2020/11/08 のログ
■ロブーム > 「くく、随分と夢見心地ではないか。良い良い。今はまだ、この快楽に素直に甘えると良い」
乳首の様な具体的な場所には触れない、ただ優しいだけの責め。
しかし、それでいて決して単調ではない――乳輪を筆先が触れるか触れないかの繊細な責めで嬲ったと思ったら、次は下乳をこしゅこしゅと強く撫で回す。
脇と横乳の境をつぅ、と撫で下ろし、その場所を舌でびちゃびちゃと舐る。
緩急を付けた責め――だが、それでも絶頂には至らない。それを至れない、と感じるか、それともまだ余裕と感じるかはシェリー次第だが。
「あれほど余裕ぶっていた割には、随分と感じやすいではないか。
尤も、三時間が終わった頃に、最早その様な軽口を叩けるか見ものだが――そろそろ、乳首責めにも入るしな」
とついでの様につぶやく言葉。
それに期待を感じるか、それとも不安を感じるかは解らないが。
前者の場合は、その期待は裏切られる事だろう――男はとことん、残酷なまでに優しい責めで彼女を追い詰めるつもりなのだから。
それを表すように、その手には、ふわふわと柔らかそうな、梵天のついた耳かきが握られていた。
■シェリー > 「そ、そんな事……くぅんっ、く、くすぐったい、だけぇ……」
まだくすぐったさが勝ると言うのは嘘ではない。
ただ、確かに存在する心地良い感触が徐々に大きくなり、性的快楽として認識され始めたのも確かだ。
時には激しく、時には弱く、それでいて激しい時も決して敏感な所には触れないこの愛撫の意図が少女にも少しずつ分かってきた。
このまま開発され続け、快楽を溜め込めばきっと耐えられなくなる。
降参すればイかせてやる、きっとそんな筋書きだと思った。
「そう言う風に、仕向けた癖に……!」
若干潤み始めた眼で男を睨む。
先ほどまでも乳首には触れられたが、この分では抓るとか潰すとか、そう言う刺激の強いものではないだろう。
いっその事イキ狂うほどの責めを期待させられた方が良かった。
そちらの方が慣れているから。
普段なら責めの道具として耳かきが出てくれば笑い飛ばしたに違いないが、今回はぞっとするような気分しかしない。
行き場のない快楽がもやもやと胸元に集まっているように感じる。
高鳴る鼓動、滲む汗、濡れ始めた性器。
追い込まれ始めている事に、ようやく気が付いてきた。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシェリーさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からロブームさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──風呂も良いけどたまにはサウナもな、っと……」
サウナ室の扉をおもむろに開き、盛大な独り言と共に室内に足を踏み入れる金髪の男が一人。
軽く周囲を見渡してみるが、今の所他の利用者は居ない模様。
「なんだ今は俺だけか……まあいいせっかくだからのんびりさせてもらうのが大人の醍醐味」
唇を3の字に尖らせブーたれつつも、すぐに切り替えつつのしのしと中に入って行き。
室内の隅の方にある熱された石──サウナストーンに、その近くに用意されたバケツの中の
水を柄杓で掬い、石に振りかけじゅう、と音を立てて水蒸気を発生させて行き。
「……ってあるぇ、これってばアロマ入りか。しかもこれマッサージ室で使ってる奴と同じだしよ……」
水蒸気とともに漂い始めるほのかな香りに眉を持ち上げる。
そう、水の中にはアロマが混入されている。時間経過で、他者との身体的接触に対する抵抗を、
効けば確実に減らしてゆく効果をもった、この旅籠特製の特殊なアロマが。
「なんちゅうか徹底してますなあ……まあらしいといえばらしいんだが」
おそらく、希望すればもっと露骨な媚薬入りなんかも用意してもらえるのだろう。
そんな事を考えて苦笑しながら、さらに数回アロマ水を石に掛け、タオルをバサバサと振り回して水蒸気を室内に広げていって。
それからタオルを腰に巻き直すと、ベンチのど真ん中に腰を下ろし、目を閉じてサウナを堪能し始める。
均整の取れた筋肉質な男の肢体に、次第にじわじわと汗が滲み、滴り落ち始め。
■エレイ > 充分にサウナで汗を流すと、男はのんびりとサウナ室を去ってゆき──
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。