2017/04/19 のログ
■フォーク > 「うん、やめる」
こっくりと太い首を頷かせる。
酔っ払っているからか、少し子どものような謝り方になってしまった。
「俺は縁や機会は待つんじゃなく、作る方なのさ」
戦場では験を担ぐ方ではある。
しかし人間関係、特に美女との縁に関しては次を待つような呑気はしない。
「フローラかぁ、美しい名前だぜ。なあ、フローラ」
男はやや腰をかがめて少女に語りかける。
頭の位置を下げることで、少女と同じ目線になった。
「これから何か用事があったり、忙しい……ってわけじゃないなら、ちょいと俺に付き合わないか?」
相手の名前も知って気分も上昇、弾むような声音だった。
■フローレンス > 聞き分けの良い方は素敵だと思います。
(くすり、と貴方に笑みを零しましょう。やはり、尾行なんていい趣味ではありませんからね。お辞めになった方が皆のためになるでしょう。私も、尾行なんて好んでするお方は好きではありませんからね。)
ふふ、ありがとうございます。光栄ですわ。
(即興で考えた名前ですけど、素敵、なんて言われれば満更でもありません。思わずくすりと笑みを零してしまっても仕方がないことでしょう。)
・・・あまり長いお時間はお付き合いできませんけれど、少しの間であれば。お話くらいであれば、お伺い致しましょう。
(また付き合ってくれ、と言われてどこか妖しげな場所に連れて行かれても困りますので、出来ればこの場にて用件を伺いたい所ではあるのですけれど・・・何用、でしょう?)
■フォーク > 「変わり身の速さには自信があんだ、俺は」
悪く言えばいい加減。良く言えば臨機応変となる。
我を張って女に嫌われるよりは、変節して好かれた方がいい。
「よっしゃ、そんじゃちょいと腰を下ろせる場所に行こうや」
さすがに立ち話はないだろう。
男は繁華街の近くにある、小さな広場へと少女を案内しようとする。
広場の中央にある噴水。すでに夜なので水は出ていないが、その縁に座ろうという腹積もり。
「そうだな、まずは俺のことを話すか。フローラだって得体のしれない男と話すのは抵抗あるだろ?」
自分のことを知ってもらおうと思った。
「俺は生業は傭兵さ。仕事があれば世界のどこにでも駆けつける。あと冒険者の真似事もしてるぜ!」
と、これまで自分がしてきた冒険を思い起こす。
半分が思い出したくもないような内容だった。
■フローレンス > では、次は程良く強い意思をお持ちくださいな。柔軟に意見を受け入れつつも、自我はきちんと持って頂けたなら、きっと素敵な殿方になりますわ。
(柔軟に、臨機応変に対応していただけるのは大変ありがたいのですけれど、あまりに流されすぎるというのも困ってしまいます。ある程度は、きちんとした自我を持って、ご自分の意見を告げてくださると幸いです。・・・まぁ、貴方の顔つきを見る限り、その辺りは大丈夫そうな気も致しますが。)
(腰を下ろせる場所、という事で先行する貴方についていきましょう。どうやら先程の暴漢のように手酷いことを企んでいる様子ではなさそうですし、問題ないでしょう。
・・・中央に鎮座する、噴水。昼間であればきっと鮮やかに湧き上がり、吹き上がる水が見られるのでしょう。けれど、この身は太陽に忌み嫌われた夜の王、吸血鬼のもの。日が登っている間は身体が重く、だるくて仕方がない。きっと・・・私がこれが動いている所を見るのはないのでしょう。それは、少し寂しくもあります。
そんな少しの寂しさを覚えつつも、貴方の隣にハンカチを敷いてちょこん、と座りましょう。)
傭兵・・・!冒険者さん、なのですね!ならば、様々な世界へ、様々な場所へ行ったことがあるのですか?是非、是非その冒険譚をフローラに、お聞かせくださいませ!私、貴方の冒険譚を聞いてみたいです!
