2020/03/23 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にトモエさんが現れました。
■トモエ > (とろりとした生温い湯に身体を浸して、うっとりとしたため息を溢す。肌をいつまでも若く美しく保つと謳われるその湯には確かな効果があるともっぱらの評判で、ふらりと足を向けた。)それにしても…(一人で湯に浸かりながら、宿のことを思い返す。しばらくここで過ごすうち、時折不穏な視線を受けたり性的な触れられ方をされることがあり。マッサージのサービスを施された際、優しくほぐされた身体が、不思議なうずきを帯びてしまって。肌に残るオイルを流そうと風呂へ足を向けたが、熱は収まるどころかじゅくじゅくとうずいて。向こうに人影があるにもかかわらず、小さく声を堪えて、自分の陰核を優しく撫で始めてしまい)
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にフォンさんが現れました。
■フォン > (露店商の最中、客から良く話をされる入浴施設に興味を持った黒髪の男は水浴び場へと脚を運び、
施設内の色んな設備を体験し上げて、その脚で向かったのは地下に備えられた薬湯と説明された場所で)
「ほぉ~~~、これが薬湯か…確かに薬の匂いはプンプンとしているな…主に女を蕩かせる匂いだが」
(薬草にも詳しい男は扉を開けて、充満した匂いを鼻で感じ、その用途を理解した上で浴室へと入っていけば
そこには先客の女性が浴槽に浸かっているのを見かければ、軽く会釈をしていき)
「すまん…ここは男女共有と聞いたので入ってもよろしいかな?」
(一応、礼儀として先客たる女性に声を掛けていく男。
その男はタオルで身体を隠す事という事はしておらず、引き締まった雄々しい身体と共に、
股間からぶら下がっている雄そのモノを堂々と曝け出したまま入浴中の女性と向き合っているか)
■トモエ > (ぼんやりと溶け切った目で、相手を見つめる。ひくりと快楽に肩を震わせていたが、相手の優しげな顔、引き締まった体躯、それからゆっくりと相手の下肢へ視線を向けて)
「はい。宿の決め事では、混浴の場は男女が共に入って、良いことになっているので……」
(穏やかに笑って見せるが、頬は火照り、快楽に溺れる寸前なのは一目瞭然で。柔らかな胸を隠すように片腕で覆うが、白濁した湯越しではそうはっきり見えもしないだろうと警戒は薄く)
■フォン > 「それじゃあすみませんね、失礼させてもらいますよ」
(そう返事を返しつつ、片膝立ちで湯船から桶で湯を掬えば掛け湯をしていく男。
掛け湯の際、浅く開かれた股の間の存在する逸物の存在を湯船に使っている女性の視界に入っているという意識も無く、
それらの行動を仕上げた男は浴槽に身体を浸からせていけば)
「はあぁ~~~、ちょっと身体の肌に乗っかるような柔らか…というかちょっと張り付くような泉質が実にいいですね」
(同じ浴槽を共にしている女性に対し、お湯の感想を共有しようと話し掛けていく男。
ただ男はかつて身に付けた房中術の知識から先客として湯に浸かっていた女性の情欲の炎が身体を焼き、
ジワジワと蝕んでいると分かった上でのちょっとした意地悪な日常会話を振ってみせていた)
■トモエ > そう、ですね、あまり長く浸かっていると、ぼうっとしてしまうようで……。
(こくりと頷くが、意識はふわりふわりとし始めており。見知らぬ青年の登場で自分の身体のうずく場所に触れられなくなって、火照ったままの場所をせめてとの気持ちで風呂場の床に擦るようにしたり、太もも同士をじれったそうにすり合わせたりして。堪えられていないのは、誰の目にも明らかだっただろう)
まるで、……肌を、なぶられるような、感覚で……少し、辛いぐらい……。
■フォン > (日常会話的にお湯の感触を話していけば、目の前の女性もそれを実感しているようで女の表情を顔に浮かべつつ、
お湯の中で少し身体を蠢かせながら返事を返してくるのを男は見つめ返していって)
「まぁ、男と女が生まれたまま同士の姿で平気で往来しているこの場にこのお湯の感触は多少苦痛ですよね?
