2020/09/27 のログ
ロブーム > 「どうした?最初の威勢がさっぱり消えてしまった様だが……
いやいや、バカにした訳ではない。野良猫を手懐ける楽しみは――」

そう言いながら、男は胸を優しく揉みしだいていく。
何時しか、乳首への責めは、抓るのではなく、指の腹で優しく撫でる物に変わっている。
抓った場所を優しく労る様でもあるが、先程まで得ていた刺激すら優しく弱いものになっていくそれは、少女に飢えを刻みつけていくだろう。

「最初の連れない態度から、懐いていくその経過にあるのだからな」

愛撫しながら、ちゅ、ちゅとティアの頬や首筋に口づけを落としていく。
愛撫というよりは、単純な愛玩――ただただ、羞恥し抗う少女の反応を見る為のもの。
十分ぐらい、そうしていただろうか。
男の手が、彼女の乳から離れた。

「さて、そろそろ次の愛玩を始めよう――今まで散々、焦らしてしまったが、次がいよいよ本番だ」

そう言うと、男は指で少女の胸から臍を通り、そして彼女の恥部に到達する。
そして、まずは様子見とばかりに、閉じたその蜜壺の一筋を、なぞるように、つぅ、と撫でる。
上から下へ、下から上へ。微かに湿るその場所を、優しく優しく。

「愛玩とは、即ち欲ではなく、情を以て愛する事。
私は君の他の主人の様に、手荒に扱ったりはしない。
じっくり、丁寧に君を愛し――至上の快楽を与えよう」

頭を撫で、耳元で囁く男。
それは、誘惑の声。
少女から、人という存在への心残りを捨てさせ、愛玩される存在に堕とすための。
尤も、今はまだ堕ちないだろう。だが、この言葉は後々、効いてくる――少女が更に快楽に飢え、それを求めたくなった時に。

ティア > 「はぅ、んん……っ、こんなの、ぜんぜんっ、きもちよくなんて……
あっ、あっ……♥ちが、違うのに……っ」

優しく、強く。優しく、強く。
繰り返されていくうちに、起き上がった胸の突起にはじりじりともどかしい快感が蓄積されていき、吐息ばかりしか上げていなかった少女の口から甘い声が漏れ始める。
強い愛撫から、弱い愛撫へと。痛みのない、弱い刺激に切なさを覚えるも、心は素直になるつもりはないようで。

「ふぅ、んんっ……っ
こんなの、絶対に……っん、屈しない、んだからぁ……」

唇を噛み締めながら、男の囁きにも悶え、そして下半身への違和感を覚える。
何ともなかったはずの秘所からは、透明な蜜が滴っていて、それは太股を通じて地面へと堕ちていく。

そんなはずはないと、首を左右に振っても現実は変わらず──そして。

「ひぃ、んっ……♥
やあっ、そんなとこ……触っちゃ、ダメだってえ……!」

既に汗と愛液によってトロトロに蕩けてしまった秘所へ、男の指が延びていく。
心は否定しても、体は待ち望んでいた刺激に悦びを覚え、割れ目をなぞる男の指を更なる蜜で濡らしていく。

「はっ、やめ……んんっ、くぅ……
そんなの、要らないッ……要らない、からぁ……♥」

このまま魔族の玩具にされるなんて嫌だと、体を捩って逃げようとするけれど。
彼女の体にはもう男の拘束から逃れる力なんて少しも残っていなかった。

ロブーム > 「ほう、意外と意思が強い――よいよい。そうでなければ詰まらぬというもの」

身体を捩って逃げようとする少女を、褒める様に頭を撫でる。
男にとっては抵抗と従順は同じことだ。
彼女の抵抗は、何処まで行っても愛らしく、愛でるものでしかない。
故に、男はその褒美と言うように、ぬるりと彼女の秘所の中に指を潜り込ませる。

「要らぬか。まあ、無理もない。
君は未だ、その快楽を知らないのだから――心配するな、今教えて差し上げる。
尤もそれは、その入口までだがな……?」

指の先が、探る様に動き始める。
触るのは、上の部分――ロブームの指はそれなりに太いが、それでもゆっくり動かしているため痛みなどは感じないはず。
そして、やがて少女自身が探していた場所に到達した事を示すだろう――何せ、Gスポットに触れられる感触は、他の所を触るのとは段違いの快楽を齎すのだから。

「ふむ、ざらざらとした感触――此処だな。
さあ、愛しいティア?可愛い声を聞かせておくれ?」

そう言うと、そのざらざらした部分を、丹念に撫でる。
ずり、ずりとナメクジの様に動く指だが、それだけでも今までとは桁違いの快楽を受けることだろう。
快楽の波は、少しずつ、少しずつ彼女を押し上げていく、が――

「――残念、おあずけだ」

次の瞬間。
指が止まると同時、少女の身体に快楽ではない感覚が走る。
それは、擽感。
何時の間にか現れたふさふさとした猫じゃらしが、足裏、脇腹、おへそ、耳と、全身を柔らかくこしょこしょと擽っている。
快楽ではない、笑わざるを得ない感触――天国から一変、今度は擽り地獄に落とされる。

