2022/04/15 のログ
イェン > 「ここは王国風なのですね」

(タオルを持つ手で裸身の前を隠した女学生は、紫水晶の視線を広々として美しい浴場のあちこちに向けた。掛け湯でざっと汚れを落とす学友の姿を習いに湯を浴びて、彼女の言葉に頷き洗い場へ。紅潮した肌に珠の湯水を伝わせる後ろ姿の桃尻についつい目線を奪われながら。)

「―――――ん、なるほど。このようにして……」

(学生寮の共用風呂とも違う設備の数々に戸惑いつつも、ちらちらと盗み見る令嬢をトレースする事で王国風呂の使い方を学んでいく。ポニーテールをくくっていたゴム紐を解いて手首に巻いて、まずはシャワーでしっかりと黒髪を清めていく。湯水を浴びても溶け落ちる事のない目弾きなれど、火照りの紅潮に頬が染まれば鋭すぎる雰囲気も若干は緩んだ様に見えるだろうか。タオルの覆いを取り払われた留学生の裸身は、隣り合う令嬢のそれと比べると硬さの残る青い果実の風情が強い。乳房こそふんわりと膨らんではいるものの、腰のくびれは壊れ物めいて儚げで、四肢の細さは訓練場での大立ち回りが嘘のよう。腋やら脛やらのムダ毛も無く、色素沈着の見られぬ恥丘の上端に、申し訳程度の薄い翳りが見られるのが発展途上を示していた。)

ヴィルヘルミナ > ヴィルヘルミナは何事も召使に任せるような貴族とは違い、軍人貴族ゆえに何事も己一人で完璧にこなせる。
髪を手早く、しかし丁寧に洗い上げれば、砂埃に多少まみれていたそれは美しい金色を取り戻す。
そうしてヴィルヘルミナは顔まで軽く洗い終えると、その紅い瞳を隣の少女に向け、彼女がその美しい黒髪を洗う様を眺める。

「…洗い終わったかしら?」

彼女が顔まで洗ったタイミングを見計らい、声を掛けるヴィルヘルミナ。
にやりと笑みを浮かべて、ずい、と一歩近寄って。

「じゃあ、約束通り、身体は洗ってくれる?」

決闘の勝者としての、敗者への要求。
長い金髪を軽くまとめ、その白いうなじと、ほっそりした背中を見せつける。
肩越しに瞳を向け、イェンがどのような反応を見せるか、笑みを浮かべながら伺う。

イェン > 「―――ええ、おかげさまで。………え? と、………ま、まあ、構いませんが」

(洗い終えた黒髪をかき上げて伯爵令嬢に目を向ける。どこまでも冷淡で落ち着き払ったその双眸が、不穏な笑みと共に身を寄せる彼女に僅か困惑を滲ませた。続く言葉についつい口ごもったのは、そのような約束をした覚えはなかったから。とはいえ、武家の娘とは言え公爵に次ぐ上位貴族のご令嬢。普段は付き人に全てを行わせているはずなのだし、その代わりを頼まれたのだと思えばさしておかしい話でもない。同性の目から見ても魅力的な学友の裸身を手ずから洗うという行いに妙な気恥ずかしさを覚えつつ、さっと視線を巡らせてスポンジの類を探すのだけれど見つからない。流石に己の使ったタオルでというのも失礼だろうしと逡巡した後)

「―――ヴィルヘルミナ様……その、ボディスポンジなどはどこにあるのでしょう……?」

(よもやこの手で直接洗えなどとは言われないだろうけど……とは思う。けれど、このお嬢様であればそのような要求も嬉々として下して来そうな不安もある。そう《不安》、であるはずだ。もしもそんな風に言われたらと思うと、訳も分からず鼓動が跳ねて、そわそわとした心地に襲われるのだけど、これはあくまで不安なのだ。だって、知り合ったばかりの同性の身体を手で直接洗う事にときめきを覚えるなんて、以前噂で耳にした同性愛者の様ではないか。そんな思考が普段はきりりと引き締まる留学生の眉端を引き下げて、年相応の幼さを覗かせた。)

ヴィルヘルミナ > 「あら、どうしたのかしら?早く洗ってもらわないと風邪引いちゃうわ?」

そんな、すっとぼけた事を言いつつ正面を向き、イェンに見せぬ顔はくすくすと笑っている。
髪を洗っている間に、こっそりスポンジを片付けてしまっていたのだ。
まぁタオルはあるのだが、流石にそれを女の肌を洗うのには使うまい。
そんなこんなで、ついにスポンジの在処を聞いてきたイェンに、
ヴィルヘルミナはニコニコと微笑みながら再度顔を向け。

「あら?スポンジなんて無粋じゃない?私肌が弱いの、その手で優しく、洗ってくださる?」

あれだけ荒々しい戦いを繰り広げた少女が、肌が弱いなど自分でも笑える冗談だが。
ヴィルヘルミナはそんなことを言いながら、小悪魔的な笑みを向け。

「大丈夫よ、ここのボディソープは品質が良いから、それでもしっかり汚れは落ちるわ。
ほら、女の子同士なんだから、身体を触るのに抵抗はないでしょ?イェン?」

誘うように一歩、イェンに近づいて。

イェン > (『――あ、これは予想通りの言葉が返ってくる感じですね』伯爵令嬢のこれ以上なく機嫌よさげな笑顔を目にして直感する。その正しさは直後に証明されてしまった。)

「――――――っ! わ、っ……分からなくは、ない……ですけど、ですがっ、さ、……流石に、そんな……だ、だって……」

(予想していたとて落ち着いて対処できるわけではない。不安と共に浮かび上がった妖しい期待感に困惑していたイェンなら猶更の事だ。どうにか彼女の要求を覆そうと桜色の唇を開くも、紡がれる言葉はまともな返答にすらなっていない。かぁぁぁぁ…っと染まる頬は、元の白さが白さゆえに非常に分かりやすく留学生の気恥ずかしさを示してしまう。困ったように泳いだ紫瞳がちら、と学友の身体に向けられる。実際に触らずとも分かる木目細かで柔らかそうな白肌に、何故かごくりと喉がなった。)

「ぃ、あ……で、でですけど……そ……っ、ぁ……、あぁ……っ」

(絶対的な優位を取った令嬢がその身を反転させて身を寄せる。柔らかく膨らんだ双乳が、無毛の秘裂が、あまりに無防備に近付いてくる。知らずのうちに後ずさっていたイェンの背がとん、と洗い場の壁に触れた。心の臓は狂おしい程の早鐘をうち、頬の赤みは耳にまで届いているだろうと実感できる程に顔が熱い。)

ヴィルヘルミナ > 「光栄に思いなさいよ?貴族の肌を触れるのよ?栄誉な事じゃない。
別に、多少不慣れでも何か言ったりはしないわ。心配しないで♪」

明らかにそんなことで狼狽しているのではないことは承知の上、
ヴィルヘルミナはそんなことを言いながら、一歩、また一歩と身体を近づけ。
遂には壁際にまで追い詰めて。耳まで真っ赤にしているイェンを、楽し気にくすくすと笑う。

「貴族の男に喧嘩を売る勇気はあっても、女の子の身体を触る勇気は無いのかしら?
……そう、じゃあ、仕方ないわね…?」

それでも、一向に触ろうとしないイェンに、何かしびれを切らしたのだろう。
ヴィルヘルミナは徐に左手のひらに、ボディソープをたっぷりと取ると、
唐突にイェンの右手と重ね合わせ、指を絡めた。
お互いの手のひらで、ボディソープを混ぜて泡立てる。

「先にやってくれないなら、私が貴女を洗うわね?イェン」

真っ直ぐにイェンの紫の瞳を見つめ、にこやかな表情でヴィルヘルミナは告げた。

イェン > (光栄になど思うものかと心中で吐き捨てるも、彼女の肌に触れてみたいという奇妙な想いは確かにある。そんな裸体が、更に、更に距離を狭め、ついには互いの身体の膨らみの先が触れてしまいそうな程に。思わずぎゅっと目を瞑り、ふるふると細身を震わせていた。)

