2017/05/07 のログ
カルニーツォ > 「私もそう思うんですが、酒場だと暇でしょうがないんですよ。それでお嬢さんにお相手いただこうと思いましてね。」

どこまで本気なのか単なる暇つぶしに来たと言わんばかりの答えを述べる。娘の発する殺気を感じているのかいないのか、まるで警戒したような態度を取ることもない。

「神、ですか。神なんてそんなに大したものでもないんですけどねぇ...」

自嘲混じりの笑みを浮かべると、効かせるでもなく独りごち。

煙が娘の身体を覆い始めると勝ち誇ったような笑みを浮かべたが、娘の魔法に煙が吸い込まれていくのを見ると、驚きの声を上げる。

「これは調査不足でしたね...まさか、魔法まで使えるとは...なら、違った手で参りましょうか」

懐からガラス瓶をとりだし、床にたたきつけると、周囲を真っ白い光と甲高い音が包み込む。普通の人間であれば、光に視界を、音に音を奪われ、さらには身体の平衡感覚も奪われるであろう。しかし、訓練された人間にはどこまで通用するものか。同時に発生した刺激臭を伴う濃い煙が嗅覚と視界を奪っていく。その煙に紛れて娘の背後に回り込もうと足音を忍ばせ、移動をはじめる

ルーク > 「………。」

不快、不快、不快…
その顔が、声が、あの時の事を思い出させる。
胸の内に溢れ出す不快な感覚、これの名前をルークはまだ知らない。
けれど、溢れ出すそれは今すぐ視界からこの男を消してしまいたくて、この場にいたくないと訴えている。

風が起こると、足に絡み付こうとしていた煙がほどけ2,3歩ルークは後ろに飛び退いた。
魔術師のように魔法を使いこなせるわけではないが、魔力操作を習得する過程で簡単な魔法なら覚えた。

懐から別の硝子管を取り出すと、床に叩きつけられガラスが割れる音とともに閃光と鋭く甲高い音があたりに満ちる。

「――っっ」

咄嗟に左腕で目元を庇うが、視界と聴覚を奪われて一瞬相手の位置を見失う。
それでも訓練され研ぎ澄まされた勘は、相手に気配を探り手首の黒曜石の刃を相手へ向けて投擲する。
その刃にはワイヤーが繋がり、相手を拘束することも切り裂くこともできる。
魔力操作によって相手が逃げる方へと向かっていくが、勘のみの動きと相手の動きどちらが正確かは攻防が続けば続くだけ差がみえてくるだろう。

カルニーツォ > 音もなく飛んでくる漆黒の刃。そのままマントを切り裂き、腕に突き刺さる。僅かに顔をしかめるが、苦痛に声を上げることもない。ただ、とっさに身を捻ったおかげで、巻き付かれることのみは避けられた。

煙を発する前の記憶のみを頼りに、娘に近づくと、懐から小型の注射を取り出すと、首筋とおぼしき場所へめがけて振り下ろす。運が良ければ、幻覚薬を娘の胎内へと注入することが出来る。

しかし運が悪ければ形勢は逆転.命を落とすことになるかもしれない.

普段であれば決してしないような賭け事をいつの間にか楽しんでいる自分に気づき、苦笑を漏らす。

『まったく、何にこんなに惹かれてしまうんですかねぇ?』

心うちで苦笑を浮かべながら、見えない娘の姿に目をこらす

ルーク > 目に痛みが走るほどの閃光は完全に視力を奪い、甲高い音が気配をかき消す。
投擲した黒曜石の刃には、確かな手応えを感じたがワイヤーが相手を絡め取った手応えはなかった。

「……っ…く…」

相手に刺さった刃に繋がるワイヤーの感触で気配が分からない中でも、相手がこちらへと近づいてきているのを感じ取れば後ろへと飛び退いて距離をとろうとするか。
しかし、光と音に現在地すら曖昧になっていたせいで何歩か後ろに飛びずされば背中に当たるのは壁の硬い感触。
壁の存在を感じ取るのとほど同時に、ドっと首筋に鋭い痛みが走り何かの薬液が注入される。
光が収まってくれば、壁に追い込まれて狙い通りに首筋に注射針の刺さったルークの姿が見えてくるだろう。

カルニーツォ > 「ふぅ...どうやら、掛けに成功したようですね」

ゆっくりと煙が晴れていけば、血が流れる腕を押さえる、男の姿が露わになって来る。腰のポーチから軟膏を取り出すと、手早く傷口に塗りつける。そのまま呪文を唱えはじめると、唱え終える頃にはすっかり血が止まっている。同時に娘の身体から力が抜けていき、まるで手足に重りが着けられているように感じるだろうか.

