2017/12/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 娼館」にエウレリアさんが現れました。
■エウレリア > 客引きの二人が営業を続ける傍ら、娼館の内部が不意に騒がしくなる。
貴族が変態性癖をこじらせて娼婦の一人を殺してしまったのか、はたまた上質な金づるでも来館したのかといった騒ぎだが
「面白いのがいると聞いて来たのだけれど、案内なさいな。」
妙に通りの良いソプラノが館内から路地まで響く。
日頃は娼婦たちに大きな顔をしている上役達が、浅ましい追従の声音を漏らしながら、路上の二人へと近付いて行く。
その後を悠然としたリズムで追いかけるのは、涼やかな金属音。
耳障りの良いその音は、豪奢な紅緋のドレスを纏う女貴族のスラリとした細脚を覆う薄金の脚甲がたてる足音だった。
双子の娼婦に群がる観衆が、海を割るように身を引いて作った回廊を、王侯貴族の鷹揚さにて進み、痴態を晒す二人の前でシャンッと拍車を鳴らして立ち止まる。
「――――へぇ、この子達? ふふ…っ、確かに面白そうですわ。」
切れ長の双眸を細め、ルビーの様な瞳を妖しく煌めかせて薄笑み溢した言葉。
「そこの……ほら、可愛らしいチンポおっ勃ててる貴女、そっちの子の孔に突っ込みなさいな。」
払いも終えていないのに、彼らの名すら聞かずに放つ冷たい命令。
何事かを言いたげにしていた上役は、しかし、伸ばしかけていた手を下ろして口を噤んだ。
そして、彼の次席となる男が、双子の娼婦に『言われた通りにしろ。』と小声で命じる。
■リンハイとユエフォン > 暫くセルフ搾乳に陶酔していたリンハイだが、この異様な気配には流石に気づく。
それでも服をたくし上げたまま搾乳を続けて様子を伺っていた。
だが現れたその騒ぎの元は、どうやら自分たちに興味がある様子であった。
好きでやっている娼婦ではないが、訓練や実地を経て今はそれなりに職業の挟持がある。
そんなリンハイでも、この貴族の女の態度は少々気に障るものであった。
「何?もしかして私達に言ったの?」
緊迫する周囲の様子をものともせず、そう言い放ったのは妹のユエフォン。
リンハイよりも我慢の利かない妹は今の態度が相当頭にきたらしい。
従えという命令の声は聞こえていたはずなのに、無視するかのように続けて口を開く。
「いくらお客様とはいえ、その態度は横暴じゃない?
お金さえ積めば何でもワガママが通ると思ってる訳?」
後先の事を考えての発言ではない。
単に頭にきて食って掛かっているだけだ。
■エウレリア > 陰嚢付きの男根を反り返らせ、しかし、華奢な腰つきと胸の膨らみを有する二人の娼妓。
似通った美貌も中性的で、男とも女とも取れる妖しい魅力を携えた双子。
エウレリアが可愛らしいと称したのは、並の男よりも一回り大きな雄の象徴でセーターの裾を持ち上げる娘の方。
吸引器に乳蜜の白を塗り広げる巨乳の男娼に比べれば、彼女の方が余程に立派ではあるけれど、凶悪なまでの剛直を有するふたなり女貴族にとってはどちらも未成熟で可愛らしいペニスに過ぎぬのである。
「ふふっ、人の言葉は分かるのね。」
癇の強そうな高い声音に、観衆が息を呑んだ。
上役の一人が『―――バ……ッ』と少女を罵倒しようとするものの、ちらりと流す紅玉がその身を強張らせる。
優雅に手首を折って、繊美な指先で薄い唇を弄ぶ女貴族は、ドレスの下に履いた脚甲といい、腰から下げた精緻な細剣といい、見るからに尋常ではない。
その中でも一際異質なのが、愉悦に細めたルビーアイ。
貴族の闇を凝縮した様な歪みが、美しい紅玉の奥で渦巻いているのだ。
それは、蟻を潰すように人を殺す者の目。
常人とはまるで異なる価値観に生きる、ある種狂人の瞳である。
面白いおもちゃを見つけた子供の稚気にも似た機嫌の良さ。
しかしそれが、何をきっかけに反転するかは分からない。
ただ一つ選択肢を間違えれば、その細首は即座に血華を咲かせる事となるだろう。
そんな危険性は、傍からみている衆目にも伝わるのだろう。