「――――ぁ…♡ ぇ……? え、ぇえ……っ?」

(意図せず恥ずかしい声が漏れた。ボディーソープを介在とした貴族令嬢の繊手による恋人繋ぎが、ぞくっとする擽ったさを生じさせたからだ。自分の唇から漏れた声の甘ったるさと、指間に走った感覚に意識を奪われていたイェンは、そんなこちらの事などお構いなしに話を進める彼女の言葉にどんどん逃げ道を塞がれていく。本能がけたたましく警鐘を鳴らした。噂とは異なる誠実な心根に気を許してしまっていたが、耳にした噂全てが偽りでない事も分かっているのだ。女学生に絡んでは、その貞操を奪っていくという信じがたい噂話。彼女の手に初心なこの身を任せれば、きっと奪われてしまう。そんな確信が)

「―――――で、出来ますっ! わ、私が…っ、私がしますから……っ!」

(彼女を突き飛ばす様な勢いで、そう口にしていた。)

ヴィルヘルミナ > 訓練場への威勢は何処へやら。震える小鹿のようなイェンの様子に、
ヴィルヘルミナは内心、己のサディスティックな欲求を満たし。
そんなことはおくびにも出さずに、手と手でボディソープを泡立て続け。

「あら、そう?ならお願いね♪」

遂にイェンが口走った言葉に、ヴィルヘルミナはにこっと笑みを返す。
そしてまたくるりと身を翻し、背中を向ける。
…まぁ、真正面から洗わせても良かったのだが、それでは余りにもやりにくいだろう。
彼女から手を出させるのが重要なのだ。言い逃れようのないぐらい、自分にそういう欲求があると自覚させるのが。

(…ま、調子に乗った女にお仕置きするとき以外は、ちゃんとその気がありそうな子を選んでるのよ?)

内心そんなことを思いつつ、ヴィルヘルミナはイェンの手を待つ。

イェン > (あまりにもあっさり手を引かれて何かの罠を疑うものの、少なくとも最悪の負け戦だけは回避できた……のだと思う。白手に塗り付けられたボディソープ泡立てて、そっと生唾を呑み込んでから手を伸ばす。震える指先が白肌に触れる寸前で動きを止めて、僅かな逡巡の後、そっと背筋に手の平を沿えた。もしも先の流れのまま彼女に洗ってもらっていたのなら、間違いなく弾む鼓動に気付かれていただろう。そう考えれば今の状況に安堵を覚えたりもするけれど、対する彼女の背中越し、感じる心音は憎たらしくなる程落ち着いていた。正直悔しい。)

「……………………………」

(どこか気詰まりな無言の中で、伯爵令嬢の白肌にボディソープの泡を塗り伸ばしていく。《華》へと所属を変えて以来、武器も持たず拳も握らずいたわってきた留学生の手指は、細く、優雅で、柔かい。貴族娘と比べてさえ遜色のない繊細な手の平が、若干の怯えを内包しながらも丁寧に彼女の背を撫でた。時に意図せず彼女の性感帯に触れるも、基本的には脇やお尻へと近付こうともしない怖がりな動きは、サディスティックなお嬢様にとって退屈な物でしかないだろう。)

ヴィルヘルミナ > 「んっ……」

その戦闘力とは裏腹に、彼女の手は、箱入り娘のように繊細だ。
その指先がつつ、と肌を滑るのが、くすぐったくも気持ちが良い。
しばらくは、彼女の指に身を任せ、背に泡が塗り広げられるのを感じて。

「……ふふ、背中ばっかり綺麗にされても困るわ。ほら手も、足も…」

そう、当たり障りの無いところを支持していって、次第に、次第に身体が泡に染まっていく。
そうして、上半身の背中側は大体洗えただろうか。
ヴィルヘルミナは徐に、ちらりと視線をイェンの方にやり。

「勿論、前も洗いなさいよ?」

イェンの片手を取って、自分の胸の方へとゆっくり持っていく。

イェン > 「…………っ」

(微かに漏れ聞こえた令嬢の吐息が、妙に色っぽく思えた。ついつい、同じ場所をなぞってしまう。そんな寄り道をしていてさえ、同年代の乙女の背中はこじんまりとしていて、あっという間に全てが泡にまみれていた。この後はどうしたものかと悩み始めたタイミングで与えられた指示に気付けば従っていた。細腕の手首を支え上げ、筒状にしたもう一方の手指で白肌を撫でる。腋下に指先を走らせる際には、秘裂を撫でようとしているかの気恥ずかしさを感じて手が震えてしまった。脚は更に難度が高かった。そもそも、脚とはどこまでの範囲を言っているのか。お尻も脚に含まれるのか。大体、足先などは背中側から洗おうとすれば、思い切り胸を押し付けてどうにかといった位置関係で)

「~~~~~っ。………そ、それくらいはご自分でなさればいいでしょう」

(なんて事を考えていた時に言われた物だから、思わずびくっとしてしまった。背中や腕を洗っているだけでも変な気持ちになっているのに、この上前の方なんて……と考えるイェンの手がさっと取られ)

「――――ふぇあっ!? ちょ、ヴィルヘルミ……、ぁ……っ」

(ふわっと手指が沈み込んだ。初めてふれた他者の胸は、想像以上に柔らかく、暖かく、しっかりとした重量感と弾力を備えていた。ボディソープのぬるりとした触感が、令嬢本来のしっとりとした肌質の上を卑猥に滑らせ、乳首を含めた乳輪がイェンの手の平に触れていた。)

ヴィルヘルミナ > 手に手を重ね、ヴィルヘルミナは、己の身体の上にイェンの指を滑らせていく。
そのたわわな胸に押し付け、輪郭をなぞらせ、お腹の上を滑らせ、臍に触れさせ、
弾力ある太腿に触らせ、内側にも触らせ、脇に触らせ、鎖骨に触らせ、首筋に触らせ…。
だが、指先を導いているようで、ヴィルヘルミナは徐々に手の力を抜いていた。
そのまま、イェンの手が行きたい方に、いつの間にか行かせていた。

「……あら、貴女はしたいんじゃないかって、思っていたのだけど」

そんなことを言いながら、己の手にもう一度、ボディソープをたっぷり垂らして。
適度に泡立てた後、イェンの腕の中で、くるりと彼女の方を向く。
そしてその肩にそっと、泡だらけの手で触れて。

「私も貴女の事が洗いたいわ。洗いっこしましょう?
そっちのほうが効率がいいでしょう?」

魅惑的な笑みで、そう囁けば。
有無を言わさず、彼女の肌に手のひらを這わせはじめる。

イェン > (揉んでみたい。乳輪を摘まんでみたい。乳首を転がしてみたい。好奇心と背徳の劣情が綯い交ぜとなった欲求が、言語化されぬままに意識を擽る。重ねられた彼女の手が、そのまま乳房の位置で動きを止めていたのなら、間違いなく揉んでしまっていただろう。それほどまでに心地よい感触だった。とはいえ、他の場所にさして魅力を感じられなかったという話ではない。引き締まった腹部が内包する腹筋の凹凸、その中央で縦に刻み込まれたおへその孔、華奢な肋骨の感じられる脇腹。)

「はぁ……はぁ……はぁ……♡ そん、な事……ぁ、ありません……っ」

(彼女の軽口に否定の言葉を返す物の、乱れた呼吸は奇妙に熱を帯びていた。いつの間にかイェンの双乳は彼女の背筋に押し付けられ、組手の最中の様に弾む鼓動と、柔肉の中でぴんとしこりを持つ小突起の硬さを貴族令嬢に伝えていた。そんな状態で急に振り向かれた物だから、尖り切った乳首が泡まみれの背に舐められて)

