2020/02/22 のログ
■エレイ > 果たして湯煙の向こうに居たのは誰か、そしてその後どういったやり取りをしたのかは、当人たちのみが知る所で──
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > この湯浴み場の一角には、天然温泉の成分や薬効の全く無い純水でできた浴槽がひとつ。
『その無色透明な湯を薬湯にしてくれ』という水浴び場の管理者の依頼で訪れた薬師の少年は、
一番風呂を報酬に快くその仕事を引き受けて…花を練り、薬を煎じ、香草を干して砕いて、
色とりどりの絵の具めいた薬湯の素を生成し、それを両手に塗り込んで、手を合わせて閉じ…
「さって…うまくいくかな…? っと!」
裸の姿でお湯に浸かり、透明な湯の中で両手をそっと開けば、
小さな手のひらから七色の雲が温泉に溶け出すように、
柑橘類とハーブのような清々しい香りが立ち込めていくなか、
七色の靄が少年を中心に温泉に広がっていく、ある種の幻想的な光景。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にユネさんが現れました。
■ユネ > (ちょっぴり辟易。のぺっとした眼差しに、そんな色を見え隠れさせて。
宿備えの浴衣を雑に着こなす娘が、宿泊室の並ぶ奥から、ロビーの方までやって来る。
どさり。投げ出すような勢いで、受付近くのソファに身体を投げ出して)
「ぁー……あ…っつー…」
(片手ひらひら。手団扇ぱたぱた。
さも湯中りでもしましたと言わんばかりだが。中てられたのは、残念、別口。
…今日は休日。お店を信頼出来るものに任せて、一家で温泉宿に宿泊中。
そうすると、嫌でも見せ付けられてしまうのが。良い歳になっても仲の良い…良すぎる、両親。
ぶっちゃけ濃密極まる男女の絡み合いよりも。
親が新婚夫婦もかくやの甘い空気を醸し出している方が。余程、見ていて気恥ずかしい。
そんな訳で。ここまで撤退を決め込んだ。
一人になれた所で、さて、どうしよう。
素直に温泉に入っても良いし…それ以外にも色々な楽しみが。この宿には有るのだろうし)
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にネメシスさんが現れました。
■ネメシス > ロビーに現れた浴衣姿のネメシス。
履きなれない下駄をカラコロと鳴らしてはソファに座る。
「今日は空いてると思ってきたのに、随分と混んでいるのね。」
今日はバルバロ騎士団の副団長としてではなく、お忍びでの散策。
町娘然とした格好故、予約も割り込みもせず受付の順番が回ってくるのを待つことに。
(ふうん、あんな可愛い子も来てるんだ。
案外楽しい時間を過ごせるかも知れないわね。)
そもそも温泉宿には初めてやってきた。
温泉があることは分かっているが、皆がどのように過ごしているのかはよく分かっていない。
見る物全てが珍しいのか、落ち着きなく茶色い瞳がきょろきょろしていた。
■ユネ > 「…んー……?」
(きしりと、ソファのスプリングが音を立てた。
どうやら近くに、別の誰かが座ったらしい。
色々考え事に集中して、どこかに行き気味だった意識を、目の前へと戻してみると。
直ぐ近くに腰を下ろしているのは。同じような年頃、同じような服装、体格だけちょっぴり差が有るかも?という女性。
いやいや女というよりは。寧ろ、少女と呼んでも良いと思う。
もし、彼女が何者なのかを。知っていたり、聞き及んでいたりしたのなら。少しばかり警戒したかもしれない。
だが残念ながら。一般市民でしかない、大概この街ばかりで生きてきた娘には。怖い怖い騎士団の事など、知る由も無く。
なので普通の女の子だと思い、声を掛けてしまうのだ)
「やー…やっほぅ…?
此処にお泊まり?…温泉、良いよねー……ここって、ご飯とかも美味しいけど。やっぱり、先ずは温泉…な、感じ」
(緩く気安く、声を掛けてみつつ。ちら、と自分の後方に有る受付を気にしたのは。
彼女、順番待ちをしているのだろうな…という、客商売故の勘)
■ネメシス > 「やっほ~~♪」
未知なる場所に足を運び、気分が良かった。
声を掛けてくれた女性に屈託のない笑みを浮かべては気前よく手を振って見せる。
どうやら己の事を知らない相手の反応のようで。
悪名高い騎士団の副団長としてではなく、ただの町娘として振舞うことにした。
「貴女はこういう所よく来るの?
着こなし方が様になっているものね。
私はここは初めて。
ネメシスって言うの。 宜しくね。」
ネメシスはにこやかな表情を浮かべては、グイグイと話しかける。
初めてというだけあり、実はネメシスの浴衣は他人が着つけてくれたもの。
浴衣そのものも今日おろしたての新品で。
浴衣の上からでも伺える、女性らしい身体。
特にメリハリの利いたボディがそそられる。
■ユネ > (うんうん、頷く素振りは。
ローテンション気味な自分と違って、如何にも明るく朗らかな、彼女の様子が。
とっても可愛らしく思えてしまったから。
人間、見た目に騙されるというが。そもそも目で見て判断する事が多い生き物なのだから。それも仕方ないだろう)
「う…んと、まぁねー…
ちょっぴり家族旅行?な、感じなんだけどー…置いてきぼり、というか。
んー…ん?これ?やー、結構好い加減、だよーぅ…?
