2019/08/15 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場 サウナ室」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──風呂も良いけどたまにはサウナもな、っとぉ……」
サウナ室の扉をおもむろに開き、盛大な独り言と共に室内に足を踏み入れる金髪の男が一人。
軽く周囲を見渡してみるが、今の所他の利用者は居ない模様。
「なんだ今は俺だけか……まあいい、せっかくだからのんびりさせてもらうとしまひょ」
唇を3の字に尖らせブーたれつつも、すぐに切り替えつつのしのしと中に入って行き。
室内の隅の方にある熱された石──サウナストーンに、その近くに用意されたバケツの中の
水を柄杓で掬い、石に振りかけじゅう、と音を立てて水蒸気を発生させて行き。
「……ってあれ、これってばアロマ入りか。しかもこれマッサージ室で使ってる奴と同じだしよ……」
水蒸気とともに漂い始めるほのかな香りに眉を持ち上げる。
そう、水の中にはアロマが混入されている。時間経過で、他者との身体的接触に対する
抵抗を、効けば確実に減らしてゆく効果をもった、この旅籠特製の特殊なアロマが。
「なんちゅうか徹底してますなあ……まあらしいといえばらしいんだが」
おそらく、希望すればもっと露骨な媚薬入りなんかも用意してもらえるのだろう。
そんな事を考えて苦笑しながら、さらに数回アロマ水を石に掛け、タオルをバサバサと振り回して水蒸気を室内に広げていって。
それからタオルを腰に巻き直すと、ベンチのど真ん中に腰を下ろし、サウナを堪能し始める。
均整の取れた筋肉質な男の肢体に、次第にじわじわと汗が滲み、滴り落ち始め。
■エレイ > 「──ぷぅー……いい感じに汗だくになったし、そろそろ出るとすっかぁ……シャワー浴びなきゃなッ」
──数十分後。全身汗まみれになった男はのっそりと立ち上がると、軽快な足取りでサウナ室を後にした。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 サウナ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 休憩所」にシャロンさんが現れました。
■シャロン > 夏の夜。日がとっぷりと暮れた後も、日差しで熱せられた空気はしっとり汗ばむ程に蒸し暑い。
夜更けになってもなお涼が恋しくなる夜を、少女は王都の温泉宿で過ごしていた。
ひとっ風呂済ませてきたのか、浴衣を纏って休憩所の一角――庭園が望める縁側に陣取って。
団扇でパタパタと温い風を生み出しながら、鯉がゆらりと泳ぐ池を眺めていた。
「はふ、やっぱり温泉は良いですね――この後は、どうしましょうか?」
お夕飯を食べるか、或いは少しの休みを置いてもう一度風呂を楽しむか。
体の疲れを解す為にマッサージを受ける、なんていうのもありかしら。
折角の温泉宿を満喫するプランを考えながら、少女は休憩中だった。
■シャロン > 今後の予定を悩みながら、難しい顔の少女が一人。
特に何事が起きるわけでもなく、夜はゆっくりと更けていく――。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 休憩所」からシャロンさんが去りました。