大店の店主と思しき、恰幅の良い中年紳士が、ゴクリ…と生唾を飲む音がやけに重く響く。
上機嫌に薄笑んだまま、しかし、問い掛けには答えぬままに、シャン、シャンと拍車を響かせ、女貴族が双子に近付く。
その繊指が撫でる様に銀剣の柄へと添えられる。
惨劇の予感に、誰かが『ひぃ……ッ』と情けない声音を漏らす。
彼女が逃げ出さぬのなら、すぐにでも剣閃の間合いに入る。
上役は既に諦めているのか、蒼白な顔で頭を抱えてしまっていた。
■リンハイとユエフォン > 頭に血が上ってはいるが、本来戦闘を生業としていたユエフォンである。
目の前にいる女の危険性は群衆以上に感じていた。
単純な技能では、おそらく勝てまい。
「……はぁ、いいわここで戦っても勝ち目がないし。
それで、何?私が兄さんを犯せばいいわけ?お客サマ」
完全に頭が冷えた訳ではないが、戦力差を認めるとあっさりと引き下がるユエフォン。
言葉に棘を残しながら、リンハイの背後に立つ。
しかし命令に従う素振りを見せるものの、反抗的な態度は消えない。
そしてリンハイはといえば、これでお客様の気が済むのならとたくしあげたまま膝をつき、妹に向かってお尻を突き出すポーズとなった。
■エウレリア > 兄に比べて少しだけ低い位置にある少女の瞳を、傾げた小首が斜め下から妖しく見上げる。
そのままゆっくりと傾けていく上体が弾ける寸前、利口な娼女が新たな言葉を紡いだ。
「……………………。」
なおもそのまま護拳に包まれた柄を撫でていた女剣士だったが、傾けていた上体をゆっくり起こしつつ、銀剣から繊手を離した。
「―――お利口な猫ちゃんね。けれど、少し興が醒めましたわ。どれくらい動けるのか見てみたかったのに……。」
続く問い掛けにも答えぬまま、好き勝手な言葉を紡ぐ傲慢さ。
その不遜は貴族の中でも極めつけに酷い。
「あらぁ? 兄の方は随分と物分りがいいのね。ふふっ、いいわ。従順なお兄様に免じて、貴女の非礼は許してあげる。そのまま突っ込ませようと思っていたけど……そうね、まずは貴女の舌で奥までしっかり濡らしてあげなさいな。」
そんな言葉に続けて、肩越しに背後を振り向いた紅眼がクイッと形の良い顎をしゃくる。
お気に入りの娼婦を失わずにすんだ上役は、彼女の意図を敏感に察知して、慌てて意匠の凝らされた椅子を屋内から運んでくる。
うやうやしく差し出されるそれに、金の長脚を組みつつ腰掛けた女貴族が傲慢そのものの口調で命じる。
「それじゃあ、始めなさいな。」
■リンハイとユエフォン > 群衆も見守る中、ユエフォンはリンハイの尻に舌を差し込む。
気に入らない客とはいえ客は客だ。
頭が冷えてくれば従わない訳にはいかないという事は分かるが、反抗心が全て引っ込んだ訳ではない。
兄の尻ごしに、反抗的な目でエウレリアを見返している。
「っふあ!くっ、んっ……♪」
肛門を、直腸を舌でほぐされているリンハイはといえば、押し殺すような声で喘ぎはじめている。
こちらは気に入らないとは思いつつも、妹程あからさまな反抗心を出すことはない。
とはいえ積極的に妹を止める事はせず、内心少し妹を応援する気持ちもあるのだが。
そしてそのまま暫く愛撫が続き、十分にほぐれたらユエフォンは顔を上げて尚もエウレリアを見据える。
「ふふっ、それじゃあお客様の命令でもあるし、楽しみましょうか兄さん」
言いながら、亀頭をリンハイの肛門にあてがい、十分にほぐれているのでそのままずんと奥に差し込む。
「ふきゅっ♪くああ……♥」
甘い声を上げ、それを受け入れるリンハイ。
妹に犯されるのもすっかり慣れたものである。
■エウレリア > 美しい双子が狂人の一閃に血華を咲かせ、儚い生を終える惨劇。
それに怯えつつも歪んだ期待を抱いていた富裕層に位置する観衆達は、安堵とも肩透かしへの落胆とも取れる溜息を吐きつつも、その場から動こうとしない。
剣士の間では勇名を、貴族の間では凶名を轟かせる女剣士の戯れに端を発した見世物を、最後までたっぷりと見物して行くつもりなのだろう。
見物料でも取れば結構な儲けが出るやも知れぬが、そんな提案で女貴族の不興を買う愚者はいなかった。
