2018/09/18 のログ
セイン=ディバン > 「まじかよ……はぁ。イヤになるぜ……。
 俺ぁどうしても、魔術適正が低くてな」

相手の発言に驚く男。男も魔術は多少なりとも使えるが。
それだって、良くて数種類。しかも制限はしっかりとあるので。
少しだけ、相手がうらやましいと思ってしまった。

「……ははは。立派で、偉い騎士、か。そりゃあいいや。
 じゃあ、もしも汚れ仕事や、人手が欲しかったら声をかけてくれよ。
 格安で手伝うからさ」

随分とまっすぐに、気持ちいい物言いをするな、と。
男は笑い、相手にそうセールストークをする。
この男は、気に入った相手には協力を惜しまないタイプなのだ。

「あぁ、その、気にするな……これも、練習だ……。
 ……ん……。なん、だな……。
 セラフィナちゃん、その……素質、あるな」

再度触れられれば、先ほどとは違う感触。
明らかに学習し、見事に慣れていっているそのハンドテク。
男は微かに生じた快楽に呻くものの。触られ、じろじろと見られれば。
男もやはり興奮してしまい、肉茎は、ぴくっ、と跳ねたりしている。

織機セラフィナ >  
あ、先祖に龍がいるらしくて。
あの、これ以外は、その、あんまり。

(使えないわけではないし、たぶん彼よりは適正はあるのだろうけれど。
 どちらかと言えば性格的なことが災いして、戦闘中に柔軟に使えるものとなると、これしかなくなってしまう。)

あ。
あの、汚れ仕事しなくても済むようにしたいので、むしろ仕事を奪っちゃう形になるかもですけど……。

(綺麗ごとを通すために汚れ仕事が必要だなんて思ってもいない。
 そんな言葉。)

あ、はい。
……え、そ、そうなん、ですか。
ありがとうございます……えと、気持ちいい、ってこと、ですか……?

(なんだか褒められた。
 お礼を言ってから気が付く。
 こういう事の素質があると言うことは、そういうことなのだろうか、と。)

セイン=ディバン > 「……ん~。ん~~~~~~?
 なんだろ、本当に。本当に……。
 そういう存在と、縁があるな、オレは」

相手の告白に、首をかしげる男。
やれやれ、どうしてこうも、とも思うけれども。
いや、だからこそ面白いのよな、この国、と。そこでそう納得しておいた。

「……く、ふっ。……セラフィナちゃん?
 山の頂上に上ろうとしました。道が岩石でふさがっていました。
 迂回路もありません、って時。キミはどうする?」

相手の言葉に。男が、冷たく笑った。
そのたとえ話に意味があるのか。男の喉から出た言葉は、酷く邪悪で、毒のような音色で。

「ん……。その、なんだなぁ。
 あ~……。うん、まぁ。そうだな。
 気持ちいいぜ。触れられるの。……おかげさまで、息子も元気さ」

あまり変に褒めても、気分を害するだろうか。
そう思い、男は微妙に言葉を選ぼうとするのだが。
でも多分、どう言い繕っても、意味はばれるよな、と。
観念して、素直に言うのであった。

織機セラフィナ >  
(と言ってもそれこそ噂レベルだ。
 こういう事が出来るからそうなのだろう、と言うぐらいの。)

え。
それは、岩をどかすしかないんじゃ……。

(その男の笑みに底知れぬ恐怖を感じながら、素直に問いに答える。
 なんだろう、そうするしかないのに、そう答えるのは間違っているような。)

――そう、ですか。
気持ちいいですか。

(口元が緩む。
 こういう事だけど、自分の行為で誰かが気持ちよくなっている、と言うのはなんだか嬉しい。
 太い肉棒を掴んでゆるゆると動かしながら。)

あ、あの、男の人って、その、お、っぱいで、してもらうの、好きって、聞いたんです、けど……?