男は女の肌を……女は男の肌を求める…そんな感情になってもおかしくはないですからね」
(男はそう話しかけつつ、女性の方と自分の方が触れ合うくらいに隣へと寄り添え合えば、
男の手はモジモジとしている女性の脚……様子見程度に太腿辺りに触れ上げ、お湯の中で太腿の肌を撫で上げながら
男の目は真っ直ぐ女性の顔……目を見据え、女性の反応を見守っているか)
■トモエ > (苦痛、との言葉には、素直にこくりと頷いた。肌を求める、と言われれば、うっとりと笑って見せて)
「よろしければ、触ってくださいませんか。……胸の先も、太ももも、ずっと火照ってしまって、もう、駄目なんです」
(白濁の湯の中で、膣もとろとろに溶けてしまっている。それが正視されないのがせめてもの救いだろう。触ってもらった場所は性感帯ではないはずのなのに、身体はぴくりと跳ねて)
「ぁ……ん」
(もどかしいような、夢見心地の声が甘ったるくこぼれて)
■フォン > (女性の太腿に触れ上げた男の口元が笑みが浮かぶように軽く歪んでいけば)
「何とも触り心地の良い脚ですね、ず~~っと触っていたいくらいだ。
この触り心地の良い脚を持つ貴女のお名前は?
自分は流浪の旅の細工職人、フォンと申します」
(男は顔を女性の顔の傍に寄せ、女性の耳元で囁くように女性の名を問い、自らの名を名乗り上げながら、
太腿を撫でていた手を徐々に徐々に上へと滑らし、ギリギリ内腿辺りで留め、
女性の発情具合を更に燃え上がらせるような焦らしをしていく)
■トモエ > 「脚だけでなくて、もっと……もっと、ちゃんと、触ってください……」
(囁くような声で、哀願する。焦らすための指の動きにも、ひっ、と小さく息を詰まらせる。相手の手を取って、自分の胸の柔らかさに触れさせようとして)
「フォン様、ですね。私は、トモエと、申します……」
(留められた手に、自分ではしたなく腰をこすりつけたい気持ちと、まだ外聞を気にして留まる気持ちがせめぎ合って)
■フォン > 「トモエさんか……今宵一夜の肌の触れ合いだがよろしくね」
(女性の名乗りを受け、挨拶を返しつつ、女性の手に取られ、押し当てられた豊かなの胸の膨らみを
ワシッと指で掴み上げ、揉まれているという強い実感を与えていけば)
「トモエさん……こっちに来てください。 こっちの方が触れ合いがもっとよく分かりますから」
(そう言葉を掛ければ男は自分の腿の上に女性を座らせるようにしていき、女性のお尻の下に男の熱き塊を押し当て、
男は女性の背後から右手で豊かな乳房を揉み挙げ、左手は女性の股の間へと入り込み、
お湯の粘り気とは違った粘液質を溢れ出させている秘裂の中へと指の先端をめり込ませれば膣口付近の膣肉を擦り、苛めてみせる)
■トモエ > (されるがまま、相手の膝の上に座り。指を入れてかき回されれば、甘い悲鳴は留まるところを知らずに)
「ぁっ、……っ、そこ……ン……ッ」
(臀部に押し当てられる剛直に、ふわりと表情がとろける。胸を揉みしだかれる確かな感触が気持ちよい。足がピンと伸びて、快楽にヒクヒクと身体を震わせてしまって。
胸の先につけられた魔具が反応を示し、女の快楽への堪え性をいっそう弱めさせてしまう)
「ッ……もっと、奥まで……入れて……」
(浅いところをいじられれば、物足りなさそうに眉根を寄せて。だがそれでも、どろどろとこぼれる蜜は一向におさまる気配もなく。白濁した風呂の湯が膣を広げられて、ナカへ一気に入ってくる。それだけで)
「んんんんっ……!」
(熱の心地よさに、一度軽くイってしまって)
■フォン > (男の上に座らせるようにしながら豊かな乳房と膣の浅い所を苛め上げていけば、焦れたようにお強請りを洩らしていく女性。
そのお強請りを一旦は無言で却下して胸と膣を苛め続けていけば男の腰の上で果てていく女性の身体を抱きとめ)
