2022/09/21 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にロイスさんが現れました。
■ロイス > 偶に、ギルドに依頼がある旅館の掃除依頼。
普段は、そういう小粒の依頼は、ルーキーに回しているのだが。
今日に限って欠員が出てしまい、しかも代わりの人員が見つからず……というわけで。
九頭竜の水浴び場の浴槽の掃除に出ているのである。
「……こうしてみると、普通の浴場なんだな」
色々と噂は聞いていて。故に、あまりこの旅館を利用した事はないのだが。
しかし、こうして掃除をしている限りは普通の浴場だ。
まあ、湯を空っぽにしているので、そもそも媚薬だのなんだの、そういうものが入り込みようが無いというのはあるだろうが……。
「今日は一晩泊まって良いって言われてるけど、どうするかな。
正直、あやふやな噂で好意は無碍にしたくないんだけど……」
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からロイスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「~♪」
ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。
それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。
それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。
「──さて……どっちに行くべきですかねぇ」
右か左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながら思案し始め。
「んんーむ……よし右だな、右へ行くべきと俺の中の何かが囁いている──おおっと!」
しばらく悩んだ後、男はおもむろに右側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず足を止めて上肢をのけぞらせた。