「さて、また、楽しませて頂きましょうかね...今度はその不思議な魔法道具の効果をじっくりと拝見させていただきましょうか...」

近くの壁により掛かると、楽しげに笑いながら、腕を振るい、指を動かす。やがて娘の手足が自らの意志とは関係なく動き始める。そして、娘自身が衣服を脱ぎ、身体の全てを露わにさせようとする

ルーク > 「――っ……くっ…ぅ…っ」

視界が戻ってくれば、目の前で血の流れる腕を押さえた男の姿が浮かんでくる。
鋭く琥珀が睨んでも、ルークの体の自由はすでにない状態だった。
男が呪文を唱えるとともに、がくりと糸の切れた操り人形のように足から力が抜けて床に崩れ落ちる。

「嫌だ…やめろっ…いやっ」

楽しませてもらうと、男がそう笑うとぞわりと不快なものが背筋を駆け上がっていく。
冷や汗がぶわりと溢れ出して、先日の行為が蘇ってくる。
男が腕をふるい、指を動かせば再び操り人形を糸で絡め取るかのようにルークの意思に反して手足が動き始める。
崩れ落ちた床から立ち上がり、上着の釦に手をかけて、ぱさ、ぱさりと床に布が落ちていく音だけがその場に響いていく。
魔法具のチョーカーをつけたまま、衣服を完全に脱ぎ去ったルークの体は女性らしい凸凹やくびれもなく、排泄のための孔があるのみの無性体のように見えるだろう。
恥丘に茂みはなく人形の体のようにも見える。

カルニーツォ > 「なるほど、なるほど。これでは股間を見ない限り、少年と言っても分かりませんね...」

娘に近づくとゆっくりと周りを回りながらジロジロと体中を舐めるように見続ける。そして股間に手を伸ばすと、指先で秘裂をなぞりはじめる。初めはゆっくりと陰唇の縁をなぞるように指の腹で擦り続ける。やがて、少しずつ指先は陰核へと移動して行く。見えにくい女性の敏感な突起を包皮ごとゆっくりとこね回す

「さて、この状態でも変化はあるんでしょうかね?」

そう言いながら、今度は顔を胸に近づけ、尖らせた舌で平らな胸の先端の突起を舐めはじめる。小さな突起を舌先で弾くように何度も何度も繰り返し舐め、濡れた突起を今度は唇で啄む

「さて、そろそろお楽しみの時間といきましょうか...」

たっぷりと少年のような身体を弄ぶと、また指を動かし、娘の手をあやつる.そして、ゆっくりと首のチョーカーをはずさせる

ルーク > 「――っ…こんな貧相な体を眺めていないで、娼館に行って娼婦を買ったらどうだ…。――っぅ…」

ゆっくりと周りを回って360°ルークの体を舐めるように眺める男に、鋭い視線を向けて吐き捨てる。
なね回すような視線が不快で、気持が悪い。
するりと股座へと伸びた手が触れると、びくっと体をこわばらせる。
魔法具の魔力に覆われた体は、女性器の形すらも覆い隠し排泄口の場所以外はつるりとした感触を男の手に伝える。
しかし、男に触れられることに先日の陵辱の記憶は確実に蘇り嫌悪感に指が動くたびに体を震わせ。

「…やめ、ろ…気持ち悪い…」

平坦な胸には桜色の突起があり、そこを濡れた感触とともに尖らせた舌で舐められるのにも嫌悪しか沸かない。
それでもそこは何度も何度も繰り返し執拗に舐められ弾かれるのにぷっくりとたちあがり。

「――っぐっ…ぅぅ…っ」

男の言葉とともに、指が操ればルークの手は首に唯一残った最後の砦ともいえるチョーカーに伸びるように動く。
必死に力をいれて呪縛から逃れようと動くが、じりじりと手はチョーカーへと向かいするりと首からそれを外してしまった。
チョーカーを外せば、ルークの体を覆っていた魔力の膜が消え見る間に女性らしい柔らかさが表面に現れてくる。
慎ましやかな膨らみ、きゅっとくびれたひきしまった腹部、そこから張り出す肉付きは薄いが女性らしい腰と、無毛にされてしまった恥骨の下に眠る女性器まで。

カルニーツォ > 「ハハハ...貧相なのは自覚していらっしゃるんですね?まぁ、確かにこれでは男の子と言われても気が付きませんよね...」

憎々しげな視線や言葉も男には心地よい音楽にしか感じない様子。無遠慮に観察と愛撫を続ける。

「フム。胸の方は一応反応するのですね...性器の方は変化が現れないようですが...」

胸の方へと現れた変化には楽しげに目を細める。そして、チョーカーを解くことで表れる身体の変化に感嘆の溜息を漏らす。もう一度ゆっくりと周囲を回りながら身体の変化を確かめる。膨らみをました胸に手を伸ばし、掌全体でも見ながら、先ほどまでとの感触の違いを確かめる。さらに乳首も指で摘まみ、ゆっくりと揉んでは扱きをくりかえし、さらなる変化の有無を確認する。

