2021/08/12 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にミューラさんが現れました。
■ミューラ > そんな風呂に、金は払っているものの、転移でやってくる天使の姿
あまり人が居ないということから、混浴にやってきたのだが…
「―――――――、ど、どーしてアンタが居るのよ」
明らかに、げ、という顔をしてしまう
タオルで肢体を隠したまま。
けれどここで引き下がるのも、負けた気がして…そのままざぶん、とお風呂に入る
「………………」
そしてそのまま、湯に浸かって…もじもじと身体を揺らし始める
■イグナス > 「どーしてッて、お前。」
聞こえた声に、しかしその姿が見える前に、ク、と笑みをこぼす。
ああ、知った声だ。そして視線を向ければ、ああ、やっぱり。
知った顔――どころではないか、本当によく見知った天使の姿。
「……どうした、そんなトコで。
――そンな遠くじゃァ、話もできンだろう?」
なんて、にやにやと、まるで知ったこととばかりに笑い、目を細めて姿をなめるように見て。
■ミューラ > 「う、うるさいのよ。全く…
私が来たんだから、さっさと温泉から出なさいよ」
この温泉の気持ちよさを知っているからこそ度々来ているのだけれど
そこに、この男が居るとは思わなかったから
「…は、はなし、とか。する必要ないでしょ」
とは言いつつ、やはり危害は加えられないから
ただ背中を向けて…少しだけ、ほんの少しだけ身体を寄せていく
■イグナス > 「へェ、なんだ、俺のことを追い出したいのか、お前、ン?」
なんて、やっぱり煽るように、にやにやと楽し気な笑みを張り付けたまま。
もちろん風呂から出るわけもなく、ざbり、としっかりと湯に浸かり直して。
「する必要もない、ねえ、――…ふゥ、ん。だいぶ言うようになったァじゃないか。」
声は楽し気にでも、鋭く冷たく。相手にそれでいいのか、と問うように。
湯を軽く掻き分けて、近付く。
大きな大きな掌がグイと伸びて、身を寄せてくる体に、その背にぴたりと触れる。
ゆっくり、しかし抵抗できる程度の力で引き寄せて。
■ミューラ > 「……っ!」
冷たい声に、びく、と小さな体が跳ねる
本当ならそのまま逃げればいいのに、身体が動かず…
抵抗せず道具か、お人形のように引き寄せられて
「は、離して………!」
何とか、力を発揮しようとするけれど
上手く操れずに言葉だけの反撃となってしまい
それ以上の事はできず…より近くへ寄っていってしまう
■イグナス > 「ダメに決まってンだろうが。」
ク、と喉を鳴らしながら、引き寄せ℟。大した力でもないけれど、彼女に抗うことはできない。
引き寄せて、大きな腕の中にその身をすっぽりと包んでしまう。
それで、と耳元に唇を寄せて。
「まだ、抵抗するのか?――それなら今日は、なしになるが。」
なんて、酷く意地悪な言葉。抵抗なんてできないと知っているように。
少なくとも腕は彼女を逃さないといわんばかりに、ギチと強く抱きしめて
■ミューラ > 「――――――、く………」
悔し気に…けれど濡れた瞳で相手を振り返りながら見つめてしまい
身体は金縛りにでもあったかのように、動かず
「……しない、わよ。どうせ、ぶっ飛ばせないし」
本当は、そんな理由ではないのに、強がって
そして、二人の姿は湯気に隠されて行き―――
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からミューラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にミューラさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からミューラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「~♪」
夜。
ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。
それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。
それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。
「──っと……さてここはどっちに行くべきですかねぇ」
右か、左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながら思案し始め。
「んんんー……よしッ。左だな、左へ行くべきと俺の中の何かが囁いている。
てなわけでいざ──おおっと!」
しばらく悩んだ後、男は意気揚々と左側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず足を止めて上肢をのけぞらせた。