2018/02/07 のログ
■スナ > 「だ、黙れぃ……適当言うなっ……俺は可愛くない、そんなんじゃないからなっ……っく! ふ……。
そんな無駄口聞いても何も変わらんっ! 腰だっ、腰使っとれ………っお゛、おほっ!!」
背もたれの上でボサ髪を振り乱しながら、否定の言葉を吐く。
内容はともかくとしても、己を見、己を感じるリンが喋る言葉はとても興味深く、愛おしい。
それが自分の理解できる内容でなくても、あるいは拒絶するような言葉だったとしてもだ。
妙なところで意固地になってしまうので、素直に受け入れるタイプではないのだけれど。
肉の杭が一層深く撃ち込まれ、熱い濁流が駆け抜けていくのを感じる。
臓腑の奥深くに注がれた精液は、感覚に乏しいはずの粘膜を明瞭に熱く焼いていく。
直腸の最奥を鋳熔かし、尾骨から脊椎へと流れ落ちて熱と苛性でグズグズにしていくような、そんな錯覚さえ覚える。
目がチカチカと明滅し、老いた肉体を耕す愛おしき少年の姿がおぼろに霞んでいく。
「はーっ、はーっ、はひ、はひっ……ば、バテるなっ、若いだろ、お主のほうがっ……! やれ、やるんだっ!
……あ、ちょ、ちょっと待てっ。口を吸うのだけは、今はダメ……ん、ぷっ……ふ……」
連続爆破のように腹腔内から押し寄せる快感に息も絶え絶えになりながらも、顔が寄せられれば懸命に拒否の言を紡ぐ。
しかし抵抗する余裕はなく、舌を吸われ、唇の中にまで侵入されてしまう。
……リンは違和感に気づくだろう。歯は当然だが、それが埋まっている歯茎や上顎の感触までもが硬い。あるはずの粘膜がない。
その硬質な部位に舌が触れれば、肌を舐めた時とはまた別のスパイシーな味と香りが感じられるだろう。
木製の、それも香木で作られた入れ歯が嵌っているようである。
「はむ、ぅ……く、くそっ、口吸いするときは先に言っとくれ……言い忘れとったが……」
終始表情の読み取れない切れ長の目尻が、はじめて悲しげに下がった。吐息はなおも興奮に熱いが。
■リン > 「うっさいなぁ、立て続けに何ラウンドもやる自信なんてねーから!
そっちこそ年寄りの割に元気すぎるんだよ。
……。ん……あれ?」
舌先に触れた感触と味に、さすがに驚いて一瞬唇を離し、
気落ちした様子を見せるスナの表情をまじまじと見つめた。
「ふぅん……。若作りなのに、見えないところは違うんだ」
ややあって、すっと目を細める。どこか愛おしそうに。
キスをやめて、代わりに相手の頬にむにむにと自身の唇を押し付けて離す。
「じゃあ、改めて、……キスしていーい? おじいちゃん。
僕、おじいちゃんとキス、したいな……」
耳元で甘えるような声を上げながら、腰をぐるりと動かし、ぐちぐちと奥を掻き回す。
■スナ > 「悪かったの。こう見えて伊達に長生きはしとらんからな。
……いや、俺の口がこうなっちったのは、生きてきた中で最大の不覚じゃがの。全くもって。
こいつを……入れ歯なのを知った奴は大抵は引くんだがの。お前さんは……」
頬に口吻を寄せてくる少年に、スナは弱々しく泣きそうな声で語る。これまでの人を食ったような余裕は微塵もない。
……しかし、改めて唇を重ねることを求めてくる声が発せられ、頭頂部に立った狐耳へと染み入ってくると。
スナは初めて、瞳孔の円が見て取れるほどに目を開いた。ぱちぱち、と数瞬まばたきをする。すぐにまた、にっこりと細まる。
「……そうか、そうか。ククッ。そう言ってくれるかぇ、リンよ。ありがとうな。
こいつはな、わざわざ高い木を仕入れて、3ヶ月おきに新調しとるんじゃ。その甲斐もあったっちゅーもんじゃよ。
お前さんはやっぱりいい子だ。きっといいお嫁さんを貰えるぞ」
雄の肉体に雄の肉棒を受け入れながらも、スナはまるで孫を褒めそやす時のように、柔和な声で語りかける。