「フゥム。体質に合っていたんですかねぇ?予想以上の効き目ですよ.もしかして、永久脱毛になってしまったんですかね?」

娘の正面にしゃがみ込むと顔を近づけ、しげしげと観察する。さらに指を動かすと、足を大きく拡げ、腰を真っ直ぐに落としはじめる。さらに、娘自身の手で、秘裂を拡げさせ、なかまでじっくりと観察を始める

同時に胸のポケットからは太めの万年筆のようなものを取り出す.その小さな棒を捻ると、ブーンと言う音とともに棒の先端が激しく震え始める.その震える先端を包皮の上からゆっくりと陰核へと押しつけはじめる。そして、娘の表情を見ながら、まるで楽器の調律をするかのように、刺激に強弱をつける

ルーク > 「…女と見られたいなどと思わない。」

男の子と言われても気づかないと、楽しげに笑ったまま続ける相手に冷たい瞳を向ける。
無遠慮にまとわり付く視線と、愛撫の手に悍ましげに身を震わせ、その震えすら押さえ込もうとして。

「――っ…ぅっ……く…気色が悪い…っ」

チョーカーを外し本来の女としての体が現れれば、視線はなお一生絡みつくようにルークの肌の上を這う。
ルークの周りをゆっくりと、美術品の鑑賞でもするかのように回り伸ばされた大きな手のひらが慎ましい膨らみを覆う。
先ほどの少年のように平坦で柔らかさのない胸とは違い、掌をふっくらと柔らかく押されながらも押し返す。
先端は先ほどの舌での愛撫に、少し硬くなっており指先につままれ扱いていけば、ぞくぞくとした感覚が生まれる。
その感覚にルークは目の下に皺を刻みながら吐き捨てる。

「――そん、な……。やめろっ、見るな…っぅ、…く、ぅ…」

つるりとした恥丘。薬剤で脱毛されたそこにもう生えることなく、子供のような状態に羞恥を感じ続けろをいうのか。
問いかけの形ということは、まだ可能性の段階ではあるがそんな可能性すら考えたくもなかった。
近づいた顔に、指が動かされれば体はまたルークの意思に反して動いて足を広げ腰を落としてあまつあえ秘裂まで自らの手で開いて晒す屈辱的な格好をとらされるのに、さすがに頬が羞恥に染まる。
ポケットから取り出された振動する棒を敏感な陰核へと押し付けられれば腰が逃げるように戦慄き。
強弱をつけるとうにはなされては、押し付けられるたびに腰がびくりと戦慄く。

カルニーツォ > 「なるほど。そこまでの主に対する忠義、あっぱれといったところですかね...しかし、その身体を女にした方はどう思っておいでなのでしょうね?まさか人形相手に性欲を満たすようなお方なのでしょうかね?」

怒りの炎に油を注ぐような言葉で、娘をからかうことを楽しむ。

「フフフフ...ようやく恥じらいの表情を見せてくださいましたか。実にすばらしい表情ですよ...」

屈辱的な格好をさせられる事で見せた娘の恥じらいの表情。その表情に興奮したように身震いをする。そして今度はウズラの卵を半分に切ったような道具を胸のポケットから取り出す。中はゼリー状のもので満たされており、娘の乳首に被せるように押しつければ、硬くなり始めた乳首を包み込み、ぴったりと吸い付く。反対側の乳首にもそれをつけると、呪文を唱えはじめる。するとゼリーそのものがブルブルと震え始め、振動を乳首に伝える.

さらに呪文を唱える音調を代えると、振動を続けながら、ゼリーがもぞもぞと動き、付け値から扱き上げるような動きになる。

続けて指を鳴らすと乳首の先端に当たる部分が、ブラシ状に変化し、振動による刺激をさらに強めていく.

「さて、コウしたらここも変化が現れますかね?」

再び娘の正面にしゃがみ込み、振動する棒で陰核をこね回しはじめる。そのまま娘の表情を伺い、決して絶頂を迎えることのないよう、胸と陰核への刺激の強さを調整しながら、延々と敏感な部分を嬲り続け、秘所の変化を伺う

ルーク > 「――っ…私の事はどのように貶めようが構わない。しかし、我が主への侮辱だけは、許さない。」

ざわり、と沸き立つのはこれは『怒り』という感情。
その感情は強くて、感情の名前が何かと考える必要もない。
柳のように細く、しなやかで月のように穏やかに照らしてほしいとそう微笑んだあの人。
それを貶めるようにルークへとからかいの言葉を向ける男へと、ルークは視線で射殺せそうなほどに鋭い琥珀を向ける。

「…ぅっ…ん゛っ…ぅ…っっ」

睨むルークの目の前で、半卵状のものを取り出して胸の先端へと押し付けられればぷく、とゼリーの中に乳首が飲み込まれていく。
男の呪文が再び響けば、ブルブルと震えだして振動をあたえそれは先端から胸の中にまで響いていく。
先日の鈴とはまた違う振動の刺激がルークの胸を責める。
振動によってより形をはっきりとさせる先端に、指がなると同時に変化が訪れ、ブラシ状になったそれは震えながら育て上げるようにしごきだすのに、ルークはびくっびくっと体を震わせ声を必死に押し殺す。

