2019/06/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 地下クラブ」にギュエスさんが現れました。
ギュエス > 富裕地区の一角ーー怪しげな地下クラブの奥まった席が、今夜の男の玉座だった。
淡い紫やオレンジの間接照明で照らされた室内は薄暗く、所々から悩ましげな声が聞こえてくる。
性接待。食事や遊戯などよりも余程楽に相手を満たせる、コストパフォーマンスの良い手段だ。
とは言え、男の元には普段付きのメイドが側に居るばかりで、他の女の姿は見えない。

「ーーふん、そこいらの商売女など、金をちらつかせれば飽きるほど抱けるのだ。
 どうせならもう少し、凝った趣向を用意せよーーシゼルよ、追加で酒と肉だ」

眼前の男にさらりと言い捨て、メイドには追加注文の手配を命じる。
メイドがそっと一礼して席を外す中、何やら依頼か請願をしに来たらしい男は、考え込んでいる様子。
このままでは些か退屈だ。故に男は、獲物を探さんと周囲を見回す。それこそ、目が合えば金と権力で引きずり込むつもりで。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 地下クラブ」にダストさんが現れました。
ダスト > 知り合いの貴族に面白い場所があると紹介され訪れた地下クラブ。
案内してくれた貴族と別れて中を散策するように歩き回る。
ところどころから聞こえてくる情事の声からここがどういうことに使われているのか察して。

「この街の裏世界も結構見てきたけどまだこんなところあったんだな」

やはりこの国は奥が深くて飽きないなと改めて感じつつ。
ふと、店の奥から視線を感じれば立ち止まり。
小さく首をかしげて視線をそちらに向ければそこにいた見るからに偉そうな男と目が合うだろうか。

ギュエス > お付きのメイドは銀のトレイに酒と肉を乗せ、しずしずと戻ってくる。
その両方を受け取ると、ひょいと肉を摘み上げて頬張り、ぐいと一気に杯を呷った。
メイドは肉汁とソースで汚れた男の手指を布で拭い清めるーーそこまでが一連の所作だ。
他方、眼前の某はまだ動き出さない様子。全く、動きが遅いとはこのことだ。
ならば、と肉を摘みながら、再び周囲を見回す。食指を動かすに足る者は居るか。

「ーーほぅ、良いな。あの白銀の髪の娘をこちらによこせ。その位は出来るだろう?」

こちらに視線を向けた娘を眺め、小さく感嘆の声を漏らす。
そして、眼前で悩み続けているうだつの上がらない某に、彼女を誘い込むように命じた。
ともすれば、直ぐ様近くの給仕に指示が飛び、やがて彼女の元に辿り着く。
曰く、『奥のお偉方が、お嬢様とお話がしたい』という旨だ。
無論、この様な場で『お話』だけで済むとは思えないだろうがーー。

ダスト > 「僕と?」

一瞬目が合った男から情欲の籠った気配を感じて背中がブルリと震え。
立ち去ろうとしたところに小走りで近づいてきた給仕に声を掛けられれば怪訝そうに眉を寄せながら確認し。

「ま、暇だからいいけどね」

小さく肩をすくめてつぶやけばおびえる様子も見せずに相手の元へと近づき。

「話がしたいんだって?」

ギュエス > 給仕が何やら慌ただしく動いたと思えば、件の彼女が寄ってくる。
見た限りでは、こちらに怯える様子はない。久しぶりの反応だ。
退屈凌ぎに弄ぼうかと思っていたが、これは中々楽しめるかもしれない。
そう、内心で独りごちながら、彼女の問いに答えを返す。

「あぁ、そうとも。話をしようじゃないか、お嬢さん。
 とりあえず私の隣に座ると良い。何なら好きな注文をしても良いぞ?」

彼女の頭から爪先までを、舐めるような視線で確認。
品定めする様を隠しもせず、最初からそのつもりだと言わんばかりの気配を見せる。
今になって臆するならば陵辱を、或いは覚悟を決めて隣に座るならす少しばかりの感服を。
どちらに転ぶかを楽しみにしながら、彼女を試すことにする。