2017/05/10 のログ
ガリア > ―――年増って言うにァ流石に、まだ随分と早すぎやしないかァ?
言っただろ、イイ女だってなァ。 こんなイイ女が、まだ「知らない」なんざ、勿体無い話だ。

(――女の腰を、強く抱き寄せて拘束する。
与える快感から僅かだって逃がしてやらないという意思表示の様に、力を緩める事無く
片腕が腰に、片腕が背筋に、撒き付いて抱き締めて、戦慄き跳ね上がる其の身体を閉じ込めては
きっと、最後の瞬間女が望んだ其の言葉を、叶えてやるんだろう

大きく膨れ上がった熱塊が、膣肉を押し開いて襞が失せる程に埋め尽くしては
粘膜との僅かな隙間すらも許す事無く、密着して、癒着して、溶け合ったかのよう
強烈な脈動を繰り返し続ける熱塊が、絶え間無く噴出する精を子宮へと飲み干させ
子宮孔を半ば抉じ開けて嵌り込んだ亀頭が、栓代わりとなって逆流すらさせない
人間の雄であれば、もう、とっくに萎えていてもおかしくは無い時間を過ぎて尚
吐き出す事を止めない熱塊は、女の子宮を満たして尚も注ぎ込み
其の器が、膨らみ、張り詰めて行く感覚すらも、女へと与えるだろう

問題が在るとすれば――弾け飛んだ意識の中で、其れを感じ取れるかどうか、だけれども。)

……此の儘…最後まで、飲ませ切るからなァ…ラン。
……子宮で…覚え込みな。 ……自分の身体の奥に…何が眠ってたのか、な…。

(どくん…どくん…鼓動の様に響き渡る、熱塊の脈動。
顔を寄せ、女の目元へと舌先を伸ばせば、滲む涙の雫を拭い、其の視界を僅かなりとクリアにしては
己が金色の瞳で、女の瞳を覗き込み――網膜にすら、其の彩を焼き付かせて行く
例え無意識だとしても構わない、ガリアと言う雄の存在を、女の中へと少しでも多く残して
そして、寝台の上、くるりと僅かに転がっては。 互いの位置を反転させ、女の身体を、己が体躯の上へと寝かせよう
膝を立てるのは、女が暴れても逃げられぬ様に。 互いの繋がりが解けてしまわぬ様に。
ぐりゅ、ぐりゅ、と、今も尚、更に繋がりを深めてやろうと腰を捻じ込む執拗さすら垣間見せながら

――もう、決して知らなかった頃には戻れない所まで。 堕として、仕舞え)。

ランティ > 雄の物が中で暴れる感覚、絶頂で弾けた意識がそれで戻ってくるけれど、
戻ったそこはまだ、快楽の渦の只中だった。 脈動する熱、吐き出される感覚。

「え、嘘…こんな、まだ、出てる…っ♥ お腹、重く、なっちゃいそうだけれど…っ
 ボクに教えた人、こんな、出なかった、のに… あ、ひ…♥」

頬を舐められ、いくらかクリアになる視界。 コロンと反転すれば、気付けば男の身体の上。
震える手で体を起こそうとしたが、力が入らなくて、諦めて男の首元に頬を寄せる。
…男が腰を動かせば、蕩けあった先端に擦られて、子宮口がくすぐったいような快感で痺れる。
くぅん、と鼻にかかった甘い声を漏らす。 …それは、ガリアの耳には、雌狼が愛を囁く声に聞こえただろう。

男が女の顔を見下ろせば、男の横顔を熱っぽく見つめていた女の視線と克ち合う。
少し恥ずかしそうに視線を外して…また戻し、照れたように頬を緩める。
そして、また男の首に腕を回し、身体全体を摺り寄せて。