「――――ふぁッ♡ ……あ、洗いっこ……♡ ………っは、ぃ、いえ、効率っ? あ、いえ、たしかに効率は良いのかも知れませんが……ひゃあっ!?♡」

(思わず変な声が漏れた。羞恥と狼狽に崩れた鉄面皮が、怒涛の攻めに追い立てられる。至近距離から向けられるどこか淫靡な笑みはびっくりする程魅力的で、けれども、それに見惚れる暇すら与えられずにぬるつく手指に純白の裸身が嬲られていた。つい先程まで彼女の前面に触れていた両手は、そのまま彼女のお尻の辺りに触れていて、背筋に押し付けられていた双乳は、彼女の豊乳とふれあい拉げている。泡塗れの裸身で抱き合うかの姿勢は、先程脳内をよぎった《同性愛》の背徳を否応なく感じさせる。)

ヴィルヘルミナ > ヴィルヘルミナの両手は、まずイェンの身体を肩から下へと滑っていき、その乳房に到達する。
そしてその丸みに沿って撫でていき、泡塗れに変えていく。
まだ辛うじて、洗っていると言えるような。だが彼女の硬くなった先端が手のひらに触れれば、それをこね回すようによりじっくりと、乳房に手のひらを這わせて。

「……貴女、さっき訓練場で、自由がどうとかって言ってたわよね?」

そのまま乳房を離れ、腹を撫で、脇を撫で。
己がされたように、だがより手慣れた、いやらしい手つきでイェンの美しい肌を洗っていく。
段々と、彼女の身体も泡に塗れていく。

「じゃあ…自由って、何かしら?私はね、それは自分がしたいことを出来ることだと思ってるの」

遂に、イェンの前面に洗うところが無くなれば、ヴィルヘルミナは、彼女を抱くように、その背中に手を伸ばす。
当然、二人の肌が、身体が、乳房と乳房が、触れ合い押し潰しあう。
ヴィルヘルミナはイェンの両手を這わせながら、己の身体で彼女の身体を洗うがごとく、肌と肌を擦り合い始める。
石鹸の泡で滑り気の良くなった肌は、今まで感じた事のない刺激と快楽をイェンにもたらすだろうか。

「勿論、相手が嫌がることを無理やりすれば相手を泣かせることになるでしょうね。
でも、私について調べてるならわかってるんじゃない?」

更に近づいた顔が、瞳が、イェンを見据える。
桜色の、柔らかそうな唇が、言葉を紡ぐ。
少し前に突き出せば、唇同士が触れ合いそうな距離で、甘い香りの吐息を吐きながら。

「いいのよ?貴女がしたいようにして。私は拒否しないし、喜ぶわよ?」

イェン > (夢の中にいるかのような曖昧な心地は、茹だった頭では正常な思考を維持できなくなったからなのだろう。シャンプーやボディソープの芳香を孕む浴場のしっとりとした熱気の中、互いに布切れ一枚身につけぬ生まれたままの姿で同性同士抱き合って、ひどく手慣れたいやらしい愛撫に双乳が弄ばれている。)

「ふぁぁ…っ♡ はぁ……、ん、ぅ♡ はあっ、はあっ、な、なに、を……んあっ、ん、ぅ……ふぅ♡」

(同性の手指によって与えられる快楽の奔流の中、不意に紡がれる令嬢の中にある自由の定義。流されてしまいそうな気持ち良さに耐えるのが精一杯なイェンには、とてもではないが理知的な答えを返す余裕は無い。今や抱擁と呼ぶべき密着の中、ボディソープのぬめりに彩られた彼女の全てにおかしくなってしまいそう。)

「はぁ…っ♡ はぁ…っ♡ ぅ、あ……は♡」

(それ以上近寄れば、焦点すら合わなくなるだろう至近距離。鼻腔を擽るのは彼女の発する囁きの甘い匂い。『キス……したい……♡』普段のイェンであれば同性の学友に対して決して思い浮かべなかった類の欲望が、直前に告げられた彼女の言葉と絡み合い)

「―――――ん…っ♡」

(桜色の唇で貴族令嬢の唇を塞いでいた。触れ合うだけの子供の口付け。しかし、同性なればこその繊細な柔らかさや、鼻腔を擽る青林檎めいた体臭はレズビアンを標榜する彼女にとっては心地良い物として感じられるのではないだろうか。知識としてより深い口付けがある事を知ってはいても、どこまでも初心な生娘にはそれ以上の事など出来るはずもなく、ただただじっと互いの唇の柔らかさと跳ね乱れる心音を交わし合うばかり。)

ヴィルヘルミナ > ついに交わされた口付けを、ヴィルヘルミナは素直に受け取って。
お互いの唇の柔らかさを堪能するような、ゆるやかなキスを続ける。
その間に片手でシャワーヘッドを手にし、お互いの身を包む泡を流し始める。
白い泡に包まれていた肌が、本来の輝きを取り戻していく。
だが、いつまでも唇だけでの子供っぽいキスから先に進まない。
それに何かを察したヴィルヘルミナは、一旦唇を離す。

「……んっ、あらあら、そんなにしたかったの?貴族の唇は安くないのよ?
でも、もしかして…これ以上は経験無い?」

かなり初心そうではあったのだが、どうもセックス自体一回もしたことがないらしい。
まぁ、こちらが教え込めばいいだけの話だが。

「じゃあ…もっと気持ちいいキスの仕方、教えてあげる♡」

小悪魔めいた笑みで、それを告げ。逃がさないとばかりに、腰を抱き。

「……まぁ、でも、いつまでもここで立ちんぼもアレよね。
とりあえず温泉に入りましょうか」

火照る身体をくっつけたまま、彼女の高鳴る心音を聞きながら歩き、
体にいい成分が入ってるらしい、少々濁った湯に、二人仲良く浸かって。

イェン > 「――――は、ぁ……♡」

(単純に重ね合わせていただけの口付け。快楽を与えるような愛撫など行われてはいなかったのに、それでも唇の密着から解放されたイェンの漏らした吐息には、はっきりと官能の色が灯されていた。)

「………べ、別におかしなことではないでしょう。私くらいの年で、そんな経験がある方が、その……い、いかがわしいといいますか……」

(興奮の色に染め上げられていた頬に羞恥の色彩を混ぜた留学生が、何やら言い訳がましい言葉をごにょごにょと漏らす。立場上、軽々に欲望に流される事を許されていないというのもあるけれど、それでも普通の少女の様にそうしたあれこれに憧れも抱く年頃なのだ。経験の無さを指摘され、気恥ずかしさを覚えてしまっても無理はあるまい。切れ長の双眸を飾る目弾きは先と変わらず留学生の容姿を鋭利に彩るも、おちょぼ口をむっと尖らせる様子はいっそ幼げにも見えるだろう。)

「――――えっ? えぇっ? ぃ、いえっ、ぁの……あっ♡ ちょ……っ」

(そんな表情もセリフの続きに一挙に崩れ、他愛もなく狼狽する。そのまま《もっと気持ちいいキス》とやらを教え込まれてしまうのだとばかり思っていたイェンは抱かれた腰をびくりと震わせたのだけれど、予測に反して足先の方向を変えた学友の気紛れにはほっとすると同時に少し残念なような気も………い、いや、そんなはずはありません! とイェンは心の中でぶんぶんと頭を振った。湯船に浸かった後は、いくらか落ち着きを取り戻せた事もあり、何くれとちょっかいを掛けてくる令嬢の魔の手を必死でいなし、時に反撃という名目で湯水に浮かぶ彼女の柔肉を突いてみたり、きゃあきゃあと姦しくも健全と言っていいだろう入浴を楽しむ事が出来た。黒い噂に反して強引に迫られるなんて事もなく、風呂上がりの身で無事に温泉宿を出たイェンは)

「―――――……今回の事は、色々とありがとうございました。貴女とは良い友人関係を築ける気がします」

(そんな言葉を柔らかな笑顔と共に送ったのだとか。その後には頬を染めつつ「ですが、あのようないかがわしい行為は褒められた物ではありません。反省してください」なんて言葉も続いたのだけど、先の闘争から続く結果としてはこれ以上無い物になったと言えるのではないだろうか―――。)

