2018/11/27 のログ
■エウレリア >
「ククッ、相も変わらず生意気な物言い。苛めたくなりますわ。」
顔立ちこそシャープなれど、戦いに身を置くとは思えぬ少女の唇が、己が二つ名を奏でた事に軽い驚きを抱く。しかし、エウレリアの興味は、直前の可愛らしい悲鳴など無かったかの物言いに向けられた。
初邂逅の際には、戯れに死へと向かう事すら厭わない、いっそ破滅的とすら言える物言いには困惑させられ、『もう殺してしまおうかしら?』なんて想いすら抱いた物だ。
しかし今では多少なりとも彼女の在り方を理解して、これが一種の愛情表現であることも分かっている。
「――――それに、ずいぶん積極的。何かしら? もしかして、わたくしの物が忘れられなくて、日々一人遊びに耽っていたのかしら?」
スカート越しに怒張をまさぐる繊指の感触。それを心地よさげに受け入れながら、こちらは甘噛みを彼女の耳殻へと移し、背後から抱く手で黒ドレスに皺を刻みつつ形良い乳房を揉み、もう一方はゆるゆると下腹へと滑らせていく。
ひと気の少ない冬の夜の通りとはいえ、暗がりを照らす街頭の間隔は治安の良さを誇るかに狭い。細路地の入り口付近で絡み合う黒と緋色の細身もまた、相応に目立っている。今しも誰かが通り掛かれば、間違いなく注意を引くだろうという状況。
■アデラ > 「虐めてくださっても宜しいのよ? 優しいばっかりなんて、つまらないもの。
せめて物語の上だけでも、なんて思っても、聞こえてくる話は退屈なものばっかり。
ちょっと鞭を振るってみせて、やれ〝私は暴力的な人間です〟なんて人には飽き飽きだわ」
布地越しの緩やかな愛撫の報酬に、与えられるのは耳への甘噛みと乳房への愛撫。
衆目もあろう屋外という状況で、寧ろ少女の身体は高ぶっているのか――
或いは緋色の剣士の存在が故か。既に小振りな乳房の先端は、固く自己を主張し始めている。
「……でも、お姉様。貴女のお噂には、ひどくそそられましたの。
敵対した者には容赦無く。叩き伏せて、組み伏せて、尊厳の全てを奪い取る程に陵辱して――」
が、その言葉と共に、少女の手の愛撫が止まる。
そして少女の身体が、戦わぬ者とは思えぬ身のこなしで回転する。
緋い腕の中で振り向き、正面から向き直る体勢となった時――狂剣士の目は、見慣れた鋼の色を捉えるだろう。
「――狡いですわよ、お姉様」
それは、少女の手の中に収まった、小さなナイフ。
さも〝貴族のお嬢様の護身用〟という風情の、華美な装飾を施された、刃渡りは掌ほどの代物。
少女はそれを、愛撫を与えられた恍惚の笑みのまま、あろうことか剣士の腹部目掛けて突き出したのだ。
■エウレリア >
「ふふっ、そうよね。貴女はそう。虐められて悦ぶ末期のマゾ娘。振るわれる鞭も拷問用の痛みを長引かせる物よりも、刑罰用の肉を抉る物の方が好きなんでしょう? 皮を剥がれたお肉どころか骨まではしたなく見せつけて、どろどろといやらしい赤蜜を流す孔をくちゅくちゅ弄ばれる事に悦ぶどうしようもないド変態。」
言葉の最後、黒スカートの股座へと潜り込んだ白指が、的確に彼女の肉芽を捕らえ、逆手で摘む乳首と共に強く撚る。
一瞬の激感の後、打って変わった優しさで、じくじくと先端を刺す痛みを慰めるかの甘い愛撫で少女を撫でる。
その最中、少女の繊細な唇が紡ぐ言葉の羅列。同時にじわじわと高まる緊張感。エウレリアは何も気付かぬフリで愛撫を続けつつも、破滅的な退廃の魅力に取り憑かれた小娘が一体何をしでかすつもりなのかと口端を上品に歪ませる。
「ふふっ、今日はこういうのを望んでいるの?」
例えゼロ距離からの完璧な不意打ちだろうと、剣の才覚のみでここまで上り詰めた理外の剣客相手に傷をつける事は難しい。
まして、護身程度の修練では、あっさりいなされるのは当然の流れ。
下腹への刺突に大してしゅるりと描く螺旋の動きが、凶刃握る手首を掴み、捻り、捩じ上げる。
肘を内に、手首を外へと撚る擒拿法は、このまま手首を壊すも、少女を投げるも自由自在。そのままつい…と身を寄せて、緋色の豊乳にて少女の乳房を押しつぶし、その華奢な背筋を通りの壁に押し付けて、空いた片手でそっと品よくナイフを奪おうとする。
