2019/06/21 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイスラさんが現れました。
イスラ > (細く息を零しながら。シャワーを浴びる。
此処に泊まるのは久々で。つい、石庭やら遊技場やらと彼方此方と出歩きすぎた結果。随分と遅い時間。
お陰で、ひっそり愉しもうとした露天風呂は、人目を忍ぶ男女に占有されていた。
其処の所はちょっぴり残念、且つ…他人の逢瀬やら蜜事やらというのは。どうしてこうも目に付くのか。
大人げなさに、我知らず苦笑しつつ)

「 ――――……っ。ふは…」

(低めの湯温と、降り注ぐ流れの強さが心地良い。
日中の熱さや、その残滓が洗い流されていくようで。
…痩せぎす、とでも言うのか。女の柔らかさに欠けて。男の逞しさも存在せず。
そんな肌身を、湯滴が流れ落ちていく)

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にルキオラさんが現れました。
ルキオラ > 人の少ない浴場に小さすぎる足音が鳴る。
ひょい、とイスラの浸かる近くの湯船の縁に飛び乗る小さな影。

「あら、こんばんは。
 糖質由来のエネルギーで動く学生くんじゃないですか。奇遇ですね」

腰に相応のサイズのタオルだけを巻いた小人の錬金術師と目が合えば手を振ってくる。
けっこう前に会った顔だった。

「あなたも静かな入浴を所望したクチですか?
 お邪魔しちゃいましたかね」

足の先だけを湯に遊ばせながら。

イスラ > (白い肌に浮かぶ膨らみは。どことなく未成熟めいて。
その先、唯一突出した異物めく陰根は。向く先を定められそうにない。
どちらでもある、どっちつかず。
普段なら、「どちらも愉しめるからお得だ」などと嘯くものの。
他人に当てられてしまうと、物寂しさを覚えないでもない。
…先程の光景。どちらを、自分は羨んでいたのかな、などと。苦笑してしまいそうで)

「 あぁ、そぅだね。…久しぶりに見る顔だ。
取り敢ぇず、君――だと、ちょっと。如何ともし難ぃ鬱屈を抱ぇている真っ最中さ?」

(そんな中。覚えのある足音と、声に。シャワーを止めて振り返れば。
湯船の縁へと腰掛ける、小さな小さな人影に。同じく片手を振り返す。
ひたひたとタイルの上に足音をさせて近付けば。その正面に、視線を合わせてしゃがみこむか)

「 にしても。その覚ぇ方はどぅなんだぃ?
まるで僕が他の栄養素は不必要な…外観こそヒトに近ぃも、珍妙極まる新種の生物みたいじゃなぃか。」

(つぃつぃと人差し指を伸ばし。指先だけでの握手を図りつつ。
やんわりとした口調だが。言いたい事は、つまり。「お前が言うな」だ)

ルキオラ > 相手が近づいてくるのを見れば、改めて浴槽の縁の上に立って
両手を差し出し、指との握手に応じる。

「へへへ。新種の珍生物同士仲良くしましょう。
 いやあのとき名前を伺えなかったんで、適切な呼び方がわからないんですよね。
 キャラメルバニラくんとお呼びしても?」

ふにふにと相手の人差し指に触れながら、着衣に覆われていない相手の身体についつい目をやってしまった。
男の子だったのかな。いや、ただの男の子にしては少し妙だ。

「鬱屈……お悩み事ですか? よかったらお聞きしますよ。
 かわいい小鳥のピーちゃんに語りかけるような気軽さでどうぞ張り切って」

のんきにおどけてそう提案する。

イスラ > 「 …こちとられっきとした人類種でござぃますょ。
例ぇ君が、神秘と魔術の結晶なのだとしても、同列に置かれてしまぅのは――」

(何と言うか。凄く、困る、とでも。言わんばかりの神妙顔。
尤も、異なる種である故に、決して解り合う事が出来無いというのなら。
こうして異星の友好を示すかのような仕草で、握手を交わす事もないのだから。
それなりに情というか何と言うかが、成立はしている…のかもしれず)

「そぅだったかな?…あぁ、君はそのキャラメルバニラで溺れていたものね。
失礼――イスラと呼んでくれれば良ぃさ。
それで、君は?練金術士殿のご尊名も。是非お伺ぃしたぃのだけれど?」