ティア > 「ふっ、ぐぅ……んぁ、やめ、て……
ひぅ……!?んっく、ぅ……♥」

抵抗も全く無意味だと思い知らされるような絶望感。
ガッチリと掴まれた身体はビクともせず……そして、膣内へ滑り込んだ男の指に、思わず上ずった声を上げてしまう。

「ひぅ、んんっ……♥
やだぁ、やだあ……っ、あっ、んぅ……!」

吊り上がった瞳から涙をポロポロと零し、男の指を咥えた膣からは愛液が伝って降りていく。
探る様な動きに彼女の焦りは更に加速していく。
幼い少女でも、奴隷として調教されてしまった体にはしっかりと弱点が存在していて、そこに触れられる前に逃れなければと、腕や足を振って抵抗するが……。

どうやらそれは遅かったらしい。

「ひっ、ああぁっ……!♥
あっ、あぅ、んっくぅ……♥だめっ、だめだめっ……!♥」

男の望む通り、快楽に善がった声が口からとめどなく溢れ出す。
優しい手つきにもかかわらず、強烈な快感が少女の精神を蝕んでいく。
両手を握り締め、足に力を込めて耐えるけれど、このままではいずれ崩壊するだろう。
否。既に崩壊の前兆が近づいていた。

しかし──

「……ふぇ、っ……。
ひっ、ぁ……ふふっ、ひゃはっ、あっ、やあっ……やめっ、ふふ、ふっ、んひゃあ……!」

突然襲ったくすぐり攻撃に、少女は似つかわしくない笑い声を発した。
どこからともなく現れた猫じゃらしによって、全身を弄繰り回された少女の顔は、歪んだ笑顔にすり替わってしまって。

ロブーム > 「擽ったかろう?ほれほれ、猫じゃらしだけではなく、私も擽ってやろう。スキンシップは飼い主の楽しみの一つだからな」

そう言うと、男は少女の脇に手を突っ込み、カリカリと爪先で引っ掻き始める。
脇を閉めても、既に中に入ってしまった指は止まらず、ぐにぐにと少女の脇を甚振る――寧ろ閉じてしまえば、その指の動きを脇全体で感じる事になってしまう。
そして、彼女がひとしきり笑った所で、また指は彼女の秘部へと伸びる。

「素直になれない野良猫には、餌付けも大事だが躾も大事だ――きちんと、人に甘える事を教えなければ」

と言って、再び指が彼女のGスポットを触る。
前と同じ、優しい擦る動き。
そう、再び身体は高みに登る――頂点には届かない高みに登らされる。
だが、それは再び中断され、くすぐったさの中に溶けて消えてしまう。
繰り返し、繰り返し。昂ぶりを擽りで消費され、再び昂ぶるのを繰り返されてしまう。

「(さてさて、何処まで耐えられるものか、楽しみ、楽しみ……)」

愉悦に引きつった笑みで、男は少女の身体を優しく苛め抜く。

ティア > 「ひぃ、もっ……もう、だめえ……!」

慣れないくすぐりにひとしきり笑いを零した少女は口の端から涎を垂らし、
なんとも表現しがたい非常に歪んだ表情を浮かべていた。

脇や腹、脚などのくすぐりに堪えたと思ったら、今度は秘所への愛撫。
一度すんなりと指を受け入れた膣肉は、今度は男の指を求めるように吸い付き始め、
少女も無意識のうちに腰を男の体へ向かって突き出し始めた。

「ひゃ……ぁ、あっ♥
ん、んぅ、そこっ…♥やだ、ぁ……おかしくなりそう、ぅ……♥」

男の指が触れるGスポットは、今まで数多の男達によって触れただけでも十分に感じてしまうほど調教されているのだ。
くすぐりのせいでガードが甘くなった今のティアでは耐えることもできず、やがて絶頂の波が少女の体に流れ始めていく。

しかし──。

「はっ、なんで……っ、んんぁ、ひゃ、ははっ、やあッ……!
くすぐり、くすぐりぃ、だめえ……!!」

絶頂を途中で妨げられたくすぐったい感触に、不満そうな表情を浮かべるも、
心はまだ折れていないようで、少女の瞳には抵抗の炎が燃えていた。

ロブーム > 「駄目か?くすぐりは?」

にこにこと笑いながらも、男は擽るのをやめない。
ぐにぐに、さわさわ、こちょこちょ。
指の動きを変えながら、少女の笑いを引き出していく。

「では、くすぐりが好きになれるおまじないをしてあげよう。
ほれ、ちちんぷいぷいー、ほいっ」

と、子供だましの様な呪文を唱える。
この呪文には何の魔術的効果もない。
だが、それと同時に、猫じゃらしの動きが変わった。
足の裏を責めていた猫じゃらしが移動して、少女の股の間に現れたのだ。

「少し、失礼。肝心な所が可愛がれぬのでな」

そう言って、両手で少女の脚を無理矢理開かせる男。
開いた場所には、当然猫じゃらしがやってくる。
ふさふさの毛が、少女の性器を撫で上げる――但し、それは少女のぴたりと閉じたクレヴァスではなく、その両横の大陰唇。
器用に膣口や小隠唇を避け、まろやかな快楽を与えながらも、絶頂につながらないそこだけをなぞる。