(傭兵!冒険者!私が憧れ、けれども決して掴むことは叶わない自由の翼。それを掲げ、己の力のみで道を切り開く無法者。そんな人達に憧れを私は覚えていたのです。貴方が見聞きした、素敵な冒険の話をどうか、どうか私に・・・!せめて、見ることは叶わなくてもそれを聞くことくらいは許して頂きたい、です。)
(――そうして、貴方から冒険譚を強請りつつ、頭上に昇る月も少しずつ落ちていく。月が落ち、太陽が昇る頃が私達魔の者の眠る時間。であれば、貴方ともそろそろお別れしなくてはなりません。)
では・・・私はそろそろお暇させて頂きます。今日は話し相手になってくださって、ありがとうございました。
(くるり、と貴方の前でターンをして、ドレスの裾を摘んで小さく礼を致しましょう。私が返せるものは何もないけれど、せめて礼くらいはきちんと尽くし・・・その後でお別れと致しましょう。それではまた何時か、機会があれば月が昇る頃、お会いいたしましょう・・・。)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からフローレンスさんが去りました。
■フォーク > 冒険者と名乗った途端の少女の食いつきに、男は少し驚いた。
「あ……ああ、いいぜ。じゃあ俺がまだガキの頃、東方の国で熊と取っ組み合いをした話を……」
と、少女にこれまで自分がしてきた冒険について語りだした。
ちなみに大人になって東方の国に訪れた際、なぜか熊と取っ組み合った子は大人になって偉い戦士の部下となり、魔物退治したという伝説が残っていた。
色々語り、朝日が昇らんとした頃、少女は去っていった。
「太陽とともに去りぬ……か」
また逢えるよな、と次に顔を合わす機会を楽しみに作ろうとする男だった。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からフォークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にチューベローズさんが現れました。
■チューベローズ > のんびりと歩く少女。
今は昼下がり、やや強い太陽の光を少女が手に持つ日傘によって弱くなり、淡い光の筋が少女のレースを煌びやかに輝かせている。
少女自身もその輝きを見れば嬉しそうに浮遊地区の石畳の上軽い足取りで歩き続ける。
「ふふ。 とってもきれい。」
■チューベローズ > 「さて 今日のお散歩はどこに行こうかしら。」
そんな呟きを漏らしながら外で食べようと思って自分で作っ、よいしょっと握りしめなおし。
桜がまだ綺麗に咲いていたところがあったと思い出せばそちらの方へと足を向けのんびりと厚底の靴音軽やかに響かせながら歩き始めた。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にハルクラム=メイプルさんが現れました。
■チューベローズ > 少女は富裕地区の石畳、のんびりぽくぽく歩き続ける。その先には桜の咲き乱れる公園。
どんな景色になっているかと胸を躍らせる少女であった。
■ハルクラム=メイプル > 働く一人娘…父がいないから母も働いているといえば働いているし、自分も働く。どちらかというと金の為
よりかは昼の生業探しでもあるし、なにより人に感謝されるのが純粋に好きなハルクラムはギルドハンター
としてよく頑張っていると思っている。
「…おなかすいた…色々な意味で…」
ふくよかで肉付きのいいこの少女、お腹がすいている。昼食は特に持っていない。母は作ってくれない。
金はあるからいい店があれば入って食べようとも思っているし、食品屋で適当に買って食べようかとも思っている。まだ桜が綺麗だから、公園のその辺りには露店もあるだろうか、見たところぽつんぽつんと立っては
いるがやはりピークの時期に比べて客足は少なく、それに応じて商品も売り出されているものは
売れ残り品とかそこらへんだろうとふんで、気落ちしている少女である。
「ふぅ…とりあえず、ここでなんでもいいから、腹を満たすものと、精のつくものを…」
■チューベローズ > 訪れた広場。
自分と然程変わらない少女が自然と目に入る。
ややしなびた食品や商品を見てがっかりと気落ちしているようで…。
「もし、どうかなさいましたか?」
少女は不思議そうに小首をかしげ声をかける。
ふくよかで肉付きの良い少女とはどこか対照的なツルペタ少女。
身なりはフリフリの甘ロリ服に身を包み、長い銀色の髪の毛は太陽の光を日傘越しにうけ、キラキラと輝いていた。
■ハルクラム=メイプル > 声をかけてくれたのは、透き通るような白肌の、小柄で華奢な少女。体格の事を気にしなければ見かけだけは
自分とそう変わらない年代、もしくはちょっと彼女が下になるだろうか
「あ、あらぁ、こんにちは。あたい?折角日差しもいいし桜もまだ散ってないし、どこか日光浴しながら
ご飯でも食べようと思って来たんだけど、来てみて何か食べ物あればいいかなと思ってたのに
なんかいいものないのよねぇ…」
少女の身なりを見た感じ、どこかの富裕貴族か、まあまあその質は自分と同じくらいか、ただまあ暇そうなのかな、
という印象は受けるか
「君はここで食べようと思ってきたのかなぁ?」
■チューベローズ > 同じ年位の少女であれば少女は特に警戒心も無い様で続く言葉にはコクリと頷き。
「えぇ 私もですわ。 せっかくのお天気ですし、たまには外で昼食をと思って。」