「――ぃ゛っぁ゛っ…ぅ…ぅ…っ」

胸への仕掛けのために一旦は止んでいた陰核への刺激が再開される。
ときに押し付け強く、ときに離して弱く、しかし絶え間ない振動の刺激と棒でこねまわされる直接的な刺激に、芯がはっきりとして充血していく。
敏感な場所を執拗に責められるのに、はだはじっとりと汗ばみ、秘裂からはうっすらと愛液が滲み始めているか。
ぐっと眉根に皺を刻みながら、与えられる恥辱の責めにルークは耐える。
表情や声などは、相手を喜ばせるだけだと思えば極力噛み殺し、操り人形のように自由のきかない指先まで、意識を集中してなんとか呪縛から逃れる術を探し。

カルニーツォ > 「クスクス...ようやく蜜壺に蜜が溢れてきたようですね...」

じんわりと秘裂からにじみ出る淫蜜。それを指先ですくい取ると、立ち上がって娘に見せつけるように長い舌でぺろりと舐める。もう一度指先で蜜をすくい取ると、今度はまるで紅を塗るかのように娘の唇を淫蜜に濡れた指でなぞる。

「いかがですか、ご自身の蜜の味は?なかなかの美味ではありませんか...」

娘の正面にしゃがみ込み、もう一度指で淫蜜をすくい取ると、陰核に刷り込むように塗り始める。そして、硬く大きくなり始めた陰核を包皮を引っ張り露わにする。そこへ胸につけたものよりも一回り小さなものを被せ、呪文を唱える。包皮は完全に押さえ込まれ、ゼリーに陰核全体が包み込まれる。そこへ加わるのは振動。さらに陰核に接する部分全体が細かなブラシ状になり、振動の効果をさらに高めていく。

「さて、これで準備は万端ですね。今度はもっと細かい検査をして参りましょうか...」

男を喜ばせまいと必死に反応を我慢する様子に口元が緩む。娘のそのようないじらしささえも男にとっては性的興奮を誘う。そしてポケットから取り出したのは細い銀色の棒の先に小さな球がついたもの。先端からはごくごく微弱な電流を発するが、その弱さ故、感じるのは痛みというよりむずがゆさ。その金属棒を使い、少しずつ娘の膣の中を探っていく。ゆっくりと入り口から奥へと先端の球を滑らせていき、娘の反応を伺う。少しでも反応が異なれば、さらに重点的に調べ始め、徹底的に娘の快楽の源を探ろうとする

ルーク > 「……っ…ぅ…く…っ…美味なはずな…っぅっ、い゛っ…ぐ、ぅ…っ」

滲みだした愛液を指に絡め、目の前で見せつけるように舐める男を睨みんでいたが、もう一度掬い上げられたそれはあろうことかルークの唇へと塗りつけられる。
独特な卑猥な香りが鼻腔をくすぐり、不快そうに眉を顰めたが胸と同じように芯の硬くなった陰核へとゼリー状の半卵が取り付けられ、振動を与えながらブラシ状になってしゃぶりつかれるのに腰が震える。
がくがくと体を走り抜けていく快感に、体を震わせながら必死に唇を噛み締め耐え忍ぶ。
つ、と秘裂から溢れた愛液が細い筋となって大腿を伝い落ちていく。

「ん゛っ…んぅっ…ぅ…ぐ…っ」

男が次に取り出した器具を、ルークの秘裂へと充てがう。
濡れたそこにパチッパチっと粘膜を弾くように弱い電流が走り受けたことのない刺激に腰が逃げる。
低周波の電気は、粘膜を痙攣させ何とも言えない感覚を生み出して大腿の内側がぴくっぴくっと震え、入口からさほど入らない陰核の裏側をその刺激が叩けばきゅぅっと膣が棒を締め付けて腰が震えてしまう。そして、そこから更に奥子宮口へと押し付けられれば咬み殺す声が漏れそうになってしまう。

カルニーツォ > 「フムフム...こことここですか...」

ぶつぶつと呟きながら、張り型を取り出す。実物に似せてというよりも、単純な円筒形のもの。しかし、そこへリング状になったブラシや円盤状のブラシを取り付け、その位置を細かく調整する。それに太股を伝うほどに溢れ始めた淫蜜をたっぷりとなすりつける。十分に湿らせたそれは、廊下の明かりにテラテラと光る。

