2017/11/26 のログ
■アーヴァイン > 此方の名前を言い直す彼女の様子に、一瞬動きが止まるも、困ったように苦笑いを浮かべた。
「そんなに畏まらなくていい、結果的にそうなっただけだ」
普段は祟り神として振る舞っているが、有能な相手には態度少し異なるのも知られてきた。
故に、彼女の前なら崩しても大丈夫だろうと以前と変わらぬ様子で語りつつ、かしこまった挨拶に、困り顔のまま薄っすらと笑う。
「そういうことだ。義父からの命令で砦に出ることも増えたからな、将軍には早く戻ってきて欲しい――が」
適当に人気のない方向を軽く指差すと、進むように促す。
それからゆっくりと歩きながら、改めて彼女の方を見やる。
「妙な事になっている。あの彼が軍を放置するなど、普通じゃない」
海上での戦い、それ以降も彼の行動はつぶさに確かめている。
魔族の国へ進軍しようというのも、戦乱の引き金になると義父に要注意人物とすら言われていた。
それが牙を抜かれたかのような、今の体たらくに小さく首を傾げる。
■サロメ >
「そういうわけにもいかないでしょう。
上下階級を重んじるのも騎士の習わし。
かつての仲間、顔見知りであったとしてもそれは変わりません。
立場上、部下への示しもつかないというものです」
苦笑し、以前と変わらぬ様子を返す男には相変わらずの生真面目な言葉で応える
「──申し訳ありません。
本来ならば砦が落とされたならば第七師団は一番槍もかくやと動かねばならないのですが、
何しろ本隊を含む大部分が未だ混乱状況にありまして…力不足を実感しております。
一部、分隊は独断で動いているのですが、そこまで手がまわらず」
…と、気丈かつ生真面目な返答はそこで途切れる
男の言葉がかかれば、その小さな肩と、唇を震えさせる
「……何もわからないのです。
状況的に死んだと思われても尚、戻ってきたあの男が……。
王城で貴族達が嘲笑うような噂ばかりが、真実味を帯びてきて…、
こんなことは、私が師団に入隊してから一度たりともなかった…!」
金の瞳が揺らぐのは、恐らく弱音を吐ける相手が誰もいなかった故か
震えるままに、そのか細い声を男へと向けていた
■アーヴァイン > 「……相変わらず真面目だな、今は周りに部下もいないだろう?」
同じく生真面目だと言われる方な男からしても、彼女の真面目さは固さすら感じるほどで、変わらぬ困った笑みを浮かべていた。
「……仕方ないことだ。逆に、不安定な君らを無理に戦わせるほうが損失が大きい」
第七師団は第零師団からみても、軍としては普通ではない。
だからこそ、それを熱気溢れる将軍が率いることで、王国という自らの身を焼くような炎の槍と化す。
その槍の振るい手はおらず、残った炎も意気消沈と残り火だ。
報告にある通りかと納得していたところで、彼女の震えに足が止まる。
「……たとえ誰が嘲笑おうと、罵ろうと君らは勇猛な師団だ。そしてサロメが彼にとって、最高の右腕であることも俺は知っている」
敵船の中ですら気丈に振る舞った彼女の弱音が、胸の奥をジクジクと痛めつける。
ゆっくりと掌を伸ばし、灰色の髪へ掌を重ねようとする。
届くならそのまま、あやすように優しく何度も撫でるだろう。
■サロメ >
例え部下がいなかろうと、姿勢というものは出てしまうものです
と、生真面目な彼女ならば答えたのだろう
しかしその口は小さく閉ざされている
男のかけた言葉は僅かな救いでもあり、優しすぎる言葉でもある
その頭に掌を差し伸べられれば、余計に感情が溢れそうになる
「……おやめ下さい。
色々と、……溢れてしまいそうですから」
目尻を拭いつつ、大きく深呼吸をして…再び姿勢を正す
俯くのはただ一度で良い
「折角です、立ち話もなんでしょう、
お時間がありましたら、将軍のいきつけの酒場にでも行きましょうか」
小さく微笑みを返しつつそう言葉を続け、
了承が得られればオーギュストが常連客となっている酒場へと移動するだろうか
■アーヴァイン > 真面目な返事が途絶えるほどの感情。
将軍に強い何かを感じさせられ、付き従うものも多いだろう。
彼女にとっての彼は何か、その沈黙が物語っているようで痛みを強く感じさせられる。
「溢れさせず抱え込んで、一人でどうするつもりだ?」
吐き出さぬ感情は奥底で淀みとなって、心を蝕む。
それを身を以て知ればこそ、強がる言葉に問いかけた。
再び真面目な姿を貼り付ける様子に、小さく嘆息しつつも、お誘いの言葉には小さく頷く。
「ぜひともだ、案内してくれるか?」
酒に流れて、再び出てくるのを祈ろうか。
そう考えれば薄っすらと微笑み返し、彼女とともに酒場へ場所を移すだろう。
■サロメ >
特に高級、というわけでもない
安酒を出すというわけでもない
ただただ冒険者や商人など、いろんな人間が顔を出す
そんな雰囲気の酒場であった
隅のテーブルへと二人でかけ
丁度今日仕入れたのだというダイラスの酒がグラス2つと共に置かれる
度数は…普通だろうか
穀物の甘さが残る蒸留酒であった
「──抱え込むものなのですよ、私のような立場としては、それが正しい」
返答は、先の問いかけから
副将として多くの部下を持つからこそ、其れに限らず抱えるものは大きい
立場があるからこそ器を大きくあろうとする
先程の男の行動は、サロメを第七師団副将ではなく、一人の女に戻してしまう
そんな危険を感じ取ったのかもしれない
「無論、一人でどうにかしよう…などと入れ込んでいるつもりもありません。
けれどこれは第七師団の問題…。あちらそちらへと悪戯に投げつける類の話ではないでしょう?」
言葉をかけながら、グラスへと酒を注ぎ、差し向ける
■アーヴァイン > 宿を開く前に、方々歩き回った頃を思い出させられるような酒場。
懐かしさに自然と口角が上がる中、隅のテーブルへ。
席に座ると、抱える理由には、思わずクスッと笑ってしまった。
「ふふっ、そっくりな事をいってた女性がいる。私は従者として振る舞わないといけないと、頑なに言い張っていた人がな」
感情が殺されていない分、気付きづらいところもあったが昔の妻とよく似ていた。
彼女が感じ取った危機は正解だろう、駒に人であれと語り続けて氷を溶かした結果が今ある。
「たしかにそうだが、俺の立場からするとそうとも言い切れない。第七師団がこれ以上弱体化するなら……義父が何を言い出すか分からないからな」
酒の注がれたグラスを受け取れば、今度は此方が瓶を手に取り、彼女のグラスに酒を注いでいく。
断り無く先に手を出したのも、先程までの様子から断られるのは分かっていたので、言わせる前にということだろう。
■サロメ >
「……そういうものですよ。
重くとも立場は誇りであり、支えですから」
返しを受けたグラスを受け取り小さくグラスを掲げる
相手も掲げ返してくれるならば小気味よい音を立てるだろう