「どうかね、くすぐりが好きになってきたのではないかな?」

当然、他のお臍や脇腹の擽りは続いている――優しいだけの快楽と、身体をぞくぞくと走り、強制的に笑いを引き出す擽感。
二つが合わさってしまえば、擽ったいのが気持ちいい、というような錯覚にさえ陥るかもしれず。

ティア > 「ひゃ、あっ、ふぁ……っ、ひゃひゃっ、ひぃ」

男の問いに応えようとも、笑いが込み上げてきてそれどころではない。
呼吸すらままならず、このまま笑い死ぬのではないかと。
「やめてくれ」と何度も訴えかけるが、男の手が止まる気配はない。

「ひぃ……っ、なにして……
あっ……見ないでぇ……っ、んんっはぁ……♥」

謎の呪文を唱えた男に身構えるティアだったが、どうやら見当違いだったようで。
足を開かれ、股間に現れた猫じゃらしを見れば、この次に待つ責めがどのようなものか予想が付いた。

なんとかして脚を閉じようとするけれども、猫じゃらしはそれを阻止するように少女の秘所を撫で上げる。
絶頂に達さない程度の絶妙な快感が少女の下半身を襲い、それと共に腹や脇へと伝わる擽感。
両方の感覚が一遍に襲い、やがて男の言うように「くすぐったいのが気持ちいい」と錯覚し始めたのだ。

「気持ちいぃ……っ、くすぐったいの、んはっ、気持ちいいよぉ……」

体をびくびくと震わせながら、少女は瞳を潤ませそう告げる。
彼女の中で何かが崩れ始めた瞬間だった。
猫じゃらしが撫でる膣からは蜜がトロトロと溢れ出し、小さく実った乳肉のてっぺんは真っ赤に充血して痛みすら感じる程。

このもどかしい感覚が続くくらいなら、堕ちてしまった方が楽なのではと。
少女の心に迷いが出始めた。

ロブーム > 「そうかそうか、良く言えたな。
よしよし、褒美をやらねばなるまい……。君が大好きな、あのワインを飲ませてあげよう」

そう言うと、再び男の手の中に、最初に飲ませたものと同じものが現れる。
甘い、脳の奥まで痺れる匂い、味――
それを、再び口に含み、再び口移し――但し、今度は積極的に彼女の小さな舌や、口蓋裏、歯列を舐めしゃぶるディープキス。
身体を震わせ、擽ったさに口が緩んでいる彼女では、抵抗などできず、さらなる快楽を得る事になってしまうだろう。
そして、全て飲み終われば、口を離し、

「まるで、全身が性感帯になってしまった様であろう?
私のモノになれば、もっと激しく、人では味わえぬ様な快楽を与えてやろう。
こんな、」

囁く声と共に、猫じゃらしが触っていない膣口を、くちくちと指で撫でる。
それは、一瞬。直ぐに快楽は断続し、また焦れったい猫じゃらしの責めだけが残る。

「こんな、砂糖菓子の様な快楽ではない。
一度知ってしまったらもう戻れない。焦れた先にある至高の快楽。
君が体験してきた全ての責めを超える絶頂――知りたくはないかね?」

全身を覆うゆるゆるとした擽ったさ、快楽。
それに浸った彼女に囁く嫌というほど優しい声。
果たして、少女はそれに頷いてしまうのか――それとも、突っぱねてしまうのか。
前者は絶頂、後者は飢え。どちらにせよ、今までに感じたことのない責め苦を受けるのには違いがなく。

ティア > 「いやっ……あっ、んんっ、ん…ぷふぁ、あっ……」

あのワインをもう一度飲まされてしまったら、本当に抵抗できなくなってしまう。
それを恐れた少女は必死に男の手から逃れようと暴れるが。
無論、そんな抵抗は虚しいだけで。

口移しによって注がれた甘美な媚薬は喉すらも火照らせ、そして口腔を舐る男の舌は少女の羞恥心と興奮をより高めるものとなって。
舌を絡ませられるたび、波打つ快楽に少女の顔は蕩け、全身から雌の香りを漂わせる。

散々焦らされてしまった体はキスだけでも簡単にイってしまいそうになるほど、敏感になっていた。

「ふぁ、あっ……だめ、そんなの……っ、んんッ
でも、このままじゃ……ひぅ、ん……あっ♥
駄目なのに、体が……あんっ、くぅ……──ひあぁ、あっ……!?♥」

堕ちてしまいたい欲と、ダメだという理性がティアの心の中で鍔迫り合いになっていた。
頭がおかしくなってしまいそうなほど、不安定な精神を、膣口に触れた男の指が完全に破壊する。

今のような快楽を味わえるのなら、落ちてしまった方が楽だ。
たとえ、人間を止めるようなことになったとしても、こんなに焦らされて、苦しむよりはずっとマシだ。

「ひぅ、あぅ、あっ……もう、ダメ……♥
イきたいっ、イカせてください……っ、もう、我慢ができない、んぁ、のぉ……♥
魔王様の、っ……ふぁ、奴隷にッ……なるからぁ、私に……ひっ、気持ちいいこと、教えてっ……!♥」