ヴィルヘルミナ > 「う~ん、お湯の選択を誤ったわ…」

彼女の召使が送ってくれた、新しい制服に身を包み宿を出ながら、ヴィルヘルミナはむすっとした表情を見せる。
あのお湯、心を落ち着かせリラックスさせる効果があったらしい。
普段はありがたい限りなのだが、今回に至ってはお互いに気持ちが落ち着いてしまい、つまりは萎えてしまったのだ。
そんなわけで、ちょっかいを出し合いつつも健全な範囲で終わってしまった。

「ん、えぇ、こんな出会いにしてはね。今度は学院でゆっくりお話しましょうか」

決闘したりキスしたりと忙しい初対面だったが、友人になれたのは間違いがない。
同じ学院で学ぶ身、明日からも交流は続くだろう。

「……えぇそうね、結局最後までできなかったのは反省しなきゃね♡」

反省しろなんて言葉には、ぺろりと舌を出しながらそんな言葉を返して。
思わぬ出会いの収穫に、貴族令嬢は意気揚々と家路についた。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 貴族向け貸し切り浴場」からヴィルヘルミナさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 貴族向け貸し切り浴場」からイェンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/混浴浴場」にサマベルさんが現れました。
サマベル > (九頭龍の水浴び場の温泉。
その中にある混浴の広い露天風呂。
岩風呂で大きな岩があちらこちらにあり、人目を遮る作りになって
いて、それに隠れて情事を行う場所。
ただ、仕切りがないので覗こうと思えば覗けるし、声を遮ることは
ないので、大きな声を出せば聞こえてしまう、そんなお風呂)

「気持ちいいですわね……日頃の疲れが取れるみたいですわ。
腰痛にいいと言いますし、仕事柄腰を使うのでありがたいですわ。
うふふ、そう言いながらもこういうお風呂を選ぶあたり、我ながら
なんと言いましょうか……」

(腰にいいという風呂に入りながら、腰を使うような行為をしたい
と思っていて。
癒しに来たのか酷使に来たのか分からないですわね、と笑いながら
湯船のふちに背中を預けるようにして、誰かいらっしゃらないかし
らと、男性でも女性でもどちらでも、と待っていて)

サマベル > (それから特に何事もなく。
誰も来なかったことに残念そうにしながらも、疲労や腰痛はだいぶ
良くなったことを感じて温泉を出て。
脱衣場で身体を拭いて浴衣を羽織り、とっておいた自分の部屋へと
向かい、浴場を後にする)

ご案内:「九頭龍の水浴び場/混浴浴場」からサマベルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 特濃ローション風呂」にフレイヤさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 特濃ローション風呂」にジーゴさんが現れました。
フレイヤ >  
「はー、お風呂、いいわ」

ネバついた湯につかりながらのんびり。
やや白濁した湯を持ち上げれば、やや糸を引いて腕を伝っていく。
特濃、とは言うものの流石に原液そのままではなく、動きにくいというほどではない。
長い髪をお団子にまとめ、お湯をぱちゃぱちゃやって遊んでいる。
白濁したお湯のため、肩まで浸かってしまえば女性か男性かわからないだろう。

ジーゴ > 水浴び場のバイトはのぼせそうになるし、掃除は体力勝負だし、なかなか大変なんだけれども。それでも、賃金がいいから最近は結構な頻度で水浴び場でバイトしている少年。

渡された制服はぴったりとした水着のようなズボン。上着はなくてもいいでしょ、と言われるところをなんとか頼み込んで、白いシャツを着せてもらっているけれど、お湯に濡れると確かに動きにくい。

今日の担当は、ローション風呂ということで、特に面倒だ。湯船から溢れたお湯の粘度が高すぎて、ブラシで床を擦らなければ流れていかないし、洗い場がローションまみれになれば転ける人も出てくる。
とにかく、永遠にローションと戦わないといけない風呂なのだ。
少年はただ黙々と溢れて床に溜まっているローションを排水溝の方にブラシを使って流していく。

それにしても暑い…
汗なのかお湯なのかわからない顔についた飛沫を手の甲で拭って、風呂のほうを見回した。
今の所、この風呂の利用客は一人しかいないようだ。空いていれば、ローション混じりのお湯は溢れにくい。

フレイヤ >  
ぱしゃぱしゃやっていれば風呂場を掃除している少年が目に入る。
いや、さっきから居たから気付いてはいたのだが。
お風呂場の縁に腕を掛けて、彼の方をじっと見る。

「――ねえ。ちょっと来なさい」

大きめの声で彼を呼ぶ。
同時に近くにあった風呂桶で、お湯を汲んで目の前に置いておく。

ジーゴ > 概ね、床に溜まっていたローションをなんとか排水溝に流して、滑って転ぶことはないくらいに掃除を終えたミレーが、けっこうローションついちゃったな…と手でも洗おうかと思っていた時、突然声が聞こえる。

「なんすか…?なん…ですか?」
高圧的な態度には慣れているけれど、突然だったので少し驚いた。
ブラシを手に持ったそのままの姿で、とりあえず相手に近寄る。
風呂に入っている相手と風呂の外に立っている自分。
あまりに目線が違って不興を買うのも嫌なので湯船の淵の近くまで寄ってから、相手の目線に合わせるべく、膝をついてしゃがんだ。
ブラシは適当に床に置いて、きょとんと首を傾げる。
白いシャツは既にローション塗れて素肌に貼り付いているものの、本人は真面目にバイトをしているだけ。何か粗相があっただろうか。

フレイヤ >  
しゃがんで、と言おうとしたら向こうからしゃがんでくれた。
ローションを溜めた風呂桶を持って、

「えい」

ぶっかけた。
白濁したねばっこい液体が彼に襲い掛かる。
その様子を無邪気な笑顔で見ている。

ジーゴ > ばっしゃん…
大きめの水音が風呂場に響いて。
その場には、白い粘液のようなローションに塗れたミレーが出来上がる。
撥水性の高いはずの獣の毛も、濃いローションを前にしてはなんの意味もない。
かろうじて乾いていたはずのズボンも含めて、全身ローションまみれだ。

「な、なんすか…」
びっくりと困惑で、たっぷり数秒は固まっていたミレーからようやく出てきたのは戸惑いの声だ。
相手の笑顔の意味がよくわからない。
濡れ狼は困惑したまま、それでもそこから動くわけにもいかなくて。
とりあえず、顔だけは両手で拭った。手のひらもローションまみれだからあまり効果はないけれど、このままでは目に染みそうだった。

フレイヤ >  
「だって貴方汗だらけなんだもの」

くすくすと笑いながら。
風呂桶をがらんとその辺に放り投げて、彼の手を掴む。

「お風呂、入っていきなさい。一人だとつまらないのよ」

ぐいぐいと引っ張りこもうとする。
ヌルヌルなのもあり、抵抗しようと思えばすぐすっぽ抜けてしまうだろうが。

ジーゴ > 「し…しごと中だから…」
汗をかいているのは当たり前だと言いたかったけれど。
手を取られて、それに強く抵抗することはしない。
抵抗すればより酷い目にあいやすい、というのは経験からわかっている。

「よけい濡れたじゃん…」
お湯に肩まで浸かってしまうと、シャツは体の周りに留まってこそいるものの、ふわふわと漂ってなんの意味も果たしていない。
まだ、困惑したままのミレーは、居心地が悪そうにもじもじとローション風呂の中で目をきょろきょろと動かして、
できれば今すぐにでも上がりたい、雇い主に見つかったら面倒だし…という心の声は表情を見ても明らかだろう。

フレイヤ >  
「いいのよ。怒られたら『私が無理矢理誘った』って言ってあげるから」

彼を湯船へ引き入れる。
手は握ったままで、むしろ両手を彼の腕に這わせ、身体もくっつける。
腕の内側や肘の裏なんかを指先で擦る様に。

「上、脱いじゃいなさいよ」

湯船に浸かってしまえばシャツは邪魔だろう。
くいくい、とシャツの袖を引っ張って促す。

ジーゴ > 「ねぇ…ちかい…」
女の子か男の子か、そもそも誰なのかもわからない相手の距離が近すぎて困惑が止まらない。
それでも、逃げたり避けたりはできなくてなされるがままだ。
服越しに触られる、敏感な部分。
くすぐったくて、体を震わせて、まだ服の下でわからないが、徐々に肌の赤みが増していく。