膣口に張り型をあてがい、角度を調整しながらゆっくりと慎重に挿入していく。やがて望みの場所まで張り型を挿入すると、医療用のテープでしっかりと張り型を固定する。そして呪文を唱えれば、まずは陰核裏を刺激するように調整されたリング状のブラシが回転を始め、膣壁を擦りはじめる。同時に張り型そのものも振動を始め、ブラシの効果を高めていく。続けて、張り型の先端に取り付けられた円盤状のブラシが回転を始め、子宮口を擦りはじめる。さらに先端は細かく振動するように前後にピストン運動を始め、さらに強く刺激を加えていく。

「クスクス...気分はいかがですか?まぁ、これだけではつまりませんからね...もっともっと、あなたの身体を調べさせていただきますよ?」

そう告げると立ち上がり、まずは耳に舌を這わせていく。尖らせた舌で耳の溝をなぞり、穴を突く。さらに耳朶を甘噛みし、息を吹きかける。そのまま続けてうなじへと舌を這わせていく。娘の様子をじっと観察しながら、うなじから肩、肩甲骨、腋、脇腹、背中、腹部、臍と隅々まで舐め上げていく。さらには、手の指一つ一つまでも口にくわえてしゃぶり、徹底的に身体の反応を調べ上げていく。

ルーク > 「――っ…ぅ、…くっ…いい、加減に…ぅぐっ…ぅ…っ…―――っぅ゛、ぁ゛っ…ぐぅっ」

パチッパチっと膣の中で電気がはじけていた余韻に、腰がガクガクと不随意に震える。
まるでルークの体で淫具のテストでもするかのように、次から次へと取り出される道具の数々に辟易する。
大腿に伝った愛液に取り出された張り型がなすりつけられ、それがぬめりを帯びて妖しく光る。
ブラシの取り付けられた歪な形の張り型が、膣に押し当てられると怯えるように膣口は窄まり腰が逃げる。
ず、ずと拒む膣を押し広げながら張り型が挿入されればぞりぞりとブラシが陰核の裏を擦り上げ振動して表のゼリー状の卵とルークの陰核を挟み撃ちにする。
細かい振動の中でピストン運動を始めれば子宮口を突かれて、腰から力が抜けそうになる。
痛みや苦しみを耐える訓練はそれこそ死ぬほど受けてきたが、快楽方面に関しては主が唯一ルークに与えた人なだけにあまりにも無防備すぎた。
体は覚えたばかりの快感という感覚に、否応なく敏感に反応を示す。

「ん…っ――は、ぁ…気持が悪い…っん…ぅぅ…はぁっ…」

身をおそう激しい快感に息を乱しながらも、琥珀の瞳は男を鋭く睨めつける。
体は快楽に染め上げられても、心は拒絶と深いと嫌悪でいっぱいなのが分かるだろう。
耳に舌の濡れた感触が侵入すると、ぞわりと鳥肌がたつ。
唾液を塗布するかのように、耳孔まで犯し、耳朶を甘噛みして首筋へと辿り、体中を男の舌が舐めまわす。
指の先まで男の唾液に塗れ、肌を舌が這うたびに敏感に震えるのが舌先に伝わっていることだろう。

「…ふっ…ぅ…ぅ…っ」

ごりっごりっとピストンが子宮口を穿つたびに、体は震え股座から濡れた淫らな音がたつ。
その震えに合わせて舌が這えば、ぞわりとした不快感が別の感覚へと置き換えられてしまう。

カルニーツォ > 「まだ、不快感の方が上回っていますか...それとも、精神力の強さを褒めるべきですかねぇ?」

自らを睨む強い目の光りにさすがに苦笑を浮かべる。しばし、時折快楽に震える娘の姿を見つめながら考え込むが、再び指を動かし、娘を操りはじめる。そして、先日と同じように、尻を高く上げ、自ら尻肉を拡げさせると屈辱的なポーズを再びとらせる。

そこへ取り出したのは二つの座薬。一つは神経伝達物質の分泌を過大に促進させるもの。もう一つは幻覚薬。神経伝達物質の分泌を促すことで、より感覚に敏感になることが期待できる。その一方で新陳代謝も強まるために、幻覚薬が切れる恐れがある。あまり多くの幻覚薬は意識を朦朧とさせるため、刺激に対して却って鈍感にしてしまうが、微妙な分量を調整して、娘へと投与する。

さらに蓋をするように、淫蜜をまぶしてはウズラの卵のようなものを一つ、二つと菊門へと押し込んでいく。そしてまた呪文を唱えれば、腸内の卵が激しく振動を始め、さらには張り型と磁力があるかのように引きつけあい、薄い腸壁を擦り上げる