おとなしく命令に従いこそすれ、敵愾心を隠しもしない妹の視線。
それをむしろ心地よさげに受け止める女貴族は、長い睫毛に彩られた双眸を細め「何か言いたいことでもあるのかしら?」とばかりに眉根を跳ね上げて見せた。
嗜虐たっぷりのからかいの表情である。
妹の舌によるアナル舐めに漏れる、兄の甘声。
それを背景に聞きながら、椅子に続いて小さな丸テーブルと、ティーセットが運び出され、女貴族の前に並べられる。
そうしたサービスを至極当たり前に受け取る女貴族は
「それで、あの二人、名前はなんというのかしら? 向こうの生意気な猫ちゃんと、おとなしいデカパイちゃん。」
切れ長の視線は双子に向けたまま、傍らに侍る上役達に投げる問い掛け。
妙に粘っこい脂汗を浮かべながら、女貴族に彼らの名が告げられた。
「ふぅん……リンハイ、ユエフォン……素敵な響きだわ。北の出、なのよね?」
と、彼らの意志など関係なく、その個人情報を奪い取っていく。
その間も、双子の痴態を見つめる瞳は、狂気の紅に官能の色を滲ませて、時折唇を小さく伸ばした舌にてちろりと舐める。
■リンハイとユエフォン > 大きな動きで兄の尻の中をかき回すユエフォン。
大きく突かれるたびにたわわな乳房を揺らし、少女のような声で甘く喘ぐリンハイ。
性の錯綜した痴態を演じながら、しかしユエフォンは未だ不敵な視線をエウレリアに向ける。
「んっふぅ……♡さて、お客サマ。お次のご命令は何でございましょうか?
ふっ、く……。まさか、このぐらいで満足だなんて、ウブな事はありませんよね?」
行為を続けながらだが、あからさまな挑発。
これには娼館の関係者全員が息を呑む。
今現在犯されているリンハイも、喘ぎながらも思考力は未だ薄れておらず、妹が一体何をしでかすつもりなのかと肝を冷やしている。
■エウレリア > 「ねぇ、貴女達。そんな所じゃわたくし、よく見えませんわ。もっと近くでケツハメしてくださらない?」
優美な繊手を口元に添え、緩く小首をかしげるその所作は確かに貴族娘の上品なそれ。
しかし、艶やかな唇が薄く開いて発する言葉は、仰々しい貴族言葉の合間にスラングじみた淫語を何気なく挟み込む。
そうして持ち上げていたティーカップをソーサに戻した女貴族は、退廃的な流し目を緊張しきりな上役へと向け
「―――これ、邪魔ですわ。」
とテーブルの撤去を命じるのだ。
気が利くじゃないとばかりに紅茶を飲んだその直後の冷淡な言葉は、理不尽そのもの。
それでも、癇の強い娼女の様な無鉄砲な若さを持ち合わせぬ上役は、内心に不満を溜め込みつつも卑賤な笑みを浮かべて諾々と従うばかり。
そんな中、兄の尻穴を嬲りつつ、更なる火種を投下する妹娼婦。
「―――まぁ!」
上品な伏し目を作っていた切れ長が、意外な申し出に紅玉を丸く見開いた。
そして妖艶な唇がじんわりと毒を広げる様な笑みをを滲ませ
「貴女……どうしてなのかしら。小生意気ですぐにでも首を跳ねてしまいたいのに、不思議ですわ。なんだかとても可愛らしいの。わたくし、好きになってしまいそう。」
どこまで本気なのか分からない言葉だが、機嫌の良さは確かだろう。
二人の間に存在していた障害物は、つい先程取り除かれた。
然程深くは無いものの、女剣士の腰は椅子に体重を預けていて、どうしたところで一呼吸反応が遅れるはず。
さて、彼女が見せるのは戦闘機動か更なる淫行か、そのどちらであろうと、きっと女剣士の退屈を紛らわせてくれるだろう。
■リンハイとユエフォン > 「ふっ、ん……。それはご愁傷様。私は全然、あなたの事なんて好きになりそうにないわ」
視線で抗い、尚も舌戦を続けるユエフォン。
物騒な事を言われているがただの脅しという訳ではないだろう。
脅しなどせず気まぐれに首を刎ねる、そんな凶刃のような危険性が見え隠れする。
似たような感想をリンハイも持っていて、戦って死ぬのは諦めがつくが、腰を打ち付けられ喘ぎながら死ぬのは名誉は捨てたつもりだったけれど流石に嫌だなあなどと思っていた。
「くああぁ……。それで、好きになったらどうなる訳?そこで裸になって踊りだしたりするの?」