狂気も滲ませず、いっそ涼やかなまでに細めた紅瞳の落ち着きが、逆に少女の動き次第で欠片の呵責もなく手首をへし折るという心積もりを伝える事だろう。
「今日はこの貧相な刃物で遊んでほしいのかしら? わたくしの長い物でなくても満足出来て?」
小首を傾げて近付ける、口付けでも交わすかの妖しい問いは、ちらりと落とした視線で細剣の柄を見やる。
■アデラ > 背後から投げかけられる言葉。肉芽へもたらされる愛撫。
もし仮にエウレリアが言葉通り、刑罰用の鞭を振るいなどしたら。
きっとこの少女は、ずたずたに引き裂かれた背を晒しながら、幾度も絶頂に達しているのだろう。
――そういう人間だと理解されている。分かってくれている。
その実感があったからこそ少女は、先の夜の逢瀬に、一つだけ不満を持っている。
無謀どころか、万に一つの希望さえ無い不意打ちも、それが為の愚行であった。
「ぐっ――! っ、さあ、どうかしら? もしかしたら本当に、お姉様を殺したいだけかも知れないわよ?
本当は幾らでも残酷になれるくせに、私をあんな風に優しく抱いて――っ、ふふ、嬉しかったけど」
技量の差は歴然だ。容易く捕われ、向き合った姿勢のまま壁へと貼り付けられる。
可動域の限界まで捻られた腕は、意思とは無関係に指を開き、手の中からナイフがあっさりと奪い取られた。
これで、抗う術は無い……筈だ。
「私が満足できても、お姉様はどうかしら。さっきから窮屈そうにいきり勃たせてらっしゃるのに――
剣なんかに場所を譲って、我慢できるの?」
利き腕の右は捕われたままに、左腕を伸ばした。
それは恋人同士が街角の逢瀬でそうするように、エウレリアの首を抱くように伸びて行くだろう。
手に何も持たず、爪も伸びていない。凶器となり得ない手が、その首に掛かった時。
「ねぇ……お願い。我慢しないで、お姉様」
べきんっ。
「じゃないと――雌犬だって牙はありますのよ?」
エウレリアの手を伝って、耳まで、そんな音が届くだろう。
少女の右手首が、有り得ない方向へとねじ曲がった。関節が破壊された、その音だ。
手を掴まれた少女は、それを振りほどこうとしないまま身体を強引に動かし――背伸びをするように、口をエウレリアの喉元へと運んだのだ。
可動域を超える強引な動作に、自らの身体を破壊しながら。そうまでして口付けを捧げるような、殊勝な娘ではない。
噛み付こうとしているのだ。
非力な女子供でも、相応の威力を出し得る幾つかの技の一つ。野良犬のように大口を開けて、喉笛に食らい付かんとする少女は、痛みという快楽に目を潤ませていた。
■エウレリア >
「いいえ、有り得ませんわ。貴女、わたくしの事を愛してしまっていますもの。 ――――…あぁ、でも、そういう可能性もありますわね。愛しているからこそ、命を奪って永遠に自分だけの物にしたい。その気持ちはわたくしにもわかりましてよ。」
根拠など欠片もない。にもかかわらず、少女の愛が己に捧げられていると断じる傲慢。事実がどうであれ、この狂剣士にとってはそれが真実。
故に、少女の逆手が首へと伸びようと動きは見せない。
握る手指にはっきり残る、鈍く重たい壊感にこそ一瞬の驚きで眉根を持ち上げるも、少女から奪った剥き身の凶刃を手に、いつでも殺せる死に体の黒ドレスを前に――――
「………………………………………………。」
優雅な微笑みを浮かべたまま小首を傾げて晒す喉の純白。
神に愛されているとしか思えぬ桁外れの剣才を持っていようと、その身体はただの人。その細腕からは想像もつかぬ膂力を有していようと、身を霞ませる程の瞬発を見せる靭性を持ち合わせようと、無防備に晒された首筋はアデラの咬筋でもあっさり噛みちぎる事の出来る柔肌に過ぎない。
しかし、高みから細めて見下ろす紅瞳は、絶対の確信を持っている。
その確信が外れたのなら、凶名を轟かせた公爵令嬢は見事な血華を咲かせて死ぬだろう。彼女がかつて幾人にも強要した死と同様に。