そして、再び彼の頭へと腕を回し、こちらへと向け直す。鼻と鼻、唇と唇が触れる距離まで抱き寄せる。
「ああ、いいとも。おじいちゃんじゃからな、年長者としてリンのすべてを受け入れてやる。
じゃから、リンも最初に言ったこと、きちんと成し遂げておくれよ……ククッ。……ん、ぷ……っちゅ……っ」
そして今度はスナの側から、唇を添える。少年同士の濃厚なキスが始まる。
異国の香木の辛味と香気を孕んだ唾液が、吐息が、リンの口腔へと流れ込む。
同時に動き始めるリンの腰に合わせて、今度はスナもお尻を前後左右に動かし始める。もうマグロはやめたようだ。
触れ合った四肢から相手の筋肉の繊細な収縮を感じ取り、的確に所作をあわせる。互いに最大の快楽を受け取れるように。
「はふっ、ふ、んんんんっ……ん、リン、リンっ…………!」
再び、丹田にこみ上げてくる膨大な熱気を感じる。スナはそれを全力で押しとどめる。リンの絶頂を待ちわびながら。
■リン > 「うっせうっせ。中身がジジイだからって今更萎えたりしないだけ」
顔をしかめてぶっきらぼうに言う。
「それにせっかくじいさんがかわいいところ見せてくれたんだから、さ。
ん、む、はぅふ」
瞼を閉じて唇を合わせる。
舌の裏を舌でくすぐって受け容れ、ちゅうちゅうとうまそうに吸い、
独特な風味の唾液を、こくり、と喉を鳴らして嚥下する。
お互いの身体同士が触れ合って、切ない刺激を与え合う。
「んっ、あ、あ、スナじいちゃんっ、じいちゃんの中すごいっ。
出す、出す、出すからぁっ……」
ぎしぎしと椅子がきしむ。
切羽詰まった声を上げて、相手の腰を掴む力に一層のものがかかる。
ごり、と相手の一番感じる器官を潰すように押し付けて。
どくどくと、熱い雄液を吐き出し、再び満たしていく。
■スナ > 「んむっ……ふ、クッ……ふ、ふふっ、口の減らぬガキめ……!
……はっ、う……そうだ、出せ……リンで、染めろ……っぐ! ふ! うんんんんんっ……!!」
唇を重ね、時折舌を絡めながらも、売り言葉に買い言葉を続けるスナ。
リンがあくまで自分を「犯す」のならば、自分も最初に言葉を交わしたとおり「語らいながら」犯されること。
マグロに徹するのも、雌に変貌するのも自分らしくない。
自分の思うことを放ち、好きなように犯し犯されることこそ、今のスナの生き方だった。
リンの体幹に緊張が走り、上体だけでなく臀部までもがグイと押し付けられれば、スナもそれに応える。
孔を緩めて切先を深く受け入れるだけでなく、腹筋をも器用に弛緩させ、前立腺を降ろす。
ごり、と雄の泣き所が抉れ、歪み、痺れるような甘い快感に収縮するのを、互いに感じられるだろう。
「………くっ、ふ♥ ふっ♥ う♥ んんんんんんんんんんんんんんんん……!!」
スナはうっとりと目を閉じ、詰まりながらも恍惚に満ち溢れた鳴き声を漏らした。
どくん、と直腸内で精液が前立腺に吹き掛かるたびに、どくん、と等量の白濁液を体外に放つ。
劣情の熱を吐き放ち、同時に別質の熱を丹田へと招き入れる心地よさ。まるで魂の在り処を洗い清めているよう。
雄として雄に犯されることでしか味わえない、甘美にして至上の悦楽である。
リンの若い迸りを受け入れている間、老獪なるスナはまるで幼子のように、断続的に甘い声を放ち続けた。
「………ふぅ。ああ、リンよ。楽しかったぞ。
最近は女とばかり遊んでおったが……男と交わる、それも尻を貸してやる楽しさ、再確認できたぞぃ」
やがて呼吸も落ち着くと、出会ったときと同様、飄々とした声色と微笑に戻ったスナがそこにいた。
「しかし……風呂上がりだっつーのに汚れちまったな。リンよ。もう一風呂浴びんかぇ?」
リンがスナの肛内に放った精液は一滴たりとも漏れ出ていないが、スナの腹は彼自身の汁で汚れている。
おそらくリンにもその白濁は移っているだろう。