更なる挑発を繰り出すユエフォン。
お尻を犯されるのは気持ちがいいけれど、何でこんな頭と胃が痛い思いをしなくてはならないんだろう。
頭を抱えたいが、あいにく今は四つん這いになっていてそうする事もできない。
■エウレリア > 「―――まぁ、つれないのね。そんな意地の悪い仔猫ちゃんをどろどろに蕩けさせるのも………ふふっ、わたくし、好きでしてよ。」
娼女の態度は、敵わぬ事を知りつつも名誉に準じて死に赴く騎士じみた何かを感じさせる物。
蓮っ葉な彼女からそんな気高さを感じるのも妙な話だ。
まぁ、実際のところはもっと狡っ辛い事を企んでいるのかも知れないけれど、それはそれで楽しみでさえある。
対する兄の微妙な表情。
もしもエウレリアに読心の力があれば、彼の胸中にぼんやりと浮かんだ感想に思わず忍び笑いが溢れていただろう。
「いやよ。それは貴女方の役割でしょう? わたくしの役割は、そうした無様を見て愉しむことと、度を越した無様を綺麗な血華で終わらせてあげること。それくらいは分かるでしょう、仔猫ちゃん?」
何故そんな愚にもつかぬことを言うのだろう。
心底不思議そうな顔で小首を傾げた女貴族は、
「そうね、好きになってしまったら、わたくし、永遠に自分だけの物にしたくなりますの。だから、ね、分かるでしょう?」
んふふふふふ……と笑うエウレリアの目が、再びどろりと濁った闇に揺らめく。
しかしそれも、不意に悲しげな表情へと取って代わり
「でも、終わらせてしまうと、もう二度と貴女の囀りを聞けなくなってしまうわ……それはとっても残念。本当に残念……。だから、ね、それは最後の最後まで取っておくのよ。だから最初は、わたくし自身の身体を使って、貴女を……いいえ、貴女達二人を愛してあげる所から始める事になると思うわ。」
■リンハイとユエフォン > 「ふぅ、んっ……。無様、ねえ……」
そろそろ射精が近い。
ピストンは早まり、すっかり肉付きの良くなった兄の尻に腰を打ち付ける音が辺りに響く。
「今からっ、兄さんの中に出すけど……。はぁ……。
まさか、その程度の事じゃないわよね?」
そして、がっしりと兄の肩を掴み、腰を密着させ男根の届く最奥に精を放つユエフォン。
「ひゃわっふあああああぁぁぁ♥」
体内に注がれる妹の精液を感じながら、可愛らしい嬌声を上げて絶頂するリンハイ。
勃起している男根は射精はしていないがびくびくと震えている。
■エウレリア > 「嬉しいでしょう? わたくし自ら愛してあげることなんて、あまり無いこと………でもありませんわね。」
上機嫌な笑みが、「あれ?」とった気配で眉根を寄せた。
よくよく考えて見れば、行きずりの相手と肌を重ねる事も珍しくない女貴族である。
無論、行為の後も生きていられる者は少ないものの、それでも、殊更に特別視するほどレアな物でもない。
それはともかく、彼女の手慣れた律動がクライマックスに向けて早くなる。
「ふふふっ、イくのね? お兄様のケツマンコに、ザーメン浣腸たっぷりと注ぎ込んじゃうのね?」
肉付きのいい尻肉を叩く彼女の腰の動きは、今や随分激しくなっていた。
周囲の耳目もこの先の展開に妙な緊張を孕んではいても、双子の痴態に興奮しているのだろう。
夏場の駄犬の如く荒れた呼吸がそこかしこから漏れ聞こえ、中には耐えきれずに手近な娼婦の孔にて処理を始めた男もいる。
「んふふふ……、可愛らしい声だわ。お尻できちんとイけるのね。」
と一頻り兄を褒めた後、改めて妹の方に視線を戻す。
「―――ねぇ、それよりも何か企みがあるのでしょう? こっそりわたくしにだけ教えなさいな。いいでしょう? 女同士ですもの、ね? 皆には聞こえないように耳打ちしてくださればいいわ。ほら。」
排泄孔での近親相姦を終えつつある双子に愉しげな微笑みを向ける女貴族は、緩やかに波打つ金の髪―――他の娘の様に上品に結い上げたりしていないそれを細指にてかき上げて、無防備に晒した耳朶を彼女に向ける。
複雑な陰影を形作る耳は繊細で、可憐なまでに小さな耳孔と柔らかそうな耳朶は妙に愛らしい。
