2016/02/06 のログ
カレリア > 「何分貴女の情報が足りませんので、正直言えば次に会えば即戦闘になると思っていました。」

取り繕っても仕方ないので正直に

「……私は人間です、完璧な人外の貴女に言われたくないですわ。
それに、大人しく舐められたままいるぐらいなら死に物狂いで剣を突き立てます。」

頭を覗かれているのだろう、純粋でないと言われればムッとする
しかし負けてばかりは性分が決して許さないので忠告も態々否定する

「戦闘狂…もしくはチンピラですか貴女は…」

呆れた表情でつぶやく
叩き潰す相手を探して…そんな理由で路地を徘徊しているとは
しかもそれなら貧民街の方が多いのにわざわざ富裕層…この狐はなかなかいい性格をしていると見つめ

「私は買い物ですわ、新しい魔術に使おうとミスリルを少々」

脇に抱えた袋を前に出す
魔導金属として触媒にもなるミスリル、決して安くはないそれのインゴットが3つ
見せびらかす必要もないのでしっかり布にくるまれている

タマモ > 「まぁ、会ったのがあの時期のあの国じゃ、仕方あるまい」

そして、まだこの地についたばかりだった、というのもあるが…
答えはすれど、そこまでは伝えない。

「ふむ…まぁ、どこまでの枠を見て人間とするかもあるんじゃろうな?
この地には、色々と混ざり物がある人間というのも居るみたいじゃからのぅ。
そうかそうか、ならば妾以外には注意をする事じゃ。
ふふ…少なくとも、今の妾はお主に逝かれても困るというのがあるでのぅ」

実際にこの世界がどれほどの枠を見て人間と見るかは知らない。
ふむ、と顎に手を当てて考える仕草をする。
後の言葉には、くすりと小さく笑う。
そういった抵抗をいなすのも、また楽しいものだろう。
…ついでに、自分はすでにこの相手と本気で争うつもりはない事を含めておいた。

「うん?お主とて、何かに当たりたいと思う時もあるじゃろう?
その対象がそういった相手なだけじゃ」

気にした風もなくさらりと答えた。
ちなみに貧民地区でなく、富裕地区を選んだのは、一応意味はある。
それは問われれば多分答えるが…問われるかどうか。

「ふむ、買い物………ん?ミスリルじゃと?
あれか、ミスリルというと確か魔法製の金属じゃろう?
なるほどのぅ…それがミスリルというものなのか。
妾には何も感じぬが、何かあるんじゃろうな?」

うん、その名前だけは聞いた事がある。主に…自分の世界では、ゲームというもので。
まさにその金属が目の前にあるのだ。
興味津々にその包みを見遣る、じーっと見詰めはするが…言葉の通り何も感じない。
魔力を消失させる力は手に入れても、それを感知する事が出来ないのは相変わらずだった。