「……」
濡らしたのはおまえだろ、って言いたかったけれど。
なんだか物言いの上品な相手に下手なことは言えずに。
俯いたまま、言われるままにシャツを脱いだ。
ローションを吸って重量の増したシャツはそのまま適当に浴槽の淵に適当に置かれて。
服を脱いだ拍子に離れた相手の手をいいことに少しだけ距離と取ろうとしてみる。
元々湯船の端の方にいたから、ほとんど動きようはないけれど。

フレイヤ >  
「くっついた方がきもちいいでしょう?」

くすくすと笑う。
距離を取ってもすぐに詰める。
なんならより近くまで。
腰と腰をくっつけて、ほとんど抱き付くような形。

「ふふ。ぬるぬるのお湯でくっつくと気持ちいいわね」

彼の肩に頭を乗せる。
肩に頬擦りし、口元を彼の首に寄せる。
ねばついた液体を塗り付ける様に、肩から首、腕に自身の身体をこすりつけていく。

ジーゴ > 「な、なにして…る…の」
もうすぐ後ろは湯船の淵が壁のようになっていて、逃げ場はない。
ローションが肌を滑り、その向こうに感じる相手の肌の感触。
自分の中で興奮が高まるのをどうしても感じる。

「ね、オレ、しごと、しごとちゅうだからッ!」
肩から首。風呂の外に出ている部分にまでローションを擦り付けられると
思わず体がビクリと反応する。

お湯の下で見えないが、既に乳首はぷっくりと立ち上がり、
ぴったりとした水着のようなズボンの下で、性器も昂まりを隠しきれなくなっている。
快感を堪えるように顔を背けて耐えて。下唇を噛み締める。

フレイヤ >  
「何って、そりゃねぇ?」

くすり、と笑う。
こちらの手は彼の上半身、胸や腹を這いまわっている。
しかし本当に敏感な部分には触れない。
精々が脇腹とか下腹部、鎖骨周りぐらいなものだ。
ぷっくり自己主張しているそこには触れない。

「おしごとなんて、いいじゃない。どうせ私が出たらまた掃除しなきゃいけないのよ?」

こうして自分が使っていれば汚れていく。
今掃除したところで、またあとから掃除しなければいけないのだ。

「だったら、きもちいいことした方が、いいでしょう?」

ローションに塗れた彼の首筋を舐める。
舐め取ったローションを、唾液と共に舌に絡ませ、ヒトとは違う場所にある耳へ舌を這わせて。
にちゅ、ねちゃ、と粘ついた音が直接彼の鼓膜に響くだろう。

ジーゴ > 「お、お前が…フロから出たしゅんかんに転んだら、オレっ…オレがおこられるでしょ?」
賃金が安いという理由で選んだ仕事ではあるが、ある程度は真面目にバイトしているのだ。真っ当な言い分を述べる。述べながらも、時折声は震えて体は跳ねるから、説得力はないだろうけれど。
さっきから触られているのは性感帯というには一歩足りない場所。
普通に触られてもくすぐったいだけだろうけれど、ローション付きだからだろうか、体は小刻みに震えて、徐々に呼吸は荒くなる。

「んっ…あっッ、ああ」
首筋を舐められたと思ったら、予期せぬところにまで舌を這わされて。
これまでよりも大きく体がビクついて、腰が砕けそうになる。
頭の中を直接愛撫されるような感覚に、声が止められなくなって、
思わず、既に存在感を増した下腹部を相手に擦り付ける。
ズボン越しではあるが、興奮した性器の熱を押し付けるように。

フレイヤ >  
「あら、心配してくれるの?」

くすくすと嬉しそうに笑う。
その間に手は下半身に移動する。
しかし触るのはやはり内ももや膝の内側など、微妙なところばかり。

「大丈夫よ、私怪我しないから。だから安心して気持ちよくなりましょう?」

身体を入れ替え、彼の上に跨る様に。
正面から抱きしめる様に密着させ、身体をゆっくり小刻みにこすり付ける。
腕は彼の顔を挟み、口にローションを含んで、彼の目の前で口を開く。
粘ついた液体が糸を引いて口の中から零れ落ちるのを、真正面で見せつけて。
密着することで、ガチガチに勃起した自身のペニスが彼の腹に当たるだろう。

ジーゴ > 「ちがっ…」
だから、オレがおこられるのがヤなんだって言いたかったけれど。
もう、言葉を発するのも諦めるくらい、興奮が少年の頭の中を占めている。

見せつけられるように。相手の口からこぼれ落ちていくローション。
白く濁った糸を引いて、艶かしく動く口に興奮を抑えられなくなって。
その唇に口づけをして。
受け入れられれば、そのまま相手の咥内まで舌を這わせて、ローションと唾液の混ざったキスをしようと。
体に当たる硬いもの。予想外ではあったものの、止まったのはほんの一瞬。
相手の性器にお湯の中で手を伸ばして、奴隷の習慣でご奉仕しようとして。
ローション越しに亀頭を撫でては、全体を扱くのを繰り返し。

フレイヤ >  
「んぅ、は、ぢゅるっ」

いきなり唇を重ねられ、少し驚くもこちらからも舌を絡め返していく。
二人の唾液とローションがお互いの口の中でまじりあっていく。

「んんっ、ぷぁ、は、ぁう、むぅっ」

ペニスに這わされる手。
その刺激に合わせて肩と声が跳ねる。
彼の手の動きとシンクロするように腰をくねらせ、その動きはズボン越しに彼のペニスへ伝わるだろう。
自身の股間で彼のペニスをぐりぐりと。

ジーゴ > キスの合間にも意味のある言葉を発することはできなくて、
荒い呼吸だけが漏れる。
獣のザラザラとした舌先が、咥内を這いずり回って、歯列を舐め
上顎の裏、頬、舌の先。あらゆる場所を舐め尽くそうとして。

「ンっ!ンあっ!あん…ッ!」
相手の性器に施したご奉仕が間接的に自分の方に返って来るから。
お湯の中なのに腰が砕けてしまいそうになる。
ビクビクと体を震わせながらも、相手の性器を弄る手は止めずに、ローションの力を借りた奉仕を続ける。
先端を爪先でくすぐったかと思えば、手のひら全体で亀頭を責め立てて。

フレイヤ >  
「っは……上手、ふぁっ、なのね、んぃ♥」

唇を離し、的確にペニスを責める彼の頭を撫でる。
もう片方の手で彼のズボンを引き下ろし、ペニスを露出させて。
今度は直接ぐりぐりとこね回す。

「ね……♥ がまん、できなくなっちゃった♥ 貴方のおちんぽ、挿れて……♥」

一度腰を浮かせ、後ろ手で自身のアナルに指をねじ込む。
そのままぐぱ、と開けば、湯船のローションが流れ込んでくる。
温かいローションが自身の直腸を埋める感覚に震えながら、彼のペニスの先端をくちりと浅く咥えこんで。

「私のけつまんこ、ぐちゃぐちゃにかき回して――♥」

浅く細かく出し入れしながら、荒い息で突き上げてくれ、とおねだり。

ジーゴ > 「ひゃんッ…!」
今まで服越しにしか刺激を与えられていなかったペニスにぐりぐりと刺激を与えられると、情けない声を出して、相手へのご奉仕が止まってしまう。
温かいローションと一緒に胎内に招かれると、もう興奮が全てに優って。

「おねだりするなんて、えっち」
浅く挿入されたままの性器。相手の細い腰を掴むとそこからは遠慮はない。
風呂の浮力の中、相手がなるべく動かないように腰に回した手に力を込めると
そのまま一思いに奥まで挿入して。
年齢相応のサイズだが、固く興奮し切った性器でぬちぬちと胎内を割り開くように、ローションの助けもあって容易く。