「このままお風呂の中で触れ合うもの乙ですが、こちらとしてはトモエの全てを余す所見つめ尽くしたい。
そこに上がりましょう? お手ごろに寝そべれそうな敷物もある事ですし、あの上で……」
(指先で触れ上げただけでもこの女性の身体は極上品だと理解できるが、その極上品をナマの視線で見つめあげたいと
男は湯船から上がり、女性の裸体を全部晒し上げて欲しいとお願いし、そのお願いと共に膣の浅い所で留まっていた指先を
指先の根元まで一気に突き込み、これまでまったく刺激されていなかった膣壁に新たな性的刺激を与えてみせた)
■トモエ > 「駄目……、全部見えるのは、恥ずかしい、です……」
(ようやく追いついてきた恥じらいで、首を振る。こんな人目に付く場所で犯されるのは、まだ最後の理性が拒むのだろう)
「どうか、このまま……赦して……」
(と哀願するが、膣に入る指がくぷりと根元まで与えられれば、ひきつった悲鳴を上げて)
「っ……そこ、もっと……、お願いします、指一本じゃ、駄目……細くて……。ごめんなさい、……私……」
(首を振って、さっきから厭々ばかり言ってしまうわがままぶりを自覚して、恥で耳を赤くする)
■フォン > 「トモエの全て、見たいんだけどなぁ~、でもここで強行してごめんなさいされるのも勘弁だしな」
(この場で見たいという雄としての欲求を何とか押さえつけるようにした男は膣奥へと指先を突き込み、
軽く掻き乱していけば、指先だけじゃもう我慢しきれないと清楚な顔の頬を…耳までも赤らめていくのを見つめれば)
「それじゃあ、俺の方を向いて、腰を軽く浮かせてトモエの方から入れてよ」
(男が提案してきたのは対面座位での交わり合い……そこでネックのなるのが
これまではトモエの身体を隠す事に利点をえていた白濁質の泉質だが、トモエから挿入するとなるとその濁りが邪魔になる。
手を添えれば挿入も難しくないだろうが、そこは意地悪く女性の手首をそっと握り、手でのアシストは出来なくする男)
■トモエ > (膣にいれられた指をぎゅぅっと締め付けて、呼吸が乱れる。もう意識もあいまいになってきて、言われるまま、対面座位の姿勢をとって)
「こう、ですか……」
(なんとかうまく入れようとしたが、手を掴まれてしまい。困り顔をして、自分で腰を当てようとするがどうにもうまくいかず)
「フォンさんの、いじわる……」
(くちゅりと、何度も陰茎に自分の膣をこすりつける。素股を繰り返して)
「っ、ァんっ……ッ…… ダメ……っ、入らない……、ぬるぬるして、逃げちゃっ、て……」
(陰茎のカサが陰核をこすって、びくんと背中を震わせて喉をさらす。挿入させようと動くたびに、豊かな胸がちゃぷちゃぷと湯にゆれて、うまい具合に隠れていた乳首が時折湯船から見えてしまう。ぴんと張りつめた薄桃色の胸の先が、誘うように垣間見えて)
■フォン > (背中合わせだった体勢が向かい合わせになり、男が両手を捉えていえば、
目の前の女性の表情が困った感じになっているのを見つつ、女性が腰を浮かせては挿入かなわずまた腰を持ち上げていく様を眺めていく)
「ほらほら、もう少し……惜しいっ!もう少し腰を右にずらして」
(まるでスイカ割りの指示みたいに女性に指示を出していく男の眼前には白濁したお湯からチラッと飛び出して見える乳首が
揺れ動いているのが男の目を楽しませて、男から見て右……女性からしたら左の乳首に
鈍い光沢を浮き上がらせる装飾具が付いているのが見てとれれば、次に浮き上がった際に男の口がその左乳首に取り付き、
チュバッチュバッと水音を立てさせながら激しく吸い上げていく)
■トモエ > 「意地悪……」
(泣きそうに顔をゆがめてしまうが、胸に吸い付かれてしまえばもう動くことが出来なくなって。膣の中にはいった白濁の湯のせいで、粘膜からたっぷりと媚薬を吸収してしまっている。そうして敏感になってしまったこの身体に吸い付かれれば、ひとたまりもなくなって)
