2020/11/29 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──ぶえぇ~い……」

昼下がりの午後。
太陽の下、変な声を漏らしながら露天風呂で湯に身を浸して寛いでいる金髪の男が一人。

湯船の縁の岩に背を預け、濡れて張り付いた前髪をかき揚げざま、頭に載せたタオルを手に取り
軽く顔を拭っては、ぷぅ、と息を吐き出し。

「……うむ、今日もいい湯だなと関心顔になる。ここの風呂のクオリティの安定感は圧倒的にさすがって感じですなあ……」

ハッハッハ、と何が楽しいのか笑い声を上げながら、タオルを頭に載せ直し。
そのまま湯を堪能しながら、やがて音程の外れた鼻歌なんかも響かせ始める。

そんな男の近くでは、なにやら小さな物体がプカプカと浮かび、湯面が波打つのに合わせて揺れている。
それは銀色のボディに赤いつぶらな瞳の、アヒルのおもちゃだった。目的は不明だが、男が持ち込んだものようで。
陽光を照り返すそのアヒルに時々ちらりと視線をやりつつ、男はのんびりと湯を楽しみ続けていて。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシャルロッテさんが現れました。
シャルロッテ > 【お待ちになってる時間が長いので、囁き返答待ちです。】
シャルロッテ > 「う~ん、やっぱり恥ずかしいですね…」

友人に露天風呂の良さを小一時間説得されて、来てみたものの。
やはり脱衣所から露天風呂に入るのには勇気がいる…

「でも、ここまできたら~入るしかないですね…」
ぐっと手を握って気合をいれると、ガラガラと音を立てる横開きの扉を開けて中に入る…

【注意:混浴風呂です】
先ほども入口で見た看板と同じ内容が書かれているが…
(何が混ざってるんでしょう?)
…とまあ、全く理解できてないようで。

とりあえず、友人に教えられた通りに体にお湯をかけ…ゆっくりと足を入れて、肩までお風呂に浸かる…
「確かに…これは…良い湯ですねぇ…」

…と、気持ちよさそうに体を伸ばしてると…何やらぷかぷかと浮いているものが…
ちょっと手を伸ばして手に取ると…

「あ…アヒルですか…」

と、また湯船に戻す…ちょんちょん啄くと意外に面白い…そんな子供じみた遊びに夢中になっていたりして…

エレイ > 「………」

男の存在に気づかないまま湯船に入ってきた少女に、男は思わず目をパチクリさせて。
その少女が、放置しているうちに少し離れた場所まで流れたアヒルと戯れ始めるのを見れば、
意地悪くもあえて声はかけずに、こっちにはいつ気づくだろうかとニマニマしながらその様子を眺めていて。

シャルロッテ > 「~♪ う〜ん…」
暫くして飽きたのか、アヒルをちょんと押して、湯けむりの中に消えていくのを見送ると…

「そういえば、色々なお風呂が楽しめるとか…言ってたような…」

と湯の中で立ち上がり…前をタオルで隠しながらもちょっと奥に進んでみようかと歩き始めると、
すぐに、湯けむりのなかに人影を見る…他の人も入ってる事は友人から聞いていたので、特にビックリもせずに

「こんにちは~きもちいいですね~」

なんて声をかけて近寄ってゆくシャルロッテではあったが…

エレイ > 押されたアヒルはゆらゆらと揺らめきながら、やがて男の手元に戻ってくる。
それをひょいと拾い上げながら、やがてこちらに近づいてきた少女の姿を見上げ。

「……やあやあコンニチハッ。うむいい湯加減だと関心顔になる」

声をかけられれば笑顔で返答、それからドヤ顔でウンウンと大きく頷いてみせ。

「しかしまあキミは男の前なのに随分堂々としていますなぁ。混浴は初めてではないのかな?」

頭のタオルをまた取って軽く顔を拭いながら、軽く問いかけてゆき。

シャルロッテ > 「えっ!あっ!…男性の方っ!?」
思わず、思い切り湯の中に肩まで…男に水しぶきがかかってしまったかもしれない…

「あのっ、えっとっ…はじめてですっ…!」
シャルロッテは男性の裸を見るのは初めてではないが…流石に突然だと戸惑ってしまい耳まで真っ赤にしてしまう。
俯いて、上目でちらちらと見るも、やっぱり恥ずかしい…