「すぐ全部はいっちゃって、えっち」
満足げに笑うと、また手に力を入れて相手を動かないようにすると。
腰を前後に突き上げるように。ギリギリまで抜いて、後孔のふちを刺激したかと思えば、腸壁を擦りながら奥まで。
ローションと先走り、色々なものが胎内で混ざり合いながら、何度も何度も繰り返して。
「ゔッ…ヴぅ…」
少年の嬌声に徐々に興奮した獣の声が混ざる。

フレイヤ >  
「ふふ♥ えっちなの、好きでしょ?」

えっちなことは気持ちがいい。
気持ちいいことはいいこと。
だからえっちなことが好きだ。
自分の性癖を隠すこともなくローション塗れの顔で妖艶に笑う。

「ぅぁ♥ は♥ぁ♥」

ペニスが一気に入ってくる。
肛門をこじ開けるようなサイズはないが、それでも異物が入ってくる感覚は十分にある。
思わず背中を丸めて彼に身体を預けて。

「ぁ♥ は♥ んんっ♥ ふぅ♥ ぅっ♥」

ばちゅばちゅとローションが波打つ。
前立腺をこりこり刺激しながら、彼のペニスが自身の腸内を往復する。
ぎゅ、と彼の首に抱き付いて、動きに合わせて腰を振る。
ギチギチに張り詰めた彼のものより大きなペニスを彼の腹にこすりつけ、快楽を貪りながら声を漏らす。
何度も排便しているかのような感覚で脳を焼きながら、腰を振る。

ジーゴ > 「えっち…すき…きもちいいっ」
もう止められない腰。奥まで入れてはぐりぐりと擦り付けて。
自分の衝動を相手にぶつける。

「きもちい…んッ!」
イキそうになってしまって震える。
でも、相手より先にイってしまってはダメなんじゃないかという奴隷の習性。
自分の腹に何度も何度も擦っている大きな性器に片手を伸ばして。
擦り上げながら、腰を動かして。
抜き切ったと思えば、亀頭を軽く握り。
腰を奥までえぐるように打ち付けると同時に、相手の性器も扱きあげる。

「イ…いきそっ」
慣れた後孔の感触が。可愛い相手とのギャップが。
たまらなくて、ただひたすらに腰を打ち付けた後に。
小さく息を吸って、漏らした一言。
そこからまた腰の動きが激しくなる。
自分の快楽を優先する動きに変わって。何度も何度も腰を打ち付けた後に。

「イくっ!イクっ!!」
腰を中心に大きく痙攣して、体の奥を目指してより一層打ち付けて果てて。
相手の腰を抑える手にも力が入って。
あとは惰性で何回か腰を前後させる。
荒い呼吸が風呂場に響いて。

フレイヤ >  
「ぁ♥ はぁっ♥ ふぅ♥んんっ♥♥」

尻穴を抉られるだけではなく、ペニスをも刺激される。
ガクガクと腰が揺れ、しがみ付く力が強くなる。
竿をしごかれたかと思えば、亀頭を擦られ、予測できない動きで高められていく。

「ん♥イって♥ けつまんこに♥ だしてぇ♥♥」

甘えた声で射精をねだる。
腸内を抉る動きが激しくなり、それに合わせて声も甘く蕩けていく。
自分の尻と彼の腰が何度も強く打ち付けられた後に、腸内に熱い感覚。

「ふ♥ ぁ♥ っは♥ぁ♥♥」

じんわり広がる精液の熱。
奥で出された後、彼の動きも緩くなっていく。

「ふ♥ふふ♥♥ まだ止まっちゃだめよ♥♥」

が、休むことは許さないとばかりに今度はこちらから腰を振る。
射精直前の動きと同じぐらいの激しさで動き、射精直後の敏感な彼のペニスで自身の前立腺をぐりぐりと責める。

「わたしが♥ イくまで♥ とまっちゃ♥ だぁめ♥♥」

ジーゴ > 「んっあッ!…ちょっとま…いま、だめ」
イったばかりのペニスがまるで自慰をするように使われて。
動きを増していく相手の腰。
嬌声というよりも悲鳴のような声をあげて、少年の体が痙攣する。
首をふるふると振って、相手の体を遠ざけようとするけれど。
そんなことは許されずに、それでも自分から動けるような余裕はもう無くなっていて。
あっという間に攻守が交代してしまって、イったばかりの少年の口からは嬌声が漏れるばかり。
それでも、なんとか腰を動かそうとしてはいるのは性奴隷の意地だろうけれど。
それでも、相手が腰を動かす勢いの方が強い。
なんとか、手のひらを相手の性器に伸ばして。
腰の動きがそのまま刺激となって、相手の亀頭を擦り始める。

フレイヤ >  
「ん♥ だぁめ♥ おふろよごれちゃうでしょ♥♥」

こちらのペニスに伸ばした手を掴み、無理矢理引きはがす。
先走り液はガンガン漏れているので今更ではあるのだが、どちらかと言えば彼を拘束してより被虐心を煽ろうという方が強い。
彼の両手を湯船の底に抑えつけ、ガンガン腰を振る。

「ぁ♥イきそ♥ ぅ♥ イく♥ イくイくイく♥♥ イっっっ♥♥♥♥」

一度小刻みな動きを挟み、徐々に大きく動かして。
最終的に思い切り深く強く突き立てた瞬間、絶頂を迎える。
ぎゅう、と思い切り腰を密着させ、前立腺を強く潰す。
上半身は彼に預けたままぶるぶると震え、腰はガクガクと不規則に跳ねる。
深い深いメスイキを決めるが、射精はしない。
自分から湯を汚すと言った以上だらしない姿を見せるわけにはいかないと言う「主人」のプライドである。

ジーゴ > 「なんで…ッん、んああッ!」
ご奉仕しようと思った手は、湯船の底に縫い止められて。
そうなるとあまり身動きもできなくなるまま、イった後の体を使われて。
相手が達するまでの間は、口から漏れる嬌声と震えてしまう体。
なされるがままになるしかない。

「イっちゃた?」
一際大きく震えた相手の体を抱きしめる。まだ深く触れ合ったままの体。
自分よりも小さな体を抱きしめて。肩口に顔を寄せると、首筋をザラついた舌で舐め上げて、小さなキスを落とす。

「あー、オレ仕事に戻ってもいい?」
また、体が昂りそうになるのをごまかすかのように、真面目な言葉を。

フレイヤ >  
「っふ♥♥ はぁーっ♥♥ ぅ♥ ぉ♥♥」

絶頂の余韻に浸る。
温かいローションと彼の体温に包まれて心が溶けるような感覚。
腰を震わせながらペニスを抜き、精液が漏れないように肛門をきゅっと締めて。

「まだだぁめ♥ まだまんぞくしてないもの♥♥」

彼の身体から離れ、ざばりと立ち上がる。
ギンギンにそそり立ったペニスが湯船から引き上げられ、大量のローションが糸を引いて零れ落ちる。
彼の顔にそれを近付け、べちりと顔へ押し当てる。

「ふふ♥ 今度はわたし♥♥」

にゅるにゅると彼の顔にペニスでローションを塗りたくる様にこすり付ける。
火傷しそうなくらいに熱を持って、血管がバキバキに浮き上がった大きなペニス。

ジーゴ > 「でけぇ…」
仕事に戻るのはもちろん許されなかった。
今まで湯船の中で見えておらず手探りで触るばかりだったペニスが眼前に現れると思わず声を漏らす。

「ご奉仕させていただきます」
顔に性器を擦り付けられると求められていることは自ずとわかる。
挨拶でもするかのように亀頭にキスをして、ザラついた舌を這わせる。
鈴口を逆撫でるように舌で擦ってから、ペニス全体を咥内に迎え入れる。
口淫に慣れているはずの少年でも横幅は口に収められる限界くらい。
長さに至ってはきっと無理だろう。
奴隷は懸命に喉奥まで性器を収めようとして顔を赤く上気させながら、それでも絶対に苦しい喉奥までは迎え入れられずにいる。
口の端から涎だかローションだかわからないものが滴り落ちて。