「有難うガリア …こんなに気持ち良い物だとは、知らなかったんだ
 …男は、出したら賢者タイムと言うのだったか、すぐ離れて次の事をしたがると聞くのだけれど…」

遠慮がちにその頬に口付けして、恋愛の自由を持たない貴族は、蕩けるような甘い声で。

「初めての快感だったんだ もう少しだけ、睦みあい相手に抱かれる気分、というのに浸らせておくれ」

ガリア > (――一緒には、出来ないだろう。 途方も無い精は、紛う事無き野生の其れ。
子宮が重たくなって行く感覚は、決して気のせいではない、精に、屈服させられて行く其れだろう。
脈動が一度響くたび、胎の奥底で子宮が一回り膨れて行く感覚は
きっと、貴族の、人間の良く判らない指南役程度では、与えられる筈も無い。)

……まだ出るさ…、……言っただろ、孕ませてやるって、なァ。
ランの子宮が、孕んでも良いって認めて…排卵しちまうまで…、……止めて、やらないぜ?

(くすくすと、笑いながら囁く、そんな台詞。 甘ったるく鳴き声を零す女の姿は
其れこそ雌狼の鳴き声の如くに響いて、己の中の雄を煽り立てるよう
普通の人間ならばそうなのかも知れない、一度精を吐き出してしまえば熱も醒め
女から直ぐに離れてしまうのだとも、良く聞く話しでは在る

――けれど、少なくとも、其れを自分で告げた女なら気付く筈か
未だ、熱塊は萎える事を知らず、脈動を衰えさせる事も無く
尚も女を貫いた儘で、離れようとすらもしない事を。)

―――……当たり前だろ、そう簡単に離すかってェの。
……それに、だ。 ……本当に、此れで満足、なのか?

(――ぐちり、と、腰を押し込むと同時に。 子宮孔へと熱塊の先端が、更に、埋まった。
ずりゅ、ずりゅ、と亀頭が子宮の輪を広げて、徐々に押し込まれて行くなら
其れが何をしようとしている物なのかは、女ならば、きっと本能的に判る筈
雁首の、最も太いところが、子宮孔へと引っ掛かる頃に、其れ以上を押し込んでしまえば
――離れてなどやらないのだ、と言う。 そんな、強い意思表示に、繋がるだろうか)

ランティ > 「…ほ、本当に孕まされたら、色々と困るのだけれど…もう、火遊びじゃあ済まなくなってしまうよゥ…?
 馬鹿だねェ、ガリア …貴族の女なんてものにしても、逆玉くらいしか使い道がないのだけれど」

自分の腹が政略に使われる物だと知っているが故、この宵の火遊びで家を焼くわけにはいけない。
けれど、なおも強く腰を押し付ける雄の動きに、熱く重くなった子宮の中で精液が揺れる錯覚を覚える。
やっとのことで体を起こせば、男の鍛え上げた身体に指を這わせ、雄と雌の身体の違いを確かめるようにして。

「え、あ、こら、そんな、押し込まれた、ら、…っ!♥」

ごちゅ、と筋肉を押し広げる感覚に、ビクンと痙攣した。
男の目の前でたわわな胸が揺れ、呆けた唇から声を漏らし、
ごく、とつばを飲み込む。 まだ、元気なガリア…。

「…さっきの兵隊さんがノックするまで、だからね、ェ… ひ、っぁ♥」

しょうがないなあ、と眉を下げて笑った瞬間、また雄が暴れだす。
結合部からわずかに逆流する精の、その何倍を、これからまた注がれるのだろうか。
驚くことに、ガリアが満足するまで、女は気を保ち、全部を受け止めて尚、笑って見せるのだった。
末恐ろしい、雌としての才能が開花した…!