――――ほんの少しの沈黙が入り…

「露天風呂って…男性も女性も…一緒に入るところなのですか…?」
おそるおそると言った声で男性に問いかけてみようか…

エレイ > 「──ああ、俺の姿がよく見えていなかったのかな。それなら仕方がないという顔にもなるが
以後気をつけるべきそうすべき」

勢いよく跳ねた湯の飛沫を顔に浴び、ポタポタと顎から滴らせながらも男は動じた風もなく話を続け。
初めてだ、と聞けばまたニマニマしつつその赤い顔を眺めていて。

「……ほむ。場所にもよるがとりあえずここの風呂は混浴だろうな。ってゆーか、
出入り口のところとかに注意書きがなかったかね?」

おずおずとした問いかけには少し思案してから、ウム、と頷き。それから、彼女も見たはずの注意書きに言及してみる。
その注意書きの記述の意味を理解できていないとはさすがの男もつゆ知らず、はて、と首を傾げて。

シャルロッテ > 「…はぃ…あまり目がよくないので…」
よく見える位置までゆっくりと近寄りながら、やはりというべきか…飛沫を浴びているのを見ると…
「やっぱり、被っちゃいましたね…ごめんなさい…」
と、頭を下げて謝る。

「混…浴… た…確かにかいてありましたけども… 男性と女性が混ざって入る意味とは思いませんでした…」

きゅっと目を閉じるシャルロッテ…今までは男性用と女性用に別れたお風呂しか入ってなかったし…
男性の脱衣場の隣にこのお風呂の脱衣場があったのですっかり女性用の風呂と勘違いしていた自分がいて…

「そ…そういうお風呂なら…しかたないですね…間違ったの…私がわるいですし…」
と、顔を上げる。

「でも、わざわざ…男性専用と女性専用とあるのに、なぜ混浴風呂…?があるのでしょうか…?」
と、ちょっと見慣れてきたのか、男の瞳がまじまじとシャルロッテを見ているわけでもないので、
少し近寄って…人一人分あけた位置に横に並んで座り…そう問いかけるシャルロッテであったが…

エレイ > 「視力の問題だったか。何、気にすることはない。風呂なんだから濡れていて当然だしな」

謝られれば気にすんな、と眉下げて笑って手をひらひらを振ってみせ。

「……。なるほど意味がわかっていなかったのか……まああそういうことなので重ねていうが注意して……ン?
何故か、といえばそりゃまあ……男と女で仲を深めるためだろうな。この意味はわかるかな?」

少女が混浴の意味を知らなかったのだと知れば軽く唖然、そして苦笑を漏らし改めて注意を促し。
続く問にはまたふむ、と唸ってから、そんな言葉を返す。フフ、とまた悪戯っぽい笑みを浮かべつつ。

シャルロッテ > 「はい…わかりました…」
混浴の意味を知らなかった事に少し恥じらいながらも…男の言葉に耳を傾けるシャルロッテ…

「ん~男と女が仲を…といえば、そういうことですか…」

しかし、シャルロッテの性の知識はものすごく偏っていた…
それは一人からしか教わってなかったから故かもしれないが。
簡単に言えば、裸の男x裸の女=性交 としか教わってないわけで…
いま、まさにそんな状況なわけで…

「…♪」
一瞬戸惑いを見せたが、意を決した様に…男の肩に自分の肩が当たる位にまで近寄って…

「そういえば、まだお名前をお聞きしておりませんでしたね…?」
と男の方に振り向けば、首を傾げて、ニコっと微笑んで…

エレイ > 「……おや、意外にキミはわかっているようだったな。まあでもそういう事をするも自由、
しないも自由なので必ずしもする必要はないぞよ?」

男の言葉を噛み砕いたあと、距離を詰めてくる彼女に意外そうにして。眉下げて笑いながら、
近くにあるその肩をポンと軽く叩き。

「俺は謙虚な冒険者で旅人のエレイというが呼ぶときは気軽にさん付けて良い。
用事を思い出したからもう帰るけど最後にキミのお名前も聞いておこうかな?」

微笑む彼女にドヤ顔で自己紹介を繰り出したあと、ゆっくりと立ち上がってタオルを腰に巻きながら
彼女の名前も問いかけてみて。

シャルロッテ > 「なるほど…親交を深める場所…という所でもあるわけですね…」
シャルロッテは少し緊張が解けた様に、ほっとした顔をして…

「ん…エレイさん…私は、シャルロッテっています…
 呼び捨てで構いませんから、どこかで見かけたら気楽に声をかけてくださいね…?」
腰にタオルを巻いて立ち上がるエレイさんを見上げながらそう呟くシャルロッテ…