(握手成立。その侭引き戻した指先を、ちろりと軽く舐めてみる。
もしかすると、ホムンクルスたる彼の人物、未だ甘味を残しているのではないか、と。
視線には気付いてか否か。並ぶように湯船の縁へと腰掛けて)

「 張り切るべきか割り切るべきか。些か考ぇ物だけれど…
何。偶には、れっきとした人間を謳うこの僕も。我が身の在り様を思案するといぅだけさ。」

(実際、妙、だろう。
男ではない程度に、ささやかながら有する胸の膨らみと。
女の証の直ぐ上に、本来なら有り得ない茎の存在と。
二つの性を示す、二つの性器が。身長的に、相手の間近。
…普通なら、多少は隠す物なのだが。言われた通り、多少気軽になれる相手なのか)

ルキオラ > 「あたしを差し置いて只人気取りとはつれないですねぇ……。
 あれ? 名乗ってませんでしたっけ。名乗ってなかったかも。
 イスラくんですね。錬金術師のルキオラです。以後よしなに」

ぺこり、と挨拶。芝居がかった所作なのは、小さい身ゆえに大げさな身振りが染み付いているからだろう。
触れた指に舐めてみても別にキャラメルバニラの味はしない。
ルキオラはといえばなんで色っぽい仕草をしてみせたのかなぁと思っていた。

「お、おお……?」

座り込むイスラ。間近で見れば二つの性の特徴を有していることがはっきりとわかる。
小人にとっての巨大な存在感と、二つの性器を隠さず堂々と見せつけるかのような振る舞いに、少々おののいた様子を見せてしまう。

「両性、ですか」

ルキオラの生涯の中でも何度かまみえたことはある。
とはいえ数で言えば少数であるし、イスラのような年若いものにとって苦悩するに余りある材料だろう。
それぐらいはルキオラにもわかる。

「なるほどねぇ。
 ……あたしは素敵だと思いますけどね」

言いはしないが、古代の神像の彫刻と話している気分だ、などと歯の浮くような感想も浮かんだぐらいだった。
下手なことを口にするのもはばかられ、その程度の当たり障りのないことしか言えないでいる。

イスラ > 「 ん…ぅん?寧ろ世の中、小さぃ方が。ウケも良さそぅだと思ぅけどね?
そぅ、ルキオラ君か。此方こそ。」

(実際には、大いなる知識に於ける先達なのだと、承知している筈なのだが。
小動物扱いしてみたり、君付けしてみたり。
どうしてもその辺りが変わらないのは。視覚情報に多くを左右されてしまう人間故に。
残念、甘味の気配は残っていなかった。それはそれで残念なのだが。
だからといって。彼自身を直接、舐めてみる訳にもいかないか)

「そぅさ、どちらにとってであれ、それを向ける相手が居るのなら。
普段は、考え込む事もなぃのだけれど。
……ほら言ぅじゃなぃか。独り寝は寂しぃものだ、とね――?」

(良く言えば肉体と精神の一致に対する苦悩であり。
…ぶっちゃけて悪く言えば、二つ分の欲を持て余している、とでも。
素敵だなどと、シンプルだからこそ歯の浮くような物言いをされたなら。
苦笑半分、有難う、と口にして。眼下の小さな頭を撫でくり回す。

何だかんだで、扱いは未だ、愛玩動物へのそれに近しいような。
だからこそ、裸体も何も、晒している事も。平気でいるのだろうか)

ルキオラ > 「ははは。かわいがってはもらえますけどね。それぐらいですよ。
 ん……。そう。今みたいに。
 頼りにされることは、少ないわけで」

指で撫でくりまわされると意識がふわふわする。
愛玩動物の扱いをされると、心までそうなってしまいそうな感じがする。

「ああ。……ああ、なるほど?
 ……そういう話でしたら、あたしでよければ、いつでも相手になりますけどね」

前にも似たようなことを言ったが、あのときに比べればずいぶんと気恥ずかしい。
それを誤魔化すように撫でてくる指に抱きついて引っ張る。
もっとも、この愛玩動物が、持て余す欲の受け皿になれるかと判断されるかは、わからない。