「ッ……!」
(声にならない悲鳴。さっきまで周りの目を気にしていたのに、もうその余裕すらなくなって。この身体を抱き上げられて湯の外に連れて行かれても、何の抵抗もできないだろう。湯の中に潮を吹いてしまいながら、はっ、ァ、っ、はっ、と肩で呼吸を繰り返す。イってしまった身体をぐったりと相手に預けて、もう自分では動けずに)
■フォン > (お湯の上に時折顔を出す乳首に口を付け、激しく吸い上げていけば、腰を下ろした際に触れた男の腿に熱い迸りが打ち当たり、
女性の身体が男の身体に寄りかかってくるのを感じて、深く達し上げたのを悟っていけば)
「ここまで頑張ったんだ、トモエにはちゃんとご褒美をあげないとね……」
(もう女性が聞いているのか聞いていないのかは分かりはしないが、女性の手を封じていた手を離して、
男は女性の腰に両手を添えていけば、軽く浮かせて、膣口の上に男根の切っ先を添えれば
そのままズップシと男根の根元まで咥え込ませるように一気に挿入し、女性を男根串刺しの刑に処していった)
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からトモエさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からフォンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキリエさんが現れました。
■キリエ > 「っ゛…………痛ェ………」
乳白色の湯に浸かるは、髪の毛を後頭部で留めた女であった。
一仕事を終えたのはいいが、無傷ではなかった。討伐対象に投げ飛ばされてあちこちを打ってしまったのだ。
どうせならば近くの宿で休息をと考え、やってきたのがここであった。
混浴だとか、おかしな噂がある宿であるだとか、そんなことはどうでもよかった。湯治できればそれでよかったのだ。
女の戦い方は寄って殴る近接格闘のそれだ。
言葉が通じぬならば、暴力の出る幕だ。寄るということは、相手がこちらに寄っているのに等しい。いつも無傷とは言えないものなのだ。
「はあ………」
まるで中年男性かくや、ハスキーボイスで唸ってみせれば、頭に乗せたタオルで顔を擦る。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にグライドさんが現れました。
■グライド > (元より、傷の治りは人より早い方であった
否、正確に言えば、人間の其れにしては聊か早過ぎる位では在ったが
それは単純に、そう言う個性であったと然程気に留める事は無かった
傷の治りは、打撲や斬傷が最も早く、逆に火傷や魔法による損傷は
少々治りに手こずる傾向があり、そんな時は大抵、此処に来る
まぁ、遠過ぎて出向けない時も多く在るのだが、今回は幸いにも近場で在り。)
「―――相っ変わらず、広さが良く分かんねぇな此処は…。」
(湯煙の中を、のんびりと歩み進んで行きながら
「外」と「中」の敷地感覚が違う事に首を傾げる(毎度の事では有るが)
タオル一枚を肩に掛け、裸身を気にも留めずに晒しながら
湯の張っている場所へと近づいて行く、其の最中
聞こえたのは、先客と思しき声。)
「―――……おっと、邪魔するぜ、嬢ちゃん。」
(響かせた声は、一応に。
とくに引き止められたり、拒まれる事も無くば
其の儘相手の向かい側へと、湯船の中へ身を沈めようとするだろう)。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキリエさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキリエさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキリエさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキリエさんが現れました。