ついに崩れてしまった理性の壁。
少女は瞳に涙をいっぱいに貯めながら懇願する。

ロブーム > 彼女の屈服の言葉と同時に、猫じゃらしが全てストップする。
少女にとっては暫くぶりに、刺激が完全に止まる。
だが、それは焦らしを目的とした物ではなかった。
謂わば、手続き。少女が堕ちた事により生じる、必然的な手続き――

「そうかそうか。私の奴隷になると決めたか。
いや、中々楽しく苦労した。だが、それならば首輪をかけねばなるまいな?」

楽しそうに言って、男はティアの下腹、子宮に指を添える。
その指は桃色に光ると、子宮の形をなぞる――するとその形に文様が現れる。
淫靡な文様――それを取り囲むように、『魔王ロブームの愛玩奴隷ティア。庇護と引き換えにその身を主の淫蕩と愛玩に捧げる事を誓う』という意味の魔術文字が受かび、文様ごと消える。
これは、謂わばティアがその身を委ねた証である。以降、少女は何処にいてもロブームによって瞬時に呼び出され、また何時でもその現状を知られてしまう。

もう、絶対に逃げられない。その証。

「それでは、ティアよ。最後の服従の証だ――ほれ」

そう言うと、男はローブをずらし、そのスリットから肉棒を露出させる。
カサの張った、あまりに太い剛直――大人の女ですらよがらせるそれを、年端の行かぬ少女の前に晒す。

「さあ、自らその操を私に捧げ、快楽を貪るが良い。
それが君の愛玩奴隷としての、最初の仕事だ」

ティア > 「あっ、ふぅ……♥
はぁ、あ……っ、はぅ」

久方ぶりに止まった刺激に呼吸を整えようと、少女は肩で呼吸を繰り返す。
そして、雌の表情を浮かべたまま、淫紋を刻まれることを許してしまい。
もう二度と逃げることのできない絶対服従の紋章に、ティアの内側から燃え滾る何かが溢れ出す。

子宮が疼き、焦らされ続けた体は快楽を求めて、更に感度が上がる。
これが服従の証。魔王から少女へ課せられた首輪。

「はぁ、はっ……♥
おちんちん……っ、ほしい……っ、はぅ、んん……♥」

見せつけられた立派な肉棒に、口の端から涎が垂れる。
蒸れた雄の臭いに頭がくらくらと、何も考えることもできずに少女は男の体へと、自ら跨った。
膣口を肉棒の先端へと擦り付け、たったそれだけの刺激で簡単に絶頂を迎えてしまいそうなほど。

自らが自らを焦らす様に、ゆっくりと入口で男の肉棒を楽しむ。
やがて、それすらも我慢ができず、少女はゆっくりと男の体に腰を下ろして──。

「ひっ、っくうぅぅぅ……!♥
ひゃ、あっ♥あっ、腰が、止まんなっ……あぁ、あっ、ああっ!♥」

ズブッ、と膣内を埋め尽くす肉棒を、少女の狭い膣壁がキツく締め付ける。
たった一度のピストンでも身体は潤いを感じ、それと同時に乾きも感じ。
満たされることを望んで腰を上下に揺らし始めた。

ティア > 【継続予定】
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 路地裏」からティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 路地裏」からロブームさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にファイネアさんが現れました。
ファイネア > 「は? 捕まえた?」

ワイン片手に侍従からの報告を受けるファイネア。
小さな夜会の会場で唐突に振られた話題に目が点になった。
確かに冒険者として護衛だなんだの仕事の伝手で呼ばれた夜会ではあるのだが…。

「…で、私にどうしろって?」

怒っているわけではないのだが、言い方不味ったかな?と少し考えてしまう。
侵入した賊は物盗りか、迷子か。それとも暗殺か。
…暗殺はないか?とも思うが…。

一応、周囲を見回し確認すると、それなりに腕の立つ者へと報告が回ってきているようだった。
つまる所、危険因子があるから気を付けてね、という事らしい。
なるほどねー、と言いながらワインを一口飲む。

さて、侍従からは続きがあるのだろうか。
忍び込んだモノへの尋問や調教を頼まれるかもしれないし、
はたまたこのまま夜会を楽しんでくれと言われるかもしれない。

小さな夜会だ。周囲には貴族や商人の他、護衛や仕事の報酬で呼ばれた冒険者や傭兵も見える。
さて、今夜の段取りは―――?

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にトーカさんが現れました。
トーカ > 屋敷の別室。鮮烈な青色の瞳・水色の髪を有した少年が、頑丈な手枷足枷で自由を奪われ、床に転がされている。

「……………っくそー。オレはまだ何もやってねぇっつーのに! なんだよこの仕打ち!」

苛立った口調でひとりごちる。見張りはいるが、トーカのボヤきに応えるものはいないだろう。

いつもと同じ調子で、貴族の家に窃盗のために忍び込んだトーカ。
だが、夜会の最中で警邏が多いことに気づかず、しかも絶妙なタイミングで透明化の術も解けてしまい、あえなくお縄となったのだ。
一度は縄で後ろ手に縛られ拘束されたが、するりと抜け出してしまったため、今度は手枷足枷をつけられるハメに。
2度も捕らえられてしまうあたり、今日は実に運がない。