■アデラ > 少女の歯は、狙った通りに喉下へ届く。
獣に比べて殺傷力を失った構造の歯ではあれど、人のそれは十分に、人間の命に届く強度がある。
そして顎の力も――華奢な少女のそれでさえ、血管を裂いて開くには十分。
舌と歯が皮膚に触れる。顎に力を込め、歯を沈ませる。
皮膚一枚に犬歯が突き立ち、それが皮膚を貫くかに思えたその瞬間――
「……………………むぅ」
少女は、そんな風な声を上げて、少しふくれっ面をしながら、致命の牙を退くだろう。
愛しているのかどうかはさておき、その命を奪おうと考えない程度には――惚れている、とでも言うのだろうか。
他者の血を見るのも嫌いではない。が、緋色の剣士に不純な赤を添えるのは〝似つかわしくない〟。
彼女に似合うのは他人の――〝私の〟血なのだと思っているからこそ。
「分かってて抵抗しないなんて……お姉様、本当にずるいわね」
弱みを握られたり、駆け引きで上を行かれたり。そういう類の〝攻め〟には耐性が無い少女だ。
まるで年相応の乙女のように、少しそっぽを向いて唇をとがらせ、見せつけるように不平を示した。
砕けた手首は――いつのまにか、まともな可動域の範疇へと戻っている。
自分自身へ用いるリジェネレートのエンチャント――これでも王立学院の優秀なる学生なのだ。
そうして改めて、〝傷付ける余地のある〟姿へ戻った少女は、溜息を一つ吐いて。
「……愛してくださいな、お姉様。どこか二人きりになれるところで――誰も助けに来られないところで。
ずっと、夢に見る程に想っていたの。お姉様に……滅茶苦茶に壊されたい、って」
常に優位に立とうと――他者から手を出させよう、求めさせようとする少女が。
らしくない程素直な言葉を吐いて、寒空の下、そっと熱持つ身を寄せた。
■エウレリア > 「――――……んッ。」
死を眼前に引き伸ばされた時間は、柔首に食い込む白歯に吹き付けられる熱い吐息、そしてねっとりと首筋を濡らす唾液の感触の全てを鮮烈に受け止める。
そして、ブツッと皮膚に食い込み、まだ誰も侵した事のない内側へと他者を潜り込ませる痛みをも――――といった所で、存外な鋭さを見せた少女の牙は、蠱惑的な余韻を残して離れていく。
「まぁ、狡いだなんて心外でしてよ、アデラ。分かっていての抵抗だなんて、そんな三文芝居では貴女も醒めてしまうでしょう? それにね、アデラ。わたくし、こうも想っていましてよ―――」
ちらりと落とした紅瞳にて、だらりと垂れて歪んだ細手が急速に正常な形へと戻っていく様を確認しつつ、膨れた白頬を繊手にて甘く撫で
「―――――貴女になら殺されてあげてもいいかも知れないって。 勿論、首を噛み千切られるなんて無様な死よりも、もっと綺羅びやかでわたくしらしい華美な死の方が好ましいとは思いますけれど。」
長い睫毛で伏し目がちに見下ろす少女の頬を、繊細な白指で撫でる様は令嬢同士の背徳的な愛の一幕の様にも見えるだろうが、そのやり取りはどこまでも歪な代物。
「貴女、そういう所は変わってますわね。貴女くらいに破滅的な娘なら、他者に見られて社会的に終わってしまう事さえ快楽にしそうですのに――――ククッ、それとも存外ロマンチストなのかしら? 愛し合うのは二人きり。そういう甘い物が好きだったりもするの?」
そんな意地の悪い言葉と共に顔を寄せ、秀でた額押して角度を変えて、その愛らしい唇を淡く奪う。そうして再び開いた双眸が、紅色の玉石をちらりと横目に流した先には扉を開いて主を待つ二頭引きの馬車。
「いらっしゃい、アデラ。わたくしの館で、壊れるくらいに愛して差し上げますわ。ふふふっ、貴女がもう許してと懇願するまで、たっぷりと虐めてあげる❤」
■アデラ > これも一種の戦いではあったのかも知れない。
どちらが先に耐えられなくなるか、どちらがより強く相手を惹き付けるのか。
そういう勝負とあらば、誰かに執着するという経験の薄い少女には、些かならず不利な戦場。
頬に手を宛がわれたならば、不満げに作った顔も溶けて、抑えきれない笑みが唇に浮く。