「存じております。
第七師団の立ち位置は、王国の中でも特殊なもの…。
──対魔族の特化戦力として在り方を示さなければ、腐敗した貴族達の格好の攻撃の的。
悪ければ解体され、私も大きな責任を取らされることになるでしょう。
……急ぐ必要があることも理解しています」
■アーヴァイン > 「誇りで壊れる世界など、あってはならない筈だ……とはいえ、一番の解決策は将軍が戻ってきて、君を癒やすことだな」
最後の落とし所に彼の名前を持ってきたのも、彼女を女に戻すのも彼の仕事だろうと思えばこそ。
掲げられたグラスに、こちらもグラスを重ねれば、乾杯の硝子の音色が響く。
早速一口いただき、淡い甘さがあるそれを楽しむと、彼女の言葉に耳を傾ける。
しかし、最もながらに残る問題に思案顔で口を開く。
「先日のハデグでの戦い、それとティルヒアでの戦いもあるからな。そう直ぐにとはいかないだろうが……アテはあるのか?」
第七師団自体が機能不全を起こしているとすれば、他の師団と連携して事に当たっていく必要があるだろう。
かき集めの傭兵だけで砦の攻防に向かっても、統率と火力に問題が残るはずだ。
立て直すための術、グラスをテーブルの上へ置きながらそれを問いかける。
■サロメ >
ぐいっと一気に酒を煽る
その様子はどこか見た目的にギャップがすごい
「そうです。アレが戻ってさえ来れば何もかも解決するのですが」
ふーっと大きく息を吐きつつ、そう零す
力を示した上で、不条理など息巻き蹴散らすような勢いが必要なのだ
自分を癒やす、という言葉には僅かな苦笑を見せて
「残念ながら、即座に指揮系統を巡らせまとまった動きが出来る隊は限られています。
私の直属と、その傘下の小隊が3つ。独断で動いている分隊は正直宛てにはできませんね。
カリスマが欠けては統率が取れない、第七師団の大きな欠点です」
荒くれ者や傭兵崩れが多く存在する実力主義の第七師団である
一度統率を失えば…好き放題に暴れるものだって出てくる
「…故に、オーギュストの真意を探ろうと動いていました」
■アーヴァイン > 何となく、そのいい飲みっぷりに色々溜まっているのだなと思わされるが。
同時に、第七師団の副将軍らしく擦れてきたかとも思えば、薄っすらと笑う。
「将軍がアレ呼ばわりか、やっぱり彼が戻って溜まった文句も辛さも全部受けとめさせないとだな」
彼女にとっての柱は、やはり彼なのだと再確認できると崩れぬ限りは大丈夫かと笑う反面。
心の内側では、最悪の答えの時のイメージが痛みを強める。
それを表に出さぬように、今はただ笑うのだ。
「やはりか、彼が率いてこその軍勢だからな……下手に他の分隊を動かして、収集つかなくなる方が面倒でもある」
力が全てであり、その暴風雨の様な力を強引に纏め上げる彼だからこそ、第七師団が成り立つ。
あそこに現れた理由につながれば、嗚呼と納得したように頷いた。
「此方は……彼に何が起きているかを確かめようと思ったんだ。彼の姿さえ見えれば、何が起きているか分かるからな」
そう告げると、
一瞬だけ彼の瞳が青色に染まったように、見えるかもしれない
そして、姿を求めた理由の答えとして、掌を伸ばして彼女の手に触れようとする。
届いたなら、その視野は一変するだろう。
人、物、空間、至る所に見慣れぬ文字のようなものが無数に現れる。
自身が見える符号の世界、それを垣間見せるために。
■サロメ >
「アレで構いません、アレで。
文句があるなら本人に出てきてもらって直に言ってもらいましょう」
空いたグラスに手酌しつつ、もう一杯
思えば酒に強くなったのは確実にこの団に所属して以降の話であった
「故に、今無理矢理に第七師団そのものを動かすのは避けたいところです。
負担となりますが、遺憾ながら他の師団に頼らざるを得ない状況というのは、王国にも報告をあげてあります。書面で、ですが」
直接王国貴族の前に立てばどうなるか
さすがに想像もしたくない
「姿され見えれば…?それは……」
その手を取られ、一変した視界に困惑する
何かの魔法か、何かだろうか───
■アーヴァイン > 「じゃあそうしよう。早く出てこないと、アレも大変だ」
自分には頑なに態度を崩さなかったが、彼に対しては結構ぞんざいな扱いでモノを言う。
それが、それだけ彼に対し、心許しているということなのだろうと思うも、彼女からは気付いている様子を感じられない。
楽しげに笑いながら、こちらも酒を楽しむ。
「そうか……良ければだが、此方が手を貸そうか? 表面上、此方が軍勢を出すというよりは、チェーンブレイカーが動くことになるが」
第零師団は師団長など、一部の人間にしか存在自体を明かされていない。
軍と言うよりは、諜報機関に近く、師団内の不穏分子対策も、外での諜報活動も行う。
元々彼が立ち上げた傭兵達も、今では王国軍抱えの民間軍事組合と第三の精鋭軍だ。
その実力は、先日のタナールの話を耳にしていれば、分かることだろう。
「フェルザのお嬢さんと一戦交えた結果、人を辞めさせられてな。今見せたのは、世界を作る符号というものだ。人にもこれがあるが、何かされたなら、その符号におかしなものが交じる」
祭りの前にあった変動、それを思い出しつつ語るとゆっくりと手を離す。
すると、先程までの符号が嘘のように消えてしまう。
魔力の変化も、術の発動も、道具の気配も感じさせない。
人が起こせる事象を超えた、異質な力の一片を見せると酒の残ったグラスに指を添える。
「そして、その符号を書き換えることも出来る。最も……彼の場合は、彼が許可する必要があるが」
説明の後、小さく言葉を発した。
人々が使う共通の言葉でも、ミレー族や魔族が使う古い言葉とも違う。
音のようなそれが発せられると、グラスの中の酒がシークバーを動かしたようにすっと青色の染まっていき……再び紡ぐことでもとに戻っていった。
■サロメ >
「それは…ありがたい話ですが、
──そうですね…それならば第零師団の影が表に出ることはない」
これ以上ないと言って良いほどの救いの手である
第零師団の性質上、此方から切り出すのには気が引けていたというのも事実であった
「その件については伺い知っていましたが…そのようなことになっているとは。
まるで魔法…いえ、奇跡ですね……」
すごいものだと思うと同時に、不安になる
力には対価が伴うものである…人を辞めたといった、彼の払った対価はそれだけなのか
「…そのためにも、まず彼の状態を確認せねばなりません。
本当に噂の通りなのか…彼の邸宅を再度訪れてみるつもりです。
以前は門前払いされましたが…次は無理にでも押し入りましょう」
目を伏せ、決意を口にすると再びグラスを煽った
■アーヴァイン > 「あぁ、そういった点でも丁度いい。それと、そちらに手を貸しておけば、後でそちらと衝突する要因を減らしやすくなる」
