2018/10/08 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──ウボァー……」
夜。
湯煙立ち込める露天の広い岩風呂にて、湯に身を浸し変な声を漏らしている金髪の男が一人。
湯船の縁にぐでりと背を預け、気の抜けた面を夜空に向けながら悠々と寛いでいる。
時折頭に載せたタオルを手にとっては、軽く顔を拭ったりしつつ。
「ふぃー……うむ、いつもながら見事な湯加減だと感心するがどこもおかしくはないな。
月は……まああ今日はちくと朧だが、これはこれで風情があっていいということにしておこう俺は心が広大だからな」
などと、夜空に浮かぶ朧月を眺めながら眉下げて笑いつつ独りごち。
そうしてのんびりと湯を堪能しながら、たまにちらりと出入り口の方に仄かな期待を込めた視線を向けてみたりもして。
■エレイ > 「……。こうして出入り口を露骨にチラ見してみてはいるが……人生何が起こるかわかったもんじゃないからな。
期待通りにあそこから入ってくる、という以外のパターンもあるかもしれん」
チラ見の合間にふと、そんな呟きを漏らす。
腕組みをして、ふむむ、と唸りつつ。
「例えば……空から落ちてくるとか、逆にこの風呂の中から湧いて出るとか。
あるいは囲いをぶち破って飛んでくるとかいうダイナミックなエントリーの可能性も……
まああそもももそれ以前に、期待通りに女の子がやってくるかどうか、という所からの話ではあるのだが……」
そんな、甚だしょうもない考察をブツブツと独り言として吐き出してゆく。
結局の所、男は暇であった。
■エレイ > その後もあれこれと詮無い思考に耽って時間を潰していたものの、
どうやら女の子はおろか男すら来る気配も無いようで。
やれやれと肩を竦めながら、男は湯から上がって場を後にしてゆく。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にジードさんが現れました。
■ジード > 「いきかえるぅ――」
どこか惚けたような気が抜けた声が岩風呂に響いく。
商品の仕入れの帰りに近くに立ち寄ったので風呂だけでもと入りに来たものの、
一度風呂に入ってすぐに宿泊の手続きを終えたのがつい先程。部屋でくつろいで
従業員にこっそりあまり人のいない時間を教えてもらって狙い通り、ほとんど独り占めの状況で
湯船に体を浸して弛緩したように息を吐き出し肩を揉む。
全身がほぐれていくような感覚に自然と上機嫌になるのも無理なからぬこと。
「良い湯加減ではあるんだけどこうも居心地がいいと罠みたいに思えるね。
上がらせずに長期滞在させようっていう気すらする」
完全に被害妄想そのものの言葉を漏らしながら大きく息を吐き出し心地よさを堪能する。
■ジード > 「だからといって仕事に行かないわけにも行かないしなあ。
今度は港の方に一度薬の材料仕入れに行って王都を離れるかどうかだね」
先のことをなんとなしに頭に浮かべるものの考えがまとまらない。
ハァッと熱っぽい吐息を吐き出すに任せてゆっくりと目を閉じ。
「このまま寝たら流石にのぼせそうだね。
人間よりは頑丈な方とは言え流石にそんな無茶な体してる覚えはないし」
■ジード > 「ん、倒れる前に風呂からあがろうか。このまま体調崩したら笑い話だよ」
眠り込んだが最後目が覚めないまであり得そうな心地に体に鞭打って立ち上がる。
のぼせないうちにと脱衣所の方向へと足を向けるのだった。
最後に一つ強めに吹いた風にくしゃみが漏れたとか。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からジードさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にセレナさんが現れました。
■セレナ > 無粋に視界を遮るものの無い夜空に煌めく星空。
天気が良いのか、大気の透明度が高く感じるほどに星の明かりははっきりと感じられ。来てみて良かったと思わせる見事な光景。
「はぁ……風流です」
特に男女の区別が書いてなかったので恐る恐る様子を窺いつつ入り。他に人気を感じない事で、次第にリラックスしながら湯に浸り。
目に映る綺麗な夜空を堪能して、心地よさげに目を細め。岩場を思わせる浴槽が大自然の趣きを醸し出していて、自然の中で湯浴みをしている気分だとご満悦。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にグスタフさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にケラノスさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からケラノスさんが去りました。
■グスタフ > 全身の力を抜いて、男は湯に沈んでいた。
どれだけそうしていただろう。それほど長い時間ではなかったはずだが。
誰かを待ち伏せしたというわけでもないが。
身をゆだねて浮き沈みを繰り返して沈んでいただけだった。
そこに他の客が来たとて、どうすることもできずに数秒後には浮き上がる。
相手が湯船に入るのに合わせて、息も続かず起き上がる。
「ぷわっ……っと、失敬失敬。出るタイミングを失ってね」
濡れた頭を振りながら、彼女の前に立ち。その姿を上から下まで嘗め回すように見てしまい。
ピクリと股間が反応してしまう。悪戯めいた笑みで、その股間を隠しもせず誇示するように。
「驚かすつもりは……あったかな」
■セレナ > 「ひゃっ! な、なに?」
他に人気が無いと気を抜いていたところに、ざぷりと湯の中から浮き上がってくる人影。
唐突な他者の出現に不意を打たれて、びくりと身を竦ませて何事かと混乱の面持ちで出現した人影を見つめ。
目の前に唐突に現れたその人影をぎぎっと軋むような動きで確認するように、何度かその全身に視線を走らせ。現れた人影が、大柄で逞しい男性だと認識が追いつくにつれて、白い肌が湯の温もりでなく羞恥に色づき。
怯えたように、すらりとした手足を折りたたむようにして身を縮こまらせてしまえば豊かな胸元が寄せて集められて深い胸の谷間を作り上げる。
はわわ、と混乱の様子を隠すことなく狼狽えた姿を見せ。目の前で立たれれば、男の股間がちょうど目の前へ位置してしまい。思わずと言った風情で、そこを見つめ。
「えっと、その……驚かさないでください」
かけられた言葉に再起動した様子で、ぎこちなく男の顔へと目を向けてひきつった笑顔で言葉を返すも。どうしても意識してしまうのか、ちらちらと視線は男の股間に流れ。