「さて、これでもこの感覚に耐え続けることが出来ますかね?」

目を細め、ペロリと唇を舐めると、屈辱的なポーズを撮らせたまま、足の指からふくらはぎ、内股、蟻の戸渡と娘の下半身にもねっとりとした舌を這わせていく

ルーク > 「――っ、ま、た…こんな、格好を…っっぅぐ…っ」

いくら鋭く睨めつけても、指が動かされれば体は糸のついたマリオネットのように命じられるままにポーズをとる。
それは、先日菊門を犯されたときと同じ尻を相手に向けて高く掲げ、秘肉を自らの手で広げる屈辱的で卑猥なポーズ。
肩ごしに見えた相手が取り出したのは、座薬が二つ。
それが何かはルークには分からない。分からないが、碌でもないものだということだけは理解できた。
座薬の挿入を拒むように菊門に力を入れるが、愛液を絡められれば押し込む力とぬめりとで菊門の奥へと二つの座薬が入れられてしまう。
入れられた後は、溶けないうちに菊門からだそうと力を込めるがうずらの卵のようなものを押し込まれ蓋をされてしまう。
座薬はルークの体内で体温によりあっという間に溶けて吸収されてしまう。
ぶぶぶ、と菊門の中に入り込んだ卵状のものが振動を始めれば全身を不快とも感じるそれに強ばらせ。
磁力があるかのように膣の中のものと引きつけ合えば、お互いが引きつけ合う力で深く膣も腸内もえぐられる。

「ぁ゛っ…ぁ…ぃ゛ぅっ…」

座薬が溶けて体内に取り込まれてあまり間をおかずに、ルークの状態に変化がおきる。
頭がぐらぐらとして、次第に敏感な場所に与えられ続けている振動や動くが鮮烈なものとして背筋を駆け上がり頭の中に叩き込まれていく。
びくっびくりと尻を掲げた格好で体が大きく戦慄き、ペロリと足の指に舌を絡ませられるだけで軽い絶頂に導かれてしまう。

「ひや、だ…やめ、ろ…っぁぁ…っひやっ…っ」

あまりに強すぎる感覚に、瞳が小刻みに揺れて涙が溢れてくる。
強すぎる感覚は拷問にも近く、頭を焼き切ってしまいそう。

カルニーツォ > 「どうやら薬が効いてきましたか...」

足の指をしゃぶるだけで、娘の身体が大きく戦慄く。その様子に満足げな笑みを浮かべる。つい先ほどまで射貫くような鋭い視線で睨み付けていた瞳も、快楽に震え始める。

「まずは本当の快楽という奴を味わっていただきましょうかね...。主様とやらに与えられたもの以上の快楽を...」

小さくつぶやくと、呪文を唱える。それにあわせて娘の体中に着けられた淫具の動きが強くなっていく。娘の上げる声にも負けぬ位に胸と陰核のアクセサリの振動音は大きくなり、秘裂と張り型の隙間からあふれ出る淫蜜は白く泡立ちはじめる。菊門へさらに卵形の淫具を限界まで挿入すれば、奥の淫具へと引きつけられてくっつき、同じように激しく振動を始め、娘の腹の中を激しくかき回す。

もう一度身体を起こさせると、膝立ちにさせる。そして正面から抱きしめると、唇を重ね、舌を絡ませようと口の中へと差し入れ、舌で口中をまさぐる。

ルーク > 「――っぁ゛…ぁ゛ぐっ…ぃ、ぁ…―――っっ」

嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ
こんなものは、快楽ではない。
こんなものは、快楽の皮をかぶった暴力だ。
否応無しに体に叩きつけ、頭に叩き込まれる快感がルークを壊そうとする。
琥珀色の瞳は焦点を失い、叩き込まれる快楽に小刻みに眼振する。
男の呪文とともに、加速する淫具の動きにそれでも必死に押し殺す声が漏れる。
乳首も陰核も引きちぎられそうなほどに高速で振動するゼリー状のブラシにしごきたてられ、膣内を擦り上げるブラシのついた張り型が激しくピストンして子宮口を突き上げる。
追加で菊門へとい仕込まれる卵で、直腸は満たされそれら一つ一つが別の振動を起こして、大きな振動へと変わる。
ごりごり、ぐりぐりと腹部にその衝撃が浮かび上がりそうなほどに腹の中を掻き回されて、肌に這う舌の感触に何度も絶頂する。

「――ぁ…あぁ…」

男が指を動かせば、ガクッガクっと力が何度も抜けながらルークの体が起き上がり膝立ちの格好をとる。
ぽたぽたと腸液と愛液のまざりあったものが床へと落ちて水たまりをつくるほど。
抱きしめられ、唇が重ねられる。
――嫌だ
閉じることもできない唇の中へと男の舌が入ってくる。
―――嫌だ嫌だ
ルークの舌を絡めとり、歯列を舐め上げ唾液をすすられる。
――――嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!
その何もかもが、あの人とは違うのに嫌悪感が沸き上がってくる。
次の瞬間、男が感じたのは鋭い痛みだっただろう。
少なからず男の粘膜か唇を、ルークの歯が噛み切り鉄の味が広がっていく。