「ロマンチスト……は、ええ、そうかも。でも、もっと大事な事があるわ――っん」
軽く浅い、挨拶のような口付け。身を昂ぶらせるには足りないが、それも良し、と。
似合わぬことを考えながら馬車を示されれば、促されるより先に足を進めた。
外出に浮かれる子供のような――というのが正しいのだろう、軽やかな足取り。
そうして数歩進んだ後に、少女は、騎士の傍らへ舞い戻って言うのだ。
「だって、勿体ないじゃない。私の愉しみは、私のものなのよ。
それがお姉様に痛めつけて貰える時だなんて――分けてあげる道理が無いわ」
それに、と言い足す。続く言葉は声を潜めて。
「……周りに目移りされても、困るもの」
やがて馬車の中へ身を預ければ――手慣れた御者が馬を歩かせ始めるのだろう。
急ぎの旅路ではない。夜は長く、そして朝の訪れなどは、何の妨げにもならぬのだから。
懇願するまで――と刻限は定められた。ならば少女が応えるのは、この言葉だ。
「〝許して〟だなんて、絶対に言わないわ。言わせてごらんなさい、お姉様?」
舌をいつもの調子に巻き戻して、だが望むことは。
いつまでも睦み合っていたいなどと、歪んではいるが乙女心――。
■エウレリア > 黒裾をひらりひらりと持ち上げる、踊る様な少女の足取り。
細剣の切っ先の如く鋭い美貌を有する少女に、こんな可愛らしい一面もあったのかと、その後ろ姿を見ながら思う女剣士。
「――――ふぅん? まぁ、そういう事にしておいてあげますわ。」
少女が二人きりでの行為を望む理由などは分からない。言い訳めいて彼女が紡いだ言葉が事実なのかも知れないし、そもそも、彼女自身にも本当の所は分かっていないのかも知れない。
ありがちなのは羞恥だろうが、意外な可愛らしさを有しつつも、どこまでも小生意気な少女が衆目の凝視に頬を染めるというイメージは湧いてこない。
「ふふっ、ずいぶんしおらしい事を言いますのね。貴女から目を背けさせる様な相手なんて、そうは見つけられないと思うのだけれど?」
馬車に乗りつつ漏らした言葉に、薄笑みと共に応える女貴族は白手を伸ばし、仔猫の喉にする様に彼女の顎下を指先で擽る。
「――――でも、よろしくてよ。貴女がそれを望むなら、二人きりで愉しんであげる。精々目移りなど許さぬ様に、甘く、可愛く鳴いてみせなさいな。」
そうして少女の望みに応える鷹揚を見せた女剣士に、切り返す少女の言葉はやはり変わらず生意気なそれ。思わず口角を持ち上げた貴族娘は、優雅に伸ばした細腕で少女の首筋を捕らえ――――いきなり逆側の座席へと投げつけるかの動きを見せる。
そして、前座席に上体を預け、こちらに向けられる事となった無防備なお尻にタイミングを逸して返さぬままとなっていた短剣を突き立てる。
精妙さを敢えて失した切っ先は黒ドレスとその下のショーツを、彼女の背筋も尻肉も諸共に薄く引き裂き恥部を晒させる。
そして同時、捲り上げた緋色の長裾が曝け出すのは瀟洒なガーターストッキングの黒に覆われた純白の下肢と、初々しい色合いの肉の剛槍。
白皙を紅く染める鮮血に巨根を擦り付け潤滑とし、いきなり貫く少女の姫溝。
「文句など無いでしょう? こことて貴女の望む二人きり。まずは屋敷までの退屈を、貴女の孔で紛らわせて頂きますわ。少なくとも、屋敷に付くまでは我慢なさいな、許しの懇願を。」
そして始まる苛烈な抽送。
大通りの石畳を掛ける馬車は上等なスプリングを有する高級品なれど、エウレリアの腰使いはそこに不自然な振動を加える事となるはずだ。
そして館へと戻った女貴族は少女の恥部を貫いたまま褥に向かい、本格的な交わりを開始する。その濃厚な一夜の中、長時間の陵辱に晒される事となる少女の口が許しを請うこととなったのか否か――――それを知るのは二人のみ。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からアデラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からエウレリアさんが去りました。