2021/08/30 のログ
■エレイ > やがてアヒルを回収し、湯から上がるとのんびりと場を後に──
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にラチェルさんが現れました。
■ラチェル > 「……これは、どこ風、というのかしら……?」
湯治に訪れた母親と侍女たちを客室に残し、一人歩きを敢行したのは、
ひとえに、この旅籠が王都では見慣れぬ、異国情緒に溢れていたからだ。
板張りの廊下、フスマだとかショウジだとかいう、紙で出来たような扉や窓、
そして今、娘が身に着けているのは、宿備え付けのユカタと呼ばれる衣である。
侍女たちにとっても慣れないものであるからか、いささか襟元がゆるく、
着崩れ気味であるのはご愛敬か―――着ている本人が、こういうもの、だと思っているのだから、
これで問題は無いだろう、と思われる。
――――――誰か、よからぬ輩に行き会ったりしなければ、の話ではあるが。
「―――――――― ?」
ふ、と、布製の室内履きを履いた足が止まり、娘は怪訝そうに背後を振り返る。
誰かの足音が、あるいは、誰かの気配が、背後に迫っていた気がしたけれど、
気の所為だろうか、それとも――――――
■ラチェル > 振り返った先にある曲がり角を、じっと見つめること暫し。
「………気の所為、かしら」
動くものの影は見えない、耳を澄ませても、物音も聞こえない。
溜め息をひとつ、目指していた方へ振り向いて歩き始めた。
ぺたりぺたりと柔らかな足音が、のんびりと続き――――――――。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からラチェルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 風呂、風呂は実によい。一日の疲れ――仮に疲れていないにしても、だ。
そういうものを押し流すし、いろいろ言わずとも、なにせ気持ちがいい。
「ぷ、は、…ぁー………溶ける……。」
混浴の露天風呂。夜と星空、なにはともあれ、実にいいシチュエーションである。
だいぶ長い間、湯に浸かっている気もする。
ゆらゆらと流れる湯気の中で、ひたり、と岩づくりの浴槽に身体を突っ伏させた。
そこだけひんやりとした感触が気持ちいい
傍目には、大男が浴槽に引っかかって倒れている様にも見えるかもしれないが。