■リン > 「うっ、くっ、は、あ……っ。
おじいちゃん、おじいちゃぁぁん……」
たまらない様子でスナを抱きしめて、ふるふると身体を震わせる。
射精後のじんじんとした余韻と、すぐ近くから響いてくる甘い声。
そんな痺れる時間を堪能した後、少し名残惜しくも、ゆっくりと穂先をスナの中から引き抜くだろう。
ねぎらうように、スナの前髪を撫で、額にキスをする。
「ん、そうだね。……僕も楽しかったよ、おじいちゃん。
一緒にお風呂入ろっか」
指で腹に溜まった白を拭い、
目の前で、淫蕩な仕草で口に含んで見せる。ちゅ、と水音が立った。
赤らんだ顔ににっこりと柔和な微笑みが滲んだ。
■スナ > 「……ククッ。爺呼ばわりされるのは好みじゃなかったがの。リンみたいな奴になら、あまり悪い気はせんな。
あまり連呼されるとどんどん老いちまいそうで別の意味でむず痒いが。……ん、ちょっと待て」
絶頂後の疲労感を満喫している中、額にキスをされれば一応は抵抗せず受け入れる。
しかし口を離した後は、不満げに不貞腐れたような表情を作ってみせる。
アナルからペニスを抜き放って立ち上がるリンを追ってスナも椅子から身を起こす間も、威圧するような視線のまま。
やや背伸びをし、若干無理な姿勢から、青髪の少年の額へと同様に口づけをやり返す。
「よし。爺扱いするなら、あくまで俺が年長者だ。こういうのは年長者がやるもんだ、覚えとれ。
……じゃあ行くかの」
そうして2人は連れ立って浴場へと向かっていくだろう。
改めての裸の付き合いで、またもう一つや二つのドラマもあるかもしれないが、別の話。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージルーム」からスナさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージルーム」からリンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にフォーコさんが現れました。
■フォーコ > ここに来るのは何日ぶりだろうか。
仕事で疲れた体を癒すべく、温泉に入っている。
ここの風呂は湯の成分が日毎変わるので今日が何の湯か調べてもいないが、それでも家の風呂よりは心地よい。
湯を手で掬い、腕に塗る。 どうやら肌によい物らしく腕がツルツルになる。
もっとも、全身に残る古傷を完全に消すことまでは出来ないようだが。
「ふぅ、私もたまにはこうして休まないとな。」
今日はまだ混み合うような時間ではないようだ。
他の客の姿もまばらであった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にザイヴァーさんが現れました。
■ザイヴァー > ぺちょん、ぺちょんと水で濡れた床と足裏の皮膚が鳴らす音が響く。若い見た目にされた将軍、ザイヴァーは、今日は風呂に来ていた。何と言うことはない、かつて戦いで受けた傷が疼くので、湯治を兼ねた訓練の合間の休憩だ。
「ふぅ……今日は聖剣も置いてきたし静かに過ごせるというものだ……」
そう言いながら、頭にタオルを乗せ、風呂場につかって。今日は美肌効果の湯らしいが、男であるザイヴァーにとっては特に気になる効果ではない……まあ、肌がすべすべになるのは心地よいが。
「……ん?」
そして、周りを見渡せば、一人、見知った顔のダークエルフがいて……
「君は、フォーコ・アッサルトじゃないか。どうしたんだ。君も、休憩かい?」
そう話しかけながら、近づいていくだろう……
■フォーコ > ん…? 私は声がする方に振り返る。
「おお、ザイヴァーじゃないか。 奇遇だな。
その通りだ。 それより、いつものおしゃべりな剣はどうした?