イスラ > 「 それはそれで。立派に羨ましぃ才能だけれどね。僕から見れば。
…良く言われるものだょ、可愛げが無ぃとか、生意気だとか。
ぉっと。術士殿にとっての才能とは…言えなぃかもしれなぃね?」

(ついつい苦笑も浮かんでしまう。
何だかんだで人間、溜め込んだ物を吐き出せるなら。それだけで、色々楽になるものだ。
物理的、肉体的な欲は。確かに、大きさに差が有りすぎて。難しいのかもしれないが。
当初鬱屈と称してしまった、胸の内にもやもやと蟠る物に関しては。
こうやって、言葉に変えて。吐き出す事が出来るのだから)

「 …あぁ、確かに。話し相手に、なって貰ぇるといぅのも。
充分に有難く感じられるかな。
…っく、っくく。それ以外に関しては、どぅしたものかな。
もぅ少し君が大きくなってくれたら――考ぇさせて貰ぅとしよぅか。」

(抱き付かれた指毎、相手の総身を持ち上げれば。もう片手の上へと立たせておいて。
それでも、少しは楽になれたのだからと。
口さがない、その小さな小さな口元に。掠めるように口付けを、一つ)

ルキオラ > 「可愛げかぁ~。確かにイスラくんにはないですね」

ばっさり。

「あーほら、そういうとこで頼りにされないんですよねー。知ってた。
 そのうちイスラくんよりも大きい美丈夫になってやりますから……」

すねたそぶりの軽口を叩いていると、体ごと持ち上げられて、
その唇に唇が触れ合う。顔をなぞる淡い感触。

「…………。
 なんか、まだお風呂に入れてないのに茹だっちゃったんですけど」

まるっきり小娘のように顔を赤くして、
実に不服そうに手の上からイスラをねめつける……。

イスラ > 「 言われるまでもなく、知ってぃるとも。あぁ羨ましぃ羨ましぃ。」

(くくくと笑って。持ち上げた、口付けた、その頬が赤らむのなら。
指先で突っつくようにして弄びつつ。
こんな事をしていたら。悩みが薄れるというか…悩んでいるのが、どうでも良くなるというか)

「 そりゃぁ当然だと思わなぃ?
小さな君を、貫いて内側から引き裂くよぅな…猟奇的な趣味は無ぃんだょ。
といぅか口にするだけで、ちょっと…」

(想像して気分が悪くなりそうだ、と言わんばかり。
一度口元を押さえれば、その侭の形で首を傾げ、軽い思案を挟んだ後に)

「風呂は逃げなぃからね。そぅだ、先に一休み挟もぅじゃなぃか。
君は火照りを冷まして、僕は口直しでもして――そぅしたら。
改めて、裸の付き合いとでも。洒落込んでくれなぃかね……?」

(唇一つで朱に染まるのが。可笑しかったと言わんばかり。笑う姿は、割りと上機嫌。
その侭ひょいと彼を揺らして、一旦、脱衣所に向かおうか。
勿論、結局お互い湯船には浸かっていないから。また戻って来るのかもしれないが。
その前に…もしかすれば今回も。甘い味覚を堪能する、休憩時間でも差し挟んだか)

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からイスラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からルキオラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にカインさんが現れました。
カイン > 「ふぅ。生き返る、この時期はなお身に染みるな」

宿の一つにあるに設えられた露天風呂、
大きな湯船の中に1人身を浸して心底しみじみと言った調子の声を出す男。
体が芯から温まっていく感触に息を吐きながら、体を大きく伸ばし。

「用心棒稼業は楽でいいんだが、時間が長いのがな。
 この時期は雨が降るし…困ったもんだ。
 いつでも温泉に入れるような場所ならいいんだが」

そんな場所はこの湯の線源である山脈の方でもそうそうあるものではない。
小さくないものねだりをぼやきながら、熱を強く感じるように湯の中で腕を伸ばし。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にカインさんが現れました。
カイン > 「…これ以上はさすがにやめておいたほうがいいな。
 また明日、目が覚めた後に入るとするか」

体がずいぶんと温まったことを確かめるように体をほぐし、
立ち上がった後にその場を後にしていくのだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からカインさんが去りました。