2018/06/23 のログ
空木 > もっと交われ、交われ、と頭に響く声に、逆らわない。
むしろもっと叫べと言い返す。そんな女であった。
男の頼もしい言葉には、無言を返す。酒のせいで緩んだ理性がそれを後押ししてくれる。
子を産むにはうってつけの頑丈な腰を男が掴むや、一気に立派をねじ込んだ。

「~~~~っ♡」

唇からもれる興奮の吐息が男にかかるだろう。
一息に奥底へと到達したそれは、乳白色の湯で見えなかったが、挿入だけで絶頂させる名器であって、想像以上に巨大なものだった。
ぱらりと、まとめていた黒髪が降りて体にかかる。一房は口の隅にかかっていた。

「貴方様のものもご立派でございますね……っふ、ンっ……!
 ふわぁんっ……もっと、強くしてもよろしいのですよ……?」

つんと上を向いた突起が、男の突き上げに合わせて揺れる。
女は甘い声を上げながら男の肩に手を回して、緩んで上気した顔を晒していた。

ダグラス > 「当然だ男たるものここが萎えては話にならないからな。
後で泣いても知らないぞ」

おそらくこういった状況で会わなければかなり清楚な雰囲気を漂わしていたであろう相手。
それが自分の手の中で男根に突き上げられて嬌声を上げる姿に興奮はいやおうなく跳ね上がり。
ばしゃばしゃと湯を跳ねさせながら力強く突き上げていくたびに相手の子宮を押し上げていき。

「わかるか?お前の子宮がぶち当たってくるぜ。
これからこの中にたっぷりと種を仕込んでやるからな」

掌で胸をもみつつ乳首を強めにつまみ。
相手の身体を抱き寄せれば左鎖骨の下あたりに吸い付いて赤いキスマークを残し。

空木 >  抱き合ったまま下方から突き上げられると、豊かな胸がたぷんたぷんと波打つ。同時に湯の水面も波打ち、飛沫が飛んでいた。
 ごつごつとまさしく貫くという表現が打ってつけな激しいストロークに、女が普段かぶっている鉄面皮は拭い去られていた。
 乱れ髪を振り乱し、酒の香りのする唾液を口の端から一筋伝わして自らも腰をくねらせ貪欲に溺れていく。

「んっ……むぅ、ぅぅっ! っつ……!? ひんっ♡
 赤子の部屋まで犯されるような……あぁ、そこを吸われては目立つというのに……!」

 非難の言葉も、甘ったるい舌足らずな発音によりイエスであるとしか受け取れないであろう。
 男の手の内で踊る乳房は、その突起を限界まで勃起させていた。
 赤いキスマークが鎖骨下にできあがる。
 女はそこをかばうように手で覆いつつも、蛇のように腰を使い、膣内を締め上げては射精を誘っていた。ぐちゅぐちゅに濡れて爛れた秘所が雄を歓迎していた。

ダグラス > 「心配するな。孕んだらもっと目立つんだからな!」

白い相手の肌に咲いた赤い花のような跡を見て笑みを浮かべ。
だが、キスマークすら些細なことだと笑い飛ばしながら攻めはさらに激しくなり。
ゴツゴツと打ち付ける男根は限界が高まってきたのかさらに太さが増していき。

「おら!たっぷり注いでやるからしっかり受け取って孕めよ!」

その言葉ととともに相手の体重も利用して子宮口に食い込むほど奥までねじ込み。
それと同時に相手の子宮内に熱く粘度の高い精液を大量に打ち放ち。

空木 >  行為の激しさのためか、湯あたりでもしたか、意識がチカチカと怪しい挙動を見せ始める。
 男の肩に掴まるような姿勢であったが、ついに我慢できず抱きしめるような格好をとり安定性を向上させた。
 己を穿つ一物は一段と硬さをまして、棍棒をねじ込まれているようになっていた。
 女は絶頂の予感を感じて男を強く抱きしめると、両足を窄めた。

「あっ……ぁぁぁぁあ、っあ! イッ、いくぅぅッ……! こだね、たくさん、んっ、ん、ひあ、い、くぅぅぅぅ、う、ああああぁぁぁぁ、あ、あ!」

 放たれる白濁に胎内もろとも意識が溶かされる。軽い失神状態に陥ったか、くたりと男にもたれたまま荒い吐息を重ねるのみ。
 膣内は、きゅんきゅんと締め付けむしろ痙攣してしまっていて、幸せそうな表情で男にもたれている女とは違う生き物のように蠢いていた。

