2020/12/05 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「~♪」

ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。

それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。

それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。

「──さて……どっちに行くべきですかねぇ」

右か左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながら思案し始め。

「んんーむ……よし右だな、右へ行くべきと俺の中の何かが囁いている──おおっと!」

しばらく悩んだ後、男はおもむろに右側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず足を止めて上肢をのけぞらせた。

エレイ > 出くわしたのは一般の男性客。互いに軽く謝罪しあってから、男はまたのんびりと歩き出し、何処かへと──。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にレーキさんが現れました。
レーキ > 泥や土、汗で汚れた体。
爪の間にも土は入り込み、全体的に埃っぽいのは外での労働の後故。

村にはないような広く、大きな風呂が最近のお気に入りである。
混浴なのは如何なものかとも思うが、それはそれ。
何はともあれ服を脱いで、洗い場へ。
頭からいちど湯をかぶり軽く汚れを流してから流し台に腰を下ろし、体を洗い始める。
掌にシャンプーを乗せてから、髪を洗い始める。
がしがしと豪快な音が響き、男が腕を動かす度に脂肪の下から盛り上がる分厚い筋肉がなだらかに動いていく。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にソラムさんが現れました。
レーキ > 髪を洗えば頭はあっという間に泡だらけ。
泡が目に入ると痛いので男は少し過剰にぎゅっと目を閉じがしがしと頭を洗い、一通り洗ったところで手探りで湯を張った桶を引き寄せ、頭の上でひっくり返せばざばっっと水が落ちてきて泡が流れていく。

ソラム > お風呂に入るときはこの風呂をいつも選んでいる彼女だが、どうやら男性の先客がいたようで慎重にドアを開け中に入る。
混浴なのはよくわからないが男性の隣に座りシャンプーを手に付けわしゃわしゃと髪を擦り頭を洗い始める。

レーキ > ふと、横に感じる気配。
顔についた泡を流しちらりとそちらに視線を向ければ薄い肩に華奢に見える小柄な体。
よもや女の子とは思わずに、どこかほっとした様に一息ついてから、次いでタオルの上に石鹸をのばしてごしごしと体を洗い始める。
汗や土汚れが落ちていくのは心地よく、ふっと深く一息を漏らした。

ソラム > 湯で髪を洗い流し、隣をちらりと見る。
引き締まった体に筋肉がくっついている印象を彼女はもった。
変わった人と思いつつ体を洗い終え、手で軽くほぐし息を吐く。

レーキ > 体を洗い終えた所で横から聞こえてきた深い吐息。
男はついそちらへと顔を向けて、小柄な相手が体をほぐす少年(?)

「どうしただ? 僕疲れてるだか?」

等と一切邪念のない男は穏やかな笑みを浮かべながら問いかけて。

ソラム > 顔をこちらに向けそう問うてくる男性へ顔を向け、

「.....色々」

そう答える。
彼女は首を顔をコキコキと鳴らすと湯舟へ向かい、そっと体を肩まで浸かる。

レーキ > 「疲れているときは風呂が一番だな」

なにやらお疲れの様子の相手に男はのんびりと笑って。
立ち上がった相手から視線を切って手元に戻したために未だに女性と気付かず、
桶の中に再び湯をためざばっと体を流し、男も立ち上がり、湯船へと進み腰を下ろせば広い湯船、気持ち水かさが増したかのように感じながら、
男も深い吐息を漏らした。

「足を延ばせると気持ちイイだねぇ」

等と田舎者の青年は朗らかな笑みを相手に向けた。

ソラム > 深い吐息を吐く男を改めて見つめ、その体つきに少しだけ息をのむ。
鍛錬していそうな体つきだが、都会育ちの人ではここまで鍛えられるものではないと彼女は直感した。

「......山育ちか?」

彼女は男へそう尋ねる。

レーキ > 「ん。 おらはここからいっぱい離れた村からきただ、広くて高いお山と、せんまい畑と川がある良い所だ」

山育ちかと問われればよく分かっただなぁ、等と頷きながら笑みを向けながらこくりと頷く。
太い首に分厚い体、丸太の様な腕はあるが、暴力や荒事からは程遠いのんびりとした雰囲気。