カルニーツォ > 「痛ッ!」

舌に感じる鋭い痛みに思わず娘を突き飛ばすようにして身体を離す。口の中に感じる鉄の味。苦笑を浮かべながら胸のポケットからドロリとした青い液体の入った硝子の管を取り出すと、中のものを口に含む。しばらくそのままじっとした後、軽く口を濯いで、吐き出せばちと混じり合ったまだら状に紫色になった液体が床に落ちる。

「少し急ぎすぎましたかね...しかし、それにしても大したものです...」

苦笑を浮かべると、娘の背後に回り腹部と胸に手を伸ばす。引き締まった腹部を掌で撫で回し、ときに陰核に被せた淫具を指で軽く捻り、ときに指先で軽く叩く。胸に伸びた手は柔らかな感触を楽しむように掌全体で包み込むように揉み始める。

あとは薬の効き目と娘の精神力、いずれの方が先に尽きるか。例え娘の精神力が勝ったとしても、それもまた楽しみの一つとばかりに、ゆっくりと娘の身体を味わうことに決める。

そう思えば、娘の身体を這う男の舌の動きもゆったりとしたものに変わっていく。髪に顔を埋め、そっと髪を撫でる。頬に唇を重ねては、腹部に回した手で、ギュッと抱きしめる。軽く耳朶を噛んでは、胸をそっと揉み続ける。身体に着けられた淫具とその振動音さえなければ、まるで恋人が睦言を交わしているかのような静かな愛撫を続けていく。

ルーク > 突き飛ばすようにされれば、膝立ちの姿勢から背中から床へとルークの体は倒れ込んだ。
男が口の中の傷を薬液で洗い流す間も、床に転がったルークの体は激しく振動する淫具の動きに陸に打ち上げられた魚のように跳ねる。
それでも。声を押し殺す唇には男の舌を噛み切った血が唾液と混じりながら溢れている。

「――っぐ…ぁ…ぁ…ぃぅ゛っ…ひっ…」

床に倒れた体を背後から抱き起こされて、ついと腹部の上を男の手が撫で回す。
陰核や乳首につけられた淫具をひねられ、指で叩かれれば鮮烈な刺激が駆け抜けて体が強張りをみせる。
首筋に舌がはい、手が汗ばんだ素肌の上を撫でて乳房を揉み込むのに声が漏れそうになる。
まるで恋人にするかのように、髪に顔を埋め撫で、頬へと唇を落とす動きは淫具の激しい振動音とそれによってたつ粘着質な水音とはかなりのギャップを生み出している。

「ァー……っくっ…ぅ゛っ…あ…」

優しい手つきが、余計にルークの中の拒絶感を強めていく。
彼のものではない手、彼のものではない温もりを拒絶する。
口づけへの拒絶から舌を噛み切った動きは、一つの契機となり得た。
ぴく、ぴくとかすかにだが指先にルークの意思が戻ってくる

カルニーツォ > 振動音に混じって廊下に響く湿った音。細心の注意を払いながら、静かに愛撫を重ねていく。一旦身体を離し、正面に回ると、背中を片手で支えながら、首筋から胸元へと、舌を這わせ、ときに吸い上げ、白い肌に赤い花びらの痕をつけていく。上目遣いに娘の表情を伺えば、僅かな違和感を感じる。しかし、その違和感の原因がどこにあるかを感じるまもなく、肩や首筋に口づけを重ねる。さらに肩から二の腕へと舌を這わせていくとさらに違和感を感じる。ほんの僅かな胸のざわつき。一旦身体を離すと、じっと娘の瞳を覗き込む。そして、静かに腕を指先で何度も撫で、筋肉の張りを確かめると小さく溜息をつく。

「どうやら時間切れですか...」

残念そうな口調にもかかわらず口元には笑みを浮かべ、娘を見る。そして腰のポーチから細いチェーンを取り出す。その先端に付けられた小さな吸盤を菊門から微かに覗く卵形の淫具にくっつける。小さく呪文を唱えると、卵形の淫具とチェーンはしっかりと磁石で吸い付いたように繋がる。そして手にチェーンを数回巻き付けると、娘をギュッと抱きしめながら、一気に引き抜く。アナルビーズのように繋がった卵が一気に引き抜かれれば、腸液がごぼりと床に落ちる。そして、指を鳴らせば、すべての淫具の動きが止まり、その他の淫具も身体がぽとりと落ちる

「残念ですが、私の負けのようです」

苦笑しながら、ポケットからいくつかの薬品をとりだし混ぜ合わせる。するとその液体は血液そっくりとなり、それを横に倒れている伯爵の顔にドロリと掛ける。

「ま、ルーク嬢の名を騙る化け物の返り血としてはこんな所でしょう。それから、これを。準備が出来たらこの気付け薬でこの方たちを起こしてください。こいつを使わなければ丸三日は眠りこけているでしょうからね」