(上目遣い。)

セイン=ディバン > なにやら、微妙な空気。
追求は、しない方がいいのだろうか、と。
男はそこで、口を紡いだが。

「……そういうことさ。どかせないような岩なら、砕くしかない。
 セラフィナちゃん。キミが目指す世界にたどり着くにはね。
 汚れ仕事をしなきゃいけない場面がきっとある。
 そういう時、キミの手が汚れないようにするのが、俺たち冒険者の仕事の一つなのさ」

そこが理解できているならば。後は、道を誤らなければいい。
男は暗にそう告げる。キミが汚れる必要は無い。ただし。
その汚れ仕事から目を背けてはいけないよ、と。

「あ~、う~……。
 まぁ、正直言って気持ちいい」

尋ね返されれば、答え返すしかなかった。
実際、男性器が反応してしまっているのだし。
ごまかしてもいつかバレるだろうから、と思っていた男であったが。

「……え~っとね。まぁ、人それぞれだけどな?
 オレは、キライではない。その……。
 セラフィナちゃんみたいに、大きな胸の持ち主なら、なおさらだ」

突然の質問に、男は戸惑うが。これだって、隠してばれないわけでもあるまい、と。
男は、照れたように視線をそらしつつ、正直に告白した。

織機セラフィナ >  
……よく、わからないです。

(嘘を吐いた。
 本当はわかっている。
 曲がりなりにも貴族だ、そういうことは嫌と言うほど。
 だから、わかっていないことにした。)

あ、あの。
セラ、でいいです。
親しい友人はそう呼ぶので。

(だから話題を変えた。
 自身を呼ぶならこう呼んでくれ、と。
 別に誤魔化すだけではなく、そう呼ばれるのはなんだかくすぐったさがあるのだ。)

じゃ、じゃあ失礼して――。
う、わ……。

(上半身をお湯から出す。
 そのまま彼の下半身に抱き着くように身体を寄せて、男性器を胸で挟む。
 自身の胸の間に熱いものがある感じがなんだかこう、すごい。
 すごいとしか言いようがない。
 すごい。)

セイン=ディバン > 「……まぁ、あくまでもそういう可能性もある、ってことで。
 だからさ。もしも困ったら、依頼出してよ。協力するからさ」

これ以上は余分なおせっかいだな。そう思い、男は雰囲気をやわらかくする。
相手がどんな選択をするかは、結局相手次第だ。

「ん、そっ、か。
 じゃあ、セラちゃんって呼ばせてもらうよ」

相手もまた、話題を変えようとしたから。
男もそれに倣い、きっちり会話を切り替えることにした。
それにしても、随分警戒が解けたな、なんて思いつつ。

「え、ちょ? ……お、おっほぉぉぉ……。
 こ、これは……たまんねぇぇぇ……。
 ピチピチの若い女騎士様のパイズリとか……。
 他の男に見られたら、妬ましさで殺されっかも……」

まさかの、いきなりの胸での奉仕に、男の喉から情けない声が上がった。
しかして、その胸の感触たるや。張り、圧力、やわらかさ。
まさに極上の逸品といってもいい感触と心地よさに、男のペニスがびくびくと跳ね。
更に、どろどろとカウパーを分泌し始めてしまう。

織機セラフィナ >  
(その言葉には頷きだけ返しておいた。
 決めることを先延ばしにしながら。)

はい。
よろしくお願いします。

(今更な感じはするが、良いのだ。
 話題を変えるためだけなのだから。
 きっとそれは彼もわかっている。)

い、今騎士とか女の子とか関係――いや、女の子は関係ありますけど!
とにかく!
そういう言い方やめてください!

(とりあえず女騎士がとかは関係ないはずだ。
 怒ったような顔で彼の顔を見上げながらゆっくり上下に動く。
 しかし胸の中の存在感がすごい。
 火傷しそうなくらい熱いし、ごつごつした彼自身が胸の間を移動している感覚がくすぐったいと言うかなんというか。
 と言うか下におろすと頭が出てくるし、きっとかなり大きい方だと言うのはなんとなくわかった。
 一番下まで下すと口まで届きそうで――)

――れろ。

(ちょっと舐めてみる。
 へんなあじがした。)

セイン=ディバン > 相手が頷くのを見て。男もまた、それ以上は口にしない。
まだまだ、若いであろう相手。その選択を、急がせてはいけない、と。
男なりに理解しているから。

「ははは。なんだか、くすぐったいな。
 キミみたいな若い子を、なれなれしく呼ぶなんて」

男はわざとらしく笑い、そう言う。
必要な線引き、必要な話題の切り替えだったな、と。
そう理解してはいても、それを匂わせようとは思わなかった。

「いや、いやいやいや。大事なポイントだぞ!?
 女騎士にされるのか、踊り子にされるのか、メイドにされるのか!
 そういうシチュエーションってのも、男にとっては重要なんだよ!」