ご案内:「王都マグメール 王城」からランティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からガリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にアーヴァインさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にルークさんが現れました。
ルーク > 「………数分で、ですか…。それは、少し無茶が過ぎるのではないでしょうか…。」

不快感や嫌悪感を感じ、陵辱の相手に恐怖を抱いてしまうようになった弱さを告げれば、彼は相手を想う事で強くなれると教えてくれる。
その例えは、今日まさに彼がやってのけたもので、あまりに驚きの内容にルークの瞳が微かに大きくなる。
王都とドラゴンフィートの距離を考えれば、数分で飛んでくるなど普通に考えれば不可能に近い。
勢いよくバルコニーから転がり込んできたことを思えば、瞬間移動などの魔法を使用したわけではないことは分かるため無茶をしたのだろうと想像できた。

「胸の中に不快なものが溜まって、押し込めなければならないと、外に出してしまえば立ち上がれなくなるような気がしていました…。…アーヴァイン様、泣いていらっしゃるのですか?」

必死に胸の内から溢れ出すものを押し込めなければ、立っていられなかった。崩れ落ちてしまいそうだった。
なのに、彼に抱きしめられてその声を聞けば、溢れ出すものを抑え込む事がもうできなかった。
胸の内からせり上がってくるもの、泣きたかったのだと彼の言葉が教えてくれる。そして大丈夫だと告げられると更に目から熱いものが溢れてくる。
大粒の涙が頬を濡らしながら、彼の視線と重なればその目元も薄らとだが濡れていた。

「……ん………ぁ……」

愛していると、キスの合間に囁かれるのにまた涙が零れおちていく。
胸から溢れるものは、不快なものを押し流して暖かく熱いものに変わっていく。
この感情を言葉にしていいのだろうか。彼に伝えてもいいのだろうかと戸惑いながら、伝えたいという願望が行動に表れる。
唇から滑るように首筋へと滑る彼の唇の感触に、体がひくりと震えた。
ぎゅと肌を吸い上げられるのに、ぎゅっと背に回した手が彼の服を握り締める。
その首筋には、いくつも陵辱者によってつけられた紅い花弁が散っていた。

「…――。……はい…。」

彼の寝室へと誘われる言葉に小さく頷いた。
硬い手が、頬を包みこむのに心地よさと安堵を感じる。
抱きしめられたいと、欲が生まれてくる。

アーヴァイン > 「かなり無茶だったな、調整を間違えれば城壁に衝突だと言われている。だが、こうして戻ってきた…ルークを抱きしめて、癒やしたいから」

会うための無茶と賭けを囁やけば、驚きに満ちた表情に薄っすらと微笑む。
神の言葉を一瞬にして眷属たちへ届ける、神の使いだと言われる彼ら故に、その速度は尋常ではなかった。
それを全て成したのは、最後に紡いだ言葉通り、彼女を包み込むためと、双腕はぎゅっとその体を抱きしめる。

「……それは悲しみや辛さや、もしくは俺のものと思ってくれる自分が、傷つけられた事を許せない罪悪感かもしれない。だがそういうのは全部吐き出さないと、ルークが壊れていく…涙や、嗚咽、なんでもいい…楽になってくれるなら、全て出すべきだ」

今まで接してきて思うに、彼女にとって自分の存在は思っているより大きいと考えていた。
だからこそ、自分のための自身が穢された事を赦せないのかもしれないと、辛さを耐えようとする彼女から思わされる。
涙を溢れさせる瞳は、普段とは違って弱々しく、年頃の女と変わらぬ弱さを感じた。
胸が少し締め付けられるように痛み、目元へとキスをして、溢れた涙をつぅっと舌先がなめとる。

「さぞ辛かっただろうなと思うと……思わず、な。もっと大切にする」

傍に有りたいといわれても、こんなに傷だらけにさせてしまうなら、従者ではなく、妾のように可愛がりたい。
望まないと知っている今は、それ以上の望みは紡げなかった。
キスを重ね、首筋へと唇を這わすと不意に背中に力を感じ、訝しむものの、その理由はすぐに分かる。
自分とは違う鬱血の跡、それが彼女を傷つけられた証と目に見て分かる一つ。
ぞわりと、奥底から沸き立つ仇への嫌悪が無意識に溢れると、それが胸元の印を共鳴させる。
ぱり……と、ほんの僅かに魔力が淡い静電気のように変化して、彼女の体に伝わるかもしれない。