「おらは出稼ぎでこっちに来ただ。 僕は王都育ち?」

等と頷くと、リラックスする体は程よく相手が女性と思っていない男は無意識のままに視線を向けて問いかけた。

ソラム > 「.....私も山育ちだ」

彼女は男から視線を外し、自身の浸かる湯に視線を落とす。

「.....昔から山に住んでいた。人里に下りたのは.....いつか、昔のことだ。忘れてしまった。洞窟で一人きりの.....箱入り娘...だったか?そんな存在だ」

ぽつりぽつりと彼女は口を開いた。この男なら信用に値する、そう判断したからだ。
普段の彼女なら警戒していただろう、だがこの男のどこか憎めない笑顔が別の誰かに重なった気がしたからこそ、そう感じられた。

レーキ > 山育ちと聞けば男は王都に来てから初めて会えた山育ち。
青年は人懐っこい嬉しそうな笑みを浮かべ、うんうんと頷きながら話を聞いていて…。
その中で幾つかひっかかる発言。
昔の事という言葉に引っかかり、次いで一人きり、そして、箱入り娘。

「箱入り娘…? すまないだ… お嬢ちゃんだったんだな…。」

湯に視線を落とした相手に慌てたようにそんな謝罪の言葉。
それにしても、こんな生き馬の目を抜く様な王都で一人出てきたという言葉に男は大きな目に涙を浮かべ・・・。
「そうかぁ 嬢ちゃん一人だったか… たいへんだっただな…」
ぽつりとそうつぶやくと、ざぶりと湯から手を挙げ頭を大きな手で優しく撫でようとした。

ソラム > 「......手が、どうかしたのか?」

彼女は男が手を自身の頭に乗っけようとしたことに疑問を持ち、尋ねる。
人間のすることはどれも奇怪ことばかりだと、心で呟きつつ、相手の反応を待つ。

レーキ > 「頑張ってる子を見たら撫でるだ。」

男は小さく頷くと柔らかく少女の小さな頭を撫でていくがその手は湯のお陰も有ぽかぽか。

「お嬢ちゃんは撫でられるの嫌いだったか?」

そう問いかけながら、こちらを見る相手に首を傾げ問いかけた。

ソラム > 「....いや、人間がやることはどれも不思議なことばかりだ...と思ってな」

嫌いではないんだがな、と付け足しそういう。
悠久の年を生きてきた彼女だったが、頭を撫でられたのは初めてのことで少し戸惑っていた。

レーキ > 「ん。 あまり撫でてもらったりしたこと無いだか…?」

それは、親子のつながりも薄かったのだろうかと、自身も覚えている昔、親に撫でられた時のことを思い出しながら、優しく、柔らかく撫でていく。

「よく頑張っているだ…お嬢ちゃんは凄いだよ。」

と、慣れぬ生活に四苦八苦している男はぽつりと呟き穏やかな笑みを向けた。

ソラム > 「.....そう、評価されるのも、悪い気は...しない」

少しだけ顔を赤くして彼女はそういう。

「.....九頭龍山脈の御伽噺を知っているか?」

ふと彼女は王都の冒険者組合で最近耳にした、風の噂を知っているかと男に問う。

レーキ > 顔の紅くなる相手を見れば、青年は穏やかな笑みを浮かべながら柔らかく頭をなでなで。
男の手は鍬やら斧やらでタコがあり、大きくごつごつした手ではああるが、不快ではないようで一安心。
本人も村の子供たちを撫でていた時を思い出しながら、柔らかく撫でていた折、問われた言葉。

「御伽噺? 九頭龍山脈のおとぎ話はおら知らないだ…。 どんな話なんだべ?」

ふと、問われた言葉、思案してみるが、特に引っかかるものは無く、
むしろどんな話だろうかと興味を持ち問いかけた。

ソラム > 「.....太古よりそこ___九頭龍山脈の奥地は一匹の龍の縄張りだったらしい。その領域に足を踏み入れたものは口を揃えて言った『龍がいた』と。奥地には湖や洞窟があるのだとか...」

彼女は少しだけ噂をかいつまんで男へ話した。

レーキ > 「あの奥地に一匹だけ… 寂しいだね… 龍は寂しくないんだべか…」

山奥に一匹。縄張りということはそこから動くことも少なくないのであろう…。
寂しくないのだろうか、等と考えぽつりと一言。

ソラム > 「...私にも分からぬ。その龍はあの山脈に居を構えてから一度も動いてないみたいでな。音沙汰なし、そう判断したのか冒険者達が度々奥地に行っていたみたいだし、寂しくはないと信じたいが」