おねーさん…じゃ、ないかな。ネメシス?そっちの方が、きちっとして、決まってるし?」
(いきなり、聞いたばかりの名前で呼び捨てというのも。馴れ馴れしいかもしれないが。
きっと同い年くらいだよね?、と思っているので、悪びれる事もなく。
おまけに、何だか浪人風情と言わんばかりに、緩めに着ている浴衣について。
そういう捉えられ方をすると思わなかったのも。気負い無く話せる原因かもしれない。
…そもそも、テンポが緩めなだけで。娘の方も、他人に遠慮をしないのだけど)
「ぉ…っと。ユネ。…ユネ、ねー…こっちは。
あ、そうそう折角だしー……一緒で良かったら。温泉、直ぐ入れるよー…?」
(思い出した。そう、手を打った。
こちとら既に宿泊中。即ち手続きはとっくに終わっている。
それに元々複数人での予約だから…自分と、彼女、二人になっても構わないだろう。
裸の付き合いなんてのも良い物だし、なんて緩い声で付け足して。首を傾げてみせる様子)
■ネメシス > 大人しい感じに見えた女性。
荒くれや犯罪者だらけの騎士団ではあまり見ることのないタイプ。
「良いわね、家族旅行。
でも置いてきぼりとかあるのね。
そんなことないわよ、私なんて人に着せて貰ってるのよ。
私? ネメシスでいいわ。」
実のところ、一般的な家族らしい出来事はまるで経験がないのだが。
ないだけになんだかキラキラした物に見えてくる。
着付けができないこともサラリと暴露して。
年齢も本当はだいぶ年下になるのだが、それもややこしくなるので口を噤む。
「え、いいの?
それじゃあ、ユネと一緒にお風呂入っちゃおうかしら♪」
一緒に入る分なら待たなくても入れるらしい。
ネメシスは両手を合わせておおはしゃぎ。
おまけにユネの身体を拝めることができる。
尤も、今日はただの町娘。
彼女が少しでも拒むようなら手荒なことは控えるだろうが。
■ユネ > (……彼女が、どういうタイプの人間か。
それに関しては、直ぐに結論を下す事もしない。
というより、その辺特に拘る気も無かった。娼館なんて場所で産まれ育てば。色々な人間を見る事になるから。
取り敢えず今の所考えているのは。歳も近そうだし、可愛げだし、仲良くなれるかな?という程度)
「うちはこー…おとーさんもおかーさんも、らぶらぶでしてー…
…まぁ偶には、夫婦水入らず?って奴に?してやるのも、良いんじゃないかなー、って。
おぉー…着付けって。プロがやると、違う…よねー…
確かに、うちのおねーさん達。そういう本職に、見て貰ってるな――ぁ」
(後から、呼び捨てで良いと言われたが。それに対して返答しなかったのは。
自分もそう呼ぶし、呼ばれるし、を。勝手に決めきっているからに違いなかった。馴れ馴れしさ万々歳。
初対面の相手である事も何のその。甘さ駄々漏れな家庭事情なども曝露しつつ。
どうやら、折角だからと思い付いた提案は。彼女にも気に入って貰えたらしい。
それで良いなら自分の方も。独り寂しく黄昏れる事もなく、温泉を愉しめるという物で。
はしゃぐ彼女に頷けば。立ち上がって受付に向かう動きは、急にてきぱきした物に。
二人で入る旨を告げて、タオルだとか石鹸だとか、荷物を預ける戸棚の鍵だとかを二人分。
ちゃきちゃき自分と彼女の準備をすれば。廊下を奥へ、色々な湯船の待つ方へと向かうのだ)
「良いの良いの、旅は道連れとか、いうじゃない…?
ん――ふふ、露天風呂とか、岩風呂とか、打たせ湯とか、大浴場とかー…ネメシス、どういうのに入りたいー…?」
■ネメシス > 「良いわね、仲が良くて。
でも、娘の立場としては目の前でいちゃいちゃされると面白くないわよね。
それはそうかも知れないけど、帰りにどうしようって話よね。」
甘々な家族関係はネメシスの周りでは見かけない。
それを寂しいと思うことはないのだが、聴いていて楽しそうにも思えてくる。
慣れた様子で受付をしているユネの後ろで期待に胸を躍らせ、じっとするのが我慢できない様子。
自分の荷物を受け取れば、廊下の奥へと。
「そうねえ、大浴場はちょっと飽きてるし、露天風呂か岩風呂がいいかしら。
打たせ湯は、二人で入るには狭すぎない?」
顎に手をやり、天井を見上げる。
大浴場が飽きた、との言葉で余裕のある家に居ると露見するか。
そんなことは何も考えずに口を動かす小娘。
■ユネ > 「そーなんだよねぇ…あんまりらぶらぶしてるの、見せ付けられると。
口から砂とか砂糖とか、吐きそうになる、っていう?