「ふあ……ッはぁっ……ぁっ ッ………ひ、は……」

 女が頭を振ると、瞼を上げた。血のように赤い、しかし光のない瞳が男の前で瞬いた。

ダグラス > 「はぁ……お前の中、良すぎていつも以上にたっぷり出たかもな」

お湯の温度と行為による激しい運動でさすがに頭に熱が籠り。
相手を抱きしめ結合したまま、ザブンと波を立てて立ち上がり。
浴槽の淵に座れば心地よい夜風が体を撫でて。

「お前なかなか綺麗な目をしてるじゃないか」

嬉しそうに締め付けてくる膣内の感触をいまだ衰えない男根で感じながら。
うっすらと開いた相手の目をのぞき込み、光をともさない目を見て告げつつ相手の髪を後ろに透くように撫で。

空木 >  ただでさえ熱を発するのにさらに湯に浸かりながらはやりすぎたか、と後悔しているのもいたし方あるまい。
 女は男に抱きかかえられようやく外に出たのだった。
 女は男と繋がったまま向かい合っていた。

「この瞳が美しいのは役に立たないからでございます。
 宝石は、きらびやかに光るばかりで食べることもくべることもできませんでしょう?
 しかし、女を飾ることはできましょう」

 暗に自分の視力は失われていることを伝える。
 髪の毛を撫でられると、赤い瞳はまた閉ざされた。

「ところでまだ“元気”なようですが……いやはや、どうしたものか……?」

 女はわかりきっていることを聞いた。

ダグラス > 「そうだな、お前を引き立たせるのにそれ以上のものはないだろうな」

相手の言葉に納得したように小さく頷き。
続く相手の言葉には苦笑を浮かべれば持ってきていた大きめの手ぬぐいを比較的平らな石畳の上に置いて。
相手をそこに寝かせれば相手の両足を抱えるようにもち。

「もちろん、夜はまだこれからだしな。」

相手の耳元でつぶやけば今度は上から打ち下ろすように腰を打ち据えていく。
行為はお互いが疲労のもとに満足するまで続くことになるだろう。
その後、宣言通り女が孕んだかどうかはまた、以降の話となる。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」から空木さんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からダグラスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にフラストさんが現れました。
フラスト > 昼下がりの午後。というには少し暗い曇り空。
「こりゃー雨でも降るかなぁ。嫌だ嫌だ」
そんな天気の中。湯けむりを身にまとい、露天風呂の岩場に腰を掛けながら足を透明な湯に浸している一人の男。
褐色の肌。黒い髪。鍛え上げられた体を惜しげもなく外気に晒し。
陰毛一つない股間をだらしなく足を広げ見せつけるように外気に晒す。
「まぁ梅雨だし仕方ないかな?じめじめした時期だよ本当に。
 今度海のほうにいって泳ぎに行こうかなぁもう」
ため息交じりに、足で湯をけり水音を立てる。

フラスト > 「おぉっと、降り始めた」
男は慌てて立ち上がると、脱衣所へと向かって小走りに去っていく。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からフラストさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にネーヴェさんが現れました。
ネーヴェ > (飼い主達の行楽にお供して、本日はこの宿にて泊まりとなる。
元々、良くも悪くも噂に耐えない場所だ。百聞では足りず、一見にて然る事柄を知りたいと…そんな王侯貴族は多いのだろう。
無論宿に入ったからといって、侍従達がお役御免、現地解散、など有り得ない。
ランクの下がる部屋ではあるが、娘達にも、一晩の宿が与えられた。
…いや、存外。侍従達、奴隷達、への。言外の心配りなのかもしれない。
そう思えば悪い気がする筈もなく。)

―――― …ふ …は。

(斯くして、これまた数多存在する風呂の一つに、身を沈めていた。
同じ主を抱くメイド達が、大浴場に誘ってくれもしたのだが。
それを辞して程々の岩風呂に、現状一人。
何せ…気を使われる、使われている、と。感じてしまう分、余計に気疲れしてしまうから。)