カレリア > 「私は人間です。母様に産んでいただき家族に愛された人間……貴女が困る…?」

逆なら一向に…と考えてやめる
あまり敵意をむき出しにしたままと言うのも感じが悪い
深呼吸してしっかりと落ち着き…

「分からなくもないですが、態々ここを選んだのは少々引きますわ…」

貧民地区に比べて治安の言い富裕地区でそう言った相手を探すというのはどうのかと苦笑い
タマモと遭遇した悪党の事を考えると若干同情してしまう

「魔力との親和性も高く貴重な触媒にもなりますので重宝がされますが…何ですの?あげませんわよ?」

袋に注がれる視線についそんなことを漏らす
気軽に変えるわけでもないがそんなに興味を引くようなものかと視線を向ける

タマモ > 「ならば、なぜ今は混ざっておるんじゃろうな?
…いや、止めておこう。大概、こういう話は嫌なオチがあるものじゃ。
妾にも色々と事情があるでのぅ?」

人間として愛された者が、人外になる。
そういった話に、良い話なんてものは聞いた事がない。止めた。
後の問いに関しては、はっきりというのもあれなので、濁す。

「選んだ理由か?まぁ、平民地区か富裕地区かは迷ったところではあるが…貧民地区ではない、それだけじゃ」

女性は治安的な事で言ったのだろうが、少女の答えは治安は関係なく場所的なものであった。
まぁ…どこで会うにせよ、悪党にとってはたまったものではない、という事か。

「ほほぅ…魔法との相性も良いという事なのか?
妾は装備品としてしか知らなかったのじゃ。
………いや、貰っても妾ではどうしようもないしのぅ」

少女の知識では、魔法の金属であり、主に武器や防具という装備品にされていた。
しかも、実物ではなくデータというもので、だ。
こうして話を聞いてみると、実際には別の物にもなるとかどうとか…興味が湧かない訳がない。
欲しがっているようには見えない、だが、その視線は興味深げにずっと包みに向けられていた。

カレリア > 「…知りたいなら事細かに見せて差し上げますが?
そう言うならやめておきますが、次はありませんわよ」

痛みも屈辱も悲しみも怨嗟も余すところなく思い浮かべる
それだけで伝わるのだからちょうどいい…

「何ですのそれ?」

よく分からないがそれなりに判断基準はあるのだろう
そういう事にしておこう

「ミスリルは特に親和性が高いんですの。もちろん装備にもなりますし私はそのつもりですわ」

要らないと言われてもその視線は何なのだろうとジト目で見やる
袋を動かせば相手の視線もそちらへ…なんだかおもしろくなってきた

タマモ > 「………よく人間と主張する気になるものじゃ」

それでも、やはり一部は見えてしまっていたのだろう。
少女は明らかに不機嫌そうな表情を浮かべていた。

「あー…まぁ、お主ならばいつか分かるじゃろう。
今は気にせんでも大丈夫じゃ」

深くは追求してこないので、それだけ言う。
細かく聞かれてしまうと…かなかなに答え難くなってしまう。

「魔法製の装備か…装備、なぁ…」

ミスリルを手に入れたとして、それを装備に…と想定して考えてみた。
………うん、なんか自分の装備品というものが想像出来ない。
扇子とかになるだろうか…?

「して、装備にするとして、自分で作れるものなのかのぅ?」

そこでふと思った疑問を口にしてみた。
普通の金属でも自分で作るとか想像出来ない。
それ以上の硬さを誇るだろうあのミスリルは、どうやるのだろう?と。
視線は袋に向いたままだ、動かせば、その視線もやはり動いていた。

カレリア > 「…次は特殊な場面でも思い浮かべましょうか?」

タマモの言葉に反応すればまた別の場面を…掻き消す
思い出すだけでも精神衛生上よろしくない

「作るというより変質させると言った方が近いですわね…まぁ上手くいくかもわからない技術ですので、失敗したら錬金術の練習にでも使うかがえるいますわ。」

一瞬カレリアの脳裏に浮かぶのは液状化し剣や槍に形を変えるミスリルの塊
通常の武器ではありえない動きをする魔法武器、そんなイメージが浮かんでいる

タマモ > 「母様ならばともかく、妾にはどうも好きになれん。
それにしても…同じ人間でもこうも違うとはのぅ…」

とはいえ、なるほど…これで少女には少し納得のいく事があった。
貧民地区にいたあの少女に入れ込んだ理由である。
まぁ、こんな体験をしているならば…そうなるものだろう、と考える。

「お、おぉ…そんな風になるんじゃのぅ…?
………これで魔力を消してしまったら、大激怒じゃろうな」

色々と女性の頭に浮かぶミスリルの形の変わる様。
こんなにも武器とはいえ種類があるものなのだな、と感心した。
うん、ここまで色々とやれる金属だ、この魔力を消したら…
想像するとなかなかに怖いものが浮かんだ。

カレリア > 「多種多様なのが自慢の人間種に何をいまさら?」

首をかしげる、そして…何だかまだ頭を覗かれている様で気分が悪い
人の形をした豚共の相手をするときの光景を思い出してやろうかと思いながら睨み

「また勝手に…はぁ……魔力を消すなんて、それこそ神の御業でもなければ不可能ですわよ。」

もう常に覗かれているのは諦めた方がいいのかもしれない
魔力を消すなんて、なんてことを考えるんだとタマモを見やる
しかし…局地的になら出来るのかと少し警戒する

タマモ > 「そうじゃったな、今更いう事でもないか…」

ふぅ、と溜息。と、ふと何か思い出したような素振り。
睨まれる視線から目を逸らすも、少女の瞳からゆっくりと鈍い輝きが消えていった。
心を読む力を解いた後、改めて視線を向けた。

