王都マグメールの王城近くに存在する富裕層が多く住む地区。
基本的な住民は貴族や資産家などになる。
豪奢な邸宅や劇場、音楽堂など文化的な施設が多い。
中には、アングラで悪趣味な施設やクラブも存在する。
見世物などにされる奴隷などは少なくない。

貧民地区や平民地区に比べれば治安はさらに良い。
しかしここも全て安全というわけではない。
金持ちほど人に言えない趣味を持っていることは多い。
ここに住む人間は特権階級が多い。
権力を持つ者が何か無法なことをしたとしても、もみ消されたり、衛兵たちも見なかったことにすることがあるだろう。

※富裕地区です。様々なシチュエーションや施設でお遊びください。
 ご自身で考えた施設や、貴族の邸宅内などでもOKです。

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参加者(0):ROM(1)
Time:04:49:27 更新


ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 裏路地のクラブ」からレディ・レッドさんが去りました。 (07/23-08:40:12)
レディ・レッド >  
 王都マグメール 富裕地区 深夜

 星宙が埋め尽くす 夏の満月よりも煌めきが濃い
 月だけが丸く映る深淵の帳が下りた夜は、思わず溜息が出るほどだが
 星宙は瞳は細まるほどにうっとりとする。
 良い夜というものを、月と星が肌に光を当てることで染みわたるそれが実感させてくれる。

 しかし夏の夜は短い
 短い針は半分廻る程度で空が白み始める上に、やや蒸し暑い
 ひとしきり赤い瞳と、白い肌が夜を楽しんだら適当な裏路地
 表通りの紳士淑女の集まりとは違い、身分以外そこには人の気というもの
 それが十人十色な 格も品もバラバラな社会が写る。

 夜のクラブ 酒と葉巻 で寛ぐ三つ揃えの紳士とは違い カードと酒精 葉巻と女
 やや悪い空気と、紙巻と葉巻の香り やや安物も混じるだろうか。

 レースストールを腕に纏い、コツ コツ コツ と踵を鳴らす音
 一人用のソファに腰を下ろし、長いスカートの中で足を組む。
 寡黙なスタッフに、月と星を満喫したドラキュリーナは革のケースから葉巻を取り出す。


   「―――。」


 丸い刃先 筒型のそれはパンチカットと呼ばれる吸い口を造る仕掛け
 カリッと巻かれた葉を数枚抉ったものを咥えると、ロングマッチを手早く擦りあげる音
 スタッフが手の内側で火が落ち着くのを待ち、凛と佇む雫型の火となったのなら
 それを先端に近づけ、ジジッと焦がす音と甘い香りが広がるだろう。
 フゥ、と葉巻の息を吐くのは、火がじっくりと先端を焦がし終えてからだ。


   「ラムの黒に近いものを 一番甘い奴で。」


 渋みや熟成ばかりが売りの拙いワインよりも、甘く旨い酒のほうがいい
 それを示すように、スタッフは静々と下がり、手元には一杯の彫刻された杯
 ダーク・ラムの甘い香り 舐めるように海賊が好むラムを貴族が平然と舐める仕草。
 時折甘くなった舌先を、今度は休める口元が、葉巻でだんだんと再び辛くしていく。
 一人訪れながら、夏の短い夜を酒と紫煙で満喫する姿は、やや下振れる者らでは足も近づかないか。
 
(07/23-07:51:27)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 裏路地のクラブ」にレディ・レッドさんが現れました。 (07/23-07:32:52)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からサウロさんが去りました。 (07/17-18:29:32)
サウロ > (しばらくは調査を称して様々な商品を眺め、店員の同行を観察し。
 その中でも花柄のグラス彫刻などを見れば綺麗だなと素直に思い。
 ────その値段を見て目を大きく見開く。
 すぐに首を振って、新たな客が入るタイミングで外へと出た。)

『────で、どうだった?』
「目に見える範囲には特に異常は。ただ、店員の何名かの視線は感じました」

(外で待っていた隊長と合流し、店から離れながら小さな声で話しをして────。)
(07/17-18:29:29)
サウロ > (とにかく動かなくては……。
 サウロという青年──今は少女の姿──は、とても真面目な性格だった。
 不慣れながらも少女の姿をイメージして、勝手に出て行ってしまった親族に怒っていると周囲に見えるように眉根をきゅっと寄せる。
 これで大丈夫なのか…?と周囲をチラチラしてしまうのは、実際には取り残されて心細そうに見えているかもしれないが。

 ともかく、年若い貴族子女を狙う誘拐犯罪者の隠れ蓑になっていると噂の店だ。
 何か証拠に繋がるものはないかと店内を見て回る。
 こう、年頃の少女が好きそうなキラキラふわふわした物を前に表情を強張らせるのは、性自認が男だというせいか……。
 リボンをつけたくまや可愛いドレスを着たウサギのぬいぐるみを前に、ぽつりと零す。)