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 「ふいー……」

なし崩し的に昨日は適当に宿に泊まったものの、風呂に入る暇はなかった。
入れなかった理由は…まぁ、察していただければというところだ。
ダイラスで仕事してからずっと風呂に入れなかったことを考えればようやく。
あまり人がいなさそうな風呂を選んでやってきたが…
人影は…ないように見える。
洗い場で念入りに体を洗ってしまえば、岩風呂に浸かるだろう。

ネーヴェ > ちょっと …落ち着 く。

(此処暫く、こんな時間は取れていなかった。
無論日常業務の忙しさも有るし、王城での尋問や、誘拐めいた騒ぎも有った。
こんなにゆっくりと湯船に浸かるのは――ゾス村以来かもしれない。
湯の温かさに身を任せきり、いつしか…不用心に、うとうとと。

今にも湯に沈んでしまいそうな頭が、ふと、揺れた。
正確には頭の上で、耳が揺らいだ。意識が微睡んでいようとも、
誰か、何か、そんな水音と物音を捉えた為に。)

―― … 、ん …?

(顔を上げた。目を開けた。
殆ど水没していた身を引き上げれば――入って来たその人物に気付かれるのと。
此方が、相手に気付くのと。早いのはどちらなのか。)

ブレイド > 風呂に浸かれば大きく息をつく。
暖かなお湯は身体から疲れをじわじわと溶かしていく。
こうやってじっくりと心身ともに休まったのは久しぶり…

浸かったまま目を閉じようとした…が、なんか視線というか
気配を感じ、そちらに視線を送る。

「ん?」

彼女が疑問の心の声をあげるのとほぼ同じくして
少女の存在に気づく。

ネーヴェ > (目が、合った。)

―――― 。 ……ぁ、あ ぇ?

(数秒。反応に困ったのは仕方がないだろう。
声が声にならず、言葉が意味を成さない、そんな時間を差し挟み。

やや合って、起こした躰が再び、湯に沈んだ。
首から下が、水の跳ねる音をさせ、水面下に消えて。)

 ……見た …?
や …いや、別に。見られ て、どう ――って。訳じゃ。な ぃ、けど。

(裸身云々など、今更だ。
それでも、些か落ち着かな気な声と、胡乱な視線とは。
僅かな既知、そんな記憶を探る故だった。)

ブレイド > 思わずキョトンとしてしまう。
彼女の頭には狼のような耳。
灰色の髪に…少し大人びた裸身。
こんな人が来るようなところで不用心もいいところだが…。
数秒、見つめ合った後…彼女は慌てて座り込んだ。

「あ、え…あー…いや、その…わりぃ」

思わず謝る。誰もいないと思っていたからつい。
つい動きが止まって見つめてしまった。

「えっと、あー……あがったほうがいいか?」

彼女が何者かはしらない、が…首輪付きのミレー。
それ以上に女性であることはしっかりとわかったので
別の意味で気を使ってしまう。

ネーヴェ > あ。 …違う 待って。

(気を使わせたのだろう。
というより、気にしている、と思わせてしまったのか。
僅かに耳が下に垂れ、同時に小さく首を振り…
その侭、序でに横方向へと傾がせれば。)

何だ っけ、 …その …砦? 違 ぅな――
第五師団 の所とか、で …ちょっと見掛けた かも……

(本当に、ちょっと、という程度なのだろう。
それでも記憶に引っ掛かる物を感じたのは何故なのやら。
貌を寄せ、すん、と鼻を鳴らした。流石に此処で、嗅覚に頼ろうとしても。
水の匂い、鉱泉の匂い、それが強すぎるかもしれないが。)

ブレイド > 「ん、ああぁ…お、おう」

少し腰を上げようとしたところで座り直す。
耳がたれてしょげてしまっている様を見れば、立ち去るわけにもいかず。
腰を下ろして彼女の方へと向き直る。
少し気恥ずかしいので、視線を合わせづらいのだが。

