2017/09/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にフォークさんが現れました。
■フォーク > 「あらよっと」
王城を警備する兵士の首を、後ろから締め上げた。急に頸動脈を圧迫された兵士は呻く間もなく失神する。
フォーク・ルースは兵士が完全に気を失ったことを確認すれば、叢に引っ張り込み鎧を剥いだ。
そして奪った兵士の鎧を着込めば、何喰わぬ顔で城の中を散策する。
「大変なんだよな、俺と同じ体格の奴を見つけるのはよ」
城の通路をのんびり歩きながら、男はぼやいた。
鎧のサイズが合わなければ、人と出くわした時に怪しまれてしまう。
このような危険な行為を男が行っているのは何故か。
勿論、男特有の無駄な好奇心からだ。
王城の中で何が行われているのか、また誰が居るのか。はち切れんばかりの冒険心が男を突き動かしている。
「ふーん、やっぱりお高いものがいっぱいだな」
通路に置かれている調度品一つを観ても、かなりの価値がありそうだ。
男は多少、目利きができる。
「盗みはせんもんね。俺はあくまで冒険愛好家なのさ……」
スリルを楽しみながら、男は鼻歌を口ずさむ。
■フォーク > 「……抜け道、か」
暗い通路を歩きながら、男は呟く。
一見、何気ないところに抜け道が用意されていた。抜け道を使った痕跡は見当たらなかった。
王城は王家を護るため、あらゆる場所に抜け道が存在している。その場所を知っておいて損はない。
「震えてくるな」
抜け道や罠を発見すると、身震いしたくなる。新発見の興奮だ。
さらにフォーク・ルースは『情報』を重視する。
戦場で部下に報奨を与える時も一番大きな報奨を与えるのは大将の居場所を発見した者だ。
世の中、知らないよりも知っておいた方が良いことが多い。
スキップをしたくなる衝動を抑えながら、男は王城内を探検する。
■フォーク > 窓から月を眺めた。
「そろそろだな」
男は駆け足で元来た道を走り出す。
もうじき締め上げた兵士が目を覚ます頃だ。その計算で絞め落とした。
目を覚ます前に鎧を戻しておけば、居眠りでもしてしまったかと勝手に納得することだろう。
……が
「まいったな。道に迷っちまったぜ」
抜け道を覚える前に、きちんと王城の内部を覚えるべきだった。
果たして男は無事に兵士が目覚める前に兵士の元へ戻れたかどうか。
それはまた、別のお話。
ご案内:「王都マグメール 王城」からフォークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にチューベローズさんが現れました。
■チューベローズ > 貴族たちが集まり、開かれている夜会。
楽団が奏でる音楽。
パーティーへの参加。
貴族同士の社交界への参加は今いる祖父代わりの名代であり仕方がない事。
であれば、少女は少しでもかわいいものをと、身に着けるドレスは一枚一枚は透ける布其れが幾層にも重なり肌を隠している。
肘までのシルクの手袋に太腿のあたりまでの白のガーターストッキング。
自分の一回りも二回りも上の貴族たちの相手をしながら笑顔を崩さないが…。
好色な目を向けるもの、純粋な子供好き。取り入ろうとする者や取り込もうとする者。
少女は貴族たちに壊れるままに挨拶をし、会話を交わし、時にはダンスを共にしていく。
少女が踊るたびにふわりと広がったスカートに、府流れるような銀髪の髪が共にひらひらと舞っている。
たまには女性とも踊りたい等と考えながら…
■チューベローズ > 流石に疲れたのか、少女はぺこりと頭を下げ、
音がこぼれるテラスへ。
すっかり季節は秋。流れる風が心地よく、少女は穏やかな吐息を漏らす。
そして、テラスへ来る途中にもらったシャンパンで眼下に広がる光景をすかしてみながら一息。
ゆっくりと一口味わい、自然とこぼれる吐息。
「ふぅ…」