…んー…そこまで、ぱりっとは難しいけど。普通の着せ方くらいなら、やったげるよー?」
(親子関係もさる事ながら。その周囲に大勢の女達が存在する、少々特殊な生活環境。
お陰で、娼婦というか芸妓というか、その辺のお世話も、ちょっぴりは出来るので。
風呂上がりの後着直すのは、手伝ってあげよう。などとドヤ顔で。
準備を終えて廊下を歩きだしながら。
着付けの話然り、大浴場の話題然り。…もしかして、この子結構なお嬢様なのかしらん、などと。
考え始めつつあっただろうか。
勿論、だからといって急に態度を改めて、目の前に傅くような真似は。しないし、出来もしないのだけど)
「…だねー…大勢、先客居ちゃったりしたら。ちょっと落ち着けなさそぅ…だし。色んな意味で。
適度な手狭さというか、二人で丁度良いくらい、探してみよーぅ」
(そう、きっと落ち着けないだろう。
普通に真夏のプールの如く人だらけかもしれないし…
この宿の事だから。男女ひしめき合って居たら、間違い無く、乱戦勃発しているだろう。性的な意味で。
自分としてはそういうのも愉しいものの。初対面の少女を、よもやの事態に巻き込んでしまうのは忍びない。
廊下に貼られた案内板と見比べて――見出すのは。二人位で丁度良い、本棟から離れた露天風呂。
暫く歩けば、庭を通り抜けるようにして。備えの脱衣所に入る事となる)
■ネメシス > 「あ~、私のとこはそういうの一切ないから。
ユネには悪いけどちょっと楽しそうな気もするわね。
え、お願いしていい? 恥ずかしいけど自力ではとても着れないのよね。」
ドヤ顔のユネに対し、舌を出しておねだりする。
面倒見も良く、話しやすい相手が居たことで更に気持ちが高ぶっていく。
ユネの観察眼が次第にネメシスの輪郭を捕らえつつあるようだが。
そんなことは気にせず話を続ける。
元よりこの小娘は身内には親しみやすい所があって。
「え、何々。 この宿ってひょっとしてそんな所なの?」
濁した言い方に対し、興味津々で聞き返す。
眼は輝き、口元はにやけている。
この宿については特段内容を知らず、有名な温泉宿程度の認識であった。
しかし、ここよりも更に過激な場所が自宅である為に驚くこともない。
「はぁ~、脱衣所もこんな感じなのね。」
竹で編んだ脱衣所で辿り着き、編み籠の一つに荷物を入れ、
両手が自由になった所で浴衣を脱いでいく。
下着の類は何もつけておらず、メリハリの利いた白い肢体。
但し、股座には男性顔負けの巨大な男性器がぶら下っていた。
まだ滾ってはいないだけにだらりと垂れ下がっていたが、それでも
オーガがぶら下げるような大きなモノで。
「~♪」
気にすることなく、鼻歌混じりに脱衣を終えて。
■ユネ > 「そっかー…一切ってのも珍しそうだけど、こっちもこっちで、だし…お互い両極端だよねー…
んー…っふふ、楽しいのは、楽しいかな?うちって、親子以外で、大所帯だし。
…ん、任せちゃって、良いよぅ?人に着せたげるってのも、楽しいし」
(氏素性…とまではいかなくとも。それなりに、人となりを察する部分は。今後もちょくちょく出て来そう。
とはいえ、余程の事が無い限り。娘が、彼女に対する印象を。変える事は無いだろう。
まだまだ彼女は自分にとって。今日知り合ったばかりの、新しいお友達、だった。
身内であろうとなかろうと、直ぐに慣れてしまうのも…大人数に囲まれた、育ち故、という奴で)
「寧ろこの街、そんな所じゃない場所の方が、少ないんじゃないかなぁ…ここは、取り分けそうらしい、けど。
……あれ?ひょっとして、そういうの、平気?寧ろ興味有ったりしちゃう方?」
(猥談程度に羞恥心など抱く筈もなく。脱衣所に入った辺りで、肩越しに振り返りつつ問い掛けて…
ほほう、と上げた声は。こちらも、彼女に興味津々という風に。
もっとも、それこそこの街なら、貴族のご令嬢だろうが、王家のお姫様だろうが、やる事やってるのが当たり前なのだから。
彼女がそういう事に興味を抱いていても。別に、おかしな事はないのかもしれない。
さて。そうやって気楽に言葉を交わしつつ。こちらも手荷物を預けてしまえば、さっさと脱衣。
浴衣の下に、余計な物を付けていないのは。お約束であり決まり事。なので一枚脱ぎ終えたなら準備完了。
こちらは終わったので…さて。着るだけでなく脱ぐのにも、手間取ってはいないかと。彼女の方を見てみたのなら…)
「…………うわーぉ。…」
(思わず。感歎。そうとしか言えない声が出てしまった。
浴衣一枚だけで隠れていた事が、信じられないような。巨大な、凶悪な、オスの証が。彼女には付いていた。
同性だろうと両性だろうと偏見やらは無いものの。それでも、声を上げてしまったのは。
もう偏に。その肉棒が、ご立派すぎるからに他ならず)