ただ温情として手を貸すだけではなく、此方としての考えもあることも伝えていく。
もとより、何時かは衝突する可能性がある相手だというのも彼も此方も理解しているが、彼女が把握しているかはわからない。
故に、衝突の要因と未来を添えたのだ。
「おかげさまで暫くこの文字で発狂しそうだったが、今は制御できるようになった。奇跡か、言い得て妙だな、望んでもないのに普通には死なない様にされて、天涯孤独の見にされるところだった」
力を振るう義務というように、世界へ言葉を発し続けられるように老いを奪われ、視野を一時期狂わされた。
今はそれを支え、取り除いてくれた人がいればこそだが、そうでなければ、目の前で苦笑いすら浮かべられず、代償に潰れていただろう。
「そうだな、実際に見て確かめねば分からない。その時は呼んでくれ、押し入る時、随分と楽になるはずだ」
此方も残った酒をぐっと飲み干すと、空になったグラスをテーブルの上へ奥。
■サロメ >
「──覚えておきましょう」
衝突する要因
理解している、ある意味では魔族の国へと侵攻する計画が頓挫した今、
その要因が一つ消えている状態ではあるのだ
オーギュストが復帰すれば、それは再開される可能性がある…
というよりもしないわけがない
「噂ばかりが先行していますが共通するのは女の存在。
それを裏付けるように第七師団の名でダイラスの商会団から嗜好品の買い付けが為されています。
………第七師団だけに限った話ではないかもしれません、卿もお気をつけて───」
同じく空になったグラスをテーブルへと置いて、立ち上がり改めて一礼する
「第七師団の危機へのお力添え、心より感謝いたします。……それでは」
踵を返し、酒場のカウンターへと酒代の銀貨を置いて…
店を出る前にもう一度そちらへと頭を下げて、…女騎士は足早に店を後にする
得られたものと、警告と
どちらにしても焦燥感は拭えぬまま、再び夜の街へと
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からサロメさんが去りました。
■アーヴァイン > 「此方としてはしたくないことだがな、やめろといって止まる彼でもないだろう」
魔族の国への侵攻は、王国にとってはハイリスクハイリターンな行動だ。
失敗すれば向かい合った先にいるシェンヤンが、何もせずに傍観するはずもない。
国の維持を目的とする義父の意志には反するが、そうならないための足がかりにもなる。
「……女、か。気をつけるとしよう。此方でも調査を続けていくが、何か分かったら知らせよう」
金の流れについても、多少は情報を得ていたが、彼女の言葉で確実性が強まる。
シャドウのメンバーに調査を命じるべきかと考えていると、立ち上がった彼女を見上げた。
「気にしなくていい、元々は彼があって今の此方があるんだ」
緩く頭を振って答えると、立ち去る彼女を見送り、それから彼も席を立つ。
独り身でない分、誰が毒牙の主か気を抜けない。
寒風の中城へと戻れば、早速今後の指示書の作成にかかるのだろう。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からアーヴァインさんが去りました。
ご案内:「ディバン邸」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > [待ち合わせ待機中]
ご案内:「ディバン邸」にバルジリスさんが現れました。
■バルジリス > (自分の指示通りにネコの体にまたがるようにして、膣口を広げるイヌの姿に)
ああ、そんな感じで…イヌはいい子だなぁ。そのご褒美に……
(そして耳元で)
ネコの時より、激しくしてやるよ。
(そう宣言すれば、ジュブブとイヌの膣へとペニスを侵入させていって…)
ん、ふぅ……締りが良くて、これも中々だなぁ…ってネコ。ちゃんとイヌの陰核も舐めてやれよ?
(そう言えば、腰を掴み…ゆっくりと膣から子宮口までをペニスで埋めていって…ずん!ずん!と腰を掴む勢いで力強いピストン運動を始めて…)
っははは。こりゃ、結構いいな。ネコとイヌのダブルミレーを犯すのも…
(そう言いながら、三度高ぶってきた射精感。そして……イヌの体を抱きかかえるようにし、一滴のこらず精が子宮へ流れるよう…)
イくぜ……!
(犬の胎内も。蛇の精で穢されて…)
ふぅ…前菜も旨かったが…まだ、メインディッシュを食ってねぇからな…
(そう言って、背中を舐めるセインの方を向いて…)
おら、セイン。今日はテメェがメインディッシュだ…
(そう言えば、ぎゅっと抱きしめて…)
何だろうなぁ…この感覚。なんか無性に、テメェを抱きたかったぜ。
(そう言えば、相手の頭をなで、片手の指は、膣口へと延びていって…)
たっぷり、楽しませろや。メインディッシュさん?
■セイン=ディバン > 主人に、お客様として最大限もてなすように、といわれた相手だからこそ。
指示に従い、肉穴を見せているが。その実、興奮と恥ずかしさで倒れそうだったりする。
『お、お褒めに預かり、恐縮です……。
んっ、あああああああああああっっ♪』
あくまでもお淑やかに礼を言っていたが。それも僅かな間。
挿入をされてしまえば、甘い叫びが響いてしまい。
『あいあい。だんな様に言われなくても心得てますにゃ……。
んっ……ぅっ……はあぁぁぁ……♪』
細かな指示をもらうネコは、言葉に負けず。イヌを犯す肉棒をぬらぁぁ……と舐めたかと思えば。イヌのこともしっかり攻め。
その攻めを受けて、イヌの膣が収縮する。
『あぁっ♪ あっ♪ すご、すごい、ですっ♪
バルジリス様♪ 素敵ですぅ!!
あっ、あああああああああああああっっ♪』
先ほどまでの貞淑な様子はドコへいったのか。嬌声あげ、蕩けた様子を見せるイヌ。
中に精を注がれれば、大きく身を仰け反らせ、同時に絶頂してしまう。
ネコはといえば、結合部から溢れる精を、待ち望んでいたかのように舐め、飲み干していく。
「ふふ。いい具合に満足いただけてるようね」
相手の達する姿に笑う少女だったが。抱きしめられれば、驚いたような表情になり。
「きゃっ。……ふふふ。前も言ったけど。私を食べるなら残さないでね?
……そこまで求められると、悪い気はしないわね~。
……いいわよ、バルちゃん。好きにして? 後ろからでも前からでも。
口でもアナルでも。どこでも。今日の私はアナタのモ、ノ♪」
強く求められる言葉。少女自身、嬉しくなり、笑ってしまう。
少女は抱きしめる相手の腕からするり、と逃げると。
ベッドの上に立ち、膣口を開き、相手を見下す。
既に蜜は溢れ、愛してもらうことを待ちきれないようであった。
■バルジリス > (今日の私は~と言われれば、どう猛な笑みは深まり)
へっ…言われなくても、男を自宅に上げてんだ。骨の髄までヤられる覚悟はできてんだろ?
