2015/11/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にサロメさんが現れました。
■サロメ > 王城の会議室、様々な意見や質疑が飛び交う中でサロメは眉を顰めていた
副官の隣の席、将軍の座る位置には誰もいない
「(まったく、小休止で抜けだしたと思ったらいつまでたっても帰ってここない、まさか酒でも呷っているのではないだろうな)」
内心イライラとしつつ、表には出さないように大臣や貴族達の質疑に答えていく
とはいえあくまで立場的には代弁である
なかなか納得をしない者達もいて、会議は押しに押していた
……この中の何人かは魔族の息がかかっているのだろうな、と思うとこちらの考えも纏まらない
■サロメ > フェリサ卿から指摘されたようなことを指摘してくる大臣もいる
戦場に人足を割きすぎではないかだの、タナール方面が手薄になっているのではないかだの
「(…つくづく保身ばかりをよくも考える)」
事実、この国はもう根から腐っているのだろう
しかしその枝葉に生きる国民達がいる以上、幹を切り倒させるわけにはいかない
「…我々第七師団も全力を尽くします」
結局、あらかた作戦が纏まった後に言えることなどこれしかないのだった
ご案内:「王都マグメール 王城」にオーギュストさんが現れました。
■オーギュスト > 会議はあらかた終わり、作戦も決まったらしい。
まぁ、どうでもいい事だ。
戦場にあっては臨機応変、前線指揮官権限で適当に動くのだから。
「なんだ、終わったなら先に言え」
会議室に入るなりそう言い放つと、オーギュストは立ったまま作戦案を軽く読み流す。
ご大層な会議の割には
『各師団が連携して敵にあたり、最終的に敵の本拠地であるティルヒアを攻略する』
という事をくどい言い回しでしか書いていない。
子供が1+2を計算したような作戦だ。どうやったってそうなるに決まってる。
「じゃあ第七師団は作戦行動に移るぞ。あぁ、騎馬隊は借りていくからな、王都で腐らせておくのは惜しい」
近衛軍士官達の罵声を聞き流しながら、オーギュストはさらさらと書類を書き記す。
■サロメ > 「…お早いお戻りで。城下にでも飲みに行ってしまったのかと思いましたよ」
じとっとした目線で、小声で避難の言葉を向ける
罵声に対していちいち糞真面目に応対していたらしい
相当気疲れしてしまった
■オーギュスト > 「あぁ、そりゃ気付かなかったな。
なに、ちょっといい女を見つけてなぁ」
嘘は言っていない。嘘は。
騎馬隊を借りる書類を議長に出すと、渋い顔をする彼に無理矢理判子を押させる。
近衛軍がまだ騒いでいるが知った事か。どうせ王都に敵が来たら真っ先に逃げる連中だ。
「それと、予算も戻してもらうぞ。
何せ非常時だからな」
皮肉を込めて言うと、貴族達が憎悪の篭った視線を向けてくる。
だが、オーギュストは泰然としていた。
俺が居なかったらお前ら全員ティルヒア軍の餌食だったろうが、という無言の威圧が、彼から滲み出ていたかもしれない。
■サロメ > 「…もう結構です」
これ以上何か言ってもまるで無駄であろう
いつもならそれでも小言を続けるところだが、些か疲れてしまった
「………」
予算を戻す、という提案のゴリ押しに反応を示す貴族たちは多い
その中の何人が魔族の息のかかったものなのか、はたまた、全員だったりするのかもしれない
疑い始めればきりがない、一度目を伏せ、思考をリセットだ
「ティルヒアの軍勢相手の地上戦で騎乗兵の挙げた戦果は先程説明した通りです。
効力の発揮する手段は惜しみなく投入し、守りよりも攻め立てることで戦を終わらせましょう。
長く続けば、平民達への生活にも影響が及びます」
平民の生活など知ったことではない者達も大勢いるだろうが、
こういった場でぬけぬけとそれを言うものはさすがにいないだろう
■オーギュスト > サロメの言葉に黙り込む貴族達。
こういう時、こいつが副官でよかったと思う。口には出さないが。
「そういうわけだ、それじゃ、ごきげんよう」
くくっと軽く嗤うと会議場を後にする。
憎悪と軽蔑の混じった視線を軽く流しながら、この男の意識は既に戦場へと向いていた。
■サロメ > 『なんだあの男は!!』
『我々を嘲り笑うように…』
『あんな奴に好き放題にさせていていいのか!?』
オーギュスト将軍が退席すると同時に飛び交う罵倒の言葉
「我々は勝利を以って王都を叛乱から守護するのみ。
結果を出せなければ、その時は貴方がたの好きにするが良いでしょう」
内心イラッと来ていたが、そこは我慢の子
自ら戦場に立たない者達の言い分などこんなものだ、と
「(…はぁ、私もオーギュストに感化されているのだな…)」
そこだけを少し残念に思いつつ、続くようにその席を立った
ご案内:「王都マグメール 王城」からオーギュストさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からサロメさんが去りました。