置いてきたのか?」
私は声をかけてきた同僚に手を振ると、気持ち程度だが浴槽の隅へと移った。
昔の彼はもうすこし威厳のある感じであったが、今は好青年といった所だろうか。
■ザイヴァー > 「ああ、奇遇だな。ふむ、休憩か…第五師団の訓練は中々に苛烈と聞くからな。」
そう言いながら、隅の方へと少し移動した相手を見れば、少し離れた場所に。
相手は歴戦の勇士とはいえ、半分は女性だ。風呂場で引っ付くのもあれだろうと。
そして、おしゃべりな剣……バスカードについて触れられれば…
「ははは。風呂場に帯剣して入るわけにはいかないだろう」
そう笑うだろう。
そして、フォーコの体の傷を視界の端にとらえれば…
「ふむ、中々にすさまじい傷だな。普段は分からなかったが……さすがは、団長と言ったところか」
そう言いながら、ゆったりと湯につかって…
■フォーコ > 「そういう第一師団はどうなんだ? ちゃんと訓練しているのか?」
なんとなしに聞き返してみたが、彼の部隊もなかなか大変だと聴いている。
その辺の抜かりはないだろう。
同僚とは言え、裸の付き合いはなかった。
だからお互いどうしても遠慮が出てしまう。
「そりゃそうだな。 私はあの剣は結構気に入っているぞ。
また今度連れてきておくれ。」
ザイヴァーが笑うと、私も口角を上げていた。
「何、うちはいつも危険任務ばかりだからな。
もっとも私が人一倍傷が多いだけだ。
他のメンバーはもう少し綺麗な肌をしているぞ。」
私は首まで湯に浸かり、彼の顔を眺めていた。
「ところで、最近は何か面白いことはないか?」
■ザイヴァー > お互い、戦争という命を取り合う仕事場の同僚だが、裸で付き合うことはほぼない。
なので、半分でも女性なら、一応女性として扱おうと思っていると…
第一師団の訓練状況を聞かれれば、ふっと笑みを浮かべ……
「ああ、無論だよ。少なくとも、王国の空と陸を任されてるんだ。生半可じゃないさ」
そう言うだろう。実際、第五師団のように切り込みや、危険な場所での行動などを想定した部隊というわけではないが、攻守ともに精鋭を育てようと、ザイヴァーの「動ける間はしごけるだけしごく」という信条の元、日々訓練を行っている。
そして、バスカードについては
「ふむ、あの剣を気に入るとは……まあ、悪い奴ではないが、毎日隣にいられると、嫌になってくるぞ?」
それでも、こういう場でない限り、常に帯剣しているのは、嫌にはなるが、悪くは思っていないのだろうか…
そして、最近面白いことは無いかと聞かれれば…
「ふむ、面白い事か…そういえば、第一師団に、貴族の軟弱坊主が三人入隊してきたな。
どうやら、貴族として箔をつけるためらしいが……兵の何人かが、何日で逃げ出すか賭けをしていたな……」
そして、少し苦笑し…
「結果は親の総取り。あの軟弱ものどもは、1時間で逃げ出したからな。1日も持たなかったよ」
そう言う言いつつ。こちらも…
「第五師団の方では、何かないのか?」
そう聞いてみて…
■フォーコ > 「か~~、良い事言うねえ。 空と陸を任されているか。うちとはレベルが違うなあ。」
心底悔しんでいるわけでもないが、恰好良い事をさらりと言ってのける同僚が眩しく見えた。
彼は昔から私では言いにくいことをサラっと言ってのける。
おかしい。 私も貴族のはずなのだが。
「確かに、毎日あのペースで喋られると流石にイラっとくるかもな。」
私は腹を抱えて笑っていた。 喋る武器と言うのも面白いが、常に横に居られるのは疲れるかもしれない。
「そっちはうちと違って華やかだからな。
また性質の悪い遊びしてんだな。」
私は困ったように口をへの字に曲げて聴いていた。
「1時間か…。 それでは親元に報告もしづらいだろうに。
そいつらにうちで良ければ来るかって伝えてやってくれるか?」
貴族の坊ちゃんがすぐに逃げ帰るのはよくあることで。
それでも再起の望みがあれば私の方から声をかけたりもしていた。
尤も、うちは荒くれ部隊として知れ渡っている。 大抵は突っぱねられてしまうのだが。
「うちの方はまるっきりだな。
近頃はデカイ戦も回ってこないしな。
あ~ぁ、誰か気を利かせてケンカでも起こしてくんねえかなぁ。」
両手を頭の後ろで組んで、空を見上げる。
■ザイヴァー > 良いこと言うねと言われれば、少し苦笑。自分はあくまで自然体にしているだけなのだが…
見た目がこんなことになる前は、もう少し威厳のある話し方に気を付けていたが、