■キリエ > 耳はいいほうであった。
なので、何者かが歩いてきたことには気がついていた。男だろうか。女だろうか。
好奇心は旺盛とは言わないが、人並みにはあった。視線を巡らせると、男らしき人影が歩み寄ってくるところが視界に映った。
「ちぇっ、貸切はお仕舞いってか………」
ああ、そういえば。思い出す。ここは混浴だった。
まじまじと至近距離で凝視されるならまだしも、肌を見られて生娘のように恥ずかしがる人種ではなかった。それが男であっても同様のことだ。
湯の中で足を組みかえると、両手を挙げて欠伸ついでに伸びをする。
「邪魔もくそも広いからな、好きにしろよデカブツ」
言葉が悪いのは生まれつきだ。
女も身長で言えば女性としては高いほうだが、相手には劣る。
相手の姿を目を細めて観察する。鍛え抜かれたがっしりとした体つき。傭兵か、冒険者か。
■グライド > (一寸瞳を瞬かせた
とは言え、湯の中には身を沈めたし、御蔭で水かさは増したろう
掛けられた言葉が、女から発せられるとは中々思えぬ類であれば
次第、くつくつと喉奥で愉快そうに笑い。)
「一瞬、此処は戦場ど真ん中かと思っちまったぜ。
傭兵か、其れとも兵士か。 ……騎士様、なんて類じゃあ無さそうだがよ。」
(御世辞にも御行儀の良い職では無さそうだと
言い放ちながら、左腕をゆっくりと湯に沈める
湯煙に隠れて居なければ、腕へと巻き付くように残る何かの痕が
僅かな間、見て取れるかも知れぬ。
脚を延ばしても、生憎ながら肩まで浸かるには至らない
まぁ、半身浴よりはマシな程度、と言った所。)
「これで酒でもありゃあ、最高なんだがな…。
うっかりしてたぜ、頼むのを忘れちまった。」
(相手の言葉遣いも、さして気には留めぬ
女にしては、鍛え上げられた筋肉の付き方だ
農夫や鉱夫ではこうも行くまい、戦う為の肉
やはり、傭兵辺りが妥当なのだろうかと――向ける視線の質は、恐らく、相手と同じ)。
■キリエ > 「聖職者だ」
信じろというほうが無理のあるセリフをぶっきらぼうに吐き出す。
真実であるのだが、あるいは軽口の類に取られたかも知れぬ。
垣間見えた痕跡は、刀傷か、あるいは銃創、魔術によるものか。鉄火場を潜ってきていなければできるはずのない傷であろう。そして傷を負ってもなお五体満足でいられるということは、よほど運がいいか、腕がいいか、その両方かである。
男とは違い、女はその身のほとんどを湯船に漬けている。
暫く浸かっていたせいだろうか、上せぬようにと上体を起こす。無駄の無い、お椀型の胸元が水滴を纏って顔を覗かせる。
女は、そのまま湯船から上がると、淵の岩に腰を上げ、頭のタオルを股座に置いた。
「おう、呑め呑め。ついでにオレの分まで持って来い。呑んでやるからよ」
じろじろと見つめられても、隠しているのは股座のみ。
逆にこちらも相手のことを観察する。
「あーまったく、酒の一つでもあれば盛り上がるんだがなぁ、あー酒酒。あと煙草。酒がのみてぇなあ」
あらぬ方角を向いてわざとらしく言ってのける。奢れといわんばかりであった。
■グライド > 「―――――……そいつぁ驚いた。」
(――一瞬、呆気に取られた。
其の後で、冗句だろうかと口元が吊り上がったが
――否、冗句とも思えぬ、女の顔付きに笑う事を止めた。
そんな冗句が間髪入れずに口から出て来るとすれば
余程の道化か、其れが紛れも無く本当か、だ。)
「――――やーれやれ、良い度胸だぜ。
一度湯船に浸かった奴を上がらせるたぁな。
……ちょいと待ってな、そうまで言われちゃ、俺も飲まずにゃ居られねぇ。」
(自らの裸身を、気にも留めずに見せ付ける
――いや、単に気にして居ないだけやも知れない女に