相手の反応に、男も強く反応を返す。
この辺り、男性の性癖というか、愚かなこだわりというのは……。
女性には理解しがたい部分かもしれなかった。
そのまま、胸の奉仕を受け続けていた男だが。
先端をなめられてしまえば。

「……んくっ」

声が漏れる。たどたどしさが、逆に快感になっている。
まだ色を知らぬ若い女性が。自分のものに奉仕している。
そんな状況は、なんど味わってもたまらないもので。
次第に男の股間は熱を帯び、肉棒はふるふると震え始めていた。

織機セラフィナ >  
私はその方が慣れてますから。

(気にしないでください、と笑いながら。
 そう言いながら、大人の人は余裕があるなあ、なんて。)

て言うか今お互いはだ、裸じゃないですか。
なんか裸の付き合い、ってそういう意味らしいですよ。

(お互い素っ裸なんだから女騎士も踊り子もメイドもくそもないだろうと思う。
 その辺はやっぱり男慣れしていない初心な少女の考え。
 裸、と言うあたりで恥ずかしくなり、顔の赤みが強くなった)

えへ。
――あむ。

(彼の声が頭上から聞こえ、胸の間のものが跳ねる。
 なんだかそれが嬉しくなって笑いが漏れた。
 だから舐めるだけじゃなく、肉の間から顔をのぞかせている亀頭を咥える。)

ぇろ、ちゅる、んむ……。


(男性経験がないとはいえ、そういうことに興味がないわけではない。
 舐められたり咥えられると気持ちいいらしいと言うことは知っているし、さっき触った反応でどうすれば気持ちいいかはなんとなくわかった。
 上下運動ではなく肉でこねくり回すように胸を動かし、口の中で亀頭を転がすように舐める。
 ぎこちなくたどたどしいが、自分で気持ちよくなってもらおうと言う精一杯の動き。)

セイン=ディバン > 「そうか。だったらまぁ、オレも慣れておこう」

相手が気にするな、と言うのであれば。男も気にしないように努めようと。
せっかく知り合えたのだから、その辺はうまく付き合っていきたいという思いがある。

「服装だけの話じゃないんだよぉぉぉ!
 役職とか、職業も大事なのぉぉぉぉぉ!」

男のロマンはやはり女性には分からんのかなぁぁぁ! と猛アピールの男。
分かるも分からないも。基本男のロマン、なんてものはくだらないもので。
それを女性が理解できないのは当たり前でもある。

「ん、っくっ!」

油断しているうちに、亀頭を咥えられた。
胸とは違う、熱い感触。先ほどよりも大きな声が漏れた。
そのまま、懸命に舐められ、胸で揉まれ。次第に男の息が荒くなっていく。
元来、男は早漏な方ではないが。今回に限って言えば……。
ここ最近、女性を抱いていないのもあるし、相手の体が魅力的過ぎるのもあった。
男はとっさに、相手の頭を軽く、ぽんぽん、と二度叩くと。

「セラ……その、なんだ。
 もう……出ちまいそうだからさ。な?」

だから。この辺で止めにしておかないか、という。目線での訴え。
確かに、この相手を抱きたいとは思った。だけど。
予告もせず、無遠慮に口内射精をしたいとは、男は思わなかった。
この辺り、男が小物な証拠である。とはいえ、その辺はわきまえているつもりだし、わきまえたかった、という思いもある。
事実、あとほんのちょっとでも奉仕を続けられれば、男の股間は暴発してしまうような状況なのだ。

織機セラフィナ >  
(拘りがあるのはわかる。
 だけどそこまで必死になるものだろうか、と奉仕を続けながら。
 男と言うのはよくわからない生き物だ。)

ん、っは、はぁ……。

(流石に息が続かなくなる。
 一度口を離し、何度か呼吸を繰り返す。
 その間は動きが止まるが、息が整えばもう一度――
 と言うところで頭を軽く叩かれた。
 思わずそちらを見上げて。)

……わかりました。
もうちょっと、頑張りますね。

(それが「もう少しで出るから続けてくれ」と言う意味だと勘違い。
 自分で彼が気持ちよくなっていたのが嬉しくなっていたのもあり、にっこりと笑ってもう一度咥えて。)

――へいんひゃん、えぅ、ひもひいい、れふかぁ、ぢゅる。

(更に身体を少し傾け、彼の顔を見上げながらそう尋ねてみた。)