「ん?ああ、第五師団。客分で少し世話になっててな。
アンタもなんか騎士団かなんかの…や、んなこたいいか。
えーと…」

とりあえず頭のタオルを取って、猫の耳を見せる。
自分もミレー族であることを伝え、笑顔を向ける。

「ま、どっか行けっていうんじゃなけりゃ、くつろがせてもらうぜ?
アンタしかいないなら、隠す必要もなさそうだ」

まだ距離があるせいか匂いではわからないかもしれない。
身体も洗ったばかりだし。

ネーヴェ > そ か。 …こっちも、似たよぅな、感じ。
――お呼ばれ とか、お手伝いとか だけど。
……えぇ、 うん と、 …名前。教えて?
私は ね、 …ネーヴェ。

(どうやら、記憶違いではなかったようで。一安心。
…と、同時に。昨今の焦臭い世情を考えたなら。仕事を共にする事も有るのかもしれない。
そうなるなら、顔以外も知っておいて損はないだろうと。
同じように、向き合う形で座り直し。)

て―― 、ぁ…

(そうすれば。タオルを外した彼の頭に、思わず瞬いた。
落ち着かない感覚に、別の理由も有ったというなら。
きっとこれが原因だったのだろう。
同じミレー族に会う、というのが珍しかった。
自然、興味深げに首を傾げては。)

ん。 …うん、良いんじゃ、ない?
少なくとも …此方は。大丈夫、だから…

(同じ、という要素を見出すと。
警戒や猜疑は自然目減りしていくものだ。
水面下の緊張が抜けたのだろう、深い息を吐き出しては、湯の中で肢体を伸ばす。)

ブレイド > 「ん?名前?いいぜ?
オレはブレイド。ブレイド=エッジ。
よろしくな、ネーヴェ」

笑顔で手を差し出そうとするも
状況を考えてちょっと中途半端な状態になってしまう。
裸の彼女に近寄ってこいというのも酷な話だろうし。

「ん、まぁ、見てのとおりだ。
アンタも同じようなもん…まぁ、形は違えどミレー族…みたいなもんか?
てか、めずらしいもんでもねー…わけでもねぇか。
おおっぴらにミレー族だなんて言うやつなんてそんないねーし」

彼女の視線を受けつつ苦笑い。
タオルは湯船につけないように
縁に畳んでおいておく。

「そっか、あー…でもほら…知らずにはいっちまったから
悪かったな。アンタがはいってるって知ってりゃ遠慮したんだがよ
裸を見る気もなかったっつーか…わりぃ」

そこは一応謝っておこうと思った。
事故?とはいえ、みてしまったものはみてしまったものだし。

ネーヴェ > ブレイド。 …ブレイド、ね。 うん。
……こっち こそ。

(あれ、と。首を傾げた。
届きそうで届かない手。差し出されきらないそれは……
縮まらない距離と同じ事なのか。
その態度も。己の身近では、あまり見ない種の物だった。)

多く はない、…ね。
それか――――バレたら 捕まったり。 売られた り、だっけ?
……そっち は、大丈夫?

(まぁ、まがりなりにも師団の客分等で活躍しているようだから。
そうそう身柄を疑われるようなヘマをする人物ではないのだろう。
それでも、何となく聞いてしまうのは。
天然自然のミレー族を知らない、生まれた時からの飼い犬、故か。
興味の存在を示すように。湯面の上へと僅かに浮かんで尾が揺れる。)

本当、珍し。 …寧ろ 喜んだ り、役得 って言ったり。
…手とか 色々。出してくるのが――――普通、じゃない?

(それは、この宿にとっての普通か。或いは、首輪を填められた娘にとっての普通であって。
彼にとっては多分、別…なのだろう。

だから、こういう問い掛けは。ちょっとした意地悪か…
それとも矢張り。未知の同族という物が、どんな反応を示すのか。
どんな事を考え、どんな行動を取るのか。
色々知りたがる為かもしれず。)

ブレイド > 「あー…えっと、アンタその、裸だからさ…
握手っつっても、近寄らなきゃダメだろ?
さすがにその、裸の女にこっち来いなんてなさすがに、な?」

気恥ずかしそうに笑う。
距離を縮めたくないとかそういうわけではない。
単純に裸を見られ恥ずかしがったと思っているだけだ。

「ま、今のところはうまくやってるさ。
今の所はな。アンタはその……いや、いいや。
えーっと、なんつったらいいか…頑張れよ?いや、なんか違うな…」

裸なのに首輪だけ外していない彼女。
つまりは『所有物』であることを表しているのだろう。
そんな彼女になんと声をかければいいか、少しだけ困る。

「そうかもな。でも、その…なんつーかな…。
嬉しかねぇっていや嘘になるけどよ、見られたアンタが嫌だったり
一緒に気持ちよくなれたりしねーと、手を出したくねーっつーか…
まぁ、アンタが嫌がるようなこたーオレは嫌だってことだ。
それにびっくりさせちまっただろ?そんでオレが襲いかかったら…
アンタを怖がらせちまうだろうしさ」