フレイヤ >  
「ふふ♥」

ペニスの大きさには自信がある。
同じ年代どころか、大人でもここまでのものを持っているのはいないだろう。
ぬちぬちといやらしい音を立てて彼の顔を擦り、彼の口の前に先端を持ってきて。

「ぅ♥♥ ぉ♥♥♥ っほ♥♥ぉおぅ♥♥♥」

ざらついた舌が這い回れば思わず情けない声が漏れた。
ブラシで擦られるような感覚が、ローションのぬめりを持って亀頭を磨き上げる。
さっき絶頂を我慢して感度が上がっているペニスにその快楽を押し付けられ、思わず腰が揺れて。
しかし大きさ故にその快楽はペニスの先にしか与えられない。
強い刺激でも、場所が偏ればそれは焦らしと同じである。

「ぉ♥♥っ♥♥ っ♥のど♥♥ ひらきなさ♥♥ぅ♥」

ぐい、と彼の顔を上に向ける。
口から喉への角度を一直線にして、彼の顔の上に乗る様に。
口の端に親指をねじ込んで無理矢理広げる様に力を入れて、

「ん♥♥ふ♥♥♥ぉ♥おぅ♥♥♥」

一気に無理矢理、喉の奥までねじ込んだ。

ジーゴ > 「ッ!む…りぃ…」
丁寧にしていたはずのご奉仕が、焦らしと捉えられてしまったなんて、彼は知る由もない。
既に開き切った顎。それを今以上に広げようとする親指に体を捩って逃げたかったけれど。
それよりも前に喉奥まで一気に性器が割り開いて、蹂躙する。

「ゔっゔ…ゔゔ…ゔぇっ…」
喉の奥、本来刺激してはいけない所まで性器に押し上げられて、情けない音と共に、胃液が迫り上がるのを感じる。
体内から何かが出てきてしまいそうなのを必死に堪える。
より体温の高くて柔らかい喉奥が性器の侵入を許して。
既に赤い顔がますます赤くなり、目も充血して涙が溢れ始める。
それでも、なんとか「ご主人様」に満足してもらおうと、喉奥を開いて。

フレイヤ >  
「あは♥ やればできるじゃない♥♥」

彼の唇が自身の股間に密着するほどに奥まで入る。
そのままぐりぐりと喉を押し広げる様に腰をくねらせて。

「動きに合わせなさい♥ 出すときに息を吐いて、入るときは飲み込むの♥」

ゆっくりと腰を引く。
口はともかく、喉を使ってまでの口辱は経験が浅いようだ。
アドバイスをしながら、彼に負担がかからないようにゆっくりと腰を動かす。
ずるりと引いて、ゆるりと押し込む。
彼が慣れるまで少し物足りないが、無理はせずに彼に合わせて出し入れを繰り返す。

ジーゴ > 「ゔゔゔ…はぁ…はぁッ」
ここまで大きな性器の相手にはそうそう出会わないから、ここまで喉奥を犯されたことは初めてだ。
それでも、なんとか言われるままに奥まで入れられるときは飲み込むように喉を広げて、抜かれる僅かな隙間に呼吸をして。

それを繰り返していると、最初のパニックにも似たような苦しさは少しだけマシになってくる。
もちろん、喉奥を蹂躙される時の苦しさは変わらずあり、口の中は性器でいっぱいだけれども、苦しさを逃す方法は知っている。
息をなるべくたくさん吐いて、たくさん吸って。体を柔らかくして「ご主人様」に気持ちよくなっていただくのだ。

「んんっ…んッ!」
徐々に、喉奥を穿たれる時に鼻に抜ける甘い声が漏れ始めて。

フレイヤ >  
「ふふ♥ 慣れて来たみたいね♥」

彼の顔から焦りの色が減っていく。
抽挿もスムーズになっていき、喉がより柔らかくなっていく。

「じゃあ、早くしてくわね♥♥」

両手で彼の頭を掴む。
腰の動きを少しずつ速めて行き、同時にうねりも追加する。
動きは速くなるが、動き自体はリズミカルに。
彼がタイミングを使いやすいように一定のリズムで腰を動かす。
粘ついた液体が自身の腹と彼の顔の間で糸を引き、彼の口からはぐぽんがぽんと粘っこい音が鳴る。

「っふ♥ よゆうが♥ぁ♥ でてきたら♥んぅ♥♥ したも♥♥ぉ♥♥♥ つかいなさ♥♥♥っぁあぅ♥♥♥♥」

ぐっちゅぐっちゅと彼の喉をかき回しながらそう告げる。
あのざらざらの舌を使わないのはもったいない。
最初の速度の何倍もの速さで腰を振る。

ジーゴ > 「わ…わか…りま…ゔゔぇぇ」
喉奥と口の中を行き来する性器のスピードが上がっていく。それに合わせてなんとかなんとか息を吸って吐いて。
求められれば舌を大きく広げて、咥内を蹂躙するペニスに擦り付ける。口の中に亀頭が戻された時に舐め、喉奥にまた挿し込まれるときにもザラついた舌を逆撫でるように添わせ。

「ゔぇっ…ゔゔ」
ローションと先走り、唾液も混ざった液体が発する下品な音が風呂場に響く。
なんとか自分の呼吸は確保しながらも、時々少年の呻き声がそれに追加されて。
それでも、なんとか相手を刺激しないことにはこの苦しみが永遠に続いてしまうかもしれないから。
性器を引かれる時に吸い付くように咥内の圧を低くして、ザラついた舌の刺激、喉奥の温かい部分、吸い付く刺激を組み合わせて、全力でご奉仕をして。

フレイヤ >  
「ぉ♥♥ それ♥♥♥ それいいっ♥♥♥ ぅぉ♥♥♥」

ざらついた舌の刺激が加わり、一気に快感が増す。
ごぷんごぽんと粘ついた音を立て、勢いよく彼の喉を耕していく。

「ぁ゛ー♥♥ でるっ♥♥♥ ざーめんでるっ♥♥♥」

ガクガクと腰を揺らしながらも尚勢いを増していく。
逃がさないように彼の頭を押さえつけ、一方的に快楽を貪って。

「でるっ♥♥でるでるでる♥♥でっ゛っ゛っ゛♥♥♥」

どちゅん、と喉の奥の奥まで突き入れて、そのまま固定。
同時にとんでもない量の精液が彼の胃袋に流し込まれていく。
時折びくんびくんと腰を跳ねさせながらも、彼の頭は離さない。
長い長い射精を、彼の呼吸を奪ったまま続けて。

「♥♥♥♥ っはぁ♥♥♥ すっごい♥♥でたぁ♥♥♥♥」

快楽に蕩けたながら、彼の口からペニスを引き抜く。
若干硬さは失いつつも、まだその太さを保ったままのペニスが彼の口からじゅぽんと抜けた。

ジーゴ > 「ゔゔゔぇぇ、ぐぅううぇ…」
頭を押さえつけられるともう、呼吸はできない。
喉奥までぎっしりと押し込まれたペニスに遮られて、呻き声さえ途切れて。
喉の奥を越えて、そのまま胎内に注がれる精液。
生理的な涙をはらはらとこぼしながらも、そのまま胃まで精液を受け入れて。
体に精液を注ぎ込まれながらも、体の奥から蹂躙を拒絶する反応が湧き上がってくるのに耐えて、耐えて。
彼にとってはとても長い時間の後にようやく、口からペニスが引き抜かれる。
体の奥から迫り上がってくる吐き気を抑えるために口と鼻を押さえて。
なんとか、精液を胎内に止めようとして。

なんとか抑え込んで、ようやく少年は荒い呼吸に肩を上下させる。
次に起こることは分かり切っている。これだけで終わるはずがない。
普段であれば、自らご奉仕するはずの彼だが、大きすぎる相手のペニスを前に硬直して。

フレイヤ >  
「ふふ、よく頑張りました♥」

湯船に浸かり、彼の身体を抱きしめる。
優しく頭を撫で、身体を摺り寄せて。

「けつまんこも味わおうと思ったけど、貴方あまりおっきいの慣れてないでしょう?」

慣れない巨根を呑みこめただけでも素質はあると思うが、それでも反応を見ていれば経験が浅いことは想像が付く。
無理矢理犯すのも嫌いではないが、それで相手が苦しいだけと言うのは好みじゃない。
どっちみち相当疲労しているだろうし、続けるにしても一度休憩を挟む必要もあるだろう。