セイン=ディバン > 事と次第によっては戦争にもなりかねんのだぞ、と言ったところで……。
バカじゃあるまいか。と笑われるのがオチであろう。
古来より、男と女の間にはそういう溝というか……ズレがあるものなのである。

「いや、無茶すんなって……」

なんだろうか。いつしか、本格的に性交のステップを踏んでいないか?
そう思いつつ、相手が呼吸を整えるタイミングで、奉仕の中断を促した。
促した、ハズだったのだが。

「いや、そうじゃな……ぃぃぃぃぃっっっ!?」

相手が見事勘違いし、あ、これヤバイやつだ、と男が判断し。
声を上げるよりも早く……相手の奉仕が再開されてしまう。
なんとか。なんとか声を。そう思っていたのに。
相手が、上目遣いで見てきて、肉槍を口内に納めたまま。
しゃべって。そのせいでしたが。いきが。ねつが。

「ぐ、ぅ、ぅぅぅっっっ!」

次の瞬間、男は腰を浮かせ、相手の頭を両手で押さえつけ。
その高まりを、口内へと放ってしまっていた。
ほとんど、漏らすような感じだ。
常人離れした肉槍から溢れる精液は、当然量も濃さも常人離れしていて。
男は、体をがくがくと痙攣させながら、溜めに溜めた欲望の汚液を、相手に向かって注ぎ込む。
たっぷりと、一週間以上のの禁欲状態を経た精液は、下手なゼリーなどよりもこってりとしていた。

織機セラフィナ >  
んぅ!?

(肉棒がびくん、と今までで一番大きく跳ねた。
 直後に彼が声を上げ、頭を押さえられる。
 殆ど同時に口の中に何か吐き出される。)

ん、ぐ、んご、ぉ――

(混乱。
 そうこうしてる間にも口の中にどんどんそれは溜まっていく。
 濃さ故に飲み込むことも出来ず、かと言って頭を押さえられているので吐き出すことも出来ず。
 彼のものは長いだけではなく太いので、間から漏れることもない。)

んんっ、ぐぉ、ごぼ、ぶ――!?

(ここに至って初めてそれが精液だと気付く。
 だがどうすることもできない。
 結局目を白黒させながら暴れるしか出来ないのだが、男性に押さえつけられているからか、それとも体勢のせいか力がうまく入らない。
 お湯をばちゃばちゃさせているうちに、鼻から逆流してきて、更に混乱。)

セイン=ディバン > 「く、ぁ、ぁっ……」

溜め込んだ精を放つ快感というのは、やはり大きく。
しかして、相手がくぐもった声を上げ、暴れるのに気付けば。

「……ぁ。って、うわわわわわっ!?
 す、すまんセラちゃん! ついっ!」

これはちょっと、洒落にならん、と気付き。
男は相手の頭から手を離し、腰を引く。
それでも、すでに大量の精液を射精していたのだから。
それだけで済むわけもなく、男は相手の体を支え、ゆっくりと湯から上げ。
相手を、湯船の縁に座らせる。

「いや、マジですまんっ! と、とは言っても!
 オレはキミに、その、パイズリフェラを止めてもらおうとしたのだが。
 それを見事勘違いなさって奉仕を続行したキミにも責任はあると思うのだがどうか!」

謝罪しつつ、相手の背中を撫でる男。しかして、決してわざとではないのだ、と主張するのだが……。
男の股間は、一度射精したというのに、いまだに堅いままであった。
これもまた、男の類まれなる体力、精力のなせる技なのだが。

織機セラフィナ >  
――っげほっ!
げほ、ごほっ、っが、はっ、はぁっ、――

(口の中から彼が居なくなれば、まず大量の濃い白濁液が吐き出される。
 そのまま息を吸おうとして、それらが引っかかった。
 結果、盛大に咽ることになる。
 何度かせき込み、今度は咽ないように慎重に息を吸う。
 あぁ、なんだか生臭い。)

い、いえ、だいじょうぶ、です。
あの、私が、悪いので……。

(彼の言う通りだとしたら勘違いした自分が悪い。
 涙目で口元を拭えば、なにやらドロリとしたもの。
 見てみれば明らかに涎ではない、白くて粘ついたもの。
 じいと見てから、舐めてみる。)

ん、っぐ……。

(苦いし、粘つく。
 思わずびくんと身体を跳ねさせた。)