(そう言いながら、膝立ちになれば、唇に何度目かのキス。そして、キスは唇から顎、首筋へと下がっていき……)
ん、ちゅ………レロォ……
(そう音を立て、乳首を舐る。舌は本物の蛇の様に動き、乳首を責め立てて…そして、指は相手が開いた膣口へと伸び、愛液を絡ませれば…)
んふふ……俺ばっかし出してるのもわりぃからな……
(その愛液を、セインのフタナリペニスに塗って、ヌル、ヌルと扱いてやって)
おら、どうだ?自分の愛液ローションでの扱きは。
(そう言いながらも、器用に舌は乳首を舐っていて。そしてカリッと歯を立てれば、それと同時に、フタナリペニスへの刺激を激しくギュっと絞って…)
お前も、一発だしとけや…おい、ネコ。口開けろ。
(そういって、セインの射精をネコの口で受け止めさせようと…)
ふふ~ん。じゃあ、次ぁ…俺の、舐めてみるか?
(そう言って、ネコとイヌの愛液に濡れた、まだ固さを失っていないペニスを、口淫せよと言ってみて…)
■セイン=ディバン > 「もちろんそのつもり。でも、私を満足させられる男ってそういないの。
この身体になってから、そんなレベルまで愛してくれたのは……3人くらいかしら?」
抱かれる。気持ちいい。心が満たされる。そんなレベルの男はいたけど。そんなことを考えながら、キスをされる。
そのままキスの場所が変わっていけば。
「んっ♪ ~~~っ♪」
フルル、と身体が震える。じわじわと快感を蓄積される感覚。嫌いではない。熱の昂ぶる感覚だ。
「あ、はっ♪ んうううぅぅ……バルちゃん、テクニシャン……♪」
這い回る蛇の如き舌使いに、少女の膝が笑い始める。立っていられない、という様子になりつつも、懸命に座り込まないようにするが。
「っっ♪ こ、こぉらぁ……♪
そんなこと、しちゃ……あはあぁあっ♪」
自分の身体から溢れた蜜を絡ませられ、手コキされれば、鼻から声が抜けた。そのまま、ぺちぺち、と相手に抗議の意味でパンチを繰り出すものの。
「んっ♪ んううううううううううううううううっっ♪」
乳首を噛まれれば、身体中がしびれるような感覚。そのまま強くペニスを握られれば、あっさりと達してしまい。
『に゛ゃおっ!? ご主人様の精液ー!!』
とっさに指示をもらったのが功を奏したか。ネコは口を開けながら二人の間に飛び込み。主人たる少女のペニスから溢れた精液を、なんとか受け止めることに成功する。
「は、あぁぁ……♪ もう、バルちゃん! 意地悪が過ぎるわよ!
……あらタフネス♪ 仕方ないわねえ。私の口で、ご奉仕してあげる」
息を整え、少女は相手の頭をぱっかーん、と叩く。しかして。
相手の股間の逞しい肉槍が萎えていないのを見れば。目を細めながらしゃがみこみ。
そのペニスを一気に口内へと導く。精一杯頬をすぼめ、きゅっ、きゅっ、と口内の肉と舌を絡ませていく。
■バルジリス > (私を満足させられる男はそういないと言われれば、燃え上がる男としてのプライド。
そして、満足させた男の数を言われれば…)
へッ、そうかよ。ま、関係ねぇけどな……お前のこと、もっとたっぷり愛してやんよ。
(少し、自分でも意味の分からない感情に襲われ、内心首をひねって)
ははは、可愛いパンチだなぁおい……イテ!
(抗議のパンチは痛くもかゆくもなかったが、最後のパッカーンは少し痛かった)
ヘッ、意地悪って言われても痛くもかゆくもないな。俺は意地悪なんでね。
(そう言いながらも、ペニスが少女の口内に招き入れられれば…)
ん……っく、っふ……ああ、良いぜぇ?
(そう言いながら、セインの頭をなでなで)
んく……っくふ……ちっちぇえ舌が何とも言えねぇな…
(そう言いながらも、高まってくる射精感)
…っふ……ほら、口にまずは一発だ……一滴もこぼすんじゃねぇぞ?
(そう言えば、新鮮で濃い精液がセインの口内へと流れて行って)
はぁ……ふぅー……
(さすがに四度目の射精は疲れたのか、肩で息をする。だが……)
セイン、横になれ。
(そう言って、セインを横たえさせれば、ペニスを、膣口へとあてがい……)
…………
(何も言わず、ぎゅっと抱きしめて、息を整え…)
あー……生きてる暖かさだなぁ……
何時間でも抱きしめていてぇくらいだ……
(そう言えば、ゆっくりと、挿入していって……)
■セイン=ディバン > 「ん。頼もしいわね。……フフ」
なにやら相手の気持ちを刺激したのか。それが分かり、少女は薄く笑う。
愛されるのは好きだ。そして、愛するのも。
「まったく。あんまり女に意地悪すると。
後で痛い目見るわよ?」
いい音ならして頭を叩いた右手を振りながら。ちょっとふてくされたように言う。
そのまま、相手に促され。その槍を口へと。
「んっ、ふっ……ぅ……ん?」
小さな口ながらも、必死に奉仕する少女。途中、頭を撫でられれば上目遣いに相手を見上げるものの。
どこか嬉しそうに、さらに奉仕に力を入れる。
「んっ♪ くっ♪ れぇぇぇ……はむっ♪」
舌を絡ませ、先端を突き。かと思えば一度口を離し、幹を舐め上げる。
そうして、相手の射精感を高ぶらせていき。命じられれば、素直にまたペニスを咥え込む。
「んっ!! ~~っっ……っ……んぐっ……」
ぶるり、と。口内で震えるペニス。あふれ出た精液を、口内に溜め込み。
ここぞ、という所で、一気に吸い、飲み込む。ペニスに残った精液も全て吸い込み。わざわざ下品な音を立てて飲み干す様を相手に見せ付ける。
ぢゅるっ。ぢゅぞぞ、ぢゅううううううっ。ごっ、きゅん。
「ぷあっ……ハイ、ごちそうさま♪ ……大丈夫?