淫具を適当にマントのポケットに突っ込むと、まだ完全には薬の効果の解けていない娘の横に小さな小瓶を置く。

「では、またお会いしましょう。お嬢さん」

徐々に目に光が戻ってくる娘の頬に唇を重ねると、その場を離れ、また闇へと消えていく。

ルーク > ぴくっぴくっと首筋から胸元へと舌が這うたびに、男の手が肌を撫でるたびに指先が微かに動く。
それは快感で跳ねる体の動きとは異なり、抵抗するように動かない体を無理やり動かそうとするように何度も、何度も。
首筋に吸い付かれれば、白い肌にくっきりと赤い花弁が散る。
肩から二の腕にも赤い花弁を散らされ、またぴくくと今度は腕が微かに動いた。
違和感に気づいた男が、ルークの瞳を覗き込めば焦点があわないながらも目下に皺が刻まれ内側での抵抗が表層へと現れ始めていることが知れるだろう。

「はっ…ぁ…ぐ…―――ひっぎっ――?!!」

未だ体中で振動し子宮口を突く張り型にその身を震わせている。
その菊門に限界まで詰め込まれ微かに覗く卵型の淫具が、男の仕草でカチカチとお互いの振動に硬い音をたてながら腸の中で一連に繋がる。
体を男の腕に抱きしめられ、一連になったそれを一気に引き抜かれれば腸を引きずり出されるような感覚と強烈な快感がルークの中を駆け抜けていく。
がくっがくっとその快感にルークの体は激しい絶頂へと導かれて大きな痙攣を起こす。
ごぼっごぼっと溢れた腸液が床へと滴り締まりきらない菊門からこぼれ落ちている。

「――……はぁっ…はぁっ…」

床の上へと下ろされれば、びくびくと体を未だに震わせながら絶頂に呼吸すら止まっていたルークの胸が激しく上下を繰り返す。
一体伯爵たちにどのような幻覚をみせたのやら、小細工用の道具を残して男はルークの頬へと唇を落とす。
その瞳には、確かな拒絶と嫌悪が浮かんでおり二度と会いたくないと、そう告げていたことだろう。
男が闇へと消えて、ルークが動けるようになるまでの間この場に誰も来なかったのは幸いといえる。
男の用意した小細工を使うのも癪なところだが、これ以上面倒事を増やす気にもなれずにルークは動けるようになると伯爵に細工をして重い体を引きずりその場を後にした。

ご案内:「王都マグメール 王城」からルークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からカルニーツォさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 執務室」にアーヴァインさんが現れました。
アーヴァイン > ここ最近、あまり王城で動いていなかった間に起きた出来事。
久しぶりの執務室の机の前、未だにその豪華さに慣れぬ椅子に座りながら、書類に目を通す。
彼女の身に降り注いだ事実。
第零師団の部下達から報告書として伝えられれば、珍しく憤りを覚えていた。
それは相手に対してもそうだが、自身に対してもそうだ。
まだ生まれたての子供のような心を、傷つけさせてしまったのだから。
しかし……その心境は相手を眼前に捉えた日に叩きつければいい、相棒たる隼は思念の声でまたやり過ぎるなよと忠告を告げる。

(「分かっている、それでは元も子もない」)

服の下に隠れた契約の印と、そこから広がる罅。
人の領域を超えた力を奮った反動は、徐々に彼を壊すように罅を広げようとしている。
力を使わねば平気だが、加減なしに使えば悪化は目に見えていた。
まだ死ぬわけには行かぬ、落ち着けと己に言い聞かせながら深呼吸を一つ。

(「ハンスの読みがあっていると厄介かもしれないな」)

現場となった場所に出向いた際、隼が残っていた淡い気配からこんなことを溢したのだ。
同族に近いものがここにいたと。
近いものと称したのは、自分達とは若干の差異があるからだろう。
近いものと言えば、義妹が心を壊した時に呼び覚ましてしまった魂葬の鴉に近いという。
神の使い、神の僕と言っても様々だ。
比較的名の知られた隼達や鴉ならまだしも、遠く離れた同族についてなぞ、知る由もない。
何より、同族と戦うというのは、それだけ熾烈な争いになりかねないとも取れる。
ぎぃっと背もたれに体重をかけながら天井を見上げると、色んな考察が脳内を駆け巡っていく。

「……ルークを谷に連れて行ってもいいか?」

ぼそりと呟く声の宛先は、ここには誰もいないように見える。
実際は、同じ音を思念で繋がった隼へと送っていた。
隼は暫しの間を置いてから、ため息混じりに答える。
ある意味、お前と似ているから平気だろうと。
ありがとう と紡ぐ答えは音にせず、脳内にとどめながら上体を起こす。
対策は考えた、後は……彼女を癒やすことを考えよう。
その彼女の足取りがわからないのが、今の困りどころだが。

「今日は何処に行ったのやらだ」

恐らく、あんな事があって顔を合わせる気になれないのだろう。
前回の事を思い出しながら、苦笑いで呟いた。