見た目が若いため、言葉も若い頃のようになっているようだ…
「ああ、イラっと来るな……ふふ、まあ、確かに性質のの悪い賭け事だな。
最近、大きな戦いが無いから……兵も、気が緩んで、こんな遊びをする。
戦が無いことを喜ぶべきなのだろうが、兵の質の低下は嘆くべきことだ…」
その賭け事をしていたのが、第1師団の構成員ではないのが唯一の救いか。
厳しい訓練を賭け事の対象にされるのは正直不快だが……
「ああ、そう伝えておくが……上の若い貴族も、国を守る騎士に、
「かっこよさそうだから」と遊び半分でなろうとするのは正直……溜息しか出んよ」
そう少しうんざりした溜息。そして、そういう者達も受け入れようとする、第五師団の懐の深さよ。
そして、空を見上げた相手の言葉には……
「ははは。兵士として、師団の長として……戦争が無いのは喜ばしいが、訓練ばかりでは、兵がだれるのもわかるな……」
戦争が起こってほしいわけではないが、少しは訓練の成果を発散する場が無ければ、兵もだれるだろう。
そして……気が付くと湯船を流れてくる桶。その中に入っているのは……酒と、コップ。
どうやら、宿の人間が気を聞かせて、酒を用意してくれたようだ。
「おお、東方の、コメで作った酒ではないか。これが中々に度数が高く旨いんだ」
そして、空を仰ぐ相手に。
「どうだ、宿の心遣いを無下にするのも忍びない、飲んでおくか?」
そう聞くだろう……
■フォーコ > 「まあ、どこの兵士も暇はしてるだろうな。
私はそうは思わないな。 常に闘争の中に身を置いておかないと鈍りそうだ。」
私が目撃していたらその兵士達を叱りつけていたことだろう。
ゲンコツの一発でもくれてやりたい。
「そう言うけどよ、若い子ってのはそんなもんじゃないか?
それを諭して使い物にするのが管理職の仕事だと思うがな。
…いや、私がそれを出来ているかと言うと怪しいがな。」
うっかり説教じみたことを口にしていることに気づき、首を左右に振った。
彼が気を悪くしていないことを祈ろう。
「私の方は近々海賊討伐でも始めようと思ってな。
連中の装備はこちらよりは弱いからな。
良い実戦訓練になるだろう。」
彼と話していると、二人の間に桶が流れてきた。
私が目を丸くしていると、彼はそれを受け止めて。
「そうなのか。 私は異国の酒はあまり詳しくなくてな。」
瞬きをしながら彼の説明を聴いていた。
「ああ、戴くよ。 まてまて、私が注ごう。」
彼の方が歴は長い。 私はコップを掴むと彼に差し出した。
彼が受け取れば、すぐに酒を注ごう。
■ザイヴァー > 戦争や、戦いに関しての意見の相違はあって当然だろう。それについては、ここで議論しようとは思わない。
湯船でリラックスしているときに、難しく血なまぐさい話は御免こうむる。
そして、相手からの管理職に関しての意見も、正しい。
ただ、第一師団としてのやり方とは、少し違うだけだ。
だから、それについてとやかく言う言うつもりは無くて……
そして、相手が海賊退治に乗り出そうとしていると聞けば、
「ほう、海賊か。確かに、良い実戦訓練になるな」
海の事についてはよくわからないが、海賊退治は良い案だと思って……
そして、相手から酒を注がれれば。
「ああ、ありがたく頂くよ。」
そう言って受け取り、杯を傾けて……
そこまで酒の量は多く無く、後々の訓練には響かない量だ。
お互い、一杯、杯を傾け、酒の味と香りを楽しみながら、もうしばらく、雑談は続いた……
■フォーコ > 師団ごとにやり方は違う。
それはそうだ。 皆がうちみたいな荒くれ師団では国民も困ってしまうだろう。
現にうちに好き好んでくるような連中は大体似たようなタイプが多い。
「手が空いているならそっちからも人員を貸してもらってもかまわないぞ。
空からの攻撃も加われば海賊はいよいよ手も足も出せなくなるからな。」
彼が乗り気ならば第一師団との合同練習になる。
それはお互いにとって良い刺激になるだろう。
「なに、後から入った者の役割だろう?」
彼に酒を注いだ後、私も手酌を楽しんで。
温泉の中、同僚と酒を堪能すると言う素敵な時間が続いていく…。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からザイヴァーさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からフォーコさんが去りました。