……ふふ。まだまだ元気なんて、スゴイわね、バルちゃん」
息の上がった様子の相手に声をかけるが。そのまま横になれといわれればすぐに横になる。
少女の小さな膣口にペニスが宛がわれるが。相手は何も言わず、抱きしめてくるのみで。
「……? ねぇ、バルちゃ……。
……うん。そうだね……あぁ、そっか。
これが。生きてる暖かさ、かぁ……」
ぽつり、と洩れた言葉に目を見開き。何かに気づいた、というように言葉を繰り返す少女。
深い一言。生きている暖かさ。その言葉に感動しながらも。
少女は、まさに萎え知らずの剛直を、受け止めていく。
「きゃっ、ふぅぅぅ……♪
バルちゃ、すて、きっ……♪
愛して……。私を、愛して……!!」
貫かれる感触。少女もまた、相手を抱きしめ。何かを訴えるように、貪るようなキスをする。
足までも相手の腰に巻きつけ。犯して欲しい、愛して欲しいと懸命の訴え。
膣肉はといえば、挿入されたばかりなのに、細かく痙攣、収縮し。膣内への射精を求めているようだ。
■バルジリス > あ?いいじゃねぇかセイン。気持ちよかったならよ。
(後で痛い目見るわよと言われれば、苦笑しながらそう言って…
ある意味、自分の嫉妬のようなものをあおらせた相手への、意趣返しがあったかも…
そして、まだまだ元気だと言われれば)
ははは、さっすがにもう一発だしたら休憩させてくれ。たしか、ワルセイ様が精力剤もたせてくださったからよ…
(そう言いながら少し笑って…)
……?どーした、セイン。
(なにか、ハッとしたような、何かに感動している少女、その様子に疑問符を浮かべながらも、
相手が愛してと言ってくれば、何だろうか、この心にわいてくる熱い感情は…)
あぁ。セイン。たっぷり犯して……愛してやるからよ……
たっぷり、下の口で味わえや……!
(そう力強く言って、射精をもとめるように痙攣する膣肉をペニスが蹂躙し……)
はっはっは………
(さすがに疲れがきてる蛇。だが、相手がここまで求めているのだ。きちんと出してやるのが礼儀だろう……)
……っく、出すぞ……!
(こちらも、男として力強く、小さな体を抱きしめて…熱い精を、子宮へと叩きつけて…)
あぁ~……さ、流石に休憩だな……
(萎え知らずのペニスも、五回戦後なので、流石に柔らかくなってしまっていて……
セインの体を包む自身のからだ、そのままゴロンと転がり、セインを腕枕する形に。)
ん、休憩がてら……何か話さねぇか?たとえば…お互いの、夢とかよ。
(そう言う蛇の目は、サングラスごしに優しくセインを見つめていて…)
■セイン=ディバン > 「そういう問題じゃないの! まったく。私も元は男だけどね。
この身体になってよーく判ったわ。デリカシーとか、ムードとか、ね!」
苦笑する相手にがーっ、と勢い良く文句を言い。ふん、と鼻を鳴らす。
なお、判ったけれども実践はしないのが少女である。
「えぇ。いいわよ。……その、ワルセイって人。なんでそんな物持たせたのよ」
僅かに疲れの見える相手だが。むしろ精力剤を持たせる人、って方が気になるのだった。
「え? あぁ、いや。気にしないで。
……快楽目的じゃなくて。愛し合う、って素敵だなって思ったの」
声かけられ、我に返る少女。そのまま、ちょっと照れくさそうに頬を赤く染めながら言う。
「うん……! バルジリス……私を、愛して……!
あ、あぁっ! ひいいぃっ!」
抱きしめられ、強く蹂躙される。しかし、少女はそれを拒まず、相手へと抱きつき。
「んあっ! あひっ! すご、いぃぃ……♪
うん……! 出して、中に出して、バルジリス……!!
んああっ!! あああああああああっっっ!!」
力強く。逞しく犯される。相手の体力と屈強さに縋るようにしながら。
中への射精を懇願し。それが叶えば、少女もまた、同時に絶頂へと導かれてしまう。
「……あぁ……熱、い……」
身体の奥底に注がれた精。その温度にうっとりとしながら。
相手の腕枕に甘えるようにし、隣に寄り添っていく。
「そう、ねぇ。夢か……。
話してなかったっけね。私ね。人間と魔族、ミレー。……。
とにかく、世界中の人間と亜人と魔族が、共存できる世界を作りたいの」
相手の言葉に、目を細め。少女は、自身の夢を語る。
壮大なことだ。実現は難しいことだ。それでも。
少女は恥じることなく、そう言う。そうして、気になったのか。
その相手のサングラスを、ちょっと取ってみよう、とばかりに手を伸ばす。
■バルジリス > ははは、悪かった悪かった。
(そうガーっと文句を言う少女の頭を撫でて軽く謝って…
そして、なんでそんなのを持たせたんだと聞かれれば…)
あぁ?ワルセイ様は聡明な方だからな……もしかしたら、こうなるのを見越して…?
(ありえなくはない。主人には、宿で知り合った女性と酒を飲むと言って出てきた。
ワルセイが、どんなつもりで精力剤を持たせたのか…それは、ワルセイのみ知る…)
快楽目的じゃなく、愛し合う………かぁ……
(そう言われれば、こちらも照れくさくて白っぽい肌に赤みがついて…)
…………
(そして、語られる少女の…セインの夢。それを聞いて、少し考えて……)
何て言うか……すげぇな。お前、どんだけ重い物背負おうとしてんだよ……
(そう言いながら、セインの体を抱きしめ…)
……だけど、共存は、難しいだろぉなぁ…
(そう呟いて…)
俺は……共存よりも、共生できる世界のほうが……そっち目指す方が、セイン。お前にかかる負担は軽いと思うぜぇ?
(そう語るように言って…)
だってよ…ただ、共に在るだけじゃよ…ぶつかって、意見が違って…悲劇が起こる。
だけどよ……ともに、生きれる世界なら、共に、生きようとみんなが努力する世界なら、
そういう悲劇は、おこらねぇんじゃねぇか?
(そう言いながら、セインの背中と頭なでなで…)
で…共に生きる世界なら…無理に、相手を害しようとする奴らと仲好くしなくていい…だろ?
例えば、お前を……犯し、害そうとする奴と、無理に仲好くする必要はねぇ…
お前は、聖人じゃねぇし、聖人になる必要もねぇんだから…
(そこまで語って、恥ずかしそうに…)
ははは、ワルセイ様とアルシャ様の勉強聞いてたら、少しは知恵…ついたみたいでよ。
語っちまったが……ま、何が言いてぇのかというと。
お前は、すごい。迷う必要はねぇ…お前は、すごい頑張ってる…そう言いたかった。
まあ、俺はお前が目指す世界にどうしたらなるかなんて…分かんねぇけどよ…
お前の事……なんか、すっげぇ支えたくなった。
(そこまで語って、頬をポリポリかいていると…サングラスにのびる手。
そして、サングラスが外れれば…セインを襲う。痺れ)
……あ………悪ぃ…俺、もうわかってると思うが、人間じゃねぇ、バジリスクだ……
失敗作の。な……
(そう蛇の目は悲しそうに細まって…)
次は……俺の夢、聞いてくれるか?