「……じゃあいこうか、少し怖い感じがするかも知れないが、少々我慢してくれ」

妙な前置きとともに苦笑いを浮かべれば、頷いた彼女の頬から手を滑らせて背中へと回し、少し屈みながら反対の手を膝の裏のあたりへと通す。
横抱きに抱えあげれば、怖いと称した理由は直ぐ分かるはず。
大気に交じる魔力が赤く光り、発行する赤い微粒子が彼の回りに漂う。
同時に瞳は紅玉のように染まり、普段よりも力強い魔力が全身に満ち溢れる。
そのまま廊下へと出れば、ゆっくりと自室へと向かっていく。

「ルークは俺のものだと、理解して貰う必要があるからな」

王族が抱きかかえる女ともなれば、特別な存在だと分かるだろう。
従者として仕えていた彼女だと、部下としての認識も強いはず。
だから敢えて、自分の女だと晒す。
祟り神のときと同じように、淡い殺気を交えながら歩く姿は、他の貴族が見れば恐れ慄き、道を開けるだろう。
同時に彼女には触れるなと、理解も伝わる。
大きな力を彼女のために振るいながら、自室へと辿り着けば、その体をベッドの上へと横たえ、膝をつきながら覆いかぶさり、唇を重ねていく。

ルーク > 「………あまり、無茶をなさらぬようにしていただきたいです…。でも、…お諌めしなければならないのに…その…私の為に無茶な事をしていただけたというのが…嬉しく思います。」

集落から王都へ数分で駆けるような速度で城壁へと衝突したら、人の形すら保つことはできないだろう。
本来であればその行為を止めなければならない立場なのだが、自分もとへ来るためにされた事だと思えばまた胸がじわりと熱くなる。

「……本音を申し上げますと、今回私の身に起きたことを貴方様に知られたくありませんでした…。」

胸の内にあふれた不快なもの。
辛苦、嫌悪、恐怖…そして何よりも主への後ろめたさ。
ルークの理解できていない心内を想像するように語りかけられる言葉に、実感が伴っていく。
そして、その事実を知られたくなかったと思う心は、こうやって抱きしめられて安堵する心とは別に未だ強く残っている。
胸を締め付ける感覚は、安堵とは別に苦い涙を溢れさせる。
きゅっと唇を噛み締めるルークの目元へと唇が触れ、溢れる涙を舌先が舐めとると驚いたような表情が微かに浮かび頬が赤く染まっていく。

「今でも十分すぎるほどに、大切にしていただいていると感じています…。」

国を維持するための駒として、人としての扱いを受けてこなかったルークにとっては人として扱われるだけでも破格の扱いといえる。
その上、彼に愛され、辛さを想い涙される。
彼から与えられる想いは、優しく包む込むようにルークの傷口を癒そうとしてくれる。
首筋へと唇が這えば、必ずその視線に晒される陵辱の名残に強ばったルークの体へと触れる彼の唇の感触。
それとともに、ぱり…と静電気のように彼の魔力が弾ける感覚がルークの体へと伝わってくる。

「…はい…あ、の…歩けます、ので…――。」

怖い感じがするかもしれない、と妙な前置きに微かに首をかしげながらも頷くと膝裏に手を差し入れられて抱き上げられる。
横抱きに抱かれるのに、頬を染めながらこれでは怖いのではなく、恥ずかしいと思い動揺が言葉に浮かぶ。
ベッドへと誘われる際に、何度かされたことのある抱き上げ方だが慣れない。
しかし、その戸惑いは彼の周りを包む空気の変化に驚きへと変わる。
大気に赤い粒子が舞い、彼の瞳が紅色へと変化すると強い魔力と淡い殺気が彼の体に満ちる。
廊下を堂々と歩く姿は、祟り神そのものと言えるだろう。
通りかかった貴族は、その姿に恐れおののき道を開け、通り過ぎていく彼の後ろ姿をしばらく呆然と見つめることとなる。
彼が抱えるのは、彼のそばに仕えている従者だが触れることは許さないと彼の纏う殺気が告げている。