彼女はそういうと肩を軽く回し腕を思いっきり伸ばす。

レーキ > 「そうだか… 山奥で動物たちと過ごしているのかもしれないだね。 龍にもなるとなかなか仲間も少ないだしね…。」

ぽつりと呟き、肩を回し腕を伸ばす相手、いくら子供の様な体系とはいえ見るのはまずいだろうと、男も視線を切って、湯船の中に深く身を沈め、口元のあたりまで沈んでいく。

ソラム > 「.......改めて理由を話すと、私がここに来たのは只の鬱憤晴らしだけだ」

彼女はそういうと銀色の鱗が少しだけ浮かんだ右腕を持ち上げそう言う。

「.....ここ最近は奥地に迷い込んでくる者達も多くなって来たしな.....」

とそんなことを呟く。

ソラム > 「.....全然。晴らす糸口すらつかめてない...」

彼女は腕を湯舟に戻しそういう。
そんな彼女の顔には苦笑の混じった笑みが浮かんでいた。

レーキ > 「むぅ…。 それはつらいべね…」

覗き込めば浮かぶ苦笑。
男は相手のそんな笑みを寂しそうに見つめて。

「いっしょに遊んだり、美味しいご飯でもだめだべか? あとはーお酒とかもいいかもしれないだね?
オラの鬱憤は畑を広げたり、薪を切ったりだからなぁ…」

んむむと、確かにうっぷん晴らしを改めて思うのは難しいかもしれない、等と考えて。

ソラム > 「....遊ぶ...か。私は遊ぶことは好きなんだが..、その....」

言いづらそうに彼女は言葉を濁す。
生憎だが彼女にとって遊びとは魚を獲ったりたまに来る冒険者の相手をするぐらいで、男の言ったお酒というのは彼女にとって不思議な響きを持っていた。

レーキ > 川での魚遊びはさておき、まさか冒険者相手に暴れる等とは思ってもいない一般人。
少女の言葉を頷き聞きながら頷き。
濁る言葉に小さく笑って。

「なら一緒に飲んでみるべか?」

等と小さく笑いながら問いかけて。

ソラム > 「....いいのか?」

男にそう問う。
初めての酒、というだけあってその顔は興味津々といった顔だ。

レーキ > 「ん。 かまわないだよ」
相手の言葉と好奇心に輝く笑みに男も笑い。

「すこしまってるだ。」

取ってくるからと付け加えながら男はざぶりと湯を巻き込みながら立ち上がり、タオルで前を魅せないように隠すも、男の巨躯の体では頼りないほどに小さいそれ。
そして、相手に背を向けてから一度姿を消すと、再び現れた時には小さな船と、中に氷がしきつめられたそれ。
猪口二つに、冷やされた米から作られた酒。
それを手に持ったまま、相手の傍へと戻ってくるのであった。

ソラム > 「それが....酒?」

思ったより少し貧弱そうだなと思いつつ相手の座れるスペースを開けて座りなおす。

レーキ > 「んだ。 まぁ 先ずは冷たいので飲みやすいのをえらんでみただ。」

ざぶざぶと音を立てながら隣に腰を下ろし、ぷかりと浮かぶ船。
小さな猪口を一つ相手に持たせてから、その中によく冷やした酒を注ぎ、次に自分の分を注いでから猪口を軽く掲げる。

「まずはのんでみるべ。」

と、男は小さく笑って、一口。
口の中を流れ落ちていくそれは舌の上で転がり甘さを感じ、ついでふわりと広がる香り。
そして地味に高い酒精が体内に溶け込んでいく。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にソラムさんが現れました。
ソラム > 「....わ、わかった」

男から渡された猪口を持ち、危なっかしい手つきで口に運び、一口飲む。

「.....にが。」

飲んだ後の第一声がそれだった。
男からすればまだ子供だからだと思うだろうが、彼女にとっては未知の領域で舌の処理速度が追い付いていないのだ。

レーキ > 危なっかしい手つきで持つそれ。
少女が口にするのを見て一口。
苦いという言葉に踏むと頷きであれば、カクテルみたいな方が良かったかと、
顔を上げれば、水浴び場のスタッフが持ってきた柑橘系の果実水で割った酒を受け取り今度はそれを進めてみる。
「こっちは果実水で割っているからジュースに近いだよ」