■セイン=ディバン > 「謝り方に誠意が足りないっ!」
頭を撫でながらの謝罪には、頬をぷく~、っと膨らませて抗議するが。
「私からの手紙の返事をそのワルセイさん? が見たなら。
もしかしたら何か察したのかもねー」
むしろ、文面を見て家に来るまでこういうおもてなしを想定していなかった相手のほうがちょっと鈍ちんなのだろうとも思うが。
「……ちょ、黙らないでよ。恥ずかしいじゃん」
お互いに赤くなって。なんだかとてもウブな感じになってしまったので。
あわてて声を張り上げる少女なのだった。
「……? どしたん。黙り込んで。
……あー。うん。知り合いの魔王さんにも言われた。
あのね、その人に言ったんだー。
『私が神より魔王より強くなって世界を滅ぼそうとすれば。
さすがにみんな手を取り合うでしょ』って」
相手のあきれたような。あるいは驚いたような様子に、少女が饒舌になる。
「そしたらなんていわれたと思う?
『ふざけるな。それじゃあキミが救われないじゃあないか』って。
本気で怒られちゃった。……んっ」
抱きしめられる。少女も、同じように抱きついて、ぬくぬく。
そうしていれば、イヌは相手の背中に抱きつき。ネコは少女の背中に抱きついてきた。
「……そう、だろうね。うん。判ってるの。
共生、っていうのも。うん。判ってる。
でもね、バルちゃん。私はね。究極的に言ってしまえば。
人類も魔族もミレーも亜人もモンスターも、どうでもいいのよ」
緩やかに語られる言葉。撫でられる頭と背中。そんな中、少女は目を閉じる。
「私はね。結局、妻を守れればいいの。さっき言った夢は、建前っていうか。
まぁ、見得っていうかかっこつけっていうか?
だからさ。本当はムリだって、もうわかってるんだー」
相手の、得意ではないのだろうけど。必死に語ってくれるのが嬉しかったから。
少女も、本心を吐き出した。無理なものは。無理なのだ。
だけど、あきらめたくない、とも思っているのも事実で。
「お、何々? 支えちゃうって。バルちゃん。
もしかして私にメロメロ? うひひー、私も罪作りな女だねー♪
ってか、こんなサングラスなんか取っちゃえべべべべべべべべべべべべべべべ」
相手が照れているのがわかるから、からかうように言う。
あんまりシリアスで重い空気は、苦手だから。
そうしてサングラスを取れば、少女の身体を痺れが襲い。
あわててイヌがサングラスを相手に装着させ、ネコが軽度の麻痺を取り除く呪文を唱えた。
「あ、あぶなっ。ビックリしたー……。
ん? 謝る必要ないじゃん。私、バルちゃんが何者でも気にしないし。
ヒヒヒッ。バジリスクってぇ。みんなバルちゃんみたいにセックス上手なの?
……うん。聞かせて、バルジリス。アナタの夢……」
しょげる相手に、少女はあくまでもからかい調子。別に怒ってないし。
相手に悲しんで欲しくないから。逆に相手の頭を撫で撫でとしつつ。
その夢を聞こうと。相手をまっすぐ見る。
■バルジリス > (さっき言った言葉は建前……妻を守れればいい…そう言われれば、
何処かほっとした様子の息を吐き…だが、少し不安げに)
…………まあ、なんだ。セイン…建前だろぉが何だろぉが…一度考えちまった想いってのは…呪いみてぇなもんだ。お前が……その呪いに押しつぶされないよう…俺は…って!
(そう言っていれば、支えると言った言葉を茶化されれば)
お、おいおい。俺ぁ……俺は、べ、別に…
(少し、動揺した物言いになっているのは勘違いではないだろう…
そして、コホンと場をリセットするように咳をすれば)
……わ、悪ぃかよ……
(そう顔を真っ赤にして、ものすごい小声で呟いて…バルジリス自身、何とも情けない体たらくだとは思ってはいるが…心にともった想いは、確かに燃えて…)
あ、ああ。
(結構自分の正体を知っても驚かない相手に、少し驚きつつ…
バルちゃんではなく、バルジリスと呼ばれ、夢を問われれば)
俺の夢……それは……ガキを。作る事。そして……そいつに、名前付ける事。
(そう言って、セインたち三人を、手を大きく広げて、まとめて抱きしめて…)
……俺は、なんでも、バジリスクとドラゴンの交配実験で生まれたんだと。
(そう語り始めて…)
最強の種を作るための実験だったが…生まれたのは、バジリスクとしての最低ラインである、石化能力すらない。俺だった。
(そう言いながら、目を閉じ…三人の体温を感じて)
でな、お袋は俺に名をつける前に捨てて…俺は、生存本能のみで生きながらえて…
色々あって魔王軍に入ったが、そこでもミソッカス扱いでな…
で、死にかけてるところをアルシャ様に拾われて…で、今の俺がある。
(そこまで話すうちに、三人を抱き寄せる腕に、力がこもって……)
俺は……ガキが欲しい……!そいつに、名前をつけてぇ……!
そいつに、俺が受けられなかった愛情を…………注いでやりてぇんだ。
それが、俺を生み出した、ふざけた交配実験への…復讐にもなるしよ…
なにより…俺みたいに、名無しで捨てられたガキが、居なくなるしよ…
まあ、女を犯し、嬲る対象にしか見れねえ俺が…そんなこと、言う権利なんて…無いけどよ…
(そして、セインに右手をとって…)
っははは、なんか、シリアスムードが続いちまったな……!
今夜は、楽しい乱交パーティのはずなのによ…
(そして、手の甲にキスして…)
こんな俺ですが…今夜中、お付き合いしてもらえますかな……?
(そう言うと、目に、中指の指輪が目に入って…)
■セイン=ディバン > 「そう。その通り。想いは呪いたりえる。それも知ってるの。
なにせこの夢、吹聴しまくってるもの。いまさらやーめた、なんて言えないしね」
どこか安堵した様子の相手の言葉に。少女は困ったような表情になる。
相手自身、口が悪い、なんていってるけど。その実よく世界の真理を理解している部分が見える。
「んふふ♪ 心配してくれてるんだ。
バルちゃんや~さし~♪」
指摘され、照れたりするのを見れば。あぁ、なんてアンバランスな人、と思う。
きっと。本当に優しくて。優しすぎる人なんだ。この人は、と。
「……子供? で、名前をつけるって。
……どういうこと?」
なんとも。ちょっと驚いた。少女自身、相手はもっと何か、ダイナミックなことを言うと思ってたから。
しかして先を促せば。
「……人造キメラ? ……噂には聞いたことある。でも、成功例なんてほとんど無いって。
……そう。そうなんだ……」
語られる過去。共有するにも、とても重い。それを語ってもらえるということが。
少女にとって、とても貴重かつ大事なことになっていく。
「……そっか。そんなことがあったんだね……。
ふふ、私たち、似てるかも。私も、親に捨てられて放浪生活。
ようやっと冒険者になって軌道にのったら呪われて、だもん」
親に愛を授けてもらえず。しかして今の身近な人に愛を注がれる。
どう振舞っていいかを判らぬまま。それでも、自身が愛を授けたいと思う。共感は、強くなる。
「そっか。そっかそっかぁ……。うん! 応援するわよ、バルちゃん!