同様に金の髪束から露出した項の白さも妙な色気を放っていて、それを目にした観衆が再び生唾を飲み込んだ。
女友達から内緒話を聞く時の様な、子供じみてわくわくした様子。
そこには韜晦も悪意も見られず、ただただ無防備なまでの屈託の無さが存在する。
無論、彼女の何かが女剣士の信頼を勝ち取ったというわけではない。
本人にさえ理解の及ばぬ感情の動きが見せる妙な友愛の気持ちが、そうした所作を取らせているだけの事。
更に言えば、こうして致命的なまでの無防備を晒していても、彼らが何をした所で己を傷つける事など出来はすまいという絶対的な自信と、双子への失礼な侮りがそこにはあるのだ。
■リンハイとユエフォン > 常人よりも強化された射精量を、兄の中へ残らず吐き出すユエフォン。
しかしそれで終わりではない。
抜かずそのまま、また勃起させると今度はリンハイを立たせて豊かな乳房の下に腕を回し、背中に密着する。
そのまま今度は立ちバックでアナルを犯し始めた。
先程まで散々反抗的な瞳で睨んでいたエウレリアの方へはもう見向きもせず、こなれた穴を夢中で犯す。
エウレリアは何かを期待しているようだが、生憎と律儀に付き合ってあげる気はないのだ。
「ふああまたっ、カタくぅ♥
ひあっそこっ、おぉ♥ひゃふっだめぇ♥す、すぐ、イっちゃぅおっほおおお♥」
荒い呼吸を漏らすだけで何も答えず、エウレリアを含めた観衆に見せつけるように、ただ兄の尻に腰を打ち付けるユエフォン。
はしたなくあえぐリンハイの声が大きく響く。
■エウレリア > 「………………………。」
それまで機嫌の良さを保っていた切れ長の双眸が、ここに来て急速に冷え込んだ。
彼女の反撃がこれを狙っての物だったのなら、それは見事に成功したと言えるだろう。
自分たちの世界に入り込んだ双子の姿に、溜息を零すと
「時間を無駄にしましたわ。このツケ、後日支払っていただきましてよ。」
その言葉は行為を続ける二人へ向けたものではなく、事態の流れについていけずに恐々としていた支配人へと向けた物。
そのまま立ち上がると、女剣士はドレススカートを翻し、主の帰りを待つ馬車の元へと歩き去る。
一体何が女貴族の不興を買ったのか、状況の推移についていけなかったのは周囲の観衆も同様だったのだろう。
彼らはただ、ぽかんと口を開いて遠ざかる緋色の背を見送るばかり。
最後に一度肩越しに向けた視線は、双子の真意を確認するための物である。
己の感じた通りの悪意と侮辱があるのなら、次の邂逅は双子の死を意味する事だろう。
しかし、それがエウレリアの勘違いであるのなら、素直に謝罪する事は無いにせよ、何かしらの形での埋め合わせを行うのも吝かではない。
さて、彼らの返答は―――。
■リンハイとユエフォン > 怒らせたか、あるいは別の感情か。
とにかくエウレリアは立ち去ろうとしている。
しかし無視を決め込んでいたユエフォンが再び口を開いた。
「ふぅん何もしないで帰るんだ?
態度がでかいだけで、つまらないヤツね」
更に挑発は止まらない。
「まあ、お金と剣で脅しつける程度の、どこにでもいる横暴貴族ってところね。
精々今度は実力で向かって来なさい、子猫チャン♪」
小馬鹿にした口調でエウレリアに話しかけながら、兄の中に二度目の精を放つ。
それに合わせて甘くとろけた声をあげる兄。
ここまで言って激昂される可能性も考慮して、何かあった時に回避できるよう警戒しながら兄の中から肉棒を引き抜く。
兄の方は、本気で攻めた訳ではないし声にまだ余裕があったから、多分何かあっても身を守るぐらいは出来るだろう。
盛大に精液を噴き出して更に嬌声を上げているのは少々不安ではあるが。
こうして、緊張を孕んだ狂宴は一旦幕を下ろす事となった。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 娼館」からリンハイとユエフォンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 娼館」からエウレリアさんが去りました。