等と、違う酒の種類も進めて見て。

ソラム > 「いや......舌がびっくりしただけ。もう、大丈夫」

そういうともう一口飲む。
僅かに甘みを感じることは出来る。だがいまだに大部分が苦いと主張したので。おとなしく男の持っていたのを受け取り少しだけ飲む。

「......さっきよりは、良い」

そう言って少しだけ後味に浸ると少しずつちびちびと休憩を挟みながら飲み始める。

レーキ > 「そうだか…? ならよかっただ。」

まずく感じているわけではない様でほっと一息。
自身はその酒をチビチビと味わいながら、

「ん。 ただ飲みすぎると酔っぱらうだからね、気を付けるだよ。」

と、男は穏やかに笑いながらチビチビと酒を味わい始める少女の頭を大きな手でぽんぽんと撫でて。

ソラム > 「ん....わかった」

既に少しだけ顔が赤くなっている彼女は男の声にこたえた。

「でも不思議だ.....人間はこんな飲み物を作るなんて」

不思議そうに酒を見つめ、そういう。

レーキ > 「ん。」

素直に答える相手に男は穏やかな笑みを向け。

「そうだか? 美味しいものを作って、食べてわらって喜んで。 肉も塩を振るだけよりも寝かせたり、ハーブや薬草を擦り込んで焼いたり。 美味しいものを作るのも生きる彩りだべ。
植物や肉を育てるのは本当に手間がかかってたいへんだべが、美味しいと喜ぶ所を見るのも嬉しいんだ」

不思議そうに酒を見詰める相手に男は小さく笑って。
畑を作ったり、物を育てたりする自分の手の平を広げ相手に見せる。

ソラム > 「.....ソラム...。それが、私の名前」

相手の手と優しい眼差しを見て改めて納得すると、自身の名前を相手に教え、男の名前を尋ねる。

レーキ > 「ソラム? オラはレーキだ。 よろしくソラムちゃん。」

名前を受け取れば、男も穏やかな笑みを向けて小さく頷いた。

ソラム > 「レーキ......。いい名だ」

そういうと真剣な眼差しで男___レーキを見る。

「さっき聞かせた御伽噺......あれ、私のことなんだ」

大切なことだから、絶対口外で頼む、と付け足し、何から話そうかと思考を巡らせる。

レーキ > 「ん ありがとうだ。」

そして、真剣な表情でこちらを見る相手に男も猪口をそっと置いて。

「ん。 分かってるだよ…。」

男は相手が至高に沈み始めれば其れを待つように穏やかな笑みを相手に向け、ぽん、ぽんと優しく頭を撫でていく。

ソラム > 「.....ずっと、打ち明けられなかったんだ」

少しだけ肩の荷が下りたとレーキに微笑む。
その笑顔は微笑に入るものだが、彼女にとっては精いっぱいの笑顔だった。

レーキ > 「ん。 二人だけの秘密だ。」

肩の荷が下りたと慣れ無い笑みではあろうがそれでもその笑みは眩しくも見え、男は穏やかな笑みを向けこくりと頷き。

「気が楽になったら、肩の荷が下りた分、他の愉しい事が入る余地ができたかもしれないだね」

穏やかな笑みを浮かべながら優しく頭を撫でていく男。

ソラム > 「....でも何もすることがほんとにない。山の奥だから」

精々ほかの動物たちとじゃれつくぐらいしかない、とレーキに言う。

レーキ > 「畑を作って植物を育てて見たり、花を育てたり、街で暮らしてみたりいろいろあるだよ。 芋も可愛い花が咲くだよ」

動物とじゃれつくのもまた、確かに愉しいども、等と小さく笑って。

ソラム > 「人が多いところは....苦手」

苦虫を嚙み潰したような顔でそういう。
続にいう集団恐怖症なのだろうが、彼女にはわかるはずもなく、レーキにそんな愚痴を零す。

レーキ > 「ん。 オラも一緒だ。 こっちは人が本当に多いべね…。
ごちゃごちゃしているし。」

苦い表情を見れば男も小さく頷き、小さく笑って

「ソラムも自分で何かを育ててそれを料理したりするのも 楽しいかもしれないど? 今度いっしょに畑を作ってみるべか?
道具も持っていくべよ?」

と、楽しげに笑いかけた。

ソラム > 「.....うん」

レーキのお誘いにコクリと頷く。

レーキ > 「ん。 約束だべ。」

コクリと頷く少女に男も穏やかな笑みを浮かべこくりと頷き。

山中での畑づくり。
しかも龍の棲みかでのそばでの畑づくり腕が鳴ると男は自然と満面の笑み。
相手に見せる様にぐっと腕や胸の筋肉を膨らませて見せて。