えへへ、実は私にも子供がいてねー♪ 名前は、付けれなかったんだけど。
……いいもんよ。子供って。ま、時折過去の罪が自分を切り刻みに来るのが、娘の瞳に映るけどさ」
ロクデモナイ人生、をおくって来た自分が家庭を持つ。それは幸せだけど。
時折、過去が自分を殺しに来るのだ。見捨てた仲間。殺した魔物。騙した悪党。そんな過去が。
「いいじゃない。仲良くならなけりゃこうして語り合えないし。
……えぇもちろん。言ったでしょ。今夜は私たち三人はアナタの物、って。
……こら、イヌ、ネコ。なに泣いてんの?」
『ぐじゅっ……だ、だって。バルジリス様……。そんな過去があったのに……。
こんなにまっすぐで、気持ちのいい男性なんですもの……』
『ん゛に゛ゃああああああああ。悲しいにゃああああああ。
バル様は幸せになっていいんだにゃあああああああ』
シリアスムードが解けそうになるなか、イヌとネコが号泣していた。
二人もまた、奴隷という身分。少女の家族として扱われてはいるが。過去に色々あったのだろう。
「……ふふ。気になる? これ」
そんな二人を撫でながら。少女は右手の指輪を見せる。わざと。相手を挑発するように。
■バルジリス > ……すまねぇな。重いモン、語っちまってよ…
(そう呟いて…そして、似ていると言われ、少し、セインの過去が語られ、応援すると言われれば…)
………ありがと、よ。
(そう、ガラでもなく、礼を言って)
へぇ、お前にガキねぇ……きっと、テメェに似て、器量よしで優しい奴なんだろ。
(そして、過去の罪が~と言われれば)
……過去は、積み重なって未来になるからよ…捨てられねぇからな。
あぁ、一生背負って。ガキには、背負わせねぇようにしねぇとなぁ…
(そうしみじみと呟けば…号泣する、イヌとネコ)
お、おいおい、泣くんじゃねぇよ…
(女性の泣き顔に性的興奮は確かに覚えるが、自身の過去について泣いてくれているのに、
それにまで性的興奮はさすがに覚えず…少しおどおど)
…………
(指輪について、気になる?と言われ、少し記憶の中を漂う。
そう、あれは、アルシャ様が読んでいた本。その中に、中指の指輪についての……)
………………え?
(すこし、理解が追い付かなくて…)
…それってよ、俺と、つがいになっていい……ってことで、いいのか?
(そう、少し間抜け面を晒すかもしれないが……すぐに)
セイン………はは……こーいうのは男の俺からやるもんだって、
お前らを抱いてる時に考えてたんだけどよ……お前も、元男だったよな…
(そう、照れくさそうに…だが、すぐに表情を引き締め)
だけどよ…お前、ガキも妻もいるんだろ?
そりゃ、俺は……メスとしての、お前を支えたい、つがいになりてぇって思ってる……
でも、お前の、雄としてのつがいと、子供は…大丈夫なのか?
(そう聞いて……)
■セイン=ディバン > 「気にしない気にしない。人に歴史あり、ってね?」
むしろ、そういう過去を語ってくれたのが嬉しかった。
今までよりも、距離が近づいた気がして。
「どーいたしまして。ふふ。私の過去も聞いてもらったんだもの。お互い様、ってことで。
……は? 器量よし? 優しい? ……ないない! それは無い!」
苦笑しつつ言葉を聞いていれば娘のことを言われ。笑いながら否定する。
どっちかというと、無表情で無愛想でおっかない、である。
「……そっか。過去は積み重なって未来になる、かぁ……。
ふふふ。でも、子供にも苦労させなきゃダメじゃない?」
相手の言葉に、ふむふむ、とうなずきながらも。
少女は、自身の教育方針を口にする。
「はいはい、アンタたち泣くのやめー!
……ん? どしたの、バルちゃん?」
泣いてるメイド二人をなだめていると、なんだか相手の様子がおかしく。
自分の右手の指輪を見ていれば。
「……え? え、え、え?
ちょ、ちょっと待ってバルちゃん。どうしたの?」
いきなりロマンチックかつとんでもないことを言われ。
少女はうろたえ、相手に尋ねる。なんとも、話が急に進んでいる。
「待って待って待って。落ち着いて。
なにか話が。落ち着いて、どういうことか説明して?」
先ほどまで冷静だった相手の急な様子の変化。
これは何かあるに違いない。聞いとかないとヤバイんじゃあないか。
少女はそう思い、いったんベッドに正座をする。
■バルジリス > ははは、自分のガキについては、自分じゃよくわかんねぇもんさ。
……ま、多少苦労させた方が、強く育つっていうけどよ。
(そう、自分の教育方針を口にした少女にたいし、自分の意見を言って。
そして、自分がこっぱずかしい事を言っていると……なぜか、それを理解していないような少女)
…………は?だって、確か、アルシャ様が読んでいた、「指と指輪の関係」って本に、
「右中指の指輪は、恋人募集中のサインです」
って書いてあったんだが……?
(……違うの?そう首をかしげて…そして、正座をしているセインに)
…………もしかして、意味、知らんかったとか?
(そう言うバルジリスの表情はさぞ滑稽なものだったものかも知れなくて……)
お、おい。あそこまで挑発的な事しといてよぉ…さすがに、無ぇよな?
(そうにっこりと……有無を言わせない表情で言って)
■セイン=ディバン > 「会ってみたらわかるって。アイツそんな大人しいもんじゃないし!
……ん。……難しいわね」
実際、この相手が娘にあったらどう反応するだろうか。
想像してみると、楽しそうではあるが、余計なトラブルもありそうで。
「……? え、ええええええええええええええっっ!?」
相手の指摘に。数秒の間。そうして、大絶叫。
中指の指輪を見て、相手の顔を見て、交互に何度も見る。
「……え、えっと。その。あ、あはははは~……。
ごめんなさい。知りませんでした」
まさか右手中指に指輪をしている時点で、そんな意味になるなんて。
元男、かつ教養無しの冒険者には、そんな知識は無かったわけで。
少女は、勢い良く頭を下げて、素直に謝罪する。
■バルジリス > ………俺は、そのお前のガキってのにも会ってみてぇけどよ……
お前を何回か抱いてるって知ったら、俺、殺されね?