「いやはや、これはちょっとした癖みたいなものでのぅ?
もう切ったから安心するのじゃ。
ふむ…そうなのか?妾には、魔力がどうこうとか細かくは分からん」

女性が言うには、この魔力消失の力はそう出来るものではないらしい?
そうなると、あんまりぽんぽんと使わない方が良いのか、と…そう考える。
まぁ、なんにせよ、本当にやったら怒られるのは確定らしい。
この前にあった少女の頭突きのように、変な怒られ方をすると避けようがないので注意しよう、うん。

カレリア > 「その通りですわ」

表情が変わらないのを見ればやっとのぞき見をやめたかと一息つく
同時に…タマモが何を思い出したのか、そんな事は分からないが言及はしないでおこう
どうせ自分と同じで碌な事じゃない…と思う

「癖で頭の中を覗かれる側の気持ちを考えてみたらどうです?
…やっぱり、貴女のあれは魔術ではないんですのね。全く持って不可思議ですわ」

魔力を使った素振りもないのに転移やよく分からない術を使ったタマモ
全く持って意味不明、謎生物と言ったって仕方ない
この謎モフモフ、と思考を読まれない内に言いたいことを言っておく
ついでのあの尻尾の感触を想像…おそらく自分の枕よりいい手触りだろう

タマモ > 何を思いだしていたのかは、さすがに口には出さない。
それは女性の想像していた通り、碌な事ではなかったのだから。

「常に好奇の目で見られる側の気持ちが分かるならば、理解しようと努力はするやもしれんぞ?
相手によってはそうしておかんと、安心して出歩きなんぞ出来るものではないのじゃ。
確かに妾は魔法とやらは使えぬぞ?まぁ…細かい説明は面倒でせんが、それなりに力といっても色々とあるのじゃ」

ミレー族ではないが、ミレー族みたいなものと間違われ、常に周りから向けられる視線。
そのせいで事が起こりそうな事もそれなりにちらほらとあった。
そんな環境の中で警戒をする、その意味でのあの力だ。
それをするなというのは、人間に人外との差別をするなといっているのと同じようなものだ。
…それ以前に、その耳と尻尾を隠せるのだからそうしろと、出来る事の分かる相手ならば突っ込まれるだろうが。

これと、これと、これと…といった感じに、思い出すように指折り己の能力の数を確認している。
自分の尻尾が枕の感触と比べられているとは知る由もない。

カレリア > 「勝手に知られたくもないことを知られる、それがどれだけ殺意を孕ませるかわかりませんの?」

どれだけ理由を並べようとそういうものだと一蹴する
特に自分みたいな者は特に、と…

「大体、隠そうともしないで何が好奇の視線ですの。どうせ姿を変えたりそもそも相手の視界に映らないなんてこともできるのでしょう?」

大前提として、この目の前のタマモはそんな繊細なことを口にする輩に見えない
もし千才だったらこんな場所に居ないだろうしこれ見よがしに耳と尻尾を出していないだろう…はぁ、あの尻尾を掴んで気を紛らわしたい
耳元で悪魔のささやきが聞こえる…

タマモ > 「さてはて…そんな大事な事ならば、心の奥底へと隠せば良い。
妾が見えるのは思い浮かべた事だけじゃからのぅ?」

逆にそこまでのものを表にぶら下げておく方が悪いと返しておいた。
相手に殺意を向ける程に大事な事ならば、簡単に思い浮かべるものではない、と。

「人間が他の種族の者達に無駄に敏感なだけじゃろう?
そんな事をしなければ、ミレー族とやらのような者達なんぞ居らんはずじゃ。
出来る事だからやらねばならぬ、そんなものではないじゃろうに?」