「こんなことしていいのかー? オレは今日のパーティーの来賓の子息だぞ!
 とーちゃんに言ったら、こんな家明日には瓦礫の山になってるんだからなー!」

拘束されても口は減らず、あれやこれやとデタラメを言って気を引こうとする。
質素な衣服から、とてもじゃないがいいトコの坊っちゃんにはみえないのだけれど。

……そんな少年を捕らえているという現状が、ファイネアにも伝えられるだろう。

ファイネア > 「あ、そ。んー、どうしようかな。」

気のない様子で侍従から続報を聞いている。
コソ泥だとは思うが、ついては目的の訊きだしをしてほしい、とのこと。
あんまり乗り気にはならなかった。が、パーティそのものもそれほど乗り気ではない。
で、報酬もきちんと出します、と言われ、ならいいか、と請け負う事になった。

別室へと案内され、鍵を開けて部屋に入る。
どーみてもクソガキっぽい印象の男の子が床に転がされていた。
衣服からすれば貧民区の少年の出張だろうか。入れるだけの腕前はあるようだったが。
一応、入口の見張りは別室待機してもらうようにお願いだけはしておくことにする。

「ふーん。貴方が泥棒さん? 元気ねぇ、なかなか。」

ドレス姿のままで傍らにしゃがみこんで、ニヤニヤと少し意地の悪い笑みを浮かべながら問うてみる。

「で、貴方何の目的? 貴族の息子なんて嘘なんでしょ?」

と、いう所から始めてみるが…?

トーカ > 部屋に入ってくる、豪奢なドレスをまとった妖艶な女性。
見下ろしてくる視線は、まるで無力な獲物を品定めする猛禽のよう。
こんな出会いでなければ、ぜひとも痴漢行為で弄んでみたくなるタイプの……ストレートには触りに行けないタイプの女性。

「………ふ、ふん。オレは泥棒じゃねーし。まだ何も……い、いや、というか不審人物とかでもねーし」

這いつくばらせられた姿勢で美しい女性に見下される形で語りかけられると。
普段からスケベなトーカだが、つい頬を赤らめ、目をそらし気味にしてしまう。反論の語気も少し弱まって。

「………そ、そうだよ。オレはパパと一緒に今日のパーティーに連れられて来たんだ。
 あまりにも退屈だったんで抜け出してその辺を歩いてただけなのに、この仕打ちとか、ひどくね?」

さきほどついた嘘を拾われれば、青い瞳で女を見つめ直し、弁明をはかる。
とはいえ父の姓を名乗らない、さっきはとーちゃん呼びだった父を今はパパと呼んでいる、など矛盾もある。
そして実際に彼はパーティーの参加者ではない、れっきとした不法侵入者なのである。

「………疑うなら別に、勝手に疑えばいいじゃん? あとで泣きを見るのはおねーさんだよ?
 ……というか、おねーさん誰? この家の人?」

減らず口を叩き続けるトーカ。その声色は変声期にさしかかり気味の、少年とも少女ともつかぬ声。

ファイネア > 話を聞いていればなかなか生意気盛りの少年のようである。
小さいとは言えパーティに来るのにそんな衣服で来ることはないだろう。
割と見え見えの嘘をついている少年に、ファイネアの微笑みは変わらない。

「へぇ。そうなんだ。お姉さん怖いなぁ。」

と、思ってもない事を口にしながらニヤニヤと様子を伺っているようで。
しかしちょっと赤らんだ顔で目を逸らす姿は何というか…初々しい少年が残っている様子。
からかってみたいわねー、と内心で考えながら…。

「ね、パパってどんな人? 見た目でいいから教えてくれない?
お金持ちさんだったらお姉さん気になるなぁ…。

最近ちょっとね……。ほら、『色々』あるでしょ?
手とか…口とか、ね。お小遣いも欲しいからぁ……。」

しゃがみこんだまま、少し少年の耳に口を近づけ甘い声で囁く。
あまり直接的な表現を使わず、少年の妄想に任せる形で興奮を促していく。
同時に、少しかがみこむ事で白い胸の谷間がわずかに覗くだろう。
視線と意識を誘い、卑猥な事だけを考えてしまうように誘導しようと…。

トーカ > 「……そ、そうだぜ。下手したらおねーさん、ダイラス送りにさせられちまうぜ。
 もう一生そんな小綺麗なドレスも着れなくなるし……それってオレから見ても残酷すぎる……じゃん……」

怖いなぁ、とつぶやく女性の態度には、怖がっている様子は微塵も感じられない。
かなりの劣勢、しかしガッチリ拘束されたトーカにできる攻撃はもう口八丁しかないのだ。

……そんなトーカの、やや尖った形の耳元に、ファイネアの唇がそっと寄せられて。
視界は透き通るように白いデコルテで覆われ、体温まで伝わってくるよう。
女性の女性らしい部位を見せつけられ、トーカは頬だけでなく耳の先までも赤く染めてしまう。