(そう苦笑しつつ。
そして指輪の意味を知りませんでした・・…そう謝罪されれば)
…………お、おいおいおい……そ、そうか…
(自分の想いの空回りだったか……そう思って、何故か、無性に海へと叫びに走りたくなって…)
ま、まあ!お前、元男だしよ。男の俺とつがいになろうなんて……そ、そんなこと、思うわけねぇよな……ハァ…
(心底意気消沈した男。ぐったりとベットに座り込んで……)
……でもよ。俺、本気だからな。
テメェの…メスの部分。支えて……守ってやりてぇって思ったことに、嘘偽りはねぇからな。
それだけは…覚えておいてくれよ。
(そう、悲しい表情で苦笑して…)
■セイン=ディバン > 「……会おうと思えば、案外会えるかもだけどね。アイツ神出鬼没だし。
……いやー、どっちかといえば同情されるんじゃない?」
あんな父で申し訳ありません。むしろ、イヌに噛まれたと思って忘れてください。それくらいは普通に言う娘である。
そうして、謝罪すれば見事に相手は意気消沈し。
「ゴメンッ! ゴメンってば!
て、ってか! そんなこと普通知らないよ!?
バルちゃんが博識すぎるのよ!!」
言葉では気にしていないようで。でもハッキリ落ち込むのが見える相手。
イヌはあわてて相手の肩に手を置き、慰める。
ネコはネコで、頭を撫で撫で。そして二人同時に少女を見る。
なんだろうか。少女が悪者扱いである。
「……う~。
う~……。うーうーうー……。
あ、あのねバルちゃん。そうは言うけど。私、男なのよ。
いつか呪いが解けちゃうかもしれない。呪いを解くためにがんばってる。
そんな私と、恋仲になりたいわけ? というか、改めて聞くけど。
こんな私でいいのか、っていうことと。覚悟は、あるの? ってことよ」
頭を上げ、尋ねる少女。その視線はまっすぐで。相手に対し、覚悟を問う! とばかりに背筋が伸びていた。
■バルジリス > ははは。俺が同情されるって…お前、ガキにどんな目で見られてるんだよ。
(そう苦笑しつつ…
そして、相手から覚悟が問われれば…)
……ああ。テメェの、メスの部分。女の部分は守って、支えてやりてぇ…
でも、確かに、テメェが男に戻る日が来るんだろぉなぁ…
(だが、バルジリスに迷いはなく、すらすらと自分の心を話していく)
俺ぁホモじゃねぇが…お前が男に戻っても、お前を愛したってう心は……!
決して……!変わらねぇ…!
まあ、流石におっさんを抱くこたぁ無理だがよ…お前の夢、守ってやったりよ。一緒に酒飲んだり、一緒に、未来について語ったり…抱く以外にも、テメェへの好意を伝える方法はあるって思うぜ。
(そこまで語れば…)
まあ、何だ。簡単にいえば、俺は……バルジリスは。セインというメスを愛している。
テメェが男に戻っても…お前を愛したって心は残る。
テメェの…パートナーだったって事実は残る。
だから、俺は胸を張って何度でも言うぜ。
俺は、セインが……お前が好きだ。だからよ……俺を…お前の、つがいにさせててください。
(そう言って、騎士のように相手の右手をとれば、指輪にキスを落として…)
………ちゃんと、俺、告白できたよな…
(そう、少し不安げに呟いて…)
■セイン=ディバン > 「……さ~あね~。娘に会ったら直接聞いてくださいな」
相手の問いかけには、若干ふてくされたような声で。
実際娘は少女に対して容赦が無いので、あまり口にしたくないという思いもある。
「……うぅ。うううううぅぅぅぅぅ……」
よどみなく。つらつらと気持ちを語られれば。
すぐに少女はうめき声を上げ始め。
「……」
その思いに、言葉に。ついにはうめき声すら上げなくなり。
全身真っ赤に染めながら、うつむいて正座のままぷるぷると震え始め。
「……だあああああああああああああああっっ!!
判った! 判りました!! た、ただし!!
今のところは、暫定! 暫定恋人!!」
なんとか声を発さずに耐えていた少女だが。さすがに指輪にキス、なんてロマンチックなことをされれば耐え切れず。
叫び、相手に向かってびしっ、と指を突きつける。
暫定、という部分には、相手にしがみついていたイヌとネコがぶーぶーと文句を言うが。
「その。アナタにだって大事な人はいるでしょ?
確か、ワルセイ? さんと。アルシャ? さん?
まずは、きっちりそのお二方にご挨拶して!
で、わ、私が認められたら。ま、まあ。そういうことよ……」
後半は赤面してごにょごにょ。どうやら通すべき筋はしっかり通さなくては、と言いたいらしい。
が、良い仲になることはイヤではないらしく。
■バルジリス > ……ああ、暫定でも。嬉しいぜ……!
(暫定恋人と呼ばれれば、声色が、一気に嬉しそうな色に……)
……ああ、ワルセイ様と、アルシャ様に挨拶か…確かに必要だな。
(そう言えば、そう言えばと)
俺も。お前の子供と……その、奥さんに、挨拶しなきゃダメだよな。
(そう苦笑しながら呟いて…ふと)
この場合、俺はベルフェゴール様の夫を寝取ったことになっちまうのかね…?
俺、生きて明日を迎えられるかな。
(そう苦笑しながら)
でも、嬉しいぜ。セイン……
(そう呟けば、セインの裸体を抱きしめて…)
……これからも、よろしくなぁ……?
(そう呟けば、そっと唇へと、自身の唇を……)
……愛してるぜ………セイン。
■セイン=ディバン > 「……くっ、素直に喜ばれると怒ったりできない……!」
対峙している少女はすんごく恥ずかしいというのに。
相手は喜色満面なので、余計に恥ずかしさが増す。
「そ、そうよ。必要でしょ? そういうの。
……!? い、いやぁ、そ、それはいいんじゃあないのかしら!?」
そりゃあ、浮気は容認されている。されてはいるけど。
そんな挨拶をしたら、さすがに何がどうなるかわかったものではない。
なんとか阻止したい、とも思うのだが。
「……と、とりあえず。タイミングを。
タイミングを計りましょう……」
すこし弱気な言葉を言いながらも前向きな相手を見れば。
無碍にもできず、弱弱しく言うのみの少女。
なんだか知らないが、一気に状況が変わりすぎて混乱状態。
「……んはっ!? ちょ、ちょっ……。
ちょわあああああああああああっ!?」
抱き寄せられる。囁かれる。キスされそうになる。
少女、恥ずかしさ限界。叫んで、相手の頭にチョップをかます。
「ふ、ふにゃああああああああっっ!!
……わ、私もっ! まぁ、……好き、よ。バルジリス」
まるでネコのような叫びを漏らし、いったん深呼吸。
本当に火でも出るんじゃあないか、という具合の赤面をしながら。
しかし、少女は、そう囁いて、自分からキスをするのだった。
ご案内:「ディバン邸」からバルジリスさんが去りました。
ご案内:「ディバン邸」からセイン=ディバンさんが去りました。