2018/02/28 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──ウボァー……」
夜。
湯煙立ち込める静かな露天風呂に、奇妙な呻き声が響く。
湯船では金髪の男が一人、熱い湯に身を浸しながらだらりと寛いでいた。
「……いつもながら見事な湯加減だと感心するがどこもおかしくはないな。
このままではのぼせるまで入ってたくなってしまう始末」
フー、と大きく息を吐きながら独りごち。
片手で前髪をかきあげてから、その手で頭の上に乗せていたタオルを取るとぐい、と気の抜けた表情浮かべたその顔を拭った。
■エレイ > そうしてひとしきり湯を堪能してから、ふらりと露天風呂を去っていった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にカインさんが現れました。
■カイン > 「ああ……こいつは生き返るな…」
宿の一つにあるに設えられた露天風呂、
檜作りの大きな湯船の中に1人身を浸して心底しみじみと言った調子の声を出す男。
つい先ごろまで外で駆けずり回っていただけに、
湯の温かさが文字通り身に染みて手足がピリピリとしびれるような感覚を心地よく受け入れ。
「久しぶりに酒を飲みすぎてひどい目にあった。
何事もほどほどに、とは言うけどなあ」
色々と加減の利きにくいものではある。
酒を完全に抜くのに温泉がいいと常宿の店主に勧められ、
やってきたのがこの宿だった。
勧めに従って正解だったと大きく体を伸ばし。
■カイン > 「かといって酒をやめる気になるかというと、ならないんだが。
しばらくは多少控えたほうがいいかもなあ」
天上に浮かぶ月を見上げてほうと息を吐き。
パシャリと水音を響かせながら体をほぐすと、
節々が固くなっていることが実感できる。
それを自覚しがてら、首を鳴らした所で。
「…いかんな、酒が欲しくなってくる」
ぼそっとつぶやいて、思わずかぶりを振って自重する。
さすがにその程度の自制はまだ聞く範疇だ。
おそらく現物があったらあっという間に決壊する程度の理性だが。
■カイン > 「それにしても街中で温泉は入れるってのは素晴らしいが、
あんまりあの街道を使わなくなるのが難点だな。
依頼で仕事に行くことはままあれど、温泉目当てに通うことはなくなったな」
随分と昔はそんなこともやっていた気がする。
それこそ数十年単位で昔のことを思い返しながら、
軽く顔を湯で流い流して目を細め。
「…酒はやめとくにしてもなんかこう、つまみくらいはあってもよかったな」
若干未練がましく小さくぼやく。
■カイン > 「…これ以上はさすがにやめておいたほうがいいな。
また明日、目が覚めた後に入るとするか」
体がずいぶんと温まったことを確かめるように体をほぐし、
立ち上がった後にその場を後にしていくのだった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からカインさんが去りました。