験をさせてあげたつもりなのだけど……まぁ、お酒もたっぷりと飲ませてあげたものね。お口からも後ろの方の孔からも。」

困惑の様も愛らしい少女の様子に、ククク…と仔ネズミを痛ぶる猫の笑み。
続いて彼女の腹部より届く可憐なおねだりに、ひょこんっと眉根が持ち上がる。

「安心なさい。ここには貴女の分も含まれていてよ。ほら、部屋にお戻りなさいな。」

スラリと伸ばした3本指で銀トレイを支えたまま、もう一本の細腕にて彼女の腰をぐいと抱く。
少女が抵抗せぬならば、そのまま彼女が抜け出そうとした部屋へと再び連れ戻そうとする所作。

無論そこは、王城に居を構えているわけでもない女剣士の部屋ではない。
数多あるゲストルームの、それも王族に近しい大貴族だけが使用を許された客室の一つなのだ。
そこをさも自身の別荘の一つの如く使用して、眼前の少女の様な獲物を捕らえては、濃厚な逢瀬にて夜会の鬱憤を晴らすというのがこの女剣士の常なのである。

リュシー > (こくこくと全力で頷いて、次にはぶんぶんと左右に首を振る。
たぶん二日酔いのせいだけではなく、一気に顔色が悪くなっていた。)

お、覚えてません、ごめんなさ、……いや、いやいやいや!
ちょっ、待って、いくらなんでもそれは、そこまでは、っ……、

(お酒を口から、ただし上の口ではありませんでした、とか、
さすがにそこまで爛れた酒の飲み方をしたとか、できれば信じたくない。
空気を読まないお腹が、くるくるる、と主張を続けているけれど、
これは全力で逃げるべき展開なのではなかろうか。

しかし、逃げ足の速さを発揮するより前に、ひょいと腰を攫われてしまった。
あられもない下着姿の、とても良い香りのする肌が、おそろしく、近い。)

い、いや、だからですね、その……、
ちょ、ほん、本当に待っ、て、待って待ってちょっと待って、

(人さらいです、と叫んだなら、誰かが来てくれただろうか。
しかしその場合、不法侵入を咎められるのは己だ、という気がする。
酒精の影響を色濃く残す残念な頭が、打開策を思いつけるはずもなく。
ずるずると引き摺られるように、抜け出してきたばかりの部屋の中へ連れ戻されて、
―――ぱたん、と無情に、背後で扉が閉まった。)

ご案内:「王都マグメール 王城」からエウレリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からリュシーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にセラさんが現れました。
セラ > 王城の地下。
人目を避けるように入り組んだ通路の先に広がる部屋。
そこに広がるのは、背徳に満ちた享楽の宴。
室内の空気には甘く香が混じり、嬌声とざわめきが途切れることなく耳に届く。

「噂ではよく聞いたが……噂通りというか、噂以上というか」

公然の秘密とばかりに囁かれる王城でのアレやコレの噂話の確認にと思い立ったが吉日と足を伸ばしてみれば、地下の広間で繰り広げられてる凌辱の宴。
王族とか貴族とか身分あるらしき者達が、欲望のままに交わり。彼らの欲望を満たすための奴隷などが、公開調教の凌辱ショーで見せ物になり。美食に耽りながらそれを眺める観客。
悪の道に誘惑するまでもなく、既に堕ちてる者達の淫靡な宴が絶賛開催中の所に紛れ込み。話に聞いていた通りだなと出されている料理をつまみ食いしては、凌辱ショーを眺めて呆れる。