今度は、嘲笑では無く純粋に、はじめと同じ様愉快気に笑い
また、湯船から一度立ち上がっては、女の横を通って再び、浴場から出て行くだろう
程無くして――今度は酒を抱えた男が、戻って来る
女の傍を通り抜けながら、其の膝元へと、酒と煙草の乗った盆を乗せて遣れば
今度は向かいでは無く、湯船を出た女の、其の直ぐ近くへと腰を降ろし。)
「その代わり、乾杯にゃ付き合いな。」
(――洋酒と米酒、どちらを好むか知らぬから、両方。
好きな方を飲めば良いと言いながら、己は早々に米酒を取るのだが)。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキリエさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキリエさんが現れました。
■キリエ > 聖職者であることを明かしてはみたが、どうやら相手は信じたようだった。
信じようと、信じまいと、女にしたらどうでもよいことだ。何せお互い身に着けるもの一枚なく、初対面なのだ。この際職業を気にするような場ではなかろうと。
「おっ、そうこなくっちゃなあ…………あいよ、待ってやるから行ってこい。
上物を持って来い! なーんてそこまでは要求しねぇーよ。おら行け行け」
初対面の相手を使い走りに使う、その度胸。
上気した裸体をさらけ出しつつ、湯から上がって歩いていった男にひらひらと手を振って催促する始末だった。
ほどなくして男が戻ってくると、しめしめと言わんばかりに両手を擦り合わせて、白い歯を覗かせる。ぽんと盆を置き、すぐ横に腰を下ろした男の前で、迷わず洋酒を取る。片方の酒は、よく知らないからとらなかっただけだった。
「わかってるねェ、煙草も持ってきてくれて。気が利く。キリエ。アンタは?」
名前も知らぬ相手と杯を交わすのもおかしな話だと、唐突に名乗りを上げる。
杯を持ち、既に杯を打ち合わせる構えを取りつつである。
相変わらず隠れているのは股座だけで、胸元は丸出し。気にも留めていないのか、隠す素振りはなかった。
「よーしかんぱーい!」
杯を打ち合わせることができれば、一気に飲み干そう。
煙草は好きだ。酒も好きだった。聖職者ではあるが。
■グライド > (持ってきた酒は、決して上物と言う訳でも無いだろう
だが、己が幾度か訪れた中で、気に入った酒では有る
洋酒の方も、こういった場所にしては珍しく、良い味の物だ。)
「良く考えりゃ、酒と煙草を要求する聖職者たぁ、良い御身分じゃねぇか。
俺様? 俺様はグライドだ、おう、乾杯だぜぇ。」
(盃に米酒を注ぎ、其れを片腕で女へと伸ばせば
己よりも先に乾杯を待ち侘びて居る女へと、笑いながら乾杯を。
同じ様に己もまた、一気に杯を飲み干しながら
温泉と、酒と言う最高の組み合わせでの湯治に、満足げな吐息を零し。)
「俺は吸わねぇから、好きに吸いな
しかし、酒と湯と、眼福含むたぁ、運が良い日だぜ。
腕一本、持ってかれそうになった甲斐が在ったってもんだ。」
(くつくつと、そう笑いながら
最高、の中に、確りと女の裸身を含めた上で、再び米酒を盃に注いだ。
故に、先刻は湯船に隠れていた左腕も、良く見える事だろう
何かに巻き付かれたような痕は、僅かに爛れた様な気配を帯び
酸に削られたようでも在る、と)。
■キリエ > かちりと杯と杯を合わせ、途端に一気飲み。目を細め、頬を緩ませる。
「かぁぁぁ~~~~ッ! 効くねぇ!
あん? いんだよ、こんくれぇやんなきゃ聖職なんてやってられねーよ」
煙草に関しては事情が少し異なるのだが、まあ、同じようなものだ。
女は遠慮なく瓶から杯に酒を移すと、味わいながらちびちびとやりはじめた。
杯を置き、今度は煙草に火を灯す。肺の奥まで煙を閉じ込めては、鼻から吐き出す。
「おうどうしたよ、その腕はよ。刺青でも入れ損なったか?