「……ワ、ワァ……カワイイー……」

(あまりにも下手。棒読み。
 もう少し女の子らしく振るまえと同僚の女性から厳しい言葉が飛んできそうである。)
(07/17-17:34:47)
サウロ > (貴族や資産家が多く居を構える富裕地区。
 今日はとある貴族からの依頼で、潜入調査をすることになった。
 それも滅多に行動を共にしない隊の長である槍使いの壮年の男と共に。
 わざわざ女物に近い少女が着ても違和感のないシャツとキュロットを用意して少女になれと。
 どうやら潜入する先は年頃の少女が入る店のようで、叔父と姪という親戚という設定で店に入ることになった。
 「悲観してる暇があるなら利用しろ」とばっさり言ってのける剛毅な隊長に任ぜられたら、否やを唱えることもできず。
 三つ揃えのスーツを着た隊長と共に、店にやってきたわけだ。)

『これが終わったら冷たいものでも食べに行こうな』
「は、はい、叔父様」

(頬が引きつっていないだろうかとハラハラしながら、サウロは笑みを零す。
 親子連れじゃないところはまぁ「似てなさすぎ」という指摘を受けたからなのだが。
 ともあれ店内に入れば、年頃の貴族の少女たちが好みそうな詩集や恋愛小説の本から、
 刺繍に仕えそうな糸や布、レース飾り、あるいはきらきらした小物など、
 少女性を非常に刺激しそうな数々が美しいレイアウトで並んでいる。
 隊長の違和感が凄まじいが、さすがそこは隊長、平然として──。)

『…………怪しい所があれば伝えろ。俺は虚無になる』
「ちょ……っ!?」

(そうして入ってすぐ出ていった隊長を恨めしく思いながら、サウロは一人取り残された。)
(07/17-13:08:25)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にサウロさんが現れました。 (07/17-12:58:45)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 とある貴族邸の水練場」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。 (07/16-02:16:45)
メイラ・ダンタリオ >  
 王都マグメール 昼
 天候は快晴

 富裕地区の街並みは外に出歩く者は勤勉な兵、下働きの見習いなどが多くなる。
 日陰や屋内に引きこもる貴族が増える中、豪奢な服など着るつもりにもなれないだろう。
 馬車と日除けの傘は欠かせないものとなり、街中の服飾店は薄い生地やレース
 下品ではない露出など、夏に相応しい衣装を提案し揃えていく。

 そんな街並みの中、とある貴族邸宅はよく話に上る一つだ。
 巨大な水場はその気なれば池として利用できるものを、其処の主は水練場
 言わばプールとして夏の間のみ開放する娯楽の場へとしている。

 土地の大きさ 屋敷の大きさも相まって連日の利用者は絶えない。
 まるで巨大ホテルのような使われ方ながら、パイプの繋がりは増え
 この邸宅を手に入れるよりも、失うことが惜しいと言う者は多い。

 ハイブラゼールやほかの水場に比べ、治安の良さ
 周囲の集まる面子による、不届き者の少なさもそうだろう。
 ビーチチェアと日除けのパラソルの大振りな組み合わせは日陰を造り、露出している肌に涼やかさを
 一定のスリルを得られる水着という姿は、普段の装いと違い貴族娘らの刺激となるようだ。
 無論、露出している危険度からか、余計な覗きなども無いように大きな石壁
 武具の持ち込みも禁じられている。

 その中に、メイラは傷痕だらけの体を惜しみなく晒し、黒のビキニとパンツ姿
 ビーチチェアで日差し避けの日陰と、目元には色眼鏡すら揃えている。
 まるで夏の休日を楽しむかのようなくつろぎ方。
 手元には武具の一つ 装甲のパーツすら見当たらない。
 ルールに準じてメイラですら、この場では鉄を持ち込んではいない様子。


   「…、…。」


 時折、傍でやや温くなっているミント葉と果肉の飲料を口にしながら周囲を眺める。
 ここでもダンタリオの在り方は優位 好き勝手に権力を盾にふんぞり返る下郎がいた場合
 拳と蹴りを遠慮なく飛ばせる素材は、プールに呼ばれることがあっても違和感はない。
(07/16-01:20:24)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 とある貴族邸の水練場」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。 (07/16-01:08:34)
ご案内:「王都マグメール 祭り広場」からエリビオさんが去りました。 (07/13-22:47:08)
エリビオ > 一通り祭りを楽しんだ後は戦利品を両手に抱えてその姿は富裕地区から消えてく。 (07/13-22:47:07)
エリビオ > 夜の帳が落ちても富裕地区から明かりは消えない。
今宵はひとときの祭り。普段より賑わしい熱気の中で人の行き来が忙しなく行き渡る。
茣蓙や屋台に並べられた珍品に腰を屈めて眺めては、安価な甘味を手にした少年は。
楽団が奏でる楽しげな音色に合わせて軽々と足を運んでいく。

「お金貯めようと思ったけれど。早速散財しそ」

くぅるりと黒瞳が見渡した先は魅惑の曲芸師や物珍しき逸品の数々。
鼻先を擽るのは食指そそる粉物の匂い。
どれもこれも誘蛾灯の如く引き付けて、犇めく人波を縫うように進んでは貨幣を差し出していってしまう。
(07/13-21:44:47)
ご案内:「王都マグメール 祭り広場」にエリビオさんが現れました。 (07/13-21:38:15)