2020/06/08 のログ
ツァナ > 「 な、何という、か。お前は…思い切りの、よさ?
そ、それも。取り得だと思……う、し。 」

(解っていても萎縮したり。考え込んで動きが遅れる。そういう事がまま有る中で。
即断即決出来るのは、立派なアドバンテージ。

実際。こうして先手を譲ってみれば。
既に二度塞がれた、その前提も何のそので。直ぐに向かってくる彼女。
更に片足を後方に、被弾面積を減らすような斜めの体勢で。拳を脇へと掠めさせれば…)

「 と、っ…!?組み立て、てくる…それ、即興…? 」

(だったら、矢張り。センスも有りそうだと思う訳で。
上体に意識を誘導しつつ、足を払われてしまうと。左右に踏ん張っていない分、必然支えきれず。
少女の軽い身体が、倒れ込んでいくのだが…

そのまま、勢いに逆らわず。
倒れていく側に手を突き出し、指先が地面を噛みながら。
払われたのと逆の脚が、ぐるりと跳ね上がって彼女の側頭部を狙う。
…丁度。側転するような形。
当然大きく拡がる両脚、チラリズムの欠片もないが。
それでも、彼女のそれよりは珍しがられている。
団員の目に触れる少女の姿が。全裸だったり性交の途中だったりが大半なせい…かもしれない。)

チェイサー【林檎】 > 「貴女相手に立ち止まったら、
そこで終わるじゃない?」

完全な防御が難しい以上、攻め続けることでしか身を守ることはできない。
日頃の戦闘とは頭を切り替えることでなんとかツァナに追いすがる。

「これは、団員に教わった♪」

元冒険者も多く、格闘技に長けた者も居たりした。
彼らから連携攻撃と言うか、フェイントの大切さを教わっていたのだ。
得意げに応えるが、ツァナも倒れた勢いで蹴りを返してくるなど。
なかなかに素早い応酬が繰り返される。

…だが。

「捕まえた!」

フリーになった両手が自らの側頭部に当たる寸前の足を捕らえる。
細くて引き締まった脚は暫く戦場から離れていてもその技術やしなりを失っていなかった。

「この場合って私の勝ちになるの?
このまま抵抗してくるなら、私なら折っちゃうんだけど♪」

無駄な肉の少ない脚を触りながら、楽しそうに問いかける。
本当に折りかねない狂気を顔に浮かべながら。

団員達は二人の珍しい姿をにやにやと楽しんでいる。
ツァナがセックス以外で激しく動く姿も珍しい様だ。

ツァナ > 「 解ってる、ね、お…お互い様、だ… 
ん、…ん、そうか、ぁ、あいつら、か…… 」

(速度が何よりの長所。
寧ろ着々と頭を働かせてくる彼女に対しては。他のアドバンテージが無さそうだった。
一日の長が有ると、自慢出来るかと思ったのに。
あっという間に追い付かれそうで、少しばかり、膨れっ面。
だが、次の言葉を聞くと。…なるほど、と思ってしまう。
少女は、ずっと独りだった。黙々と独りで戦い、抜き身のように研がれてきた。
けれど彼女は、その柔軟さで、周りから様々な物を。受け容れている。それにより強く、大きくなっている。
少女達から提供される魔力しかり。こうして、周囲の団員達から教わったという技術もしかり。

思わずちらりと。刹那の交錯に、固唾を呑むような団員達に。目線が向いた途端。)

「 ……! 」

(再度、障壁で塞いでくるかと思いきや。手首を返し、脚を掴んでくる彼女。
丸く目を見開くものの。直ぐに、地に突くのとは逆側の手を。真っ直ぐ伸ばし…)

「 そ、だな。か…格闘「では」…お前の、…か…勝ちで良い。…けど。
……ほ、本番では、遠慮な…く。……折っちゃうの、す、勧める… 」

(彼女に、逆さにぶら下げられながらも。
腹の力で上体を持ち上げて、伸ばした手は彼女の、その喉元に。
…尻尾に結わえ付けていた、小さなナイフを突き付けている。
負けを認めておいて、意地が悪いというか、汚いというか…かもしれないが。

こういう相手も居るだろうという事や、だから実戦で遠慮するなという事は。
ちゃんと、彼女に伝えておきたい。
特に今回は。これから彼女がこの姿で、格闘で、戦う為の訓練なのだし。