「…………う、ああ……。ぱ、パパの、見た目、な………う、うん。言うよ。
 オレとおなじ………水色の髪で………オレとおなじ細身で、背は高くて………今日は、黒の上下を着てて……。
 胸に……えっと………黄色いバラの花だったかな……つけてて………背は低い方で………。
 ………胸が大きくて…………唇は赤くて……………あれ? ち、ちがう、これ………………」

上気した心持ちのまま、父親の特徴を聞かれれば、トーカはぽつりぽつりと述べ始める。
だが途中からは矛盾した内容も混ざり始め、しまいには眼前の光景……つまりファイネアの容姿すらも混ざり始める。
すでに混乱が始まっている。視線はファイネアの胸元に釘付けとなり、鼻息が荒くなり、早くも興奮の兆候を見せている。

「……………おこづかい………? いや、オレはもってないし………そんなには……」

ファイネア > こちらの囁きと色香に分かりやすい程の反応を見せる少年。
胸元に釘付けの少年の視界の外で、きゅうっと唇を曲げて艶っぽく笑う。
真っ赤になった耳元で、囁きは続けられる。

「ふふ、まるで君みたいね。親子だからそっくりなのかな?
そんな人、後で探してみようかなー……。

ね?考えてみて? 君そっくりな人が…ほら、お小遣いおねだりされてね…。
やわらかぁい胸で包まれてぇ…? それとも、細くて白い指先が絡みついてぇ…?」

そしてさらに興奮を煽っていく。
ファイネアの視線は少年の耳元からすいっと少年のズボン、股間部分へ。
これだけ煽れば屹立しているだろう。反応を見ればそれぐらいの事は簡単にわかる。

「ふふ。別に君にお小遣いねだったりしないよ?
君はちゃぁんと本当の事、言わないとねー……。」

そしてついに手を伸ばす。誘惑と興奮で混乱する思考。
そこに快感という新たな要素を与えて更にドツボに嵌めていく。
さわさわ、さわさわ。まずは周囲から、指先で撫でるようにして焦らしていくだろう。

「頭の中、気持ちよーくして…本当の事、言おうね。」

トーカ > 見た目の反応どおり、トーカの質素な衣服の下、薄い下着の中で男性器は屹立しつつある。
先に描写してしまうと、作りは若々しく肌と同じ真っ白な竿だが、勃起しきれば薄桃色の粘膜が自然と露茎する。
年の割には細長いペニスである。

「ふぁ♥ あっ、あ♥ む、むねっ………胸がいいと思う……思います………オレ………柔らかいとこがいい………」

視線が己の股間に向けられる。それだけで少年は、直接触れられたかのように体を震わせ、快感を訴える。
喘ぎまじりの声は上ずり、少女のようなハイトーンに変わる。

「………ご、ごめんなさい………オレ、ほんとうのこと、言う……言います……」

ファイネアのラミアとしての力が作用したのか、それとも状況的に負けを認めざるを得なかったためか。
トーカはいとも容易く折れてしまい、上気した声と面持ちのままで真意を白状し始める。

「……オレ、ただの泥棒です……で、でも、今日はまだなにもしてないです……だ、だから……許してくれるよね……?
 ………ここに入ったのも、別にどこでもよかったからで……。
 ……ふぁ♥ あぅっ……♥ や、そこ、そこっ……おねー、さ………っっっ♥」

すっかりしおらしくなり、見た目相応……いやそれ以上に幼い反応でたどたどしく述懐するトーカ。
自白を褒めるかのように性感帯をいじられれば、子犬のように震えながら鳴き声を漏らす。
弱々しくなっていく雰囲気とは裏腹に、股間の昂りはひとつ触れるごとに熱と硬さを増し、若々しい猛りを指に伝えてくる。

ファイネア > さわさわと股間の周りを撫でていた指先が、屹立を見せるテントの先端へ。
最も敏感な先端部分を指先のみを使ってさわさわと刺激していく。
絶頂には至りにくい、しかし過敏で強い刺激が少年を襲うだろう。

「ふふ。そーぉ。胸がいいんだ。
君のこ・こ。やわらかぁい胸で包まれて…ふわふわで頭ぼぉっとしたまま………。

『びくん』

って出しちゃいたいんだぁ…?」

言葉で煽り、妄想を導く。先端のみを刺激しながら想像では絶頂・射精してしまう。
そんな風に少年を誘い込み、脳内を真っ白に染め上げてしまおうとするだろう。
ファイネアにとっては慣れきった誘惑の手管である。

「ふふ。やっと本当の事言えたねぇ。…ま、そんな所だろうとは思ったけど。
焦らす手間は省けたかな。ふふ。でもね…?」

ちゅくり。囁き声に水音が混じる。
竿は扱かず、先端のみを刺激したまま…耳朶を長い舌先が舐り始める。
いやらしい水音と、射精しづらい刺激。先ほどまで囁かれた卑猥な妄想。
少年を深い快感の沼に導き、爆発するような絶頂を迎えさせる為、性感のみを高めていくだろう。