「ほら、おいで」

湯船に座って足の間に彼を座らせる。
自身にもたれかからせて、後ろから彼の身体を優しく愛撫。
敏感なところには触れずに、内ももや横腹に手を這わせる、最初のような若干の物足りなさを与えるような。

ジーゴ > 褒められると固まっていた表情は簡単に溶ける。
ちゃんとご奉仕できて、「ご主人様」が満足してくださる、というのは彼の存在意義だ。
にっこりと心から笑って。頭は撫でられるまま、嬉しそうに相手に擦り付けて。
そのフワフワなはずの獣毛は今はローションまみれで普段よりもしっとりとボリュームが少ないけれど。

「だいじょうぶです。オレちゃんとできるからっ…!」
自分が使ってもらえないのかと思って、焦った声を出す。
相手の性器のサイズを見ると怖さを感じていたけれど、いらないと言われる怖さの方が優って慌てる。
それでも、おいでと言われると、仕方がなく自分よりも小さな相手の足の間、
湯船の淵に腰をかける。
湯船に浸かりすぎていた体にはいい休憩になるけれど。

「くすぐったいってば…」
後ろから触られる横腹、内腿。
性的な刺激よりもくすぐったくて、体をくねらせている。
それでも徐々に体は小さく跳ね始めて、特に背筋を逆さに撫でられると
体をガクガクと震えさせる。
萎えていた性器は徐々に勃ちあがる。
しばらく、体を優しく撫でられていた後におもむろに相手の足の間から立ち上がって、湯から上がる。

「オレ、だいじょうぶだからご主人様の好きなようにしてください、お願いします」
さっき懸命に綺麗にしたはずなのに、もうローションまみれになっている風呂の床に四つん這いになると、風呂の方に尻を向ける。
まだ、蕾のような後孔に自分の指を挿し入れると、ご主人様の性器を受け入れるための準備をし始める。
ペニスからは先走りが滴ったまま、自分で後孔をほぐし始めるそれは、まるで自慰のようにも見えるだろうか。

フレイヤ >  
しばらく彼をいじめていれば、徐々に反応が良くなってくる。
こうやってもどかしさと気持ちよさが入り混じっている様子はとてもかわいい

「わ、――」

そうしたらいきなり立ち上がった。
ざばり、と風呂から出て、床に四つん這いになって肛門を弄り始めて。
一瞬驚いたけれど、一つ息を吐いて。

「――貴方、名前は?」

優しい声で、しかし有無を言わせぬ強さも含めつつ、彼の名前を問う。

ジーゴ > 「オレ?ジーゴ」
大きなペニスを受け入れるべく、後孔を性器にできるように準備している時に問われたから、ちょっとだけきょとんとするも素直に答える。
そういえば、相手の名前を知らないなと思い至ったけれど、こちらから尋ねていいものとも思えずに、自分の名前を言うだけにして。

「ね、だいじょうぶだからお願いします」
自分の指とはいえ1本、2本と増やしていくとローションの助けもあって、徐々に穴はほぐれていく。まだ十分とはいえないかもしれないけれど、指でほぐすにも限界があって。
尻たぶを自分で開いて、その奥にさっきまで口をつぐんだようにしていたはずの後孔も自分の指で左右に割り開いて、ぱくぱくと口を開いたり閉じたりする穴から
体の内側の赤みがかったピンク色を見せて。
ねだるように腰を突き出した。
見知らぬ相手にここまでする必要なんてもちろんないのだけれど、
ご主人様に使って使っていただかないといけないと思い込んでしまっている奴隷の素直さでご奉仕しようとして。

フレイヤ >  
「私はフレイヤ。フレイヤ・アースガルズよ」

彼の名前を聞いて、自身の名前を名乗る。
ザバリ、と湯船から出て、彼の元に。
しかしこちらに向ける尻の方ではなく、彼の前にぺたりと座って。

「あのねジーゴ。私は貴方を使いたいんじゃないの。一緒に気持ちよくなりたいのよ」

ぺた、と彼の顔を挟み込み、じっと覗き込んで。
支配するのは好きだ。
加虐行為も好きだ。
しかしそれは相手がそれを楽しんでいる場合だけ。
だってそれには愛がない。

「私は、貴方にも気持ちよくなってもらいたい。だから、一緒に気持ちよくなりましょ?」

ふ、と笑う。
彼の望み通り、その狭い肛門に無理やりねじ込むことはできる。
だがそれはまだ彼にとっては辛いだけだろうから。

ジーゴ > 「え…?」
いつ、体を貫かれる痛みがくるだろうかと内心身構えていたのに。
相手の目の高さが同じになって、こちらを覗き込んでくる。
何を言われているのか理解するのに少し時間がかかって、その間目を丸くしたまま固まって。

「ジーゴのお尻にちんこつっこんで、ぐちゃぐちゃにしたいんじゃない…の?」
これまでのほとんどのセックスが、ご奉仕という名前の暴力であった彼にとっては、ただひたすらに目を丸くするばかりだ。
裸で四つん這いのままで、しばらく考えてようやく、いくつかのセックスを思い出して。

「もっとキスしたり、背中こしょこしょしたり、ぎゅってしたりするやつ?」
少し安心した顔で尋ねた。
その頃には、もう尻を突き出すのはやめてしまって、相手と同じように風呂場の床。ローションで溢れかえったそこに座り込んで。

フレイヤ >  
「そうよ。おちんちんをこすり付け合ったり、身体を触り合ったり、そう言うの」

顔を撫でながら、優しく。
道具の様に使われる経験しかなかったのだろう。
自分はそれも好きだが、そうじゃないものにとっては辛いだけだ。
だったらそれはしない。
二人ともがきもちいいえっちをしたい。
そう言うことは、そう言うことがしたいひととやる。

「ジーゴが私のおちんちんを入れて欲しいなら、お尻を拡げて、おっきいのでも気持ちよくなれるようになってからね」

ジーゴ > 「乳首なめたりするやつとかね」
頭を撫でられると嬉しそうに、くすくすと笑って甘えて。
ローションの滑りを使って相手との距離を詰めると、姿勢を低くして相手の乳首を舐めようとして。
ローションに塗れた舌が乳首に擦り付けられる。

「うん。オレ、がんばってフレイヤさまのおちんちん入れられるようにするから」
だから見捨てないで、と続きそうになるのは奴隷だから。

フレイヤ >  
「んぅっ、もう」

いきなり乳首を舐められて身体を跳ねさせる。
くすりと笑って、彼の頭を抱きしめる。

「無理しちゃだめよ。ちゃんと知ってる人と一緒にやらないと危ないから」

そのまま彼を抱き寄せ、頭を優しく撫でる。
ぬるぬるのローションを纏って身体を密着させると、とても気持ちがいい。

「ジーゴが望むなら、この後私がしてあげてもいいけれど?」

バイトと言っていたが、まぁ店に金か代わりの人員を渡せばどうとでもなるだろう。
彼が頷けば、このまましばらくお風呂でイチャイチャしてから、部屋でも取って肛門拡張をするだろう。
それでも仕事の方を優先するならば無理には止めないが、自分が上がるまでは彼を優しく虐めながらお風呂を楽しむだろうか――

ジーゴ > 頭を抱きしめられると、くすぐったくて狼の耳がぴょこぴょこと跳ねる。
ローションが滑って簡単に抱き寄せられると、そのまま体が密接して。
頭を撫でられるまま、これまたぬるぬるした両手を相手の自分よりも小さな背中に回す。

「おしり…!」
何をされるか気がついて顔が真っ赤になる。
でもきっと、少年は断ることなくそのまま。なされるがままに時間は過ぎていくだろう。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 特濃ローション風呂」からフレイヤさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 特濃ローション風呂」からジーゴさんが去りました。