そう言葉を返すと少女は片手に持つバケットを軽く持ち上げ、其れを相手に見せた。
「良ければ一緒に食べませんか? 一人で食べるよりもにぎやかな方が美味しくなりますし。」
穏やかな微笑みを相手に向けながらの提案。少女は自分と同世代の者と食べる食事というのが楽しみになったようで目をキラキラと輝かせていた。
■ハルクラム=メイプル > 「え…いいのかなぁ。その、食べさせてくれるって事だよね?あとで何か返すね」
こう困れば何かしてくれる、というある程度のシナリオは考えていたものの、その少女を見やるに、全く
見知らぬ人というもの、同じ年位に見える子であれ警戒心というのが感じられず。むしろ一緒に食べたい、
という気持ちが視線からも伝わってきて
(んー、この子は結構食べ甲斐ありそうだねぇ…邪気の何もなさそうなのがちょっと食すにはかわいそう
だけど…)
そう淫魔としての食事を考えている様が、心の読める人なら分かるだろうか、いずれにせよ彼女との一緒の
昼食は決まったようなもので、早速彼女の取り出す食事の案内に従っていくか
■チューベローズ > 「えぇ もちろんですわ。 お礼は結構ですよ。」
少女は相手が快諾をすれば嬉しそうにニコニコ微笑みながら言葉を返し。
相手が自身に邪なことを考えるとは露知らず…。
さらに自分に近い存在であるなんて言う事も一切考えていない。
そして相手も知らぬのだろう今目の前にいる邪気のない少女が下手したら相手よりも長生きをしていることなど。
そして、そんなことはさておき少女は手近な木陰を見つけると、お気に入りの日傘を木に立てかけてから、ランチマットを広げ、バケットからかわいらしいお弁当箱と水筒を並べた。
お弁当箱を開ければとてもシンプルなサンドイッチ。 卵サンドイッチにハムとレタスといった定番のものとデザート代わりの生クリームと季節のフルーツを挟んだもの。 少女二人で食べるには十分な量であろう。
それを細い腕で並べ終えた少女満足げにニコニコと微笑むと相手を自分の隣に座る様に進め。
「そういえば、お名前を伺っておりませんでしたね…。 私は、チューベローズと申します。貴女は?」
と小首をかしげながら相手の名前を問い、カップの中に上質の紅茶を注ぎ相手に差し出した。
■ハルクラム=メイプル > ランチマットという名の座卓に並んだのはランチとしては定番あるいはデザートのような
サンドイッチの数々。そのどれもが素朴でありながらムダのない、整った品のある食事のようにみえる。
あまり食事に品を考えることのない…田舎上がりの貴族な彼女はそれらを見てなんとまあかわいらしい、
食べるのが勿体無いという位に思っている。
チューベローズ…彼女の名はもちろん初めて聞く。もちろん素性を知っている筈もないのだが、感覚的には
並の人間、いや人間でもなさそうというのはハルクラムの魔力感知ではすぐにわかっただろう。だがしかし、
自身が年上だろうと思っている事は紛れもない事実で、本当は偽りであることはまだ気づいていないし、彼女
の方もハルクラムの歳についてはまだ知ることはない。
「あたいはハルクラム、メイプル未亡人の一人娘になりますの。初めて貴女の名を窺い素敵な出会いと思いますの」
注がれた紅茶はなんだろうか、ハルクラムは紅茶よりもミルクティー派だが、差し出されたからには快く
飲もうと、片手に持ったサンドイッチを降ろして、両手で慎重にカップを抱えて、紅茶を静かに啜る。
■チューベローズ > そのどれもがシンプルであるが、彩りや、使っている食事の質が違うために、食べれば普通のそれとは違うだろう。
少女たちの穏やかな今にとって年齢は小さな事にしか過ぎないのだろう。
相手からの名前を聞けばこくりとうなずき。
「よろしくお願いいたしますね。ふふ。 そうですね 素敵な出会いですわ。」
くすくすと微笑みながら少女は答え、カップに紅茶を注ぎ相手に差し出す。
因みにそんな少女は紅茶のストレートティーであった。
そして、忘れていたとばかりに角砂糖と、新鮮なミルクの入った小瓶を相手に進めた。
■ハルクラム=メイプル > 紅茶を口を含んだ後、いざサンドイッチを食べていくと、次第にその食材の質の違いに気づく。
とても美味、しかもなんだか力が漲る…というかなんだろう。とにかく美味しいからいいだろうと思い、
おいしいね、と此方も笑顔で彼女に頷き、食の手を進めていく。こう見えても…見た感じからかわかるのか
謎だが、ハルクラムは大食いであり、早食いの感もあることから、あっというまにぺろりとその
サンドイッチは食べてしまった。
「んんー、とってもおいしいぃ…味わったことのない感覚ですのー」
紅茶は苦い、と我慢して飲んでいたが、角砂糖とミルクの小瓶を差し出されて安心し、たっぷりとそれ
を飲みかけの紅茶に落とし、よく混ぜて飲みきる。
こうして二人の少女に見られる昼間の和やかな食事風景は続いていく。この先、ハルクラムの方が邪と
捉えられた次なる食事に手を伸ばすか、あるいはチューベローズが拒むか受け入れるかは、訪れる刻がそれ
を教えてくれるもので…
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からハルクラム=メイプルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からチューベローズさんが去りました。