2020/12/14 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からラミラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「~♪」

夜。
ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。

それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。

それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。

「──さて……どっちに行くべきですかねぇ」

右か左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながら思案し始め。

「んんーむ……よし左だな、左へ行くべきと俺の中の何かが囁いている──おおっと!」

しばらく悩んだ後、男はおもむろに左側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず足を止めて上肢をのけぞらせた。

エレイ > 「──いやあすまぬぇ、こっちの不注意だった感。だが怪我とかはなさそうで何よりです。
ところで俺は散歩中なのだがそっちは……ほう道に迷い手か。じゃあこうして出くわしたのも何かの縁だろうし
案内してやろう俺は優しいからな」

出くわしたのは女性客。男好みの肢体を備えた妙齢の美女に、男の笑みが深まる。
陰があり、押しに弱そうなその女性に道案内と称して同行を申し出ると、共にその場を後にして……
やがて、旅籠内に響く喘ぎ声が一つ増えたとか、そうでないとか──。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にジーゴさんが現れました。
ジーゴ > 今日は、九頭龍の水浴び場で掃除や見回りのバイトだ。
やや場違いなシャツとズボンは、それしか持っていないから。タオルの補充だとか、お客様の案内、忘れ物の持ち主捜しみたいな仕事をてきぱきとこなして、あっという間に夜も更ける時間。

次に頼まれたのは、風呂場の清掃だった。基本的に24時間いつでも湯には入れるようになっていて掃除は各大浴場ごとに順番に行われるらしい水浴び場だが、なにやら魔法だか薬剤だかの間違いで、水浴び場のひとつに急遽、掃除が必要になったらしい。

「これはひどいな…」
ぬめぬめとした何かが、浴槽から溢れて、風呂場全体に広がっている。
しかたなく、袖や裾を捲り上げて、ブラシを持ってぬめぬめと格闘。

滑らないように、ちゃんとぬめぬめを排水溝まで流せるように、懸命にブラシで床を擦って。
しばらく、すると気がつくのは体の熱さ。
寒くなってきたから、暖かい場所での仕事をしようと選んだバイトだったけれど、それにしても熱い。
シャツの中で滴り落ちる汗に、耐え難く、いったんブラシを脇に置いて、一応身につけていたシャツのボタンを外し始める。