…親心、というのとは。また違うかもしれないが。)

チェイサー【林檎】 > 「うちには貴女も含めて優秀なメンバーが集まってるからね。
わざわざ他所に行かなくても大抵のことは学べるのよね。」

この瞬間、ネメシスはいつにもまして得意げであった。
元々ゴロツキの集まりでしかなかった騎士団がいつのまにか専門家と呼べるレベルの
手練れ迄集めることが出来るまでになっていたのだ。

目の前で戦っているツァナも当然、その一人で。
彼女が悔しそうな顔を見せたなら、それもまた心地よい。

「う~~ん、やっぱりこういうリスクもあるのね。
となると、折るのもそうだけど。
基本は距離を取るべきかしら。」

格闘の鋭さで思わず忘れていたが、彼女は全身に武器を隠し持っているのだった。
蹴り技などよりもこちらの方が得意な暗器のプロである。

ネメシスは実戦で格闘技を行う危険性を改めて認識させられてしまう。
そうっと、抱えた足を下して。

「提案なんだけど、今度この格好で見回りする時も含めて。
貴女、私の横で働かない?」

ツァナに問いかけながら、するするとドレスに手を入れて。
紐上の下着を脱ぐと、汗ばんだ剛直がスリットを捲って顔を見せる。

「そうすれば、いつでもこの汗ばんだのを口にすることが出来るわよ?」

家で待機を命じていたが、やはりこれだけ動ける相手をずっと屋敷に縛り付けるのは勿体無い。
必要ならば仮面を手配するのもいいだろう。

勿論、ツァナの答え次第だし、断った所で何ら変わりはない。

ツァナ > 「 其処は。…ぅ、ん、そう…だな。よ、良く知ってる… 」

(宙ぶらりんのまま、頷いてみせる少女自身も。今は騎士団の中で、色々と勉強中。
もっとも、戦い方などよりは。ニンゲン達の社会常識やら、一般的な生活知識など。今まで知らなかった事メイン。
…そういった事を教授出来るような人材も、増えているという事だから。確かに、もうごろつき集団とは言えなさそうで。

ともあれ、彼女の方も、素直に。頷いてくれる様子。
下ろして貰うと、改めて立ち上がり。彼女に向き合いながら。)

「 …格闘技、だけじゃな…ない、けど。…私が、い…言えるのは。
躊躇するな、油断するな、あ…後は…戦い方、一種類に、こ……拘るな、かな…?
…離れたら、離れた、で。…飛び道具、とか、こ…怖いのは、有るし… 」

(次に表情を顰めたのは。彼女のせいではなく、嫌な事を思い出したから。
この団にも、ある程度卸されているらしい、銃、という武器に。酷い目に遭わされた事が有る…というのを話しつつ。
袖から、靴から、ひょいひょい幾つも。小さな刃物を取り出して、お手玉。
…これらだって勿論。近接戦闘に合わせてくるとは限らず、投げてくるかもしれない訳で。)

「 だから、ぉ…お前は。魔法だって、遠慮な…く、織り交ぜれば。良いとお…思う。うん。
……ん…着いていく…の、は。……ちょっと、な…なぁ…… 」

(悩んでしまう。
仮面で隠して貰える、というのは、分かるものの。
矢張り、人前に出ていく事と。…何より、王都の為や王国の為に、働くというのが。性に合わないのだろう。
この団における、将来的な事に繋がると考えれば良いのかもしれないが。やはり、気に触る物は触るらしく。

……ただ。)

「 ぅ゛。ぉ………ぉま、え。…それは、手段、えら…選ばないにも、程が、ぁ…有る、だろ… 」

(さも。ご褒美。そう言わんばかりに、目の前に肉槍を…あっという間に膨れ上がっていく剛直を、見せ付けられると。
どうしても決意が揺らいでしまいそうだ。
運動後のそれとは違う形で。頬を赤らめて、ごにょごにょと。

ちなみに観戦していた団員達の反応は。「またか」、の一言に尽きるのだろう。)

ご案内:「聖バルバロ騎士団 屋敷」からツァナさんが去りました。
ご案内:「聖バルバロ騎士団 屋敷」からチェイサー【林檎】さんが去りました。