「……アーヴァイン様……んっ……」

自分の女だと、周りに誇示するように廊下を歩む彼に戸惑いと擽ったい気持ちになりながらベッドへと下ろされれば彼が初夜の時のように、覆いかぶさるようにして唇を重ねられる。
胸の中にある不快なものを押し流して、満ちるのは熱い感覚。
彼に満たされていく幸福感。
唇を重ねながら、彼の背にルークの手が回り琥珀の瞳が閉じられるとまた一筋熱い涙がルークの瞳から零れおちていく。

「……っ…あの…今の私の体は…見られたく、ありません…」

しかし、彼の手がルークの衣服を脱がそうとかけられるとルークから制止の声が上がる。
後ろめたさから、彼の瞳を見ることができず横へと視線が逸れながら繋がり合う事に拒否はないが、脱がさないで欲しいとそう口にして。

アーヴァイン > 「なるべくそうしよう……何時も乗ってる、あの大きい隼にも馬鹿だと言われた」

衝突前に風で衝撃を弱めるとは言え、大怪我は必至。
彼女の想像通りな答えもありえたわけで、困ったように苦笑いを浮かべていたが……素直な喜びの言葉に、ニヤける様に笑みがこぼれていき、可愛い娘だと囁きかける。

「……そうだったか、でも、知らない方が俺は辛くなる」

何処を穢されたか、傷つけられたか、全てが知りたい。
それだけ独占欲の強まった甘い感情は、もっともっとと彼女を欲していく。
辛さを吐き出し、その一端を舐め取れば恥じらいの小さな変化に心を癒され、知られたくないという彼女とは裏腹に、もっと触れたいと思いは強まるばかり。

「……ルークを誰にも触れさせたくない、というのが俺の本音だ」

庇護というよりは欲望、それぐらいに強まった言葉をかければ、廊下を歩く姿がその気持ちを物語るだろう。
周囲の魔力を取り込む魔力の制御術も、こうして使うと小さな脅し道具のようにもなる。
普段よりも貪欲に、爪を食い込ませるように彼女を求めていけば、ベッドへとその体を転がす。

「……無理だ、あのキスの跡ですら嫉妬でおかしくなりそうなぐらいだ。その体に爪痕を残したなら……全部俺が書き換える。傷物にしてでも、俺のものだとそこに残したい」

唇が離れると、涙を流す彼女を見つめつつ瞳を閉ざし、ゆっくりと深呼吸を一つ。
その後に紡がれる心境は、普段の穏やかに彼女へ接する男にしては乱暴なものだ。
壊してしまいそうなほど、傷つけてしまいそうなほどに欲しい。
傷をつけた相手を憎むほどに嫉妬する、彼女の存在がそれだけ自分に深く食い込んでいた。
装備の金具を外し、がらんと床に転がっていくと、今度は彼女のチョーカーへと両手を伸ばし、金具を外してしまう。
そして……上着へと手をかければ、それを脱がせようとするものの、じっと見つめる瞳が赤から普段の茶色へと戻っていき、赤い光も消えていく。
思いを伝えても尚、嫌だと手を制すなら…流石に止まるだろう。

ルーク > 「…はい、無茶をされないほうが嬉しい、です…。」

彼の相棒たる神の使いたる隼。
彼に仕える際に、資料としてその存在の事は知ったがそこまで詳しくはない。
馬鹿だといいつつも、彼の無茶を叶えてしまう存在であるのは確かだった。
本音をこぼすルークへと囁きかける言葉に、頬を染めながらも重ねて言葉を紡ぐ。