「許されるかどうかはお姉さんにはわかんないかなぁ。
でもいいじゃない…今、気持ちよければぁ……。」

思考の蕩けた少年に、甘い声で囁いてその後どうなってしまうのかを考えさせないように…。

トーカ > 生意気な口をきいていたクソガキは今や、ファイネアの手指と艶姿に弄ばれる哀れな獲物である。
衣服越しに敏感な部位をくすぐられる感触はもどかしく、しかしあまりにも甘酸っぱい性感。
ずっとこうしていたい、早く果てたい、逃げ出したい、もっと女体を味わいたい……。
そんな矛盾を孕んだいくつもの思考がぐるぐると頭で渦をまいて、マトモに考えを巡らせられない。

「はっ♥ はっ♥ あっ、あっ、あ♥ む、むねっ……♥ おっぱいっ♥ おっぱいぃっ……♥
 きもち、いい、っ♥ もっと、むにゅむにゅって、して……おねがい、しますっ……♥」

ファイネアの言葉に導かれるまま、乳房で扱かれる快感にあられもなく喘ぐ少年。
……眼の前にはたわわな胸元が今も見えているのに。本当の責めは亀頭だけを狙った手コキなのに。
すっかり夢心地のトーカは現実と空想の区別すら曖昧となり、ただファイネアの胸の中で震える無力な存在になりつつある。

「………………ひああぁぁぁあぁ♥」

そんな彼の耳に舌が直接触れれば。ぞくぞく、と目に見えて震えを背筋に走らせ、濁った瞳を力なく開く。
ぷしゅっ! …と、股間のテントから音が鳴り、付近の湿度が増す。少し潮を吹いたようだ。
若者特有の青臭い性臭の中に、ほんの少しながら花の香気も混ざっている。妖精やその近縁種にみられる特徴である。
その後も、愛撫の波に合わせて断続的に先走りと潮を吹きつつ、射精の兆しも見え始めてきて。
ひく、ひく、と細身のペニスがひくつき、掌の中で鈴口がくぱくぱと喘ぎ始める。

「ゆる……ひて………っあ♥ あっ、う♥ ご、ごめんなさい、ごめんなさいっ……♥
 オレ………なんでもします、から、おねえさんの言うこと、なんでもきく、からぁ…………っあ、あ♥」

このままイクのも、生殺しにされるのも、すべてはファイネアの指使いと舌使い次第。
何を許してほしいのかすらも忘れそうになりながら、それでもトーカは懸命に哀願の声を上げる。

ファイネア > 妄想と愛撫の虜となり、口から零れる喘ぎはすでに女子のよう。
ファイネアの与える快楽に従順になった少年を見て、頃合いや良しという風に笑みを浮かべる。

「ふふ。はーずかし。男の子なのに潮まで吹いちゃって。
……それに、貴方人間じゃないのね。だったら歳も見た目通りじゃないだろうになぁー……。」

さわさわ。さわさわ。くちゅくちゅ。ちゅくちゅく。
絶頂前の甘い刺激と快感の波。自在にコントロールしていく男殺しの性の技巧。
それを用いて少年の射精感を操り、高めつつも肝心の射精には至らぬように。
しかしそれも終わりが近い。

「ふふ、じゃあ私の言う通りにしようね。

頭の中、からっぽにして? おちんちんの感触に集中してぇ…?

ほぉら…だんだんのぼってくる。のぼってくるよ…。

出す時には何もかもわからなくなって…頭の中真っ白にするんだよ…?

真っ白になったまま、眠っちゃおうね…? さぁ…ほら…。」

哀願する少年にトドメをさす為に囁きかけながら愛撫を続けていく。
言葉で導きながら次第に指先を竿に纏わりつかせていく。
下から上に。ゆっくり、じっくり少年の白濁を絞り出すように。
そして…。

「さ…ほら。出して? 出して?
思いっきりだして……トンじゃおうね……ほら!!」

コントロールされるままの少年にとどめを。絶頂の命令を下す。
同時にしゅるるるっと捻るようにして衣服の上から肉棒を刺激して。
強い絶頂感と共に意識ホワイトアウトさせてしまうような射精へと導いていく。

トーカ > 少年にいつトドメを刺そうか、と思案するようなファイネアの顔。
眼前の美女が浮かべたサディスティックな笑みも、蕩けきったトーカには慈母の微笑に映ってしまう。

「ごっ♥ ごめん、なさ、っ♥ あ、う、うっ♥
 オレっ……人間と、妖精の、子供でっ………歳も………うっ、あ、ああ……ごべんなさいっ♥」

元々、責められる立場としてここに拘束されていたトーカ。
ファイネアから紡がれる言葉の端々にも、トーカを責めるようなニュアンスを感じてしまって。
なおかつ、謝ることと甘い快楽が結び付けられてしまっているようで。
トーカは見た目相応とも言い難い、幼い謝罪の言葉を連呼しながら、ファイネアの焦らしテクに喘ぎちらしている。

普段の自慰や素人の手管であればとっくに射精に至っていそうな、ペニスへの快感の蓄積。
しかし、今のトーカは完全にファイネアのコントロール下にあり、放出の時を待つ精液は臍の下で蟠り続けている。
気を失ってしまいそうなドロドロの快楽の奔流に、意識を朦朧とさせながら、トーカはファイネアの言葉に浸る。