セイン=ディバン > 「あぁぁぁぁ、す、すまん……!」

おもいっきり咳き込んでいる相手の背中を必死にさする男。
なんというか、先ほどまでの雰囲気はどこへやら、である。
こんなことだから、同業者たちやギルド職員に、小物だとかなんだとか言われるのだが。

「いや、その。あらかじめ、ちゃんと打ち合わせしておくべきだったな。
 ……って、お、おい……」

互いに謝罪し続けている中、相手が精液を舐め取るのを見れば。
男は、唾を飲み込み。
そのまま、ゆっくり、ゆっくりと相手の体に手を伸ばしていく。

「……セラ……」

まっすぐ相手を見つめ、名を呼ぶ男。
しかしそこで男は考えた。またすれ違ってしまっては、事だ、と。

「……なぁ、ダメ、か?」

なぜそこで中途半端な言葉になったのか。
男のヘタレ具合、最高潮であった。

織機セラフィナ >  
ん、――ぐ、ん……っふ、う。

(口の中がねばねばする。
 かと言って彼の目の前で口をゆすぐのも失礼な気がするし。
 仕方ないので舌で口の中を舐め取り、飲み込んだ。
 やけに濃くて飲み辛かったけれど。)

わ、私はだいじょう――え?

(名前を呼ばれ、そちらを見る。
 思っていたより近くて、ちょっと仰け反ってしまった。
 しまったと思いつつも、なんだかちょっと怖くて。)

ぁ――

(彼の言葉。
 何が、とは言わなかったが、たぶんしたいと言うことなのだろう。
 困った顔で視線を逸らし、意を決して彼の顔を見ようとするが、やはり逸れる。)

……わた、私――あの、やっぱり、そういうことは、ちゃんと、したい、ので……。
その、セインさんのことが嫌い、とか、そういうことじゃないんです。

(やはり本番となると恐怖が強い。
 彼は良い人だと思うし、気持ち的にはむしろ彼とならしても、とは思うのだけれど。)

あの、セインさん、その、――大きいから、怖い、って言うのもあって……。

(流石に初体験でこのサイズは、恐怖しかない。)

セイン=ディバン > 「いや、ゆすげ? 無理すんな?」

相手の気遣いがわかった。だから、素直にそう言い。
男は、転送呪文で家からコップと水を取り出すと、相手に渡した。

「……」

近い。いつの間にか、随分近くまで接近してしまっていた。
男は一度深呼吸をして、それから。相手の反応を待つ。
困ったような顔、視線をそらされ。そして。

「……あぁ、いや。うん。いいんだ。
 ……って、ていうか。アレだな! 知り合っていきなり、なんて。
 その、やっぱ軽いよな、オレ。うん!」

何を口走っているのか。安直なセックス。簡単な快楽発生運動。
そんな愛の無いセックスを今まで散々してきたくせに。
なぜか。今回は。相手の言葉が、男の中に響いてしまった。

「……うぐっ、それ、久しぶりに言われた……。
 ……そうだよな~。普通に考えて、このサイズはやっぱきついよなー……」

続く言葉に、思わずがくり、とうなだれる男。
実際、受け入れてくれる女性も多いが、サイズゆえに拒まれることも多いのだ。
抱いた娼婦の中には、痛いといって途中で行為が終了してしまった女性もいた。

「……ん。でも、ありがとな。
 胸と口でしてもらえただけでも、嬉しかったぜ?
 実際すっげぇ気持ちよかったしさ」

男は笑い、相手の頭を撫でる。
素直に、感謝しかなかった。

織機セラフィナ >  
あ、ありがとうございます。

(とかやってたらコップと水を渡された。
 口に含んでゆすぎ、湯船の外に吐き出す。)

――っ。

(そうしてあまりに近い距離にいることに気が付いた。
 裸で、しかも縁に座った状態で。
 急いでどぼんと湯船に口元まで潜り込む。)

あ、あの!
セインさん、なら、私、その……。
ちゃんとお付き合いして、お互いのことちゃんと知って、それからなら、全然、アリだと思います……。

(彼としたくないと言うわけではないと言いたいのだが、フォローになっていない。
 むしろ彼の言葉通りのことを言葉を変えて言っているだけだ。
 だがそれには気付かず、フォローのつもりで。)