「……しかし、知っても快くはないでしょう。…貴方様に知られるのが怖いと思いました。」

すべてが知りたいと、そう告げる彼の願いとは相反する自身の願い。
知られた今でも、彼に知られたくなかったという思いは強い。
それは、知ることで彼が不快な気持ちになるかもしれないという彼への気遣いのようであって、其の実は彼以外の者に触れられたという罪悪感。
独占欲を覗かせる言葉がかけられると、それだけ強い彼の想いを感じて胸に広がるのは歓喜。
彼の腕に抱かれて、誰も触れることは許さないと周りを威嚇するように纏う魔力の流れに守られていると感じる。
しかし、抱かれている姿を他の者に見られるのに戸惑いと羞恥を浮かべて彼の腕の中でルークは体を縮こまらせていた。

「――…っ…貴方様のものだと、刻んで頂けるのは例え痛みが伴うものでも嬉しく思います。…ですが……やはり、見られるのが怖い、です…。」

衣服を脱ぎ捨て、陵辱の痕の残る体を見られる事を拒めば深呼吸の間無言が流れ、そして彼の心境を吐露される。
そこに滲むのは、乱暴ささえ垣間見える独占欲。
彼に傷つけられるなら、壊されるならルークはそれでも構わないと思う。
彼に傷つけられる事に対する恐怖はなかったが、陵辱の痕を見られることが怖いと、初めてルークは恐怖を口にした。
彼が装備を外し、床へと転がせばルークのチョーカーへと手が伸びて外してしまう。
そうすれば、上着ごしに魔力によって覆い隠されていた女の体が姿を現し声に柔らかさが増していく。

「――……アーヴァイン様……」

上着へと手を掛けられるのに、ルークの瞳が頼りなく揺れる。
頼りなく瞳を揺らしながらも、上着に掛かった手を制する事はなかった。
彼に爪痕を全部消して欲しいと願う心と、爪痕を見られるのが怖いと思う心。
二つの相反する心がルークの中で存在し、怖いと告げながらも手を止めることができない。

アーヴァイン > 「快くはないな、だが…知らないままで、触れないままでいたら、そこはずっと俺から離れた場所になる。一瞬の嫉妬で狂いそうになっても、俺のものになるなら、その方がいい」

あのキスの跡ですら嫉妬は深かった、それがもっと性的に根深い傷跡があったなら…もっと苦しむことになるのも分かる。
その痛みより、もっと傍にいるための一歩を求めた。

「それなら…ルークにもっと俺の足跡を残す。怖いなら怖くなくなるまで、傍にいて触れ続ける。その恐怖すら、俺の存在で塗りつぶしたい」

今までなら負の感情を押し隠そうとしていた彼女の告白は、それだけ根深く心を傷つけたのだろう。
それだけの傷をつけた相手を赦せぬと憤慨しそうになる気持ちを収めながらも、その存在が残した爪痕を壊したくなる。
声が高くなり、女らしい体へと変化した彼女の上着を脱がせ始めると、名を呼ぶ声に視線を重ねた。

「大丈夫だ……今までルークを後悔させたことはないだろう?」

苦笑いで語りかけながら、片手で頬に触れると、安心させようと優しく撫でていく。
大丈夫だと何度も囁き、顔を近づければ耳元や頬にキスを繰り返す。
その合間にも器用に片手が動き、ボタンや留め金を外していきながら服を脱がし始める。
男の趣味的なところでいえば、少しずつ脱がせて、崩れていく様を楽しむところだが……今宵は違う。
一糸纏わぬ姿になるまで脱がせていき、その合間も言葉とキスは止まらない。
最後にショーツを引き下ろした後……ゆっくりと顔を上げて、全身を眺めようとする。
爪痕、その全てを確かめるように。