視線を気にするなんて事は、女性の考え通りにこの少女にはない。
単に例えとして出しただけなのだから。
そもそも、この耳と尻尾は少女にとっては尊厳の証みたいなものだ、隠す訳がない。
…さすがに明らかに汚れたり、隠す必要のある場所では隠す訳だが。

姿を変える、視界から消える、それが出来るのだろう?
そう言われたので、言葉を伝えるついでにそれを見せる。
ぽんっとその姿を目の前の女性と同じにしたり、すぅっとその姿を視界から消したり、そんな感じ。
それだけ見せると、また元の姿に戻って。

女性の視線に何か感じたか、かくん?と小首を傾げた。
耳と尻尾はゆらりゆらりと揺れている。

カレリア > 「では、これ見よがしに出している尻尾や耳も貴女にとってはその程度のものですのね。私が買い取って差し上げましょうか?」

誰のせいだと言葉を呑み込み皮肉を返す
やはりこの狐とは何故かこうなる
やはり自分は猫派なのかもしれない

「自分と違うものを排除するのも人間種の特徴の一つですわ。
私は好きなんですがね…やらないのなら文句を垂れるな、そう答えておきますわ♪」

ミレー族への差別はあまり気持ちの良いものでもないが、そんな事自分にはどうしようもない
自嘲交じりに笑った

「ミレー族全員が貴女の様に恵まれていれば幸せだったんでしょうね」

やはり出来た、もうこの狐娘に出来ない事はないと考えた方がいいだろう
こんな生物聞いた事もない…もはや生物なのかどうかも怪しくなってきた
妖精や精霊の一種と言われてももう驚かない

タマモ > 「ふぅ…本質の違いも理解出来ぬかのぅ?
見せたくないのに隠さぬのと、見せるべく隠さぬのは全く違うじゃろうに?
その浅はかさが、貧民地区の少女を傷付けたのではなかったか?」

耳と尻尾、触れるべき場所でない場所に触れる発言。
深々と溜息をつけば、向ける視線、その瞳を細めながら言葉を紡ぐ。
普段の少女らしく怒鳴り散らして怒る風ではない。
声を大にせずゆっくりと語る、それは静かではあるも深い怒りを示す。
それゆえにか、関係を隠すつもりだった存在が言葉に出る。

「ふむ…まぁ、隠す隠さぬ云々はそこまで拘るつもりもないのじゃ」

少女の沸点はいまいち掴めないのかもしれない。
次に出る言葉に、もう先ほどの怒りの感情は含まれていなかった。
見られて云々はあくまでも例え、先も言った通りに実際に気にしてはいない。

「妾からすれば、なんでミレー族とやらがあんな扱いを受けてるのか分からん。
まったく、何を考えておるのやらじゃのぅ」

この世界の歴史なんてからっきしだ。
その理由を探っていけば、それが分かるかもしれないが…少女はそういったのは大の苦手だった。
むしろ、どちらかといえば面倒だから教えてくれ、といった感じだろう。
ちなみに遥か東方の国に自分と同じ妖怪は存在しているらしい。
その存在を女性が知っているかは分からないが。

カレリア > 「…何のことでしょう?」

ザワリと殺意が沸き上がる
貧民地区の少女…誰を指すのかは分かっている
だがなぜわざわざ彼女を引き合いに?
なぜそれを目の前の彼女が知っている?
あの子を引き合いに出されるのが不快でたまらない、今すぐに死んでほしい
そんな感情で胸がいっぱいになる

「差別が怒る理由は簡単です、人は自分より下が居ないと安心できないからですよ。」

私を含めて、と付け足す
どう殺すかを考えずにただ殺すことだけを考えて動く…それが重要なのだろう
それをわかってはいるがまだ完璧にはその感覚がつかめない
だからこうしてまだ立ち話をしているのだが…

「貴女を殺す策も力も今の私にはありませんわ…ですので、今夜はお喋りだけにさせていただきます。」

ニコリと笑う
これ以上話せば勝ち目のない勝負に突っ込んでしまう
感情を理性で包み頭を下げる
相手の事を知る必要がある、そうしなければ以前のように無様に敗北するだけ…どれだけ認めたくなくても現状、彼女に自分は勝てない
それを自覚すればするほど頭に血が上る

タマモ > 「言うたはずじゃ、妾はお主に逝かれては困るとのぅ。
…分かるじゃろう?妾を動かさせるでない」

向けられる殺意を涼しげな顔で流す。
そして、改めて先に言った言葉をもう1度言う。
自分にとって、この女性がどうなろうがどうでも良い。
だが、だからといって手を下せば…どうなるのか、想像は容易い。
その逆も然り、さて、この女性がそれを理解出来るだろうか?