へったくそな刺青師だったんだろうなぁ………同情するぜ」
あえて茶化す。
なにやら皮膚が溶けているようにも見えるが、わかっていても軽口を叩いてみる。
酒は強いほうなのだが、湯船で温まった体では酔いも早く回るもの。上気していた頬はりんごのように赤らんでいき、白く透き通った肌も染まっていく。
男に傷があるなら、女には体のあちこちに打撲のような痕跡が浮いていることであろう。殴られたか、蹴られたか。湯治しにきた原因の傷である。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキリエさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキリエさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキリエさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキリエさんが現れました。
■グライド > 「聖職者の口から、んな言葉が聞けるたぁ夢にも思わねぇな。
や、酒飲んで女抱いてって奴なら幾らでも見て来たがよ
大抵人前じゃあ、聖人君子気取ってる連中ばかりだからなぁ。」
(馬鹿正直に、酒も煙草も堂々と吸うなんて輩は希少種だ
否、其の方が余程人間としては、真っ当に思える位であり
女が勝手に酒を始めれば、己も己で構う事無く
好き勝手に、酒を飲んでは疲れを癒す。)
「あん? ……嗚呼、コイツか。
なぁに、ちょいと野暮用ついでにな。 腕が良いと行ってみりゃ
実際はとんだ藪だったって訳だ、見ろよ、センスの欠片もねぇじゃねぇか。」
(――ふと、茶化す様に掛けられた言葉に対しては
くつりと口端釣り上げ、乗っかる様にして戯言を紡ぎ返そう
掲げた左腕は、間違い無く刺青と言ったていの痕では無い、が
別に折れても、切れても、動かない訳でもない
少なくとも、笑い話には出来る程度の物だ。)
「嬢ちゃんこそ、聖職者にしちゃあ、随分とおっかねぇ事になってるな。
良い身体が勿体ねぇぜ、残らねぇと良いんだがな。」
(そして、返す刀で、相手の其の身体に刻まれた傷痕にも言及しよう。
隠し見るだとか、盗み見るだとか、そんな事も無く堂々と、其の裸身に視線を向ける訳だが)
■キリエ > 「いんだよ、神様だってこれくらいはお許しくださるってもんだ。
猫被るなんざオレの趣味じゃねえ。堂々とやるさ、堂々とな」
本職が聞けば卒倒しそうなことを口にしつつ、煙草をやり、酒を飲む。
酒の味がお気に召したのか、ちびりちびりとやりつつ、指に挟んだ煙草をやっている。頬がほころび、上機嫌そうに鼻歌まで紡いでいる。
「ほーん。で、こんなもんくっつけられたってか。
これまた随分、へったくそだなぁ………。
傷は男の勲章っていうが、これじゃ気味が悪いだけだぜ。ぐはは」
男が女の体について言及してきた。
女はひらりと肩を竦めると、天を仰いで口を開いた。
「ちとばかり悪魔に踊らされたアホ数人と取っ組み合いしてなぁ……。
いやー迂闊迂闊。背中から蹴られて倒された拍子にこんなもんよ。
で、近くにいい風呂があるって聞いて来たって寸法よ。まあ治るだろ、治らなくてもかまわねぇけどな」
凝視に近い見かたをされようとも動じない。むしろさらけ出していくほどだった。
■グライド > 「その位欲に正直な方が、人気だけなら増えるだろうになぁ
有難みは欠片も無くなっちまうかも知れねぇが。」
(それでは、神様と言うよりは寧ろ、何かしらの教え、に近しくなりそうだ
ご機嫌に酒を飲んで居る女を見れば、此方もまた、上機嫌に
幾度か、湯船の中に左腕を付けたり、浮かせたりしながら本来の目的も忘れずに。)
「放っとけば何とかなるだろうがよ、折角近場だったんだ
此処まで来ない手はねぇと思ったんだが…正解だな
嬢ちゃんもそのクチか、ま、御互い御疲れさんってこった
せめて治んなくても、美味い酒で忘れちまいな。」
(女が酒に強いかどうかは判らぬし、酔い方も知りはしない
泣き上戸で有ったりすれば、少々控えるやも知れぬが
そうでなくば、己もまた酒豪であるが故に、いくらでも付き合って飲むだろう
まるで傭兵仲間の野郎共と飲み明かして居る様な気分ながら
けれど、確かに見上げれば、其処に居るのは女と言う、不思議な光景の中
――さて、風呂場で酔い潰れたり、なんて事にはならないと思う、が
この時間で、果たしてどこまで意気投合できることだろうか――)。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からキリエさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からグライドさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にユネさんが現れました。
■ユネ > 【継続からの再開です】
■ユネ > 【お部屋、間違えました!移動です】
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からユネさんが去りました。