2017/12/01 のログ
レナーテ > 「……」

駄目ならという言葉に、どちらとも答えられず、ふぃっと視線を反らした。
刺激は嫌ではないし、着けられてしまったら仕方ないと思うしか無い。
けれど、下げられたものを強請るのは流石に恥ずかしく、言葉を紡げなかった。

意外だと言いたげな言葉に、変わらぬ苦笑いを浮かべつつも痛みは広がっていく。
今は目の前のことに意識を傾けて忘れようと思えど、自由にコントロールは効かない。
心と体がちぐはぐな快楽は、子宮頸から溢れる蜜を交えず、しとしとと滴り続ける。

「っ、は……っ、ひぁっ、あ……っ!」

しかし、彼の手が房に重なるとそれは異なる。
くにゅりと指を埋めていく房は、捏ね回す度に時折肋骨の感触を感じさせるほど小さいが、とても柔らかく、指の中で捏ねられるがままに形を変えていく。
先端も同様に、小さいながらも転がされれば、腰が淡く浮いてしまうほど強く快楽を感じさせられ、声が上ずる。
とくとくと、溢れていく蜜が重たくなり、ぽたりと、涎のように雫が割れ目から伝い落ちた。

「ちゃんと出させてあげますから……ね?」

駄目と否定すると、驚きに満ちた瞳にクスクスと微笑む。
年頃は大差ないが、振る舞いはそれよりもかなり上のように柔らかな表情で囁きかけ、促すように確かめる言葉を紡ぐ。
意地悪と言われながらも、素直に我慢すれば緩急をつけての愛撫は続いていく。
演じていたはずの自分が、徐々に自身に染み込んでいくのは、彼の見せた表情に淡く嗜虐心を煽られ、サディストな快楽が目覚めつつあるからか。
そんなことを考える余裕もなく、じっと表情を見つめながら扱き続ければ、その時は訪れた。

「ふふっ、そのまま力を抜いて……力が入ると、残っちゃいますから…」

副睾丸に子種が残らぬように、力を抜いて反応だけで全て吐き出すように囁きかけながら、反対の手が袋に重なる。
肉粒の裏側にある袋を、痛くしない程度優しく絞っていき、尿道へ全てを送り出そうとしていく。
吐き出す量が増えれば増えるほど、勢いと刺激が強まり、快楽を強めるはずと。

「……お疲れ様でした」

浅く呼吸を繰り返し、余韻に沈む彼の前で掌を晒すと、指の間に白濁の糸引きが広がる。
それを小さな舌を伸ばして絡め取ると、ぐちゅ、ちゅるっ、と水音を滴らせて舐めとっていく。
すぐには飲み込まず、掌がきれいになったところで上を向いて喉を鳴らし、その動きを見せて飲み干す。
再び彼へ顔を向け、小さな口を開けば、赤い舌の上には何も残っていなかった。

チェシャ=ベルベット > 【中断です】
ご案内:「九頭龍の水浴び場 混浴露天風呂」からチェシャ=ベルベットさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 混浴露天風呂」からレナーテさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にジードさんが現れました。
ジード > どこか惚けたような気が抜けた声が岩風呂に響いく。
商品の仕入れの帰りに立ち寄った宿の湯に魅了されて数日、暫し足止めを食っていた。
あまり人のいない時間を教えてもらって狙い通り、ほとんど独り占めの状況で
湯船に体を浸して弛緩したように息を吐き出し肩を揉む。
全身がほぐれていくような感覚に自然と上機嫌になるのも無理なからぬこと。

「良い湯加減ではあるんだけどこうも居心地がいいと罠みたいに思えるね。
 上がらせずに長期滞在させようっていう気すらする」

完全に被害妄想そのものの言葉を漏らしながら大きく息を吐き出し心地よさを堪能する。

ジード > 「タマの休みくらいはこうやってのんびりしてもよいもんだと思うけど――
 一日程度にしとかないと居つきかねないよこれは」

今日の宿として泊まる気で部屋を取ったのが先ごろの話。
貧乏暇なしとまではいわないがかといって常宿にするには立地が悪すぎた。
惜しそうな表情で湯を救い上げて指の間から湯をこぼして嘆息を漏らす。