「はっ♥ はひっ♥ おちんちんっ、集中しましゅ……♥
 っ、ううう♥ ………うあ、あ、あ、あ、あ……のぼって、のぼって、くりゅ、のぼって、のぼってっ♥
 のぼって♥ のぼって♥ のぼって♥ おちんち、のぼって♥ っ、あ、あ、あ、あ♥あ♥あ♥あ♥あ♥」

乙女の細指が竿に絡みつけば、熱く滾った海綿体の内部を、非常にゆっくりとしたペースで何かが昇り詰めていく感触。
それがひとつ脱出口に近づくごとに、トーカの喘ぎは甘く甲高くなり、全身を襲う震えも激しくなって。
瞳孔は散大し、ファイネアの艶姿以外が映らなくなる。だが、やがてそれも見えなくなって……。
視界が、そして脳内が、白く濃い霧に包まれていく。

「………………………あ♥」

詰まった喘ぎを1つ漏らし、トーカは果てた。
まるで溢れ出るように白濁を鈴口からどぽりと溢れさせ、次いで『思いっきり出して』という指示に呼応するように勢いよく。
着衣の裾を跳ね上げるほどの力で、ぼびゅ、ぶびゅ、と元気に射精の奔流を放った。
2度、3度、4度……と断続的に白濁の塊を噴く。その勢いはなかなか途絶えることなく。
そんな力強さとは裏腹に、トーカは声を詰まらせ、羞恥に悶える生娘のごとく極大絶頂の波にもてあそばれている。

「………………………………ぁ………………ぅ………」

やがてオーガズムの波が引いていくが、トーカは詰まった声を上げ続け、固まってしまう。
目を見開いていはいるが瞳孔も開いたままで、マトモにものが見えているようには思えない。
ファイネアの指示どおり、意識を失わぬままに思考を白化させてしまっているようだ。

ファイネア > どくん、どくん、と掌の中で起こる脈動。
さんざん焦らした上での射精。さぞ放出する快感はすさまじいモノだっただろう。
男冥利に尽きるわよねぇ、と考えながら手を離す。
ズボンの前はすっかりと湿り気を帯びているだろう。周囲には濃い精の匂いが漂っている。

少年を見れば、目を見開いたまま意識を飛ばしてしまったようにも見える。
びく、びく、と多少震える身体は快感が残っているのだろうか。
それを見つつ、くすり、と微笑み、再び耳元に唇を近づけて。

「今から言う事をきちんと守る事。
屋敷の人には正直に話す事…。きちんと怒られて謝りなさい。
その上で、屋敷の人の言う通りにする事。わかったら、頷いて…?」

と、真っ白になった少年の脳内に吹き込んでいく。
催眠を使った暗示のように刷り込み、後は屋敷の連中に報告をするだけだ。

まぁ、未遂で済んだわけだし、こっぴどく叱られるとか、数日働かされるとか、そんな所だろう。
何ならそのくらいの働きかけなり口添えなりはしてやってもいい。
そんな風に考えながら少年の傍から立ち上がり、部屋の入口へ。

そのまま少年の事は放置し、事後処理に部屋を出ていくだろう。
元より尋問に来たわけで、少年を玩具にしたのはそのついで。
性感の虜になってしまったかもしれないが、機会があればまた会うでしょとそう考えながら部屋の扉を閉じる。

股間を濡らしたままの事だけが少年の圧倒的な不幸だったかもしれない…。

トーカ > 「…………………………は………ぃ……………」

いつまでも引かない射精時の衝動に、濁りきった意識と視界。
だがその中でも、ファイネアの言葉だけは一切の淀みなくトーカの耳朶に染み込んできて。
トーカは詰まった声で肯定しながら、かく、と不器用に首を縦に振った。
そしてその後も、まるで麻痺したように硬直したまま床に転がされてしまう。
トーカが素の状態に戻ったのは、ファイネアが部屋を去って30分ほど経ったころ。
糸が切れたように、唐突に意識を失ったのだった。

――――。

その後。
ファイネアの指示通りに、館の主に罪を打ち明けるトーカが居た。
未遂であり、ファイネアの口利きもあって、とりあえずは刑罰に問われず済んだ。
普段のトーカであればこのヌルい裁定に味をしめ、カモとしてこの家を執拗に狙うところ……であるが。
数日奴隷としてタダ働きした後は、二度とこの家に忍び込むようなことはしなかった。
……自分でもよく分かっていないのだが、この家にトラウマができたようなのだ。

しかしながら。盗みには入らないが、時たまこの館の夜の出入りを遠巻きに見張ることがある。
その理由もまたトーカには明確な自覚がないのだが……無意識のうちに、ファイネアの姿を探してしまっているようだ。

「……………………………うう。なんでオレ、またここに来てるんだ……。
 あの家にはもう二度と入りたくないのに………なんか……未練があるみたいな………くそっ……モヤモヤする……」

妖の本性を秘めたまま、トーカに甘く惨めな敗北アクメを植え付けた女性。
名前すら知らず、顔も今はおぼろげにしか思い出せない。ただ、白く艶やかなデコルテだけが網膜に焼き付いていて。
あの蕩けるような敗北の瞬間を夢心地に思い出すたび、ここに足を運んでしまい、呆然と居座ってしまうのだ。
――みじめに股間を甘勃起させながら。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からトーカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からファイネアさんが去りました。