――流石に、そのサイズは、その。
ちゃんと、準備とか、色々しないと、無理だと思います、普通……。

(準備がどんなことかはわからないけれど。
 もうすっかり慣れてしまった彼の強直を赤い顔で眺めながら。)

いえ……はい。
すみません。

(申し訳なさそうに返事。
 頭を撫でられている間はお湯の中でぶくぶくぶくぶく。)

セイン=ディバン > 「……はい。じょうずにできました~、だな」

相手が口をゆすげば、コップを受け取り、再度転送呪文で家に転送する。
こういうとき、この呪文は便利である。
登録しておいたものは何でも取り出せるのだから。

「……おぉっ!?」

沈黙の後、相手が湯船にもぐったのを見て、男は驚きの声を上げる。
考えれば、それはまぁ、そうだよなぁ、なんて。
何せ初対面なのに、裸で向き合っていたのだから。

「……くっ、カハハハハハッ!
 いや、いいっていいって。セラちゃん、落ち着けよ。
 ……お付き合い、ね。オレ、一応別居中とはいえ妻がいるけど?
 それでもオッケーなの?」

慌てるような相手に、男は声上げて笑い、そう宣言した。
妻とは、互いに浮気オッケー、ただし分はわきまえること、という感じの契約を結んでいる。
だがそれはあくまでも夫婦間の話。妻のいる男と深く知り合おう、なんて相手が思うかどうかは別問題だ。

「デスヨネ~……。
 う~ん。これをいきなり受け入れてる女性たちの方がすごいんだよな、やっぱり」

思い返せば、最近はこれをすんなりと受け入れる女性ばかりで感覚が麻痺していたが。
このペニスサイズは、ちょっとしたバケモノクラスなのだ、と再認識の男であった。

「だ~から、気にすんなって。オレもちっと強引だったよ。
 それに、今日お別れしても、今生の別れって訳でもねぇだろ?
 ……セラちゃんは、まっすぐな騎士様だからさ。
 もっと、ゆっくり縁を深めていこうぜ。な?」

申し訳なさそうにする相手に、男はそう声をかける。
そう。なにも機会はこれだけ、ということでもあるまい。
互いに生きていれば、縁だってまた合うさ、と。
男は笑い、相手の頭を撫で続ける。

織機セラフィナ >  
(なんだか子ども扱いされているようでムッとするが、実際この手の経験は彼の方が上なのだ。
 ちょっとむすっとした表情をしておくことに留める。)

――浮気する人は、嫌いです。

(そう言って鼻先までお湯に埋まる。
 自分が、と言うよりは、どちらかと言うと奥さんを大事にしてあげるべきだ、と言うようなニュアンス。
 彼と奥方との約束までは知らないが、あまり良くはないだろう、と。)

だって長さも太さも私の腕ぐらいありますよ。
フツウの人間には無理ですって。

(ここには普通じゃない人間とか人間じゃないのとか沢山いるから麻痺しているのかもしれないが、普通は自分の腕ほどもあるペニスを受け入れられる女性はそういない。
 少なくとも自分は無理だ。
 今のところは。)

それは、そうですけど。
――でも今のままだとセインさんが私と、その、えっち出来る可能性は殆どないですよ。
セインさん奥さんいるんだし。

(撫でられるのは子供扱いされているようであまり好きではないのだが、今はそうでもないのは何故だろう。
 きっと彼が大人だからだ。
 そう思うことにした。
 ぶくぶくぶくぶく。)

セイン=ディバン > 「……可愛い表情ですこと」

相手がなぜかお怒りのご様子ではあるが。
その表情は可愛らしいものなので、ついついからかうように言ってしまう男。

「……そっかそっか。
 そりゃあ……困ったなぁ」

ハッキリといわれれば、男は困ったような表情をする……演技を見せる。
男とて、浮気が良い事でないことは知っている。
しかして、それでも肌を重ねる愚かな生き物もまた、人間であろう、と。
そう思ってもいる。

「いや、腕は言いすぎだろ!?
 ……いやまぁ、確かに、デカいのは認めるけどさぁ」

さすがに腕サイズはないだろう、と訴える男。
しかし、実際色々とあって最大限まで膨張したときは30サンチ近くにもなったこともある。
その後、心臓への負荷が高すぎて男は倒れる羽目になったのだが。