「それにしても…私も…世間の事には無知すぎますねぇ…」
と一人で呟き…

エレイさんが湯からあがって、脱衣所の方に向かって歩いていくのであれば…それを手を振りながら
見送るだろう…

エレイ > 「そういう事です。シャルロッテちゃんだな、うむまた縁があればどこかでな。
 ──今無知でもこれから知ればいいだけのことなのでお前全力で気にしなくていいぞ。じゃ、闇系の帰宅が今からあるからこれで」

見上げてくる少女に笑いかけ、その頭をくしゃりと撫でてからざぶりと歩き出し。
聞こえた呟きに背を向けたままそんな言葉を残すと、湯から上がってひらひらと手を振りながら悠然と露天風呂をあとにした。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシャルロッテさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
リス > 平民地区の一角にある、九頭龍温泉宿、通称九頭龍の水浴び場。
 そこは、様々な温泉に入ることの出来る、大温泉宿、平民から、貴族迄この場所にやって来ると言われる。
 此処の凄い所は、魔術によって改変されている空間だ、外から見れば、普通の温泉宿程度の大きさなのだけれども、中に入ると外から見た大きさの数倍は軽くあるといって良い広さ。
 どのような魔術を使っているのか、と言うのは判らないけれど、膨大な魔力と緻密に流れている経路は良く判る。
 感心しきり、ではあるが、魔術を見に来たわけではないので、受付でお金を支払う。

 此処のもう一つの特徴は―――一般的な人から、変態迄。どんな性的欲求でも発散することが出来る場所なのだ。
 基本的には、連れ込み宿と考えて良いのだろうその場所、お風呂に入れば、色々な人がいて、気が合う人がいれば、その場でしても良いし、宿の部屋を取ってそこで……という事も大丈夫。
 ただ、親子連れとか、そういう積りの無い人もいるので、そういう目的であれば、先に伝えて指定された場所に行く必要がある。

 という事で、入り口で女の子や、女性の性格と肉体の両性具有―――自分と同じような相手が良いと伝えて、指定を受ける。

 やって来たのは、ふたなり用のお風呂で、ふたなりとエッチしたい女性や、女性的な肉体のふたなりが集まる温泉。
 今回のお風呂はお湯は白くミルク風呂、そして、川のように流れている。
 ミルキーウェイと言うやつだったか、詳しくないが、そんな事を思い出す、川のように流れている所に浸かっても良いのだろう。
 現に、流れているのはお湯らしく、湯気が見える。
 周囲は外をイメージしているのか、森のように、木々がある。これも魔法の産物だというから、凄いわね、と唖然とするしかない。
 洗い場などはなく、恐らくお湯が流れているから、そのまま入っていいのだろう、と少女は、タオルを外し、川べりへと近づいた。

リス > 川べりにたどり着いて、一寸見てみれば、草むらに隠れるように木の椅子に、桶が置いてある、これを使って湯を汲んで―――と解説はしなくても良いだろう。
 ここで体を洗ってそのまま入れるのだ、と言うことが判る。木桶にお湯を掬い、躰にざばぁ、と流して体を濡らしていく。白い肌の上を白いお湯がするりと滑り、堕ちていく。
 暖かなお湯に体を擽られるような感じを覚えて、少女は一つ、甘く息を吐き出して見せる。
 滑っていったお湯は、地面にパシャリと堕ちて、そのまま地面に吸い込まれていった、本当の土ではないとは思うのだけれど、凄い技術ね、と感心する。
 パシャリ、パシャリ、川べりで体にお湯を掛けてから、後は体に石鹸を付けて泡立てて、体を洗って綺麗にしていく。
 それが一通り終わってから、少女はお湯に入っていく。

「―――不思議な、感覚。」

 普通のお風呂は、湯船に張ったお湯に浸かるのだけれど、今回の温泉は、流れる川のように、お湯が流れていく。
 上流から、下流へと言う形なのだろうが、少女の視点でいうなら、右から左へと流れていくのが判る。
 お湯が流れて、その都度温められている感じがして、かけ湯をしなくても肩までお湯が流れるので、ちょっと気持ちがいい。

 んー。と大きく伸びをして、息を吐き出す。
 ぷ借り、とお湯に浮く乳房を眺めつつ、川べりに身を預けて、視線を上げてみる。
 森なので、視界が悪いけれど、誰かいないのかしら、と。