少女の常識。それは自分の考えからは大きく外れる。
いや、自分がこの街では少しおかしいのだろうということはわかる。
裸の女を見て発情しない男はいない。
だが、無差別に女をだこうという気はなかった。

ネーヴェ > ……ふ ぅん?
っは、 大丈夫。……ちょっと 驚いただ け、だし。
…有る意味。裸よ り、困った所、見られてるし―― 見てるし。

(矢張り、まだまだ気を使わせているらしい。
此処迄悪びれられてしまうと、此方も此方で、些か申し訳なくなってくる。
少し頬を掻き、頭を下げるようにして。)

…?
ぁ、 あぁ――それは。 其処の 所は 。
私もま ぁ、上手くやって――る から。
多分 …捕まって、無理矢理、嫌な事 されて――な人 より。
恵まれてる。

(それこそこうやって、一人で旅館の温泉に浸かる自由なども有る訳で。
…そもそも。労働奴隷も性奴隷も、所有者にとっては、守り維持すべき財なのだから。
きっと、気遣われ想像されるよりは、まだ幸せな筈だと。
唇を綻ばせてみせた。)

うー …ん。 …うん…?
気持ち、良く…? あ ぁそ か、そぅだ ――ね。
其処 迄いくのが――――

(矢張り、お互いの普通、は別物であって。
見た見られただけの話が、どの辺り迄飛躍出来るのか。
その一歩一歩も、どうやら別らしい。
する事、される事。其処に主従関係や義務等よりも。
お互いの快楽を…お互いの事その物を、思い浮かべてくれる相手。
それもまた、己の身近では珍しかった。

だから。)

―――― …ん…ん …一緒に? 気持ち良く?
…それ だったら。 …嫌がっ たりは、 …しなぃ よ…?

(だから、仄かに熱を持つのだ。
――――気持ち良い、を。それを与え与えられる事を。
未だ消しきる事の出来無い、魔の影響下にある胎が。)

ブレイド > 「ん、そっか…。
えっと、それじゃ…あらためてよろしくな」

彼女に手を差し出す。
これ以上気を使いすぎるのも
逆に気を使わせてしまうだろう。

「そっか、ならいいんだ。
よかったな…人に恵まれてよ。
貴族王族連中も、もうちょっと…アンタのとこくらいに気ぃ使ってくれりゃいいのにな」

冗談っぽくいいながら、微笑む彼女に笑顔を返す。
首輪からまぁ、奴隷のような立場だろうと心配していたのだが
安心したと言った表情で。

「うえ?えーあー…いや、そうじゃなくて…
なんか、言い方が悪かったな。わり…
嫌がらなけりゃアンタを襲いたいとかそういう意味じゃねーからさ
気にしないでくれ」

彼女の言葉に少しどきりとしてしまった。
一足飛びに話を飛ばしてしまった自分のことも恥ずかしいが
何より、そういう言葉を言わせてしまったのが恥ずかしい。

ネーヴェ > …ん。 もしかする とね、色々。
これから 忙しくなった り、するかも …だし。
今後 一緒 に仕事も …有り そぅだ し。

(取り敢えず、握手だけとはいえ。
同族に触れる事が出来た。
もしかすると初めてかもしれない。
握った手をしげしげと見つめた瞳は。
その侭手首、腕、肩――最終的に。似て非なる猫の耳迄辿ろうか。)

本当 にね? …苦労した 事、有るんだ。…やっぱり。
そういう 普通 と比べた――ら、恵まれ てるって。思う よ。

(言われる迄も無く、それは自覚出来た。
主によっては此処暫くのゴタゴタで、首が飛んでいてもおかしくない。
己の主である貴族は、だから寛大だった訳だが…彼の言葉からすれば。
そうではない、ロクでもない貴族の類に、覚えが有るという事か。果たして、深く問うて良い物かと。
今度は此方が、笑みの中に困惑を混じり合わせる番だった。)

…あれ? …あ、れ …あぁ。あー……
ごめん。ちょっと、勘違 ぃ。
――でも。 嫌じゃな いのは、本当 …だけど。
良い事。 悦ぃ 事。 …気持ち良い のが――その方が良い のって。
普通じゃない…?