「……そうかもしれないけどな。
 だからって、ここで無理やり襲われたいか?
 そんなんイヤだろ? オレも無理やりは、基本趣味じゃない」

殆ど無い。つまり、かすかにあるという事。
あせらなくてもいいじゃないか、と。頭撫で撫で。
それに、もしも互いにそういう色々な障害が無くなって、いざすることになったら。
そのときは、きっとすごく気持ちいいはずだ、と。
男は相手を見ながら快活に笑う。

織機セラフィナ >  
……そう思ってないですよね。

(流石にそれが演技だとはわかる。
 でなければこんなところに来てまで女の子漁りはしないはずだ。
 じとっと睨むように。)

腕は言い過ぎですけどぉ。
でも太さは私の手首ぐらいは普通にあるじゃないですか。

(ざば、と自分の手首を彼の前へ掲げて。
 鍛えてはいるが傷のない、実戦経験の少なさがわかる腕。)

それは、――嫌です、けど。

(襲われるのは嫌だ。
 力では敵わない、きっとあらゆる力を使って抵抗しても、彼には通じず押し倒される。
 犯されることそのものより、それを――自分が女の子だと言うことを思い知らされる方がずっと嫌だ。
 自分は騎士でありたいから。)

セイン=ディバン > 「え~? んなことねぇよ~?」

悪いことだとは分かっているのだ。ただ、せっかくの人生……。
全力で楽しみたいと思い、行動してしまっている。
ある意味、性質が悪い。

「うっく、あ、あるかもしれんねぇ……。
 ……セラちゃん、腕綺麗な。……。」

実力は高いだろうに。実戦経験は乏しいのか? と考えるが。
それを聞くのは、少しためらわれた。
相手のプライドを傷つけると思ったのだ。

「……オレもイヤだよ」

相手の静かな言葉に。男もそう静かに告げる。
そのまま、相手の頭を撫でながら、空を見る。
月が輝いていた。相変わらず、この宿の温泉は良い。
風情がある。男はそう思いながら……。
しばし、そうして入浴していた。隣に美人がいるのに。
それ以上、手を出さないままで……。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 露天風呂」からセイン=ディバンさんが去りました。
織機セラフィナ >  
もう。
悪い人。

(ぷうと膨れて顔を背ける。
 悪い人、とは思っていても、嫌いになれない人ではある、と、これは口には出さず。)

あ、はい。
試合とか稽古しかしたことが無くて……。
だからか、なかなか勝てないんです。

(所謂お屋敷剣術なのだ。
 意地の悪い先輩などはそう言って馬鹿にしてきたりするから、悔しくて仕方がない。)

――はい。

(そうしてしばらく頭を撫でられながら風呂に浸かって。

 ――さて。
 割とやることやっちゃったとは言え、素に戻れば裸を見られるのは嫌だったりする。
 そういうわけで彼が上がるまでは自分も上がるわけにいかず。
 更に先に入っていたのは自分なわけで。
 当然と言うかなんというか、しばらく後にはすっかりのぼせてしまって、結局彼の世話になったとかならなかったとか――)

ご案内:「九頭龍の水浴び場 露天風呂」から織機セラフィナさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にカインさんが現れました。
カイン > 「ふぅ。生き返る、仕事で遠出した後はなお身に染みるな」

宿の一つにあるに設えられた露天風呂、
大きな湯船の中に1人身を浸して心底しみじみと言った調子の声を出す男。
ここ数日野宿の仕事をしていただけに、体が温まっていく感覚が心地よい。
血糊や垢を落とし終わった直後のふろとなれば格別だ。

「護衛は楽でいいんだが、変なところで襲われると処理がな。
 いつでも温泉に入れるような場所ならいいんだが」

そんな場所はこの湯の線源である山脈の方でもそうそうあるものではない。
小さくないものねだりをぼやきながら、
大きく吐息を吐き出し腕を湯の中でゆっくり回し体をほぐしていく。

カイン > 「相手が人ならいいが獣の類はなあ。ただ脅かせば帰ってく連中はさておき、
 死ぬまで戦うような大型の獣の類は本当に始末に負えん」

今回の仕事でも随分と苦しめられたのを思い出してげんなりとした表情が自然と浮かぶ。
決して強いかというとそうでもない割に、しぶとくて後始末が大変ととにかく面倒くさいのが困りもの。

「これで戦って楽しいような相手ならさておき、そんなのもまず見かけないしな」

そんなものが街道を早々歩かれていても困るのだが。
心底ぼやきながらコキコキと首を鳴らし。