「それは人間全てではないのじゃろう?それも理解はしておる。
それがこの国で定着しておるのが不思議でならんのじゃ」

力を使わずとも分かる。
なるほど、よほどあの少女の執着があるのだろう。
だからこそ、その点は理解が出来ない。
この女性が差別を認めている、という事が。

「むしろ、その時が永遠と来ぬ方が良いじゃろう。
お主がそれを望もうと…今や、望まぬ者が居るのじゃからのぅ?
逆に、お主が自身の身の滅びを望む事もじゃ」

向けられる笑顔に、ひらりと手を振って返す。
これ以上は自分からは触れぬようにしよう。
相手から触れる事があれば返す、それだけで良い。
どれだけ相手がこちらを殺そうと思っても、こちらにはすでにそういった意は向けれない。

さて、なんだか予想通りの流れになってきた。
そんな事を言葉にせず頭の中でぼやきながら、どうしようか考える。

カレリア > 「そちらの事情は知ったことではありません、ですが私も無駄な事はしませんわ。」

理性では何を言いたいのか理解できるが…思わず口が動く
だが力は足りないのだから今は大人しくするしかない、今すぐ、もしくは明日明後日にに何かしてくることもないだろう

「人1人、もしくは少し集まって声を上げたところで何も変わりませんわ」

気に食わない事だろうと何もできないのなら従うしかない
奴隷を全て開放したければ国を亡ぼせる力が要る
無力な子供が騒いだところで世界は何も変わらない…ある一線で合理的にならなければ今こうして自分は話していないだろう

「私が滅ぶ、ですか……」

ありえない、そう断言はしないが確信はしている
そうは思いながらも目の前の彼女が気に食わない…勝手に知った風な口をきくなと騒ぎ立てても仕方がない
分かってはいても抑えきれない…自分の悪癖に呆れながらも彼女をいつか屈服させる、その決意は固いがそれは今すぐではない…

「では、私はこれにて…目標もできましたので色々と捗りそうですわ♪」

クスリと笑う
突発的な殺意は忘れて自分の力を高める…そうしていればいつか目の前の狐にも勝てる
そう思えば気も紛れるし湧いて出た殺意も薄れていく

タマモ > 「そんな事は妾とて同じじゃ、知った事ではないという点ではのぅ?
まぁ…それ以上は言わずにしておくのじゃ」

目の前の女性も、人間の枠に入った存在であるならば、仕方ない。
理解し、納得もするのは難しい事だろう。

続く言葉には無言だ。
自分とて、それをどうにかしようという事は無理だと思うから。
だからといって、自分はそれを認めようとは思わない。
妥協し、身を落とせば…後は沈んでいくだけなのだから。

「前の時といい、さっきといい…お主には少々その節があるからのぅ。
気を付けるが良いのじゃ。
さて…では、妾ももう少し歩いてから戻るとしよう」

やれやれ、また変な事にならなければ良いが…
余計な心配が増えたような気もするが、それを気にしても仕方がない。
まだまだ気も晴れておらぬ女性、ひらひらと手を振ってその場を後にしようと。

カレリア > 「相容れないなら仕方ありません」

様々な考えが彼女とは相容れないのだろう
力が有り自信を貫く彼女への憧れと無力な自分への憤り…吐き気がする

「忠告感謝いたしますわ…では御機嫌よう♪」

気は晴れないが新たな目標ができたカレリアは帰路につく
どうすればあの狐を出し抜けるのか、そんなことを考えながら

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 路地裏」からカレリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 路地裏」からタマモさんが去りました。