(だれだって。嫌な事より、その逆が好ましいだろう。
湯の中、最低限手と手が触れ合う距離から。後少し、彼の側へ腰をずらしつつ。
上体を低く、彼の表情を覗き込む。

……常の、己らしくないと。従う側、従わされる側、としての己らしからぬ物言いだと。
今だけは自覚出来ていなかった。)

ブレイド > 「きなくせーことになってるのか…
まったくやんなるな…。
お互い怪我したり死んだり…捕まったりしないようにしようぜ?」

柔らかく握った手。
こちらはあまり気にしないようにはしているのだが
むしろ彼女の視線を感じる。
手からつつーっと伝うような視線を…耳に。

「……?
どした?耳、気になるのか?
まぁ、形違うからな。気になるなら触ってもいいぜ?
種族は同じなんだから無茶はしねーだろ?」

と、握手をほどけば頭を少し傾ける。
同族のきやすさというやつか。
そうする中に彼女の困惑を受け取ると、少しばかり弁明

「あー、オレは別に苦労したわけじゃねーよ。
お偉いさんにはオレのことはバレてネーし。
そういう目にあってるやつをよくみるからな…」

そして続く彼女の言葉には照れ笑いをして

「あ、うんああ…そうだな。
でも、そうじゃねーやつ、多いだろ?蹂躙して、見下して…
自分のものにして自分がよけりゃいいってやつがさ。
オレはそれがいやってだけで…ん?」

いつの間にか距離が近い。
低い位置から顔を覗き込まれると思わずこちらも視線を落とし見つめてしまう。
金色。同じ色の瞳だ。

ネーヴェ > 今特に 、ね。 …聞いてな ぃ?
…タナール の砦、何度も落とされ たり。
逆に あっちを攻め よって話。出てた――り、色々。

(取り敢えず握手は終えた。
だが、視線の方は相変わらず、耳。
今後の戦に関わる、真面目な話をしている筈なのだが。)

捕まったり――は。 ……ぁー…

(残念ながら、それはもう、経験済みだ。
色々と思いだし、眉を顰め。
…思い返すと、ますます。苛立ちのような、炙られるような。
内側から湧く物に、背筋を震わすようにして。)

…?ん、そ ぅ…?
だったら。――それだ ったら、触れて みた …い。

(逆に同族の方が珍しい、と口にしたら。どんな顔をされるのやら。
もっとも、興味深げな様子のせいで、察されているかもしれないが。
差し出された耳に、上から撫でるように。
恐る恐る指先を。それから、掌全体を。添わせ、這わせ始めては。)

…居る んだね、やっぱり。
それが――そっちの方が、世の中 の普通 なんだろうけど。

(そんな。そういう目、という奴に遭っているミレー族の方が。
矢張り悪い事を聞いてしまったかもしれない、と肩を落としつつ。
頭を撫でられる距離に迄近付いた、その侭覗き見上げる瞳は。
同じ色の合わせ鏡に細められ。)

 …そう。 多い よ、そういう の。
私だって。砦が落ち て、捕まって、 …酷い 事、されたし。
アレ が普通って 言われたら ……嫌だって 思う し。

(だから余計に悪びれる。少なくとも、彼はそういう事を嫌う人種なのに。
口にさせる、意識させる、己の口さがなさを。

お互い、決して好まないだろう憂き目を、その体験を思わず口にしてしまったが。
彼なら、ひょっとすると…嫌な事を喋らせた、思い出させた、と。
考えてしまうかもしれない――彼は当事者でも何でもない、だから悪くないのに。
同じ種族。同じ瞳。其処に違う色が浮かぶ事を嫌うよに――――
悪い、などという言葉を紡がせない為に。

自然と喉を反らし、掬い